本号のタイトルは
「戦争はダメ!」「9条守れ!」
ー草の根から「平和を」の声を上げましょうー
です。
中見出しは
・急速に広がる「憲法守れ」の声
です。
もうひとつのタイトルは
湯沢の地でも「19日」行動を続け 11年目
ー安保法制(戦争法)の廃止と立憲主義の回復をめざしてー
です。
7月例会は7月12日(日)13:30~15:15
会場 湯沢町公民館 3階 「会議室2」 で開かれます。
2~3面には「6月例会報告」が掲載されています。
「通信平和の輪」PDF版は、下のURLをクリックすると開きます。
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画面を大きくしたい場合にはPDF画面左上の(+)マークを(小さくしたい場合は(ー)マークを)クリックして下さい。(2~3面は原寸)
(通信 平和の輪 第246号(1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1uSDm9KD2ib29KY7Eg4W2cwWu96Zp6ovl/view?usp=sharing
(下記は過去1年分です)
(通信 平和の輪 第245号(1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1wWSYFOrqW7oBOCULtIfn9M6a5ksNmQqV/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第244号(1面~2面))
https://drive.google.com/file/d/1LYKDZPhTmzCFqw99lduotujHAej1lej7/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第243号(1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1yw5zLcaUsrhby2SXz2MYE0wnkPP_6_Vu/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第242号(1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1qJKiNMIT4sJ169Eii9ujJwPiJl2-5xXg/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第241号(1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1Lnacw4gZl4qbk6zIAmUNAp8COwXb7HHF/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第240号(1面~4面))
https://drive.google.com/file/d/1NCC97Ld7zxxty5Dy4cy3lQHblGbYWCRN/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第239号(1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/11ZZCIe46OJwJ1W8XSFg1O6ZxYoGciU7k/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第238号(1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1qe1fyquv2vXVKENbv0-nkGIVBw9kR-Ju/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第237号(1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1SAemAfRcud9gTY-q96WhkVf3JD7dM3BQ/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第236号(1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1G5oE-T4uxqgo2oXPQ8VRI2Txem9e6THg/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第235号(1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1mzobV85S9k8fh3In__Nfjbei4dreejEA/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第234号(1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1KzH1dNaER7ZY6BbXefeSrcPJdylQTocH/view?usp=sharing
湯沢平和の輪
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。
