2026年7月1日水曜日

皇室典範改正問題 小林よしのり氏が緊急提言 ほか

 政府は30日夕の臨時閣議で皇室典範改正案を決定しました。
 改正案は「旧11宮家の男系男子の養子縁組」と「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持」を可能する内容で、政府はこれを速やかに国会に提出し717日までの今国会での成立を目指す方針です。
皇室典範」は新憲法制定後の1947年に制定されましたが、第1条では「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」とされ、新憲法が男女同権を謳ったことと整合しないものでした。
 また国民の80~93%が愛子様の皇位継承を支持していることとも整合しません。
 それは愛子様が今上天皇・皇后両陛下をならって質素・倹約を旨とし、国民や困窮者に寄り添おうとされる姿勢への評価と見られます。それに対して悠仁様の方は、世上流布されている噂に拠れば、残念ながら愛子様とは対極的な存在であると思わざるを得ません。
 今回は「皇室典範制定後初めて実質的変更を伴う改定を行ったもので、新憲法と整合しない「男系男子に限る」とした限定を修正し、愛子様の皇位継承を実現する良い機会だったのですが、それに大いに反対している高市・麻生内閣の下では実現しませんでした。

 日本共産党の小池晃書記局長は29日の記者会見で、政府の皇室典範改定案に、皇族の養子となる旧宮家の子孫が男性であれば皇位継承資格を与える内容が盛り込まれたことについて、「今まで何も議論してこなかった中身が盛り込まれた。どう考えてもだまし討ちのようなやり方だ」と批判し、「振り出しに戻って最初から議論をやり直すべきだ」と主張しました(しんぶん赤旗)。
 また30日のSmart Flash紙に、皇室典範改正問題についての小林よしのり氏が緊急提言:「『養子案』は単なる引き延ばし、『愛子天皇』しか皇室を救う道はない」が載りました。漫画家の小林よしのり氏は右翼としても良く知られており、折に触れて見解を表明してきました。
 両紙の記事を紹介します。
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皇室典範改定 政府案はだまし討ち 小池氏「議論やり直しを」
                       しんぶん赤旗 2026年6月30日
 日本共産党の小池晃書記局長は29日の記者会見で、政府の皇室典範改定案に、皇族の養子となる旧宮家の子孫が男性であれば皇位継承資格を与える内容が盛り込まれたことについて、「今まで何も議論してこなかった中身が盛り込まれた。どう考えてもだまし討ちのようなやり方だ」と批判しました。「振り出しに戻って最初から議論をやり直すべきだ」と主張しました。

 小池氏は、皇室典範改定を巡って政府・与党がだまし討ちを繰り返してきたと批判しました。皇位継承全体会議では、参加した全13会派のうち7会派しか賛成していない内容を衆参両院の正副議長が「立法府の総意」としてまとめたことを指摘。さらに、「総意」に基づくとして政府から示された皇室典範改定案の要綱には、全体会議で議論していなかった婚姻後の女性皇族に住民基本台帳を適用する内容が記載されたと述べました。
 その上、自民党に示された改定案の条文には、旧宮家の男系男子の子孫が男性であれば皇位継承資格を与える内容が入ったとして「今まで議論していない中身が盛り込まれた。全体会議は一体何のための場だったのか。『立法府の総意』は完全に崩壊している」と批判。天皇の地位を「主権の存する国民の総意に基く」とする憲法1条の規定をあげ、「『国民の総意』に基づかない皇室典範改定を行えば、天皇の地位に揺らぎが起こることを意味する」と主張しました。
 また、天皇の長女愛子さんによる皇位継承はあり得ないとした自民党の中曽根弘文憲法改正実現本部長の発言について問われ、「中曽根氏は、愛子さんが天皇になったら結婚する人がいないとし、その理由を男子を産まないといけないという『プレッシャー』がかかると述べた。それは『男系男子』による皇位継承を不動の原則とする矛盾と本音が表れた発言ではないか」と指摘しました。


【皇室典範改正問題】小林よしのり氏が緊急提言
「『養子案』は単なる引き延ばし、『愛子天皇』しか皇室を救う道はない」
                        Smart Flash 2026.06.30
 6月25日、衆参両院の正副議長と与野党の代表者による全体会議で、皇室典範改正案の要綱が政府側から示され、会議後に森英介衆院議長は「了承となった」と記者団に語った。改正案は30日にも閣議決定される見通しで、政府は7月17日までの今国会中の成立を目指している
「要綱には、女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、旧宮家の男系男子を皇室に迎える案について、皇室典範の改正で対応すると書かれていました。しかし、全体会議は満場一致には至らず、とくに、養子案については参院の立憲民主党の議員から『国民の理解、安定性、伝統の観点から採用することは極めて困難』などの反対論が出ました。しかし、改正案は政府の思惑どおりに、今国会中に成立する公算が高いとみられています」(政治担当記者)
 
