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2024年7月15日月曜日

街に遺体 収容されず ガザ市住民「普通の暮らししたい」

 イスラエルはこの2週間も激しくガザを攻撃し徹底的な大逆殺を進めています。
 ガザ地区北部のガザ市では、住民はイスラエルのスナイパー(射撃手)に撃たれるので通りなどに残された遺体を収容できず、大勢の子どもと大人の遺体が通りに残されているということです。

 オンモアリさんは「安全と言われたハンユニスでも命の危険に直面している。糖尿病だが薬も水もない」と、またナセルさんは「私には体が不自由な母がいるが行く場所がなく路上にいる。私たちは人間だ。普通の暮らしがしたい。食べ物と水がほしい」と訴えました。

 G7は11日、ワシントンで外相会合を開き、パレスチナ国家樹立を通じた2国家共存を目指し「永続的で持続可能な平和」に取り組むことを確認し、ユダヤ人による入植地拡大政策を撤回するよう求める共同声明を出しました。今更の感はありますが・・・
 しんぶん赤旗の記事を紹介します。
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街に遺体 収容されず ガザ市住民「普通の暮らししたい」
                        しんぶん赤旗 2024年7月13日
{カイロ=秋山豊」イスラエル軍が攻撃を続けるパレスチナ・ガザ地区北部のガザ市では、住民が街の通りなどに残された遺体を収容できずにいます。
 ガザ市のリマル地域から南部ハンユニスヘ8日に退避したオンモアリさんは11日、本紙に「ガザ市のいたるところで爆撃があり、大勢の子どもと大人の遺体が通りに残されていた」と証言しました。
 ンモアリさんは「ガザ市では死を逃れることができた。しかし、ハンユニでも命の危険に直面している。糖尿病だが薬も水もない」と嘆きました
 他方イスラエル軍が2週間、激しい攻撃を続け、荒廃させたガザ市シュジャイヤ地域にも、退避を命じられていた住民が戻ってきています。イスラエル軍は10日、同地域での作戦完了を発表していました。
 シュジャイヤに戻ったファトゥ・ナセルさんは11日、本紙の取材に「街の通りには、イスラエル軍のスナイパーに射殺されたパレスチナ人の遺体がある」と話しました。
 ナセルさんは「住宅に学校、郵便局、診療所まで破壊されている。私の家もガレキにされたようで、どこにあるかもわからない」と語り、「私には体が不自由な母がいるが行く場所がなく路上にいる。私たちは人間だ。普通の暮らしがしたい食べ物と水がほしい」と訴えました。
 救助隊のメディア担当者マハムード・バサルさんはシュジャイヤ地域に10日以入れなかったと本紙に語りました。「シュジャイヤで60人以上の遺体を収容した。しかし、まだ多くの遺体がガレキの下敷きになっている」と述べ、イスラエル軍が救助活動を認めていれば救えた犠牲者もいたはすだと無念さをにじませました。
 ロイター通によると、イスラエル軍は11日、ガザ地区各地を空爆。パスチナ当局によれば、それにより少なくとも26が殺されました。


入植国際法矛盾」G7外相 イスラエルを批判
                        しんぶん赤旗 2024年7月13日
【ワシントン=時事】日欧など主要7カ国(G7)は11日、ワシントンで外相会合を開き、パレスチナ自治区ガザの情勢について協議しました。会合後に共同声明を発表し、イスラエル政府がヨルダン川西岸で進める入植政策について、「国際法と矛盾している」と批判しました。
 共同声明は、パレスチナ国家樹立を通じた2国家共存を目指し、「永続的で持続可能な平和」に取り組むことを確認。ユダヤ人による入植地拡大への反対を表明し、イスラエル政府に対し、拡大政策を撤回するよう求めました
 日本からは上川陽子外相の代わりに船越健裕外務審議官が出席しました。