2026年10月24日土曜日

内閣支持率横ばいという大ウソ/ポンコツ総理下のポンコツ日本(植草一秀氏)

 植草一秀氏による掲題の2つの記事を紹介します。
(1番目の記事)
 10月の内閣支持率調査で時事通信が42・4%・共同通信が49%で、いずれも高市内閣発足以来の最低値を更新しました。因みに「時事通信」は各媒体、企業、組織等に記事や情報サービスを提供して収入を得る株式会社で、「共同通信」は NHKと全国の新聞社が加盟社となり運営されている一般社団法人で、TV局や商業新聞のように政府の意向を忖度する必要がない点で共通しています。
 それに対して読売、朝日、TBS、フジサンケイなどは内閣支持率報道においてもそれなりの忖度をし、ネットを活用した「印象操作」が大々的に行われて 高市内閣を「支援」する「異常な」情報管制が高市内閣誕生時から続いていると指摘します。
(2番目の記事)
 高市首相は10月2日にオンラインで開催されたG7首脳会議を欠席しました。官邸内に設けられたスタジオに臨めば済むのにそれすらも出来なかったとはよくよくの事態です。
 高市氏は、3時間程前に連絡があったのでスタジオの設定が間に合わなかったからと述べました。しかし主催国のフランスは数日前に開催時刻を連絡した(それが当然)と述べているので、高市氏が「ウソをついた」ことは疑いの余地もありません。
 高市首相は当日首相公邸で20時まで(G7オンライン会合の開始は21時半)は麻生副総裁や鈴木幹事長ら(総数20名ほど)と会食をしたとされており、元朝日新聞記者の佐藤章氏は動画(ひと月万冊)で、そのとき「高市氏は日本酒とワインを飲んで酩酊した」ことが真相でそれに関しては「厳重な緘口令が敷かれている」とバラしました。
 そうであれば全て辻褄が合います。正にポンコツ。日本の憲政史上そしてG7史上、これほどお粗末でみっともない話はありません。
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内閣支持率横ばいという大ウソ
              植草一秀の「知られざる真実」 2026年10月21日
政府広報予算10倍増の方針提示を受けてメディアの権力迎合が際立つ。
やな大臣を一本釣りで起用したが過去の暴言が暴露された。
高市氏に大局を見通す力があれば即時に更迭していたはずだが、続投を高らかに宣言した。
しかし、外堀、内堀を埋められて陥落。やな大臣更迭に追い込まれた。

先の特別国会で高市首相は疑惑のデパートと化した。
サナエトークン、サナエタオル、誹謗中傷動画、統一協会とのつながり。
疑惑はまったく解消されていないが、特別国会を延長せずに打ち切り。国会休会に逃げ込んだ。

外交でも失点を重ねている。
米中首脳会談に先んじて何とか日米首脳会談開催にこぎつけたものの成果は皆無だった。
逆にトランプ大統領に米中同盟を誇示された。習近平主席夫妻歓迎晩餐会で習近平氏は米中が手を携えて日本軍国主義との戦いに勝利したことをアピールした。
トランプ大統領は11月APEC総会での米中ロ首脳会談に意欲を示す。
高市首相は日米同盟にすがりつくが、トランプ大統領は中ロとの接近を強めている。

この状況下で高市内閣の支持率が急落するのは当然。
10月世論調査での内閣支持率は 時事通信社が42・4% 共同通信社が49%で、いずれも高市内閣発足以来の最低値を更新した。順当な数値だ。

ところが、理解不能な数値を提示するメディアが続出する。
読売、朝日、JNN。JNNはTBS系。
世論調査では、ときおり、極めて重要な局面を迎える。
政権不祥事が重なり、メディアが一斉に内閣支持率急落を報じると影響が大きい。
このような局面で、一部のメディアが「人為的に操作した数値」を発表している疑いがある。

読売は「支持率横ばい」を強調する記事発表を行う。JNNの発表数値も理解不能。
権力への迎合という側面だけでなく、政府広報予算へのキャンペーンの側面もあるのだろう。朝日まで加わっている。

メディアの情報誘導に騙されてはいけない。フジサンケイグループも高市体制擁護に懸命。
やな大臣に続いてたけべ大臣にも公選法違反疑惑が浮上した。
この重大事実に関してフジサンケイグループはネットポータルサイトを利用して懸命な「印象操作」を図る。たけべ農水相の疑惑と中道の政党交付金受領を対比させてたけべ擁護を図る。




「片や「30万円の違法疑惑」、片や「6億円のモラル問題」」を強調。
「ネット民が食いつくのはいつだってわかりやすい「数字の対比」だ」として、「ネットの声」を紹介する記事の風情(ふぜい)を装うが記事の目的は明白だ。
中道の政党交付金受領をあげつらってたけべ大臣の公選法違反疑惑を小さく見せること。

