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2024年5月20日月曜日

冊子「わたしの戦争体験 ~ 」が新潟日報に掲載されました

 9条の会「湯の町湯沢平和の輪」では、戦争体験者の皆さんから寄せられた体験記事を「通信 湯沢平和の輪」に、09年~17年にわたって掲載しました。
 その戦争体験談 40編をまとめた小冊子「わたしの戦争体験-平和への思いを込めて」3月に完成し、関係者への贈呈分を含めて150冊を完売しました。
 新潟日報20日付の電子版にその記事が掲載されましたので紹介します。
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悲惨さ風化させない 空襲や兵役の記憶38編 編戦争体験集を発行 湯沢の住民団体
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 湯沢町の住民団体「湯の町湯沢平和の輪」は、8年にわたって団体の機関紙に掲載した戦争体験談38編をまとめた冊子「わたしの戦争体験-平和への思いを込めて」を発行した。終戦から80年近くが経過し、戦争を経験した人たちが減っていく中、冊子を通じ「戦争の悲惨さを風化させてはいけない」と、世代を超えて伝えていくつもりだ。

 「湯の町湯沢平和の輪」は、日本国憲法9条を堅持し、平和を願い求めていこうと、2005年12月に発足した。戦争当時を知る湯沢町にゆかりのある人から寄稿してもらったり、会員が聞き書きしたりした体験談を、毎月発行する機関紙「通信平和の輪」に掲載している。冊子には、機関紙の09年6月から17年10月までに掲載された分を収めた。
 内容は空襲や兵役体験、戦時下の暮らしなどさまざま。祝福されて出征し、兵隊としての教育を受けた回顧録や、焼夷弾が落とされ、夜は怖さで一睡もできなかったという長岡空襲の体験談、寒さの厳しい満州で暮らした記憶などが収録されている。
 団体の編集委員、小野塚美代子さん(80)は「自分では書けない」という高齢者の話も機関紙に掲載するために、傾聴講座に通って聞き書きの技術を磨いた。「当時は大変たったけれど、冊子を受け取った人に本当に喜んでもらえたことは、私の財産」と笑みを浮かべた。
 機関紙に掲載された戦争体験者のうち、約半数は既に亡くなっているという。編集委員で団体事務局も務める笛木 壌さん(79)は「戦争体験をまとめるのは、今をおいてないと思った。貴重な証言をまとめることができた。戦時中にも一人ー人に暮らしがあったことが読むと伝わると思う」と語った。
 B5判128頁。湯沢町図書館で読むことができる。問い合わせは笛木さん、025(785)5062.

 電子版記事⇒ https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/406481