植草一秀氏が掲題の記事を出しました。
1995年8月に村山内閣が終了し自民党政権になってからの30年間、途中2009年9月に鳩山由紀夫首相による民主党内閣が誕生し、その後野田政権で2012年1月に終わりを告げて以降は、再び自民党政権に戻り実に27年余りも自民党政権が続いてきました。
しかしその実態は「米国が支配する日本」であり、植草氏は「戦争を創作し金儲けをする米国が支配する日本は不幸になるばかり」と指摘します。
日本と中国は友好関係を築けるし、現実に田中角栄政権の時代には「日中友好」が相互に強く指向されました。それが今日では 米国によって人為的に「日中間の緊張関係」が創作されそれを口実に日本の軍拡が推進されています。
米国が強く望む「台湾有事」はまさに日中間の戦争の創作であって、「戦争が勃発したときに犠牲になるのは日本。米国は遠く離れた地で金儲けで祝杯をあげるだけ」と述べ、「対米隷属か対米自立か。この問いに日本国民が解を示さなければならない」と指摘します。
一方 国内的には「官僚が支配する日本」というのが実態であり、霞ヶ関権力の両巨頭は財務省と法務省でカネを握るのが財務省、身体の自由を握るのが法務省と断じ、「政治家は霞が関官僚機構に支配され、霞が関官僚機構による政治支配を容認する」と指摘します。
そして「米国・官僚機構・大資本による日本政治支配の構造を打破するべきだ。現在の政権与党は米・官・業による日本政治支配の構造を温存しようとしている。日本国民はこの状況を支持するのか。国民の判断が問われている」と結んでいます。
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日本政治の活路
植草一秀の「知られざる真実」 2025年9月27日
日本の政治情勢は過去10年で激変した。
鳩山内閣が誕生したのは16年前。日本の主権者が自らの意思で新しい政権を樹立した。
日本政治史上の金字塔。
これが彼らにとっての悪夢だった。
日本を支配してきた既得権勢力。米・官・業のトライアングル。米・官・業・政・電の悪徳ペンタゴン。彼らは金字塔の日本政治刷新を「悪夢の民主党政権」と命名した。
「米国が支配する日本」は日本国民にとって幸せなのか。
米国に支配されて日本は不幸になるばかり。米国は戦争を創作して金儲けをする国。
世界中で戦争を引き起こしている。その目的は金儲けである。
日本と中国は友好関係を築けるのに米国が人為的に日中間の緊張関係を創作してきた。
これを口実に日本の軍拡が推進されている。いまや南西諸島は要塞と化している。
戦争が勃発したときに犠牲になるのは日本。米国は遠く離れた地で金儲けで祝杯をあげるだけだ。
日本の政治家は米国の命令に服従していれば身の安泰を保証される。経済的にも処遇される。
だから、喜んで米国のエージェントになる。
こんな者が日本で大手を振って跋扈する。日本が良くなるわけがない。
鳩山総理は日本の対米自立を目指した。ところが、鳩山内閣の中に敵が潜んでいた。
前原誠司、岡田克也、北澤俊美、平野博文は横田政府の命令に従っていた。
対米隷属か対米自立か。この問いに日本国民が解を示さなければならない。
官僚が支配する日本。霞ヶ関権力の両巨頭は財務省と法務省。
カネを握るのが財務省。身体の自由を握るのが法務省。
政治家は霞が関官僚機構に支配され、霞が関官僚機構による政治支配を容認する。
官僚機構は政治勢力を上から支配する。政治家は官僚機構の指令に従って動く僕(しもべ)である。
この本末転倒を鳩山内閣は打破しようとした。ところが、鳩山内閣は破壊された。
鳩山内閣破壊後に霞が関官僚機構は再び権力を取り戻して日本政治を支配している。
この構造も打破されていない。
大企業が政治を支配するツールは政治献金。カネの力で政治を動かす。
企業献金を認めれば資本力が大きい大資本が政治を支配してしまうことは明白。
その大企業による政治支配が容認されている。政党交付金制度を導入する際に企業献金を廃止することが定められたが約束は反故にされ、企業献金が存続している。
また、2006年の政治資金規正法改正で「日本法人で5年以上上場している外資系企業」
を企業献金禁止の対象から外した。外国企業による政治献金が合法とされた。
米国・官僚機構・大資本による日本政治支配の構造を打破するべきだ。
現在の政権与党は米官業による日本政治支配の構造を温存しようとしている。
日本国民はこの状況を支持するのか。国民の判断が問われている。
UIチャンネル第600回記念放送 「混迷する日本政治と活路その活路https://x.gd/DafTc をぜひご高覧賜りたい。
続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第4200号
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「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。