ネットポータルサイトにフジサンケイグループは全文を掲載し、トップページの構成にも関与する。
しかし、合法の交付金受領と公職選挙法違反疑惑とはまったく次元が異なる問題だ。比較にならない。
ネットを活用した「印象操作」が大々的に行われている。
高市内閣を「支援」する「異常な」情報管制が高市内閣誕生時から続いている。

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ポンコツ総理下のポンコツ日本
              植草一秀の「知られざる真実」 2026年10月22日
高市首相の下で日本は完全にポンコツ国家に落ちぶれた。
高市首相は10月2日にオンラインで開催されたG7首脳会議を欠席した。

どうしても外せない先約があったわけではない。
G7首脳会議が開催されたのは10月2日午後9時半。
高市首相はこの会合の開始時刻の前に会食に参加していた。
高市首相は首相公邸で自民党の麻生太郎副総裁や鈴木俊一幹事長らと会食をした。
会食ではアルコールが提供され、高市首相も飲酒していたとの出席者の証言が報道されている。
首相公邸での会食は午後6時半から午後8時前頃まで。

8時には会食参加者が公邸を退出している。
公表されている首相の日程に会食後の公務は記載されていない。
会食終了後も高市首相は公邸にとどまったと見られている。

G7首脳会議は午後9時半から10時頃まで開催された。
高市首相の会議出席は十分に可能であったと考えられる。
国会でこのことを追及された高市首相は「会合にはかなり大きなディスプレーを使う」と述べた。準備には業者への委託が必要であり、会議開催時刻が開催直前に確定したため準備が間に合わなかったと述べた。

高市首相は本年8月にXでの投稿に「リモート会議を行える会議室や通信環境も整備されている」と首相公邸の設備をアピールしていた。
しかし、そのような設備がありながら、高市首相はG7首脳会議を欠席した。

この失態を取り繕うように木原稔官房長官は、「実際に利用するには政府職員やサービス業者が機材設置や回線接続を行う必要があり、それが整わなかった」と釈明した。
戦争が勃発した、あるいは、核兵器が使用されたなどの緊急事態が発生し、G7首脳が急遽オンラインで会談することになった場合、日本だけは会議に参加できないということになる。

オンラインでの通信を行うのに、いちいち業者に外注して業者が来訪して準備をしないと通信できないなら、首相公邸は緊急対応でのオンライン通信ができないということ。
まさにポンコツ公邸。諸外国から「日本はポンコツ」と烙印を押される。
高市首相の「ポンコツ宣言」に外ならない。

消費税の税率を変更することについて、高市首相はスーパーマーケットのレジを改修するのに1年の時間がかかると発言してきた。高市首相は何時代に生きているのか。
世界がAIで進化を遂げているときに石器時代の対応しかできないとは、あまりにもポンコツだ。

税制について言えば、政府が強調してきた税制の基本原則は「簡素、公平、中立」である。
高市内閣が提示する消費税減税と付随する政策案は真逆。
まず、複数税率が「簡素」に反する。もともと日本には複雑怪奇な「物品税」が存在した。
品目ごとに税率が異なる。消費税導入の際に複雑怪奇な物品税を廃止して税制を「簡素」にすると強調してきた。複数税率は「簡素」を「複雑」に戻すもの。

飲食料品の税率を1%にするというが、1%になるものと8%に据え置かれるものの線引きで大紛糾している。
税制が経済活動に与える影響に歪みが生じないようにする。これが「中立」の原則。
外食が8%で内食と中食が1%となれば、外食が縮小して内食と中食が拡大する。「中立」を歪めることも明白だ。
ポンコツ総理の下で日本のポンコツ化が加速している。
                 (中 略)
続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第4559号
「ポンコツ+カオス=破局」 でご高読下さい。
                 (後 略)

24- 新潟県9条の会 会報No151のPDF版を掲示します

 本号のメイン タイトルは
9条改悪反対署名を持って、市民と対話を広げ、「戦争はダメ!!」の世論を大きく広げ、高市政権の暴走政治にストップを!!
です。
 本記事の趣旨を説明している「リード文」を紹介します。