 こうした動きに強い危機感を示すのが、漫画家の小林よしのり氏だ。小林氏は、皇位の安定継承には「女性・女系天皇」を認める皇室典範の改正が不可欠である、とこれまで一貫して主張し、男系男子のみの皇位継承に固執する動きを厳しく批判してきた。はたして、政府案について何を思うのだろうかーー。
今回の改正案は『愛子天皇』を排除するための法案ですよ。そういう観点でマスコミが報じないから、みんな気がつかないだけです。世論調査では約9割が『愛子天皇』を望んでいるのに、それを封じてしまおうという企みがあるわけです。彼らのなかには『女性・女系天皇』は絶対に認めない、という熱狂的なドグマがあるから、旧宮家の男系男子から養子を迎えて、その子を天皇にすればいいと考えた。そのために『愛子天皇』を排除する。これが彼らの本音なんです」(小林氏・以下同)
 しかし、「男系男子」というこだわり自体、確たる根拠はないのだという。
「彼らは『男系男子こそが日本の伝統だ』と思いこんでいる。しかし、日本は男系でも女系でもなく、双系主義が伝統であって、天皇には男でも女でもなれるんです。そもそも天照大神は女神ですし、女性天皇も八方十代います“女系天皇はいない”というのが定説になっていますが、それも大嘘です。
 そもそも、神武天皇の後の天皇は『欠史八代』と言われ、存在したのかどうか立証されていません。そこで皇位は途絶えていることになるわけで、男系で続いてきたことをどうやって立証するのでしょうか。それでも男系にこだわるのは、日本会議や神道政治連盟、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)など『男系』にこだわる団体から、選挙の支援を受けている国会議員がいるからです。票のため、自分のエゴのためなんですよ」
 このまま養子案が法制化されれば、どんな事態になるのか。
「たとえば、旧宮家のひとりである竹田恒泰氏でも、天皇の祖父、上皇様のようなものになる可能性があります。本人は天皇になれなくても、その子孫には皇位継承権がある。これは新たな身分制、新たな貴族を生み出すということですよ。さらに養子を増やしていけば、特定の旧宮家による皇室の乗っ取りにもなりかねません。
しかも旧宮家といえども、一般国民として自由に育ってきている。そういう人が、愛子さまのように天皇にふさわしい帝王学を学んでいるはずもありません。そういう“新たな貴族”を、国民が尊敬できるかということです」

 さらにいえば、養子案には、憲法違反の疑いもあるという。
「旧11宮家は1947年に皇籍を離れており、その子孫は完全な一般国民です。しかも7家はすでに断絶、または断絶が確定しており、いまは4家しか残っていません。つまり、今回の改正案は、“全国民のなかから4つの家に生まれた男子だけが皇族になれるようにする”というものです。これは明らかに、日本国憲法第14条が定める『門地による差別の禁止』に違反するんです。もし、このまま皇室典範が改正されれば、私は違憲訴訟をすることも考えていますよ」
 憲法の問題をすり抜けたところで、そもそも養子になる人物が現れなければ、養子案は“画に描いた餅”となる。
「現代の一般国民として自由に育った人が、喜んで皇室に養子として入るとは思えません。誰が養子になるんだと探しているうちに、結局、誰もいないということになる。結論はそうなるはずですよ。それは安倍政権のときからわかっていたことです。結局、今回の養子案も、皇族数確保と言いながら、単なる引き延ばし策にしかならないでしょう」

 多くの問題を孕み、本質的には皇族数の確保にもつながらないという、今回の皇室典範の改正案。それに代わって小林氏が主張するのは「愛子天皇」だ。
「愛子さまは、天皇としての資質も十分、備えておられます。それは当たり前で、今上天皇であるお父様の背中を見ながら育ったわけですからね。『国民と苦楽をともにする』というお父様のふだんの振る舞いや、考え方を学んでいらっしゃるわけです。さらに、語学も堪能で豊かな教養もおありです。だから外遊されても、堂々としていらっしゃる。
 ところが、女性であるだけで皇位を継承できないのです。今回、天皇皇后両陛下はオランダやベルギーを訪ねられましたが、ヨーロッパにはたくさんの王女がおり、今後はたくさんの女性君主が生まれるんですよ。でも、愛子さまだけは、きちんとした女帝としての資質がおありなのに、“女性だからダメだ”と言われている。これは、日本の恥を世界にさらしているようなものです」
 小林氏は、側室制度がなくなった皇室を今後も持続させるには、「愛子天皇」しかないと断言する。
「いまは側室がいない以上、男系だけで皇統を続けるということは絶対に不可能なんです。これは小泉内閣が2005年に設置した有職者会議のときからわかっていることですよ。だから、当時は『女性・女系天皇』を容認する皇室典範改正が議論された。そもそも、男系で続ける歴史も伝統もないのは、説明したとおりです。そうすると、女性・女系に道を開くしかない。愛子さまはちゃんとした帝王教育も受けておられるし、国民の人気も高い。しかも、皇室典範の皇位継承資格を『男系男子』から『皇統に属する子孫』と書き換えるだけで『愛子天皇』は実現するんです」

 皇室の行く末を、本気で案じているのは誰なのかー。