2021年11月5日金曜日

立民の新しい顔は森ゆうこ(本澤二郎氏)

 日刊ゲンダイによれば立民党代表選出馬意欲を示しているのは小川淳也(50)、泉健太(47)、馬淵澄夫(61)、大串博志(56)で、ほかに蓮舫(53)、岡田克也(68)、玄葉光一郎(57)、江田憲司(65)、逢坂誠二(62)、長妻昭元(61)らの名前も取り沙汰されているということです(敬称略)

 国民的人気の点でいえば、ドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」の主人公を務め、香川1区で前デジタル担当大臣の平井氏を破り当選した小川淳也氏に勢いがありますが、小川氏は当選して早々に、立民党の敗因として共産党との連携を口にしたところを見ると、野党共闘路線を取ることはなさそうです。前掲のメンバーから期待出来そうな人を挙げるなら蓮舫氏、長妻氏、逢坂氏などですが…
 ジャーナリストで政治評論家の本澤二郎氏が、ドイツのメルケル氏を鏡にして、ひるまない・屈しない・ぶれない野党の党首には、もはや妥協するばかりの男たちでは無理であり、立民党の新代表には森ゆうこ氏、幹事長には蓮舫氏の「森裕子・蓮舫体制が好ましいと提案しました。
 以下に紹介します(それにしてもこの時期での辻元清美氏の退場は惜しみて余りがあります)。
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立民の新しい顔は森ゆうこ 本澤二郎の「日本の風景」(4254
                         本澤二郎 2021年11月04日
<蓮舫を幹事長にすれば、ひるまない、ぶれない体制構築>
 日本改革の主役は、女性にある。女性を自立させる。そうして男尊女卑の法制を変えて、初めて日本の民主主義が確立できるだろう。本物の言論の自由を手にすることも、政教分離の日本にもすることも可能だ。
 ドイツのメルケル体制の成功が物語っている。ひるまない・屈しない・ぶれない野党の党首には、もはや妥協するばかりの男たちでは無理である。立憲民主党という名前に恥じないためには、森裕子・蓮舫体制が好ましい。
 本物の護憲リベラルだ。ワシントンとも互角に対応できる。

<連合の軍閥・原発労組(電機連合)を蹴散らせる体制構築>
 立憲民主党を狂わせる犯人は、労組・連合の怪しげな組織にある。ズバリ原発派であり、武器弾薬労組であって、彼らは自民党のスポンサーであることに恥じない財閥の配下のような労働組織である。
 名前だけの野党として国民を欺く元凶の、単なる反共組織といえる。ついでに言わせてもらうと、過去のイメージを引きずりかねない日本共産党も、そろそろ大衆・庶民・女性に基盤を置く政党に、党名も含めて衣替えすべきではないだろうか。同党の政策は、今では最も護憲リベラルを代表しているのだから。
 一部の左翼評論家に左右されてはなるまい。

 過去に自民党には、護憲リベラルの宏池会が存在したが、清和会の森喜朗から極右・自民党に変質してしまった。気付くと、平和の公明党までが、安倍晋三のもとで「戦争党」に変質して、今や軍拡・改憲政党にのめり込んで、極右与党の一翼を支えている。
 東アジアに緊張をまき散らす政権与党では、国民は枕を高くして眠れない。そこに波長を合わせる連合右派勢力が、立民の足を引っ張っている。連合を主導する電機連合は、軍拡と原発とその関連する労組である。そこには国民の視点が皆無といっていい。
 以前の労働組合というと、総評と同盟に別れて、前者が革新の社会党、後者が右派労組として民社党を率いていた。合体して軍拡と原発に傾いてしまった、現在の連合に引きずられる立憲民主党では、弱者・庶民大衆を擁護することは出来ない
 政策にキレがない。そして男性優位の執行部では、今日の日本の危機を乗り切る力は無理だ。枝野執行部は、そこが問われたもので、世論の支持を集めることが出来なかった。繰り返す、立民の再生には森―蓮舫体制が、極右の自公体制、ないしは自公維体制を打ち砕く破壊力があると断じたい。自公維が脅威を抱く体制は、これしかない。

<安倍・日本会議の逆手を取る新戦略で展望>
 小泉純一郎もそうだったが、安倍晋三のもとで、表向きに安倍好みの極右女性が重用されてきた。極右女性と女性の忠誠心という二つの要因を重視、肩入れしたものだ。今の岸田体制のもとでも。
 中国では、清朝末期に女性が君臨したことがあったが、日本史において極右女性が、世論の支持を受けて指導層に食い込んだ例はない。たとえ安倍の日本会議の支援を受けても、まず大成することはない。日本人の反戦・護憲の思いは、確固としている。
 赤紙一枚で、若者を戦場に送り出す時代ではない。痩せても枯れても、これから昭和天皇の再来を想定できない。それは安倍・自公の「戦争三法」を駆使しても、不可能であろう。
 いざ有事ともなれば、たとえゆでガエルの日本人でも、目を覚ますことになろう。森―蓮舫体制は、安倍の極右女性起用の逆手を取ったもので、多くの国民に期待と希望を付与するだろう。
 腐敗しない・ぶれない野党体制を約束するからだ。どうだろう、小沢一郎や岡田克也、鳩山由紀夫も異存はないのではないか。
 極右の維新躍進に、平和を愛する国民の警戒心は、一段と強まってきている。平和軍縮派の巨頭・宇都宮徳馬の至言「野党と言論が健全でないと、民主主義は正常に機能しない」のだから。
 死の商人から、日本国民を死守する完璧な防護服なのだ。

ロスチャイルドの陰謀<本澤二郎の「日本の風景」(4253)
列島をフクシマ放射能で埋め尽くす<本澤二郎の「日本の風景」(4250)

2021年11月4日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)