2023年10月7日土曜日

岸田改憲・軍拡阻止の世論を 東京都内 「九条の会」が大集会

 5日夜、東京・なかのゼロ大ホール(中野区)で「九条の会大集会大軍拡反対! 憲法改悪を止めよう」が開かれましたあいにく冷たい強風が吹きすさぶ中、夜7時からの集会に1200人を超える人たちが集まり、1階、2階とも超満員になりました。
 冒頭、車椅子でサプライズ登壇した呼びかけ人の澤地久枝さんは、「日本が戦争する国へと変わってしまう政治状況に危機感を持つ人たちが増え、いま日本全国にある『九条の会』が最後の砦のように日本国憲法を守っている93歳になっても自分で歩こうという意志を持ち続け闘う」とスピーチしました。
 全国首長九条の会共同代表の松下玲子武蔵野市長世話人の田中優子前法政大総長、中野晃一上智大教授、それに小森陽一事務局長などがそれぞれスピーチしました。
 しんぶん赤旗とレイバーネット日本の記事を紹介します。
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岸田改憲・軍拡阻止の世論を 東京都内 「九条の会」が大集会
                        しんぶん赤旗 2023年10月6日



(写真)岸田政権の大軍拡・改憲策動に反対し、憲法の人権と民主主義が生きる平和な国へ、世論を巻き起こそうと開かれた「九条の会大集会」。壇上はあいさつする澤地久枝さん=5日、東京都中野区



「九条の会」は5日、東京都内で「九条の会大集会―大軍拡反対! 憲法改悪を止めよう」を開きました岸田政権下で軍拡・改憲の「戦争する国」か、憲法の人権と民主主義が生かされる「平和な国」かの岐路に立ついま、改憲策動や軍拡を阻止するため「戦争ではなく、平和を」の声をあげ、世論を喚起していこうと呼びかけました。

 呼びかけ人で作家の澤地久枝さんは、「日本が戦争する国へと変わってしまう政治状況に危機感を持つ人たちが増え、いま日本全国にある『九条の会』が最後の砦(とりで)のように日本国憲法を守っている」とあいさつ。その上で「たとえ小さな組織であっても、岸田政権に対して間違えていると表明していく必要がある」と訴えました。
 全国首長九条の会共同代表の松下玲子武蔵野市長は「戦争も核もない平和な未来をつなげていくために9条を守り生かし、育んでいきたい」と語りました。
 小森陽一事務局長は、「岸田政権は、あらゆる手段を使って、日本を軍事大国化することに必死になっている」と話しました。
 世話人の田中優子前法政大総長、中野晃一上智大教授がスピーチ。地域・その他の「九条の会」も、それぞれの多様な取り組みについて発言しました。


大軍拡反対! 憲法改悪を止めよう! 戦争ではなく、平和の声を~10・5九条の会大集会
                       レイバーネット日本 2023-10-06
近藤徹
 10月5日夜、なかのゼロ大ホールで「10・5九条の会大集会」が行なわれた。夏の終わりを告げる冷たい強風が吹きすさぶ中、夜7時からの集会にやって来た人で1階、2階とも1200人を超える参加者で超満員となった
 すごい集会だった。先ず、車椅子でサプライズ登壇した澤地久枝さんは、「九条の会呼びかけ人9名のうち大江健三郎さんがお亡くなりになり8名が亡くなり、私だけになってしまった。・・・九条の会は『戦争する国』への道を止める最後の砦。1ミリも譲れない。・・
・93歳になっても自分で歩こうという意志を持ち続け闘う」と熱情溢れるスピーチに感激した。
 その後、松下玲子さん(武蔵野市長、全国市長九条の会共同代表)が発言し、小森陽一さんが実行委員会の開会の挨拶をした。

 スピーチ1・田中優子さん(前法政大学総長・九条の会世話人)は、「岸田首相の軍拡・改憲に反対する声を!~『正しい戦争』はどこにもない」と題して講演し、「岸田首相の会見・軍拡に反対する声を拡げよう。そのために勉強しよう、言葉にしよう。」と述べた。
 文化行事・カンカラ三線・岡大介さん(演歌師・芸人九条の会)の後、
 スピーチ2・ 中野晃一さん(上智大学教授・市民連合運営委員)は、安保3文書に基づく敵基地攻撃能力保有、改憲・大軍拡・大増税の危険な道を阻むために、「憲法九条と13条(個人の尊重、幸福追求権)の連係プレー」が大事であると語った。

 とにかく素晴らしい集会に元気をもらって帰途についた。