2022年4月15日金曜日

15- あなたがウソをつくと誤報 連中がウソをつくとクール

 ケイトリン・ジョンストンの記事「あなたがウソをつくと誤報 連中がウソをつくとクール」を紹介します。
 記事は、何百という軍事基地で地球を囲み、その世界支配に異論をさしはさむどんな国でも破壊しようと継続的に取り組んでいる米国こそが「権威主義」の国かと思うとそうではなくて、ロシアなどが「権威主義」国家であり、それ対して世界的は「権力闘争をしている」のだという記述から始まっています。
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あなたがウソをつくと誤報、連中がウソをつくとクール
   :言説のマトリックスの端からのメモ
                   マスコミに載らない海外記事 2022年4月14日
                    ケイトリン・ジョンストン 2022年4月9日

 何百という軍事基地で地球を囲み、その世界支配に異論をさしはさむどんな国でも破壊しようと継続的に取り組んでいる今まで存在した最強力帝国が「権威主義」に対する世界的な権力闘争をしていると主張している

 少なくとも欧米では、ロシアは、あらゆる局面でプロパガンダ戦争に負けるだろう。世論という裁きの場では、戦争犯罪とされていることで、それら主張が本当であれ、ウソであれ、全ての論争で負けるだろう。米軍は無敵でなく、米ドルは無敵でないが、アメリカ・プロパガンダ機関は阻止できない不可抗力なものだ。

 人々が「誤報」を投稿したかどで、ソーシャル・メディア・アカウントを失う中、ロシアについて承知の上でウソを広める積極的な虚偽情報キャンペーンを行っていると、アメリカ当局者が単刀直入に認めるのを目にするのは信じがたい。
 行き当たりばったりの人物が、何か主流合意と違うことをソーシャルメディアで言えば、それは誤報だ。彼を、そのプラットフォームから排除する必要がある。世界最強力な政府が世界最強力なメディアを、エセ情報を広めるために使えば、問題ない当たり前のことなのだ。
 今アメリカ帝国経営者連中が、プーチンに対する心理戦争で勝利するため見えすいたウソをついている事実を、国民に漏らして満足しているのは実に憂慮すべきだ。それは彼らが、国民のために意識的にウソをついて、彼らの支配に同意させることが可能だと彼らが確信していることを意味する。

アメリカ当局者:ロシアに対する情報戦争で我々は偽情報を広めている。
      :アメリカ当局者はロシアに対する情報戦争で偽情報を広めていると言った
 リベラル派 :おお、そうだケイトリン、全て大きい壮大な陰謀に過ぎない!

 何を検閲すべきか決める際、Twitterはアメリカ政府と相談し、プラットホームで人々が何を見るべきか決定するため、アメリカ政府が資金供給するシンクタンクと相談し、アメリカ政府言説に有利なように検閲を行い、厚かましくも「国家当局関係メディア」というレッテルを他のものに貼っている。
 Twitterは国家当局関係メディアだ。

 不幸な人々から人生に関する助言を受けてはいけない。物を創造しない人々から創造に関する助言を受けてはいけない。人生経験が、あなたが、そうなりたいと望んでいない人々から、人生に関する助言を受けてはいけない。イラク侵略を支持した人々からウクライナ戦争に関する助言を受けてはいけない

 人々は私に「ウクライナ人と話せ!」と言う。
 私が何人のウクライナ人と話をするかに関係なく、アメリカ政府、欧米メディアがあらゆる戦争についてウソをつく文書で十分裏付けられた実績があり、核保有超大国間で直接戦争を望むのは、とんでもなく正気でないのは依然客観的事実だ。

 本質的に「あなたの意見はロシアのものだ」に要約できる多くの議論に私が出くわすのは驚くべきだ。「ロシア」という単語は国や国民を指すのをやめ、今や「悪魔のような」という言葉に似た言わば精神の哲学的性質を意味するのだ。

 先日ウクライナで米軍が直接ロシア軍を攻撃すべきではないと言ったのに対し、長年の左翼フォロワーが私をおべっか者と呼んだ。アメリカ軍事干渉主義と第三次世界大戦への反対は今やゴマすりなのだ。戦争プロパガンダが人々の脳をスープに変えつつある。

 ワンワールド政府を作る狙いは、秘密結社やユダヤ姓の怪しげな人物が関与する隠された陰謀ではない。アメリカ帝国は、実質的に一つの政府として機能する、単一権力構造の下で世界を結び付けようと公然と努力している

 ワシントンDCは帝国政治機構の中枢で、バージニアは帝国戦争機構の中枢で、カリフォルニアは帝国プロパガンダ機構の中枢だ。

 結局我々は脳が余りに速く進化した為、まずい進化移行期に入った混乱した種に過ぎない。
 我々には抽象的考えを心に抱く能力があるが、そうしたものと一体になるのを思いとどまる知恵はない。核兵器を発明する能力はあるが、それを作るのを思いとどまる知恵はない。我々の生態系を征服する能力はあるが、それを思いとどまる知恵はない。我々自身の家、地球で、自身の体に、どのように満足を感じるべきか述べる行一つもない巨大な哲学大冊を書く。現状と調和して暮らすには全く役に立たない信念体系を作る。
 彼らが今日ある優美な飛行士と泳者に変わるずっと前、鳥も鯨も、厄介な進化の移行段階を通過して行ったと私は確信している。彼らの初期の先祖は、しばらくの間、おそらく実に滑稽に見えただろう。彼らの移行には、出産を痛くし、地球上全生命の終わりを容易に呼び起こせる頭骨内の巨大前頭葉皮質はなかった。
 ゆっくり進化した骨盤の骨と比較して急速に進化した巨大な脳の大きさのせいで、人の赤ん坊の誕生は困難だ。健全な人間性が生まれるのも同じ理由で困難だろう
 本当に自覚ある種になるため、この厄介な移行段階から跳躍を成功させる能力が我々にはあると私は信じている。だが我々がそうなるとすれば辛うじてのもののように見える。
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(中 略)
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/04/09/when-you-lie-its-misinformation-when-they-lie-its-cool-notes-from-the-edge-of-the-narrative-matrix/