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2025年10月23日木曜日

「スパイ防止法に反対する」院内集会開かれる

「レイバーネット日本」に掲題の記事が載りました。
 高市・維新の極右連合政権は、戦前の治安維持法に相当する「スパイ防止法」の制定を本気で考えています。恐るべきことです。
 21日、髙市政権の誕生した同時刻に院内集会「戦争につながるスパイ防止法に反対する」が開催され海渡雄一弁護士1時間余りにわたり講演を行いました。弁護士は「スパイ防止法は世界を味方と敵に二分する考え方であり、戦争につながるもの」と語り出します。
 記事の冒頭に紹介されている「動画」に講演の全てが収録されています。どうぞご覧になってください。
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背筋が寒くなる社会はゴメン!〜「スパイ防止法に反対する」院内集会開かれる
                       レイバーネット日本 2025-10-22
    全動画1時間20分)
 10月21日、髙市極右政権の誕生した同時刻に、院内集会「戦争につながるスパイ防止法に反対する」が開催された。今臨時国会で法案提出が危惧される「スパイ防止法案」、その危険な中身を海渡雄一弁護士がズバリ解説した。関心もたかく、会場は多くの参加者であふれた。言論弾圧への危機感からだろうかメディア関係者が多かった。
 「スパイ防止法」のことを知れば知るほど、背筋が寒くなる。海渡弁護士は、自身のSNS発信に対して「スパイ防止法に反対するあなたはスパイだ」の嫌がらせコメントが多数あることを紹介した。スパイという言葉で容易に日本社会が分断されていく。また参政党の神谷代表は7月の街頭演説で、公務員を対象に「極端な思想の人たちは辞めてもらわないといけない。これを洗い出すのがスパイ防止法です」と述べたという。これは「レッドパージ」そのものだ。
 海渡弁護士は「スパイ防止法は世界を味方と敵に二分する考え方であり、戦争につながるもの」とその本質を語った。「1985年にスパイ防止法が検討されたが当時の自民党の中には反対派がいて、法案提出が見送られた。だが今の自民党内にリベラル派はいない。危ない状況だ」という。海渡弁護士は続ける。「アメリカのCIAはベトナム戦争、イラク戦争をはじめウソの謀略で戦争を仕掛けた歴史がある。日本でも関東軍の謀略で満州事変が引き起こされた。情報機関がのさばると本当に危ない社会になる。スパイ防止法は、2022年の安保3文書の具体化であり、中国を仮想敵国として日本版CIAをつくるものだ。そしてそれは、スパイを口実に市民の知る権利、取材・報道の自由を圧殺するものになるだろう」と警告を鳴らした。会場には緊張の空気がピーンと張っていた。
 最後に海渡弁護士は、「われわれはいま政党の違いを超えて、一人ひとりが一緒に力をあわせるとき。右翼側のカウンターもあるがひるむことなく、まともな空間・陣地を広げていこう」と呼びかけた。この日の海渡講演は、スパイ防止法を知るための絶好の「教科書」といえる。ぜひライブ動画を視聴して、広げてほしいM)

*院内集会は、「秘密保護法」廃止へ!実行委員会と共謀罪No!実行委員会の共催で開かれた。