 秋の臨時国会を前に高市首相は内閣改造を行いました。主要閣僚は留任し、暴走のアクセル役を担う日本維新の会から入閣させました。改造の最大の狙いは、「戦争する国」づくりをいっそう加速させることです。そのために衆院比例定数削減や改憲、社会保障改悪が狙われています。高市政権は、国民生活は置き去りのままに、軍需産業を成長戦略の柱に据え、軍拡を正当化し、軍事費GDP比3・5%の増額、年末の安保3文書の改定も狙っています。国民との矛盾は深まるだけです。
 初めての女性首相の誕生に多くの国民が期待していました。しかし、国民生活は置き去りのままで、異常なまでの大企業優先、米国いいなりの大軍拡政治に多くの国民が危機感を感じ、県内各地のスタンディング宣伝やペンライト集会に、女性や若者など新たな参加者が広がっていることが報告されています。高市政権の「戦争する国」づくり、大企業優先、アメリカ言いなり政治の暴走を止める力は、国民の世論と運動です。今回のニュースでは、名地のスタンディング宣伝を中心に紹介していきたいと思います。

 各地組織の活動報告には下記の記事が載っています。
・加茂・九条の会 加茂の風景・スタンディング宣伝ー1300回を超える
     新しい参加者が九条の会に参加、事務局のメンバーに
          (以下2面)
・亀田9条の会 伝えたい平和を願う私の思いを・・・
     今まで出会ったことのない人、若い人も、女性も参加して
・長岡市‥‥七夕宣伝、ペンライト行動、ユーチューブ動画上映など多彩に
・新潟市北区九条の会スタンディング
     デモカしンダーを見て新しい仲間も参加して元気よく
です。

 PDF版をご覧になる場合は、下のURLの部分をクリックしてください。
 最初に1面が表示され、画面を下方にスクロールすると2面が表示されます。
 1面、2面とも81%に縮小表示されているので画面左上の(+)マークを必要回数クリックして拡大してください。小さくする場合は(ー)マークをクリックしてください。

(新潟県9条の会 会報No151)
https://drive.google.com/file/d/1AB6xgf-J1riFKeS1gJmStQtwrNFj6CgS/view?usp=sharing 

2026年10月22日木曜日

イスラエル総選挙 問われるパレスチナ政策(しんぶん赤旗)

 しんぶん赤旗の掲題の記事を紹介します。
 イスラエルの総選挙は27日に投開票されます。ネタニヤフ政権の路線が継続するのか、それとも野党への政権交代で何らかの変化や転換の可能性が生まれるのかが注目されます。
 とはいえ野党の中に極右政党が存在するので安易な期待は持てません。
 元国家安全保障会議副議長のエラン・エツィオン氏は、「国民の信頼を回復するには政府の仕組みや兵役制度、教育制度などに及ぶ「根本的な民主主義の刷新」が必要で、その実現には、選挙を経て国民の意思を反映した新政権が不可欠」と述べます。
 いずれにしてもネタニヤフは下野して汚職に対する審判を受けるべきです。
 併せてしんぶん赤旗の2つの記事を紹介します。
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イスラエル総選挙 問われるパレスチナ政策
                      しんぶん赤旗 2026年10月20日
【カイロ=米沢博史】イスラエル総選挙は27日に投開票されます。2023年10月以来のパレスチナのガザ地区への侵攻やヨルダン川西岸での入植拡大、今年2月以来の対イラン戦争のなかでたたかわれる選挙戦では、これらを推進してきたネタニヤフ政権への国民の判断が下されます。ネタニヤフ政権の路線が継続するのか、野党への政権交代で何らかの変化や転換の可能性が生まれるのかです。

 ネタニヤフ首相は、総選挙に向け、「敵」の脅威を強調して国民の不安や恐怖に訴え、ガザや西岸での攻撃やレバノン、シリアヘの侵攻を実績として誇示し、イスラエルの「安全」を守る強硬な指導者をアピールしています。連立与党の極右もガザでの戦闘継続やパレスチナ人の強制移住、西岸での入植拡大を掲げ、入植者や右派支持層の結集を目指しています。ただし首相が呼びかけた極右2政党の統一は失敗しました。
 野党もー枚岩ではありません。政権交代を目指す右派野党と、パレスチナ人の権利を訴える左翼・アラブ系勢力の立場には大きな隔たりがあります。
 国会(クネセト)は定数120の一院制で、全国一区の比例代表制です。議席獲得には得票率3・25%以上が必要で、政権樹立には61議席以上が必要です。
 世論調査では、ネダニヤフ首相の連立与党、野党のいずれも過半数に届かず、選挙後の連立交渉が政権の行方を左右する見通しです。
 右派野党では、元軍参謀総長のアイゼンコット氏が率いる新党「ヤシャル」が支持を集めています。同氏はネタニヤフ首相の汚職疑惑や、イスラム組織ハマスによる襲撃を防げなかった政権の責任を追及しています。同党は、パレスチナ国家樹立に反対し、ヨルダン川西岸の入植地建設も容認する立場で、政権交代が実現しても政策は大きく変わらないと指摘されています。
 これに対し、パレスチナ人の権利を擁護する左翼連合ハダシュとアラブ系2政党による共闘名簿「統一リスト」は、今月の世論調査による獲得議席予想は8議席(現有5議席)、アラブ・イスラム系のラアムは、現有5議席維持となっており、選挙後の政局を左右する可能性があります。ただし、右派野党の指導者らはアラブ系政党との連立に慎重ないし否定的です。


