2026年6月4日木曜日

井の中の蛙大海を知らず(植草一秀氏)

 植草一秀氏が掲題の記事を出しました。
 一国の首相たるもの 本来はそれなりの常識と知性、品格を持ち合わせて欲しいものですが、高市氏はその対極にあるように思われます。
 ゴールデンウィークを利用して高市首相がベトナム、豪州を訪問した帰りの政府専用機の中で、下記のような事件が起きました(元「週刊現代」編集長山中武史氏のXより)。

【高市早苗 外遊ブチ切れ事件】山中武史|編集者@takesiyama
‥‥日本に帰る政府専用機の中で、その事件は起きた。
政府専用機の運航は、千歳に駐屯する航空自衛隊が担い、旅客機のCAに当たる業務も空自の自衛官が務める。
高市総理を担当した女性自衛官が、雰囲気を和ませるつもりだったのだろう、
「総理、オーストラリアでコアラはご覧になりましたか?」
と笑顔で聞いた。その瞬間、高市が鬼の形相でブチ切れたのだという。
いまなんて言うた!? 私は遊びに行ってるんとちゃうねん!
突然の剣幕にビックリした女性自衛官は平身低頭で謝ったが、高市の怒りは収まらない。羽田に着くまで不機嫌で、周囲はハラハラしっぱなしだった。
帰国後、高市が命じたのか、航空自衛隊の幹部が忖度したのかは不明だが、その女性自衛官は政府専用機の任務から外されることが決まったー。

 あまりにも異常なことなので、乗り合わせた記者たちの間では「オフレコ」にすると決まったようなのですが、経路は不明ですが結局リークされました。
 また3日には、「週刊文春」電子版に高市陣営によるネガキャンペーン動画についての「第5弾」が載りました。これは全部で8回行われたオンライン会合の音声記録の一部で、高市事務所公設第一秘書の発言(音声)が紹介されているということです。
 高市氏はこれまで全く「無関係」を公言して来ましたので、どんな反応を見せるのか注目されます。普通であればもうシラを切れる段階ではないのですが・・・
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
井の中の蛙大海を知らず
               植草一秀の「知られざる真実」 2026年6月 1日
「井の中の蛙(かわず)」という言葉は高市早苗氏のためにあると思われる。
日本の情報空間という「井」のなかで「蛙」はもてはやされる。なぜか、ビジネスだからだ。
本心でもてはやす人はほとんどいないだろう。会社に金が流れ、金をもらって仕事をしているからもてはやす。

メディアに登場する人物も金の流れで動く。金の流れで動かない者はメディアから遠ざけられる。消費税の減税を批判する者は消費税減税を封殺しようとする財務省から財政支出を受け取っている。金の流れに乗って財務省の応援団をやっているだけ。
「井の中の蛙 大海を知らず」とも言う。八百長の狭い世界の中でだけ大きな顔をしていられる。

だが、高市外交で日本の没落は確実に加速する。
高市首相は中国に対して敵対的な対応を示して、井の中の大海を知らない一部の者から絶賛を浴びる。しかし、中国は日本をあまり相手にしていない。「格が違う」と考えている

高市首相はトランプ大統領に抱きついて、トランプ大統領が日本の味方をしてくれると思い込んでいるのかも知れないが甘い。トランプ大統領は自分自身の損得、米国の損得しか考えない。
その文脈で日本を利用しようと考えるときは、日本に調子よく合わせる。

だが米国が最大の関心を払っているのは中国だ。トランプ大統領自身がG2との表現を用いた。
これに対して中国の習近平主席は「トゥキディデスの罠を乗り越え、大国関係の新たなパラダイムを構築しよう」とトランプ大統領に呼びかけた
トランプ大統領が「トゥキディデスの罠」の意味を理解していたかは不明だが、注視が必要なのは、習近平氏自身が自国を「大国」と表現したこと。

これに対してトランプ大統領は習近平氏は「偉大な指導者」だと持ち上げた。中国が中国のことを「大国」と表現することをまったく批判しない。というより、「G2」はトランプ大統領が提示した言葉なのだ。