2026年7月5日日曜日
通信平和の輪 第246号 のPDF版を掲示します
皇室典範改定 政府案の問題点 憲法にも国民の総意にも反する
しんぶん赤旗の記事:「皇室典範改定 政府案の問題点 憲法にも国民の総意にも反する」としんぶん赤旗日曜版の記事:「皇室典範改定 政府案の問題点 国民総意と離れ 憲法の精神に違反」を紹介します。同じテーマについてなのでタイトルは似通っていますが、切り口は異なっています。
高市政権は皇位継承問題に関連し、皇室典範の改定案を最優先で進め、今国会で成立させることを狙っています。しかし改定案の内容は憲法の精神に反し、国民の総意にも反するもので話になりません。
改定案がこんなお粗末なものに仕上がった理由は、衆院議長が「国会の総意」とばかりに、「皇位継承の在り方に関する全体会議」の内容とは異なるものを、そして女性・女系天皇を禁止するという憲法違反のものをまとめたためです。この経緯についてはしんぶん赤旗日曜版が詳しく報じています。
こんな皇室典範改定案が成立すれば悔いを千載に残すことになります。
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皇室典範改定 政府案の問題点 憲法にも国民の総意にも反する
しんぶん赤旗 2026年7月4日
政府が提出した皇室典範改定案に対し、各党から反対や異論の声が相次ぎ、終盤国会の焦点となっています。改定案の問題点と日本共産党がどのような立場で臨んでいるかを小池晃書記局長に聞きました。
小池書記局長に聞く
天皇の制度の問題は、憲法の条項と精神に基づいて議論することが一番大事です。日本国憲法第1条は、天皇の地位は「主権の存する日本国民の総意に基く」としています。各種世論調査では女性天皇・女系天皇を認めるべきだという意見が多数で、男系男子を“不動の原則”とする改定案は「国民の総意」に基づくものではありません。
日本国憲法第2条は皇位を世襲としていますが、戦前の大日本帝国憲法にあった男系男子による継承を意味する「皇男子孫」継承は削除されました。当時の憲法制定議会(1946年7月)で金森徳次郎国務大臣は、憲法2条について、なぜ「皇男子孫」を省いたのかとの質問に対し、根本的な支障がない限り男女の差別を置かないことが憲法の考え方だとして、「男女の区別につきましては、法律問題として自由に考えてよろしいという立場」だと答弁しています。
憲法1条は天皇を「日本国民統合の象徴」としています。多様な性をもつ人々によって構成されている日本国民の統合の象徴である天皇を、男性に限定する合理的理由はありません。女性天皇・女系天皇も、憲法の条項に照らして認めるべきだというのが日本共産党の立場です。
突然盛り込む
(写真)皇位継承全体会議に出席する日本共産党の(左から)小池晃書記局長、田村智子委員長=6月25日、衆院議長公邸
衆参正副議長は全党会派が参加する全体会議で、「皇族数確保」に関する「立法府の総意」をとりまとめましたが、衆参13会派のうち7会派しか賛成しておらず、とても「立法府の総意」とは言えないものです。
しかも、全体会議では、養子縁組は皇位継承の問題とは切り離し、皇族数の確保策について「立法府の総意」に基づき改定案をつくると言っていたにもかかわらず、全体会議で議論していなかったことが次々と改定案に盛り込まれました。
男系男子固執 女性天皇の道閉ざす
とくに、養子の子が男子ならば皇位継承資格を持つとする規定を突然改定案に盛り込んだことは大問題です。「皇族数の確保のため」は建前であって、本質は女性天皇を完全に否定し「男系男子」による皇位継承を守るため、養子の男子を天皇にする改定案であることが明らかになりました。国民を欺瞞(ぎまん)するやり方で、女性天皇・女系天皇の道を閉ざそうとするものであり、到底容認できません。
改定案は、皇族の養子を禁止する現行の皇室典範の規定を覆し、「旧宮家」の男系男子を皇族の養子に迎えることを可能にします。旧宮家とは80年前に現典範にもとづき皇籍を離れた人々です。旧宮家だからといって、一般国民として生まれ育ってきた人々を特別な身分である皇族にすることは、憲法14条1項が禁止した「門地による差別」に抵触します。旧宮家の男系男子の子孫を将来にわたって養子候補とし、準皇族ともいうべき新たな特別身分をつくるもので憲法に反します。
旧宮家と今の天皇との共通の祖先は約600年前の室町時代までさかのぼります。はるか遠い血筋の男系男子の養子の男子には天皇になる資格を与える一方で、今の天皇の子である女性皇族やその子は天皇になる資格を与えない、というのが改定案の核心です。
こうした養子縁組や旧皇族の皇籍復帰案は2005年の政府有識者会議の報告書で、「国民の理解と支持、安定性、伝統のいずれの視点から見ても問題点があり、採用することは極めて困難である」と完全に否定されています。報告書はまた、「これらの方々を広く国民が皇族として受け入れることができるか懸念される」と指摘しています。完全に否定されたものをなぜ復活させたかについては、全体会議で一度も説明がありません。
矛盾あらわに
改定案は、女性皇族が結婚後も皇室から離れられないことを原則としています。皇室の行事を担うのに必要な皇族数を確保するためだけに女性皇族を結婚後も皇籍に残す一方、天皇になることを許さないのは男性皇族との差別だと言わざるを得ません。