ガザ再占領 狂気の沙汰 元イスラエル国家安全保障会議副議長 エツィオン氏に聞く
                      しんぶん赤旗 2026年10月20日
【カイロ=米沢博史】イスラエルで05~14年に国家安全保障会議副議長と外務省政策企画局長を歴任し、その経験と教訓から現政権を批判するエラン・エツィオン氏に、選挙で何か問われるのかについて聞きました。
      ◇
 3年前のイスラム組織ハマスによる襲撃は、わが国に戦略的、歴史的な打撃を与えた国家的惨事です。まず調査委員会の設置を実現して首相らの責任を追及すべきです。
 イスラエルは1967年の第3次中東戦争でガザ地区を占領し、軍政下に置いて入植地を建設しました。しかし、パレスチナ人の抵抗は続き、2005年に軍と入植地を撤退させました。その後は、ガザ地区を厳重な封鎖下に置き、軍事的圧力によって外部から支配する戦略に転換しました。
 ハマスの襲撃はこうした政策の破綻であり、ガザを内部から支配する試みは、過去の失敗を繰り返す狂気の沙汰です。米国が01年に始めたアフガニスタン侵攻も、膨大な血の犠牲を払いながら何ももたらしませんでした。
 現政権はイランやガザ、ヨルダン川西岸、レバノン、シリアなどで、「戦闘中」であることを前面に押し出して国民の注意を戦争に向け、責任追及をかわそうとしており、国益に反します。国民の信頼を回復するには、政府の仕組みや兵役制度、教育制度などに及ぶ「根本的な民主主義の刷新」が必要です。そして、その実現には、選挙を経て国民の意思を反映した新政権が不可欠です。


ネタニヤフ氏の全面支持を表明 米トランプ氏
                      しんぶん赤旗 2026年10月20日
【ワシントン、カイロ=時事】トランプ米大統領は18日、SNSで、27日投開票のイズラエル総選挙について、ネタニヤフ首相への「完全かつ全面的な支持」を示しました。最新の世論調査では連立与党が過半数を得るのは困難な情勢で、ネタニヤフ氏を後押しする狙いがあるとみられます。
 イスラエルと共に2月に開始した対イラン軍事作戦に触れ、「ネタニヤフはイランとの戦いにおいて、偉大な平和のパートナーだ」と称賛しました。トランプ氏は過去に、2月の衆院選で高市早苗首相を支持したほか、ハンガリーやコロンビアなどの選挙でも友好関係にある候補者への支持を明らかにした経緯があります。
 ただ、パレスチナ自治区ガザの停戦を巡って、トランプ氏が示した和平案の実現に消極的なネタニヤフ氏との間で方針の違いが表面化。トランプ氏はこれまで、記者団からネタニヤフ氏を支持するかどうか問われても明言を避けていました。
 ネタニヤフ氏は18日、X(旧ツイッター)に投稿し、トランプ氏の「多大なる支援と協力」に謝意を表明。「共に任務を完遂する」と述べました。
 ネタニヤフ氏にとってトランプ氏との「親密な関係」は求心力を維持するためのカード。イスラエルメディアによると、アイゼンコット元軍参謀総長が率いる中道新党「ヤシャル」など反ネタニヤフ陣営は、トランプ氏の側近ちに選挙で中立を保つよう求めていました。

米中露首脳会談が世界を変える(田中宇氏)

 田中宇氏の掲題の記事を紹介します。
 トランプはプーチンの提案を受け、米中露首脳会談を行ってウクライナ戦争の停戦や世界的な核廃絶について話し合うと表明しました。具体的には11月18日に中国の深圳で開かれるAPECサミットの傍らで米中露首脳会談が開かれることがほぼ決まっており、ロシアが最も熱心で中国と何度も協議し中国の了承を得ていました。

 これまで表向きはトランプの態度表明が欠落していましたが、今回トランプが表明したことで史上初の米中露首脳会談の開催が確定的になりました。
 田中氏は、トランプの本音はウクライナ和平であり それを実現することで自分とプーチンの米露結束を公式なものにして強化することにあると見ています。
 そうなればゼレンスキーは英欧に経済的支援のさらなる拡大を要請するしかありませんが、いまや仏をはじめとして英独等にはその余力はありません。そもそも支援金の使途の不明朗さは以前から指摘されてきたところでした。
 そして、米中露は今の政権のまま今後10年は首脳会談を続けていける(米国は29年からトランプ継承のJDバンスか誰かになる)ので、米中露は首脳会談を繰り返し、そのたびに英国系のいろんな首脳会議の中心に陣取って会議の機能を破壊し続け、英国系の覇権を低下させていくと見ています(高市氏もそろそろ中露に関する誤った認識を改めるべきしょう)。
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米中露首脳会談が世界を変える
                田中宇の国際ニュース解説 2026年10月20日
トランプ米大統領が、米中露首脳会談をやって、ウクライナ戦争の停戦や、世界的な核廃絶について話し合うんだと表明し始めた。(Trump Favorable On Trilateral Meeting With Xi, Putin: "I Would Do It")