「トゥキディデス」は紀元前400年代に、民主政のアテネと軍国主義のスパルタという二大ポリスが古代ギリシアの覇権をめぐって争った「ペロポネソス戦争」においてアテネの将軍だった人物の名。
トゥキディデスは戦記『ペロポネソス戦争史』に詳細な記録を残した。
この戦記の記述を踏まえて、米国の政治学者でハーバード大学教授のグレアム・アリソン氏が「トゥキディデスの罠」と題する論文を2012年に発表。
アリソン教授は、既存の覇権国と急速に台頭する新興国の間で、構造的な緊張と恐怖が引き金となり、摩擦や衝突が起こることを「トゥキディデスの罠」と命名した。

アリソン氏は中国とも親交が深く、習近平氏の懐刀である「チャイナセブン」の一人である王滬寧(おうこねい)氏とも親しい。
「ペロポネソス戦争」では覇権国のスパルタが新興国のアテネに勝利しており、このため、習近平氏は当初、「トゥキディデスの罠」の引用を控えたといわれるが、現在はこだわりがない。

いまや、世界に君臨する2大国は米国と中国である。購買力平価ベースではすでに中国の経済規模が米国を上回っている。
しかも、米国はトランプ大統領の暴走によって国際社会での評価を著しく低下させている。
米国に代わり国際的評価を一段と高めているのが中国である。欧米トップが北京詣でに殺到して、習近平氏自身が外遊する回数が極めて少なくなっている

米国のトランプ大統領も中国に対しては特段の敬意を払わざるを得ない。
トランプ大統領が日本を素通りして訪中した際、帰りの飛行機から高市首相に電話を入れてもらうために外務省が総力を結集したと伝えられている。

日本の国民は大海を見て、高市首相が国際社会のなかで、どのような位置にいるのかを知る必要がある。

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3兆円補正予算、全額赤字国債~高市逆切れ「週刊誌の記事が証拠ですか?」

 まるこ姫の独り言の直近4編を紹介します。
 ・3兆円補正予算、全額赤字国債 06/02
 ・実は高市女王様は公私の区別がつかない変な人だった 06/01
 ・高市首相の取材対応に指摘相次ぐ 木原官房長官「多忙」と弁明 05/31
 ・やらかし女王健在なり、マルコス大統領との夕食会がとんだ事に 05/30
 文中の太字・青字強調個所は原文に拠っています。(題字をクリックすると原文にジャンプします)
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3兆円補正予算、全額赤字国債
                     まるこ姫の独り言 2026/06/02
うわ~凄い事になって来た。
政府は補正予算の3兆円を全額赤字国債で賄うだと・・・
前言ってきた事は、出来るだけ赤字国債発行はしないと言っていたはずが、全額?
言っている事とやっていることが全然違うじゃないか。
これで円安がますます進んで、企業は値上ラッシュになり庶民はインフレで青息吐息
日本大丈夫か?
 
3兆円補正予算、全額赤字国債   6/2(火) 14:36配信 共同通信

>政府は2日、2026年度補正予算案の全容を固めた。一般会計の歳出(支出)総額3兆1135億円の全額を、借金である赤字国債で賄う。3日に閣議決定し、国会に提出する。5日に成立する見通しだ。








イラン戦争で中東からのナフサや原油が来なくなっても、足りている・足りているの大合唱で、国民を惑わしている高市政権。
 
ガソリンも本来は200円越えの筈なのに、支持率が下がるのを警戒して補助金を出してまでガソリン価格を抑えてきたが、それもすべて将来にツケを回している格好だ
そりゃあ、その場はありがたい事だが、政府が補助金を出して現実逃避しているだけだ。
政府も国民も現実を見ない。
 
補助金をジャブジャブ流し込んでもその企業は儲かるかもしれないが、本来はこの異常な円安を是正すれば、物価高も一段落するが、円安を放って置けば置くほど、物価高になる。
 
