2021年10月25日月曜日

序盤選挙情勢 新潟県5区は米山隆一候補がリード

 選挙戦に入って初の週末23は、17年前に中越地震発生したでした。

 衆院選5区の3候補:米山隆一54)、森民夫72)、泉田裕彦59そろって山古志体育館前の催しに出席し、候補者のたすきは外し「一時休戦」とし、住民と一緒に祈りをささげました。
 21日の新潟日報は、19、20の両日、新潟県内6小選挙区を対象に電話などによる情勢調査を行った結果を序盤情勢として報じました。それによると1区は立民前職の西村智奈美氏が、2区は野党分裂のため自民前職の細田健一氏が、5区は野党統一候補の米山隆一氏がそれぞれリードしています。3、4、6区は上位2名が激しく競っています。
 5区の米山隆一氏は立憲民主、共産、社民支持層の大半を固め、無党派層にも浸透しているのに対して、自民前職の泉田裕彦は自民支持層の取り込みが4割にとどまり、無所属新人の森民夫は知名度の低い魚沼地域で伸びを欠いているということです。
 BSN新潟放送(JNNと毎日新聞が共同で19、20日に電話で調査した結果でも、5区は、米山隆一氏に追い風が吹いているとしています。
 また22日のスポニチも、新人米山隆一氏一歩リードしているとし、昨年5月に結婚した作家でタレントの室井佑月との夫婦共闘作戦で支持拡大に力を注いでいると報じました。
 23日の日刊スポーツは、「室井さんのフォローが大きい」(立民の関係者)と伝えています(⇒【衆院選】新潟5区は前知事、元知事、前長岡市長が三つどもえ乱戦模様
 新潟日報、BSN新潟放送、スポニチの記事を紹介します。

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序盤情勢 3、4、6区激しく競る 1、5区野党共闘に勢い 2区は自民一本化でリード
                            新潟日報 2021/10/21
 31日投開票の第49回衆院選に向け、新潟日報社が加盟する共同通信社は19、20の両日、新潟県内6小選挙区を対象に電話などによる情勢調査を行った。新潟日報社はその結果に独自取材を反映させた上で公示直後の序盤情勢を探った。自民党と立憲民主党が激突する3、4、6区で双方一歩も譲らぬ戦いを展開。1、5区は野党共闘による統一候補が一歩リードしている。2区は自民が一本化したことで、分裂した野党側2候補を引き離している。一方、各選挙区とも回答した有権者の2~3割は投票先を決めておらず、今後情勢が変わる可能性もある。(敬称略)
 【1区】立民前職の西村智奈美を自民新人の塚田一郎が追う展開。西村は立民支持層を9割超固め、無党派層でもリードしている。塚田は公明から一定の支持を得ているが、自民の支持を固め切れていない。維新元職の石崎徹は維新への浸透にも苦戦している。
 【2区】自民前職の細田健一が、野党分裂となった共産新人の平あや子と国民新人の高倉栄をリードする。細田は自民・公明支持層の7割前後を固めた。平、高倉とも足元の支持層をまとめたが、立民支持層は分け合う。3人とも無党派層への浸透を課題とする。
 【3区】自民前職の斎藤洋明と立民前職の黒岩宇洋が激しく競り合う。斎藤は自民・公明支持層をほぼまとめつつある。30~40代の支持が厚い。黒岩は立民支持層の8割に浸透し、共産支持層の6割も押さえる。無党派層にも広がりを見せている。
 【4区】立民前職の菊田真紀子と自民新人の国定勇人が接戦となっている。大票田・三条市を含む県央周辺はほぼ互角。菊田は立民と共産の支持層の8割を押さえ、無党派層への浸透を図る。国定は自民支持層の7割超を固め、公明にも支持を広げつつある。
 【5区】無所属新人の米山隆一が立憲民主、共産、社民支持層の大半を固め、無党派層にも浸透してリード。自民前職の泉田裕彦は自民支持層の取り込みが4割にとどまり、基盤固めが課題だ。無所属新人の森民夫は知名度の低い魚沼地域で伸びを欠く。
 【6区】立民新人の梅谷守と、自民県連会長の前職高鳥修一が競り合う。梅谷が野党支持層を固め、無党派層の多い大票田・上越市で先行する。高鳥は自民支持層に浸透するが、地盤の糸魚川などで接戦に持ち込まれている。無所属新人の神鳥古賛は知名度が無い。