11月18日に中国の深圳で開かれるAPECサミットの傍らで米中露首脳会談が開かれることは、すでにほぼ決まっている。ロシアが最も熱心で、中国と何度も協議し、中国の了承を得ていた。プーチンはトランプとの電話会談でも話を出している。
これまで表向き、トランプの態度表明が欠落していた。今回トランプが決意表明したことで、史上初の米中露首脳会談の開催が確定的になった。(Putin proposes summit with Trump and Xi to discuss Ukraine deal, WSJ says)

トランプは核廃絶を進めたいと言っているが、核保有国は米中露だけでない。核兵器の削減は、多くの試みが頓挫している。今のような乱世には特に難しい。トランプ自身が中東の核問題を悪化させた現実もある。
トランプが核廃絶を持ち出しているのは「見掛け倒しの看板」だろう。もしくはイランなど特定国の核問題だけ話したがるとか(それをやると習近平が敬遠する)。(Trump says he would be open to trilateral meeting with Putin, Xi)

トランプの本音は、ウクライナ和平だろう。ウクライナ和平そのものでなく、ウクライナ和平を実現することで自分とプーチンの米露結束を(これまでの隠然関係から)公式なものにして強化したい。
トランプは最近、ゼレンスキーを挑発して喧嘩している。ゼレンスキーは売られた喧嘩を買ってトランプとの関係を最悪に引き下げてしまった。トランプの謀略が奏功した。
(Trump and Zelensky’s relationship close to breaking down)

トランプは、ウクライナ(と、その背後の英EU)抜きで露中と話し合い、ウクライナ戦争を終わらせていきたい。
トランプの主眼は、ウクライナ終戦そのものでなく、英EU(英国系)を疎外した米中露中心の新たな国際社会を作ることだ。そのために、米中露だけでウクライナ和平して実績を作りたい。
(英傀儡であるマスコミや外交官群、既存の国際社会は、当事者のウクライナを外した大間違いな大国主義だと非難する)(米露が和解していく)

トランプは、米国の軽油不足を解決するためにやむを得ないと言って、ロシアに対する経済制裁を一部解除し、ロシアから米国と世界への軽油の輸出を再開した。米国の軽油不足の主因は、米国内で長年精油所の増強が見送られ、もともと需給が逼迫していたからだ。
トランプは、軽油など燃料費の値上がりで米政府に不満を持つ人が増え、中間選挙で共和党が不利になっているのを解消すると言いつつ、かねてからやりたかったロシアとの和解を進めている。
米議会は今年も共和党主導で新たな対露制裁を可決し、トランプはいったん承認した。だがその後トランプはそれも、軽油不足解消やウクライナ和平のためにやむを得ないと言いつつ、大統領令で制裁免除してしまった。(Russia Celebrates 'Historic Moment' After Trump Formally Waives Graham Act Sanctions)

11月18日の米中露首脳会談に向けて、トランプはロシアにどんどん接近している。外されたゼレンスキーは英EUにすり寄り「トランプに嫌われたので、代わりに英欧がもっとカネを出してくれ」とせびっている。フランスは財政破綻寸前で暴動が広がるばかり。ドイツは親露なAfDが強くなっている。英欧は財政難でウクライナに追加資金を出せない。自滅傾向が増す。(‘Great progress’ in Ukraine peace talks - Trump)

ウクライナ和平(や核軍縮)の話は、一回の会談で終わらない。トランプは、米中露首脳会談を繰り返し開こうとしている。11月18-19日の中国深圳APECサミットの次は、おそらく12月14-15日の米国マイアミG20サミットの傍らで米中露首脳会談を行う。
9月末の習近平訪米の段階で、習近平はマイアミG20サミットに参加するが、プーチンはG20サミットに行かないと露政府が言っていた。この時点では、G20サミットが米中首脳再会談の場になりそうだった。(Putin plans to attend Xi’s Apec summit and skip G20 with Trump)(習近平訪米の意味)