補助金を出したら出しただけ国民は節約しなくなり結果危機感が無くなり、それでも補助金は将来へ付け回しだから、少しも明るい展望にならない。
 
もう庶民は買い控えどころか、色んなものが買えなくなる。
 

実は高市女王様は公私の区別がつかない変な人だった
                    まるこ姫の独り言 2026/06/01

一応公の場で、いろんな人が見守る中、何のためらいもなく「風呂から出てきたら旦那が全部食っちゃって」大げんかになったそうだ。
ママ友同士で喋っているならともかく、みんなが見ている中での「全部食っちゃって」
食っちゃう?    旦那が? 
こんな粗雑な言葉を総理が口にするの?

言っては悪いが、いかにも浪花の下町のおばちゃんの井戸端会議の中の言葉遣いのように聞こえる(下町のおばちゃんたちごめんなさいね)
だからか…食事会のことを「飯会(めしかい)」と言っていたのは。
 
党首討論の場で、ニッコニコ顔で、当たり前の様に「今、二日酔い」だと言う言う高市。





変な物言いだと思っていたが二日酔いで党首討論をやるんだ・・
 
酒が入ると総理大臣では無く,素に戻ってしまう高市
どう考えてもダメだろうし、親しみやすさとは別問題だと思う。
ネトウヨの誉め言葉の「お茶目な早苗ちゃん」でもない。
 
国会や夕食会はスナックでもキャバクラでもないはずなのに高市がいるだけで品が悪くなるのはそういうことか。
 
国を代表する人間が、まさかここまでお下品だったと言うか、たぶん高市の生きざまがそのまま出ている。
 
やっぱり一国の総理となったら、公私の区別は必要だ。
茶の間で喋るような言い回しは聞きたくないし。
 
という事は、米国訪問で大はしゃぎして踊ったり指さしたり、フィリピン大統領に2本指を振って歌の声援を送ったりも、高市女王様の素の姿だったという事か。






どう考えても外に出ているときだけでも、一国の総理としての体面は守るべきだろうに。
 
しかし、これだけの年になれば外と中との顔や態度は、誰もが区別して使い分けるだろうに、高市の場合、ぜ~~んぶ一緒だったと言う笑うに笑えない話になって来た。


高市首相の取材対応に指摘相次ぐ 木原官房長官「多忙」と弁明
                    まるこ姫の独り言 2026/05/31
高市は総理職をなんと考えているのだろうか。
 
華やかな場所で自分だけ目立ったり、持ち上げて貰ったりするところは積極的に行く。
 
そこで「総理としてより女を前面に出し媚びへつらう姿」を全開するが、記者会見らしきものはほとんど行わず、高市の取材対応について海外の記者から指摘されてしまった。
 
多分、日本の大手メディアの記者は指摘らしきものはしていないと思う。
何の異論も示さず総理や艦艇の決め事には、唯々諾々と従う大人しい羊そのもの。
 
高市首相の取材対応に指摘相次ぐ 木原官房長官「多忙」と弁明
                 5/29(金) 21:54配信 朝日新聞
>高市早苗首相の取材対応をめぐり、29日にあった木原稔官房長官の記者会見で、複数の記者から会見を開かないことなどに対する指摘が相次いだ。
>さらに木原氏はぶら下がり取材について、首相による判断や記者団からの要請に応じて急きょ行うことを踏まえ、「首相の多忙な日程をやりくりして時間を捻出している側面がある」とし、質問数を限るケースがあることに理解を求めた。
 
いつ記者団が要請したのか、いつ高市が要請に応じたのか。
 
そんな積極的な姿勢は見たことがない。
 
しかも木原は、「首相は多忙な日程のやりくりをして時間を捻出している」と言うが、日中は多忙だとしても、高市の場合5時を過ぎたら自分の時間とばかりに公邸にさっさと帰ってしまう。
 
その5時過ぎからの1時間程度を記者会見に割けば、時間は容易にねん出できると思う。
 
しかも首相動静には、予定がスッカスカの日も多いと言う。
 
土日は朝から晩まで公邸に引きこもりで、電話にも出ないと言われているし、土日だったらいくらでも記者会見を開くことができるのに・・・・・
 
それこそ土・日会見をすれば、高市信者たちは正座して嬉し泣きしそう。
勝手にお借りした画像。
コメントもお借りしました、こんな感じ?
「女王である私がなぜ国民の前で直接話さなければならないのかしら?」だいぶん、顔が矯正されているような気がするが。






一方的に自分の発言を発信できるSNSで長文を書きまくるよりも、総理と記者が相対しての会見の方がよほど国民の心に響くと思う。
 
「働いて働いて馬車馬のように働きます」の高市はどこへ?
 