衆院選序盤 新潟県6選挙区の情勢
                          BSN新潟放送 2021/10/21
衆院選の選挙戦序盤の情勢です。JNNと毎日新聞が行った調査に取材を加味して分析したところ、新潟県内6つの選挙区のうち1区、4区、5区で野党系候補がリード。2つの選挙区で与野党の候補が激しく競り合っています。
この調査はJNNと毎日新聞が共同で、公示日19日と20日に電話で行いました。
【新潟1区】
立憲民主党の西村智奈美候補が一歩リードし、自民党の塚田一郎候補が追っています。日本維新の会の石崎徹候補は伸び悩んでいます。
【新潟2区】
自民党の細田健一候補が優位に戦いを進めていて、共産党の平あや子候補、国民民主党の高倉栄候補はともに伸び悩んでいます。
【新潟3区】
前回50票差という激戦だった3区は、自民党の斎藤洋明候補が若干優勢。立憲民主党の黒岩宇洋候補が追う展開です。
【新潟4区】
立憲民主党の菊田真紀子候補が先行し、自民党の国定勇人候補が猛追しています。
新潟5区
首長経験者同士の三つどもえの戦いは、事実上の野党統一候補で無所属の米山隆一候補に追い風が吹いています。自民党の泉田裕彦候補と、無所属の森民夫候補との間で自民票などの分裂が生じています。
【新潟6区】
立憲民主党の梅谷守候補と、自民党の高鳥修一候補が激しく競り合い、無所属の神鳥古賛候補は独自の選挙活動を続けています。
無党派層を中心におよそ2割の人が投票先をまだ決めていないと答えていて、情勢は投票日までに変わる可能性があります。
【支持政党】
自民党42%、立憲民主党20%、共産党5%、公明党3%、日本維新の会2%、社民党2%、国民民主党1%、れいわ1%、NHK党0%、支持政党はない22%
88%の人が「衆院選に関心がある」と回答していて、高い関心が伺えます。


米山隆一氏×室井佑月が夫婦合体作戦 保守層分裂、三つ巴新潟5区で一歩リード
                            スポニチ 2021/10/22
◇衆院選2021 31日投開票
 新潟5区は前新潟県知事の新人米山隆一氏(54)、前長岡市長の新人森民夫氏(72)、元県知事で前職泉田裕彦氏(59)の首長経験者による三つ巴の争いが繰り広げられている。中でも一歩リードしているのが米山氏。昨年5月に結婚した作家でタレントの室井佑月(51)との夫婦共闘作戦で支持拡大に力を注いでいる。
 公示2日前の17日、米山氏は大粒の雨が降りしきる中、長岡市の街頭に妻の室井とともに立った。女性問題を理由に県知事を任期途中で辞職したことを念頭に「たくさんご期待していただいたにもかかわらず、ご迷惑をかけてしまった」と述べ、2人そろって深々と頭を下げた。室井がマイクを握る時は相合い傘。仲睦まじい様子がうかがえた。
 公示日には室井からタスキをかけてもらい出陣。各所での訴えは冒頭で女性問題への謝罪を欠かさない。室井とのツーショットは、有権者が抱く女性スキャンダルのイメージを和らげる狙いもありそうだ。
 室井も新潟に昨年から住み、ミニ集会を重ね支持拡大を後押し。夫へ「演説が一本調子にならないように、盛り上がるところと、落とすところをつけた方がいい」と助言するなど全面的にサポートする。
 新潟5区は中選挙区時代の1947年から、40年以上にわたって田中角栄元首相が君臨。地盤を継いだ長女の真紀子氏が2012年に落選するまで「田中王国」と呼ばれた。
 伝統的に保守層の強い地域だが、今回は野党統一候補の米山氏と、自民党公認である泉田氏の知事経験者対決に、長岡市長を5期17年務めた森氏が割って入った。16年の県知事選に挑んだ際に、自民党の推薦を受けた森氏の参戦により、保守層は分裂。情勢が混とんとする中、現時点の調査では米山氏がわずかにリードしている。
 この戦況を本人は「野党は統一されており、保守分裂なので構図としてはある程度有利だ」と分析。一方で「与野党一騎打ちなら対立軸がはっきりしたが、“柏崎刈羽原子力発電所の再稼働反対” などの主張がかぶる森氏の参戦で論点がぼやけた」(米山陣営関係者)との見方もあり、楽観はしていない。
 衆参合わせてこれまで国政選挙で4戦全敗の米山氏。スポニチ本紙の取材に「有権者の反応がこれまでとは比べものにならない。妻と街頭に立つと、皆さん聞いてくれるし、告知しなくても人が寄ってきてくれる」と感謝。「選挙で負けるときの反応はよく知っている。今回は違う」と手応えを口にした。室井も「野党共闘を応援してきたので、本当に一つでも政権与党から議席を奪えるチャンスとうれしく思っている」と期待。夫婦共闘で最終日まで駆け抜ける。