だがその後10月19日に露政府は、プーチンがG20サミットに行くかどうかまだ決まっていないと言い出した。プーチンが参加して、マイアミG20サミットが米中露首脳再会談の場になる可能性が出てきた。
トランプ提案のウクライナ和平はロシアにとって利得が大きい。プーチンは、米中露首脳会談が繰り返し開かれてウクライナ和平が進むことを望んでいる。(No decision on Putin’s potential visit to G20 summit in Miami - Kremlin spokesman)

以前の記事にも書いたが、米中露首脳会談が行われることで、深圳APECサミット自体の機能がかなり損なわれる。主催者である中共は、閣僚会議をオンライン化し、首脳たちの自由談義(レトリート)を不開催にした。
英国系のAPECサミットの機能が、反英的なトランプとプーチンが集う米中露によって破壊されている(習近平は本質的に反英だが、現実面は非英)。
12月のマイアミG20サミットも、プーチンが参加して米中でなく米中露の首脳会談が開かれたら、深圳APECと同様に、反英的な米露が英国系の国際会議を(リクード側に)変質させる画策が行われそうだ。(トランプ式のヤルタ2.0になる世界)

米中露は今の政権のまま、今後10年は首脳会談を続けていける(米国は2029年からトランプ継承のJDバンスか誰かになる)。
米中露は首脳会談を繰り返し、そのたびに英国系のいろんな首脳会議にずかずかと乗り込んで中心に陣取って会議の機能を破壊し続け、英国系の覇権を低下させていく。
来年11月には英国でG20サミットが開かれる。そこにも3人が乗り込んで乗っ取り、大本山である英国の機能を上書きするとか。G20やAPECの機能が破壊されていく。

BRICSには中露が参加しているが米国が不参加だ。もし今後、中露がBRICSサミットにトランプを招待すると、BRICSもトランプにずかずか乗り込まれて非米覇権としての機能を阻害される。習近平がそれを許すかどうか。
そこまでいかなくても、習近平は、トランプの米中露首脳会議に出続けることで、非米覇権を放棄し、リクード側に取り込まれる。習近平は、中共と中国統合の延命(リクード系による破壊の防止)のために、それをやっている。
米中露首脳会談が繰り返されるほど、非米側と英国系の国際的な意思決定機能が、トランプ(リクード系)主導の米中露に乗っ取られていく。

最終的に国連も乗っ取られるかもしれない。国連は、英国系が動かし、非米側が権限を拡大しようと動いてきた。英国系は冷戦構造で国連を分裂させ、米国は英国系に乗っ取られて冷戦体制(冷戦後も中露敵視)に押し込められてきた。
トランプは、リクード系のもとで、それを破壊しようとしている。これまでの米国の各政権は、米国に多くを求めすぎる国連を敬遠し、意図的に超強硬派を国連大使に送り込んでコワモテにやってきた。トランプはそれをさらに進め、国連の費用負担を拒否する姿勢だ。
しかし今後、米中露の首脳が直接連携する体制ができたら、それを国連に持ち込み、来年から極右(親リクード、反英非英的)なルペン政権になる常任理事国のフランスも取り込んで、国連を乗っ取っていける。米中露首脳会談を始めるトランプの最終目的は、国連の乗っ取りかもしれない。

トランプ米大統領はエネルギー危機を顧みずイランを攻撃する可能性

 櫻井ジャーナルの掲題の記事を紹介します。 併せて2つの記事を紹介します。

 これまでの経緯を見れば、トランプがこの先いつイランを攻撃しようとも何の不思議もありません。トランプは今年2月、ネタニヤフに唆されて突如 対イラン戦争を始めましたが、ミサイルや爆弾等の在庫が乏しくなると休戦協定を結びました。
 それ以降も随時断続的な攻撃を繰り返したことは理解に苦しみますが、トランプの対イラン発言や対イラン攻撃に連動して、その都度 原油の先物取引価格が乱高下したことから、内部情報発信者の立場を利用して莫大な収益を得たのではという見方が有力になりました。今や世界の人たちは いつまたトランプがイランを攻撃しても不思議ではないという見方をしています。

・「イスラエルのための嘘が米国をイランとの戦争へ追い込んだ」(耕助のブログ)では
 米国ヴァンス副大統領は、「イラン国家が49年間米国やその他多くの人々に対するテロ行為」を行って来たと非難しましたが、数十年にわたり軍事的にも、経済的制裁によってもイランを攻撃してきたのは米国の方だと述べています。