縁の下の力持ち的な働き方は面倒くさいのだろうけど、会見も総理の仕事の一つだから・・・
 
積極的に会見をした方が国民からの受けが良いと思うが、高市の場合,会見をしたら自分にとって都合の悪い質問ばかりになり、それを警戒しているのかもしれない。
 
それにしても記者の質問を全社で1問と言うわけには行かないよね。
内閣記者会も情けない。
なぜ官邸のごり押しを由しとしたのか、メディアの使命をなんと心得ているのだろう。
こんな総理初めて見た。
 

やらかし女王健在なり、マルコス大統領との夕食会がとんだ事に
                    まるこ姫の独り言 2026/05/30
infiniti-MQ さん にお借りした動画。
無断で申し訳ありません、どうしても多くの方に知ってもらいたくて。
ユーチューブに碌なのが無かったので、ツイッターで話題になっている高市のやらかしの紹介をば。
飲み会のノリの高市、総理がこんなことやるか?
マルコス大統領との夕食会にて、高市の恐ろしいほどの無双ぶり






この国の総理は、自分を芸能人と思ってやしないか?
自分なりのジョークなのか、「プロダクションを紹介しましょうか?」
こんなこと言われても何のことやら分からないだろうに。
マルコス大統領としたら、まさかこんなジョークまがいを聞くとは思ってもいなかっただろう。
 
しかし品性下劣とはこの事で、一国を代表して他国のトップと夕食を共にしていると言う、品格とかプライドとかが全く感じられない。。
 
私的な夕食会なら、ハチャメチャでも何も言う気はないが、日本国を代表して他国の大統領となごやかに夕食会をしているのにあの過激な言動はなんなのか。
あれはみっともない。
自分さえ目立てば、なんでもありなのか。
 
大統領を招いての夕食会で、まさかここまでの痴態を振りまくとは思ってもいなかったが、その兆しはいくらでもあったし、日を追うごとに威力がアップしてきた。
 
トランプに媚び、APECの首脳会議で各国の要人に媚び、フランスのマクロン大統領に媚び、韓国大統領に媚び、今度はフィリッピンのマるコス大統領に媚び。
 
パワーアップし続けている高市は、次に来る要人にどんなやらかしをするのか。
 
高市の場合、媚びて羽目を外すことが外交の基本なのかもしれない
いつも一人羽目を外している。
 
それだけ目立ちたいなら、総理を辞めて芸能プロダクションに入ったら?
さぞかし売れるだろう。
 
 
高市逆切れ「週刊誌の記事が証拠ですか?」高市も小泉も週刊誌=デマの印象付け
                     まるこ姫の独り言 2026/05/29
小泉進次郎も、週刊誌の記事に対して「週刊誌報道に基づき答えるべきと思わず」と言っていかにも文春が嘘八百記事を書いているかのような印象操作をしていたが、今の日本において、政権与党の不祥事やスキャンダルをきちんと国民の知る権利に応えているメディアの文春は、権力批判の第一人者になったと私は思っている。
 
新聞赤旗、そして日刊ゲンダイは共産党の機関紙だからとか、タブロイド紙だからと、先入観でものを言っている人は多いが、赤旗や日刊ゲンダイやそして文春の記事で、政治家のスキャンダルや不祥事、政治とカネの問題などがが世間に明るみになった例などいくらでもある。
 