・「イランにMOAB(大規模爆風爆弾)を投下するのか?」(マスコミに載らない~)では、
 重量10トンの大規模爆風爆弾を投下するには、C-130型輸送機が目標上空まで直接爆弾を運び、減速用パラシュートを使い、搬入スロープから投下する必要があるのですが、低速で飛行するC-130では厳重に防衛されたイラン領空中心部まで到達するのはほぼ不可能で自殺行為に等しいと、その実用性を一蹴しています。
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トランプ米大統領はエネルギー危機を顧みずイランを攻撃する可能性
                         櫻井ジャーナル 2026.10.21
 ロシアは自国の沿岸沿いに北極海を航行する航路を切り開いた。北極海の沿岸からベーリング海峡を通り、千島列島を横切ってアジアへ向かう。ホルムズ海峡やマラッカ海峡のようなリスクがなく、航路が短いため短時間での輸送が可能だ。ロシアはこの航路で今年7月以降、前シーズンの総量を上回る約2000万バレルの石油を輸送している。その大半はアジア向けだという。この中に日本向けの石油が含まれている可能性がある。

 日本が輸入していた西アジアでは、アメリカとイスラエルが2月28日にイランに対して斬首作戦を実行したことから報復合戦になり、ホルムズ海峡をタンカーが航行することが難しくなった。イランが承認しない限り、タンカーは通過できない。戦争前、ホルムズ海峡を通過するタンカーは世界へ供給される石油の約20%を運んでいた。その大半が止まったのだ。
 ホルムズ海峡のオマーン側を小型タンカーで運び、海峡の外で大型タンカーに積み替えるということも行われているものの、イラン革命防衛隊(IRGC)に見つかれば攻撃される。
 ホルムズ海峡を避けるため、サウジアラビアはアラビア半島を横断する東西石油パイプラインを建設していたが、サウジアラビアからの攻撃を受けてきたイエメンのアンサール・アッラーはそのパイプランを攻撃して施設を破壊、石油の輸送を止め、バブ・エル・マンデブ海峡の航行も制限している。

 現在、石油を比較的安全に輸送できているルートは、ホルムズ海峡の外側にあり、オマーン湾に面したアラブ首長国連邦のフジャイラ港からのもの。この港へ石油を運んでいるのはハブシャン-フジャイラ石油パイプラインだ。このルートは日本への供給でも利用されている。現在、このルートだけが機能している。
 これまで日本は不足分をアメリカでは戦略石油備蓄(SPR)に頼ってきたが、限界に到達している。中国は膨大な量の備蓄石油を取り崩し、輸入を減らしていたようだが、元に戻しつつあるという。原油相場の上昇は不可避だ。
 その相場上昇を一時的なものだとする見方をアメリカのエネルギー・アナリストのカール・W・ミラーは否定している。戦争で被害を被ったペルシャ湾岸のエネルギー施設は戦争が終結しても解消されず、復旧、あるいは再建には数年の年月と数兆ドルの資金が必要で、その問題が解決されるまで世界の燃料不足は続く。5年後でも復旧できるのは全体の60%に過ぎず、7年は必要だとみられている。

 アメリカ政府はこうしたことを理解しているはずで、そうした事態を望んでいた可能性が高い。イランを攻撃する前、今年1月3日にアメリカはベネズエラに対する軍事作戦を実行、アメリカ陸軍のデルタ・フォースがニコラス・マドゥロ大統領夫妻を拉致、デルシー・ロドリゲス副大統領が大統領代行に就任した。ロドリゲスがアメリカに協力していたと疑う人は少なくない。イラン攻撃の前にベネズエラの石油を抑えるという計画を作成したのはイギリスの寡頭勢力だという人もいる。

 イギリスの寡頭勢力はロシアによるエネルギー資源の生産/供給能力をウクライナに破壊させ、イランの体制を転覆させ、かつてのように自分たちの利権にしようとしたのかもしれないが。そうした展開にはなっていない。アメリカが世界のエネルギー資源を支配することもできないだろう。


イスラエルのための嘘が米国をイランとの戦争へ追い込んだ
               耕助のブログNo. 3066  :2026年10月21日
  Lies Serving Israel Have Sent Us to War with Iran
                   by Paul Craig Roberts
10月5日にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とニューヨーク・タイムズ(NYT)はともに、「イランのドローン攻撃の脅威により、米国は英国の基地から爆撃機を撤退させた」と報じた。https://www.wsj.com/politics/national-security/uk-us-bomber-move-iran-drone-threat-5097f827? st=zHbrGr&reflink=article_email_share

NYTの 見出しは「イランのドローン攻撃の可能性により、米軍機が英国空軍基地から撤退」となっている。https ://www.nytimes.com/2026/10/05/us/politics/iran-drone-attack-us-uk-base-fairford.html

NYTによると、「爆撃機を基地から移動させる必要性が非常に緊急であると判断されたため、空中給油機が米国への飛行を支援するために配備されている最中に、一部の航空機とその乗組員が基地を離れた」とのことだ。
NYTはまた、「85軒の家屋が慌ただしく避難し、爆発物処理ロボットがバンの中から爆発物を捜索し、バーナム首相が国家安全保障会議を招集した」と報じている。
遠く離れた英国に配備されている米空軍の戦闘機は、イランの攻撃に対して安全ではないだけでなく、NYTは、「イスラエルがドイツに対し、欧州にある米軍基地がイランの攻撃を受けるリスクが高まっていると警告した」と報じている。

WSJによると、この攻撃計画は、イランが航空機を標的にし、フェアフォード空軍基地のアメリカ人パイロットを殺害しようとする、より広範な陰謀の一環だったという。
NYTは、この攻撃を「疑わしい」または「可能性のある攻撃」だと報じた。米国のジョン・D・ヴァンス副大統領は攻撃の深刻さを軽視し、ペンタゴンが「万全を期して我々の兵士を守ろうとした」として爆撃機を迅速に移動させたと述べた。
それにもかかわらず、ヴァンスはこの疑惑の攻撃をイランに対するプロパガンダに利用し、「イラン国家が49年間行ってきたこと、つまり米国やその他多くの人々に対するテロ行為」をイランが行っていると非難した。ヴァンスは事実を誤っている。数十年にわたり、軍事的にも経済的にも制裁によってイランを攻撃してきたのは米国の方だ。
ワシントンがイランに初めて制裁を課したのは47年前の1979年、イラン国民がアメリカの傀儡政権を打倒し、1953年8月19日にCIAとMI 6がクーデターを起こし、民主的に選出されたモハンマド・モサデク首相を打倒し、ファズロラ・ザヘディ将軍を後継者に据え、レザー・パフラヴィーをシャーに復位させたことで失われた自治権を回復した時だった。

26年後、イラン国民は1979年のイラン革命で再び自治権を取り戻した。1979年11月14日、ジミー・カーター大統領はイラン革命に対し、大統領令12170号に署名し、米国に保有するイラン政府資産および銀行預金120億ドルを凍結した。この制裁に続き、輸入禁止と貿易禁輸措置が実施され、その後数十年にわたるイランに対する制裁の方向性が定まった。
イランはこれまで米国の病院や子供の学校、民間住宅を爆撃したことは一度もなく、米国の政治指導者、軍指導者、科学者を暗殺したこともない。テロリストはワシントンとイスラエルで、イランの女性、子供、医療従事者、科学者、そしてイランの最高指導者を虐殺してきた。ヴァンス氏、イランによる「米国やその他多くの人々に対するテロ行為」について、いくつかの事実を挙げてほしい。ワシントンによるイランへの侵略が嘘で正当化されなければならないという事実は、その侵略が不当であることを証明している。ワシントンは「イランの核兵器」から米国を守っているわけではない。ワシントンは、米国の血と金を使って、「大イスラエル」というシオニストの計画に奉仕しているのだ。

そして、ヴァンス氏、もしイランのドローン攻撃によってイギリス国内で米軍機が安全でないのなら、米中央軍と財務長官が主張するように、ワシントンはどのようにしてホルムズ海峡を支配していると言えるのだろうか?遠く離れたイギリス国内で米軍機が安全でないとしたら、ペルシャ湾ではどうして安全なのだろうか?
 https://paulcraigroberts.org/lies-serving-israel-have-sent-us-to-war-with-iran/


イランにMOAB(大規模爆風爆弾)を投下するのか?
               マスコミに載らない海外記事 2026年10月20日
                   Moon of Alabama 2026年10月16日
 この愚かさには腹が立つ。  
独占情報:イランに対する「MOAB大規模爆風爆弾」使用をアメリカは検討していると関係筋が語る– CNN、2026年10月16日

 ピッケル山を含むイラン核施設への攻撃に関する軍事計画には、MOAB使用が明確に盛り込まれていると別の情報筋がCNNに語った。
 GBU-43/B大規模爆風爆弾(MOAB)は重量10トンの対地用爆弾だ。ピッケル山は、イラン中部のナタンズ市近郊に位置している。









 米軍はMOABを搭載できる爆撃機を保有していない。そのような爆弾を投下するには、C-130型輸送機が目標上空まで直接爆弾を運び、減速用パラシュートを使い、搬入スロープから投下する必要がある。
 低速で飛行するC-130では厳重に防衛されたイラン領空中心部まで到達するのはほぼ不可能だ。それは自殺行為に等しい。

 ピッケル山では、厚い花崗岩の下に深いトンネルが張り巡らされていると言われている。MOAB(大規模爆風爆弾)が起こせるのは、トンネル入り口を一部塞ぐことくらいだ。それは、掘削機を使えば1、2日で元に戻せる。

 この狙いでMOAB使用を提案した米軍関係者は無能であり、即刻解雇されるべきだ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2026/10/dropping-moab-on-iran.html