国会でも文春の記事をもとに質疑・答弁することもある。。
 
高市が「週刊誌の記事が証拠かしっかりと確認したか私の名誉にも、秘書の名誉にも、信用にも関わる、政治の安定にも関わる重大な問題」と啖呵を切っていたが、だったらひどいデマと嘘で固めた酷い記事を書いた文春を告訴・提訴するか、国会で秘書の証人喚問をして白黒つければ話が早い。
 
しかし立憲の石橋の質疑と、高市の答弁の噛み合わないことは。
石橋に「文春は捏造しているのか」と聞かれ、あれだけいきり立っていた高市が、論点ずらしなのかまったく違う話をベラベラするが「捏造」のねの字も言わず避けていたが、高市としては言質を取られたくなかったのか。
 
しかし、いきり立つほど腹が立つ高市が汚名を晴らすのなら告訴・提訴が一番効果的だと思うが。
仲良しの大手メディアがジャンジャン報道してくれる。
 
それにしても高市の「「週刊誌の記事が証拠ですか?」はなんなのか。
 
第三者からしたら、嘘つきの高市の言うことより、事細かい証拠を示して記事にしている文春の方を信じるよなあ。
 
週刊誌を下に見たような物言いをしているが、文春はいつも高市が国会で答弁した後に、それについての証拠を後追いで出してきて今現在、第4弾にまでなっている。
 
週刊誌だからデマばかり流しているとは限らないし、きちんと証拠を表示して記事にしているのに「週刊誌だから」と貶める発言をしているが、それを言うなら日本の大手メディアは、国民の知る権利に応えてきたのか。
 
公共放送である「皆様のNHK」を筆頭に、大手メディアはこぞって政権の広報と化している。
権力に都合の悪い記事は、なかなか書きたがらない。
権力に抗議する大きなうねりになったデモはほとんど報道しない。
 
そんな看板だけは大きな日本の五大紙と言われている、「読売新聞・朝日新聞・毎日新聞、日本経済新聞・産経新聞(この社は潰れかかっている)」は今ではほとんど政権御用達新聞に成り下がっている。
 
だから「大手メディアは信用できる、週刊誌は信用できない」は今の時代には通用しない。
 
証拠を出して国民の知る権利に応えてくれるなら、私は、週刊誌であろうとタブロイ紙であろうと、共産党の機関紙であろうと信用する。

EUと同様、高市政権はエネルギーを断って経済を破壊、戦争へ向かう

 櫻井ジャーナルに掲題の記事が載りました。
 EU幹部の多くは富裕層の出身で右翼・反ロシアを身上にしていて、庶民の生活苦とは無縁の人たちです。彼らは今やトランプを見限って中国と関係を深めることで実利を求めようとしています。
 高市氏は富裕層の出身ではありませんが明らかな極右で、対中戦争のことしか念頭にないように見えます。彼女は戦前回帰の反動立法や軍事・国防には熱心ですが、国民の窮乏には無関心で具体的な政策は何も持っていないように見えます。
 9月以降 高市陣営が密かに行って来た「政敵?に対するネガ キャンペーン動画」問題では、「週刊文春」の追及を受けていまや抜き差しならない事態に追い込まれました。

 軍事・国防そして壊憲しか念頭にないのであればこれを機に退場することこそが国益です。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
EUと同様、高市政権はエネルギーを断って経済を破壊、戦争へ向かう
                         櫻井ジャーナル 2026.06.02
 ドナルド・トランプ米大統領がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と共同で2月28日にイランを奇襲攻撃した結果、ホルムズ海峡を船舶が航行が困難になり、世界の原油供給量は約2割減った。西アジアの原油が途絶えて最も大きな影響を受けるのは東/東南アジアだが、中国は膨大な備蓄がある上、同盟関係にあるロシアから大量に運ばれ、しかもカスピ海経由でイランからも手に入る。それに対して日本は危機的な状況だが、高市早苗首相は「戦争ごっこ」に熱心で、エネルギー問題には興味がないようだ

 イランは報復攻撃で西アジアにあるアメリカ軍の基地やイスラエルの首相施設を破壊した。CNNが5月1日に伝えたところによると、イラン軍の攻撃で被害を受けたアメリカ軍基地は少なくとも16カ所におよび、その大半は使用不能だと言われている。アメリカとイスラエルはイランの体制を転覆させることに失敗、泥沼から抜け出せなくなった。
 戦争に勝利したイランの政府はアメリカ政府に対し、戦争を終結させる条件として、イランの役割を明記したホルムズ海峡における安全保障協定の策定を要求、イランの同盟勢力(ヒズボラやハマス)に対する軍事行動の停止、西アジア地域からのアメリカ軍撤退、イランが被った損害の全額補償、すべての制裁および国際決議の撤廃、凍結されたイラン資産の返還、そしてこれらの条件を拘束力のある国連安全保障理事会決議として正式に承認することを求めている。
 こうした要求を現時点でアメリカとイスラエルが呑むとは思えず、ホルムズ海峡の問題は長引くことが予想されるが、イランは日本に対して好意的な姿勢を見せている。その好意を拒否しているのが高市政権だ。

 高市首相は総理大臣に就任した翌月、衆院予算委員会で「台湾有事」について問われ、「戦艦を使って、武力の行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になりうるケースだ」と発言している。歴代の日本政府と同じように高市首相も「ひとつの中国」を受け入れているので、彼女の発言は中国で内戦が始まった場合、日本は中国に対して宣戦布告するという意味になる。。
 もっとも中国との関係を壊しにかかったのは菅直人政権2010年6月の閣議決定で尖閣諸島周辺の中国漁船を海上保安庁が取り締まれることに決め、2000年6月に発効した「日中漁業協定」を否定、そして2010年9月、石垣海上保安部は中国の漁船を尖閣諸島の付近で取り締まったのである。それ以降、日本政府は中国との関係を壊そうとしてきた。高市首相はその政策を継承している。

 こうした政策の背景にはアメリカが存在している。ソ連が消滅して間もない1992年2月、ジョージ・H・W・ブッシュ政権のネオコンは国防総省のDPG(国防計画指針)草案として、世界征服プロジェクトを作成した。いわゆる「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」だ。
 このプロジェクトにおける最優先事項は新たなライバルの出現を防ぐことだが、ドイツと日本をアメリカ主導の集団安全保障体制に統合し、民主的な「平和地帯」を創設する、つまりドイツと日本をアメリカの戦争マシーンに組み込み、アメリカの支配地域を広げるということも謳われている。
 それに対し、1993年8月に成立した細川護煕政権は国連中心主義を打ち出して抵抗、94年4月に倒された。同年6月から自民党は社会党やさきがけを巻き込んで連立政権を樹立、抵抗したが、押し切られてしまった。

 1995年2月になるとジョセイフ・ナイが「東アジア戦略報告(ナイ・レポート)」を発表してアメリカの政策に従うように命令したが、このタイミングで日本を震撼させる出来事が相次ぐ。
 1994年6月に長野県松本市で神経ガスのサリンがまかれ(松本サリン事件)、95年3月には帝都高速度交通営団(後に東京メトロへ改名)の車両内でサリンが散布された(地下鉄サリン事件)。松本サリン事件の翌月に警察庁長官は城内康光から國松孝次へ交代したが、その國松は地下鉄サリン事件の直後に狙撃されている。そして1995年8月にはアメリカ軍の準機関紙と言われているスターズ・アンド・ストライプ紙に85年8月12日に墜落した日本航空123便に関する記事を掲載、墜落の際に自衛隊が不適切なことを行なったと示唆した。
 アメリカ国防総省系のシンクタンク「RANDコーポレーション」が2022年4月に発表した報告書によると、GBIRM(地上配備中距離弾道ミサイル)で中国を包囲する計画を彼らは持っているこの目的を「防衛」だと強弁しているが、中国に対する軍事的な圧力であり、先制攻撃の準備とも言える
 日本はGBIRM(地上配備中距離弾道ミサイル)で中国を包囲する計画を進め、自衛隊は2016年に与那国島でミサイル発射施設を建設、19年には奄美大島と宮古島、そして23年には石垣島でも施設を完成させた。中国を攻撃する準備が粛々と進められている。辺野古へ人々の注意を逸らさせる必要はなくなった。
 2022年10月になると、「日本政府が、米国製の巡航ミサイル『トマホーク』の購入を米政府に打診している」とする報道があった。亜音速で飛行する巡航ミサイルを日本政府は購入する意向で、アメリカ政府も応じる姿勢を示しているというのだ。
 トマホークは核弾頭を搭載でる亜音速ミサイルで、地上を攻撃する場合の射程距離は1300キロメートルから2500キロメートル。核弾頭を搭載することも可能で、中国やロシアの内陸部にある軍事基地や生産拠点を先制攻撃できる。

 2024年3月には陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊を一元的に指揮する常設組織として「統合作戦司令部」が編成された。この司令部を設置することで「自衛隊とアメリカ軍の部隊連携をより円滑にする」とされているが、自衛隊がアメリカ軍の指揮下に入るとも理解されている。同年5月には筋金入りの親イスラエル派として知られているラーム・エマニュエル駐日米国大使が与那国島をアメリカの軍用機で訪れ、その後に新石垣空港へ向かった。そして昨年11月の「台湾有事」発言だ。
 高市首相がアメリカでハグしたトランプ大統領は5月に中国を訪問した際、習近平国家主席に対して日本の再軍備について語り、習主席は苛立って声を荒げたとフィナンシャル・タイムズ紙は伝えた。高市政権の「戦争ごっこ」をトランプ大統領はカードとして使っている
 ヨーロッパではEUの幹部たちが高市と似たことをしている。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長、欧州連合外務安全保障政策上級代表のカヤ・カラス、最近ではドイツのフリードリヒ・メルツ首相がロシアとの戦争へとヨーロッパを導いている
 フォン・デア・ライエンの一族は貴族の家系で、ヒトラーの第三帝国との緊密な協力関係から工業的富の多くを獲得したと言われている
 彼女の父エルンスト・アルブレヒトは1930年生まれで、78年から90年までドイツのニーダーザクセン州で首相を務めたが、その際、ナチズムの信奉者を政権に迎え入れ、左翼赤軍派の信用を失墜させることを目的とした黒旗テロ作戦を実行している。フォン・デア・ライエンの一族はナチだけでなく奴隷売買でも富を築いたが、こうした富や人脈が彼女の出世を支えている。

 カヤ・カラス1977年、ソ連時代のエストニアで裕福な家庭に生まれた。彼女の父であるシーム・カラスは大学院を終えるとすぐにエストニア財務省の一般職員として採用され、4年でソ連貯蓄銀行のエストニア支店長に就任した。かなり優遇されている。生活の恐ろしさについて嘆くような生活ではなかった。
 カラスの祖父は1920年代から30年代にかけての時期、エストニア警察と民族主義の民兵組織を創設した指導者のひとりで、コミュニストに対する弾圧を行っていた。カヤ・カラスの母親は1949年、両親と共にクラスノヤルスへ送られているが、父親はエストニアにおけるナチスの軍事組織「オマカイツェ」のメンバーだったという。

 また、メルツは巨大金融機関ブラックロックの元監査役で、彼の祖父はナチの突撃隊員。バーボックの祖父はドイツ軍の将校で、1944年には第三帝国最高位の軍事勲章のひとつとされる剣付戦功十字章を授与されている。ビルト紙によると、軍歴記録には、彼が「無条件の国家社会主義者」であり、アドルフ・ヒトラーの著書『我が闘争』を読み、「完全に国家社会主義に根ざした」人物であるされている。

 2014年2月にバラク・オバマ政権がキエフで仕掛けたクーデターで誕生した体制はネオ・ナチの影響を受け、ロシアを敵視する政策を続けている。そうした政策の一環としてロシア産の安価な天然ガスの輸入を止めてしまい、EUの経済は麻痺、社会は崩壊しつつある似たようなことを高市政権は推進している