さらに、結婚した女性皇族には住民基本台帳を適用するとの規定が突然盛り込まれました。住民基本台帳を適用しながら、皇室にとどめ国民の権利を認めないのは大きな矛盾です。女性皇族を天皇にする道を閉ざし、女性皇族の配偶者や子を皇族にすることを閉ざすための布石なのではないでしょうか。
自民党の中曽根弘文憲法改正実現本部長が天皇、皇后の長女愛子さんの皇位継承は「あり得ない」として、皇位を継承すれば、男子を産まなければいけないという「プレッシャー」がかかるなどと発言(6月28日)したことは、男系男子を“不動の原則”にすることの矛盾を認めた発言にほかなりません。
朝日新聞の世論調査では、養子縁組をできるようにする法整備を「急ぐ必要はない」が71%、読売新聞の調査では皇室典範の議論が「十分だった」との回答は39%にすぎず、政府案が国民の理解を得られているとは到底いえません。憲法上、天皇の地位は「国民の総意に基く」ものであることから、立法府は、「立法府の総意」というフィクションをつくり上げるのではなく、本当の意味での国民の総意をつくることに力を尽くすべきです。
具体的には、有識者や憲法学者の意見を聞く場を設け、国民の声を聞く公聴会やパブリックコメントの募集を行い、国民の総意を形成する努力をすることこそ立法府の責務です。
「日本国民統合の象徴」の地位にある天皇を男性に限っている現状をただすことは、国民の中での両性の平等、ジェンダー平等を発展させるうえでも意義ある改革になります。日本共産党はその立場で臨んでいきます。
皇室典範改定 政府案の問題点 国民総意と離れ 憲法の精神に違反
しんぶん赤旗日曜版 2026年7月5日号
高市政権は皇位継承問題に関連し、皇室典範の改定案を今国会に提出、成立を狙っています。どこに問題点があるのか。国会の「皇位継承の在り方に関する全体会議」に出席している日本共産党の小池晃書記局長(参院議員)に聞きました。 田中倫夫記者
小池書記局長に聞く
〈共産党はこの問題にどういう立場でのぞんでいますか〉
日本共産党は綱領で現行憲法の「全条項をまもる」という立場を明確にしています。天皇の制度の問題についても、日本国憲法の条項と精神に基づいて議論、検討すべきだと考えています。戦前とは違い、今の憲法は国民主権で、天皇主権は否定されています。この憲法のもとで、多様な性を持つ人々で構成されている日本国民の統合の「象徴」である天皇を、男性に限定する合理的理由はありません。女性天皇、女系天皇を認めることは憲法の条項と精神に基づいて合理性を持ちます。
〈政府は皇室典範の改定案を「立法府の総意」だと言ってい ますが〉
この間、皇位継承、皇室典範の改定で、衆参両院の全会派が参加する全体会議が行われ、13の会派が参加しています。しかし、政府の改定案要綱に賛成したのは7会派しかありません。それを「総意」などというのは、はっきり言ってフィクション(虚構)です。日本共産党はもちろん反対ですが、参院では、野党第1党の立憲民主党も「養子縁組」問題ではかなりきびしく反対をしています。
「男系男子」に固執するが 世論は女性天皇賛成多数
日本国憲法第1条では、天皇の地位について、「主権の存する日本国民の総意に基く」と定めています。「国民の総意」というなら、どんな世論調査でも、女性天皇、女系天皇に賛成だという人が多数です。(女性天皇「賛成」69%=「読売」25年12月14日付)。なのに、政府の改定案は、男系男子-「男でなければいけない」ということが徹頭徹尾貫かれ、「国民の総意」とはかけ離れています。憲法第1条の精神に反するやり方で押し通すとなれば、将来に禍根を残し、憲法で定める天皇の地位についても、揺らぎが起こることを意味します。
中曽根弘文・自民憲法改正実現本部長は、天皇の長女の愛子さんの「皇位継承はあり得ない」と発言しました。天皇になったら結婚する人がいないとし、その理由を男子を生まないといけないという「プレッシャーがかかる」とのべました。私は「男系男子」による皇位継承を不動の原則とする本音と矛盾があらわれた発言だと思います。
多くのメディアも進め方を批判しています。「読売」(6月26日付社説)も「国民や各党の間で賛否が割れたり、疑問が残ったりする中で、政府・与党が数の力で推し進めてよい問題ではない」と指摘しています。
「皇室典範」
日本国憲法第2条のもとで、「国会の議決」で皇位継承順位や皇室の範囲な
ど、天皇や皇室に関する制度や運営の基本を定めた法律。現行の皇室典範は
「男系男子」の皇位継承を定めていますが、大日本帝国憲法第2条の「皇男
子孫継承」は日本国憲法を制定する際に「根本的な支障がない限り男女の差
別は置かない」と憲法上は削除されています。皇位継承には、女系・女性天皇
も議論すべきだという声が上がっています。
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「養子できない」を大転換 憲法に抵触する制度創設
〈皇室典範改定案の 具体的問題点は何でしょうか〉
最大の問題は、皇室典範にわざわざ新しい章「養子皇族男子」を設けて、「養子をすることができない」とされてきたことを大転換することです。戦後、皇籍を離れた旧11宮家の男系男子を皇族の養子にできるようにするというのです。
そもそも養子縁組、旧皇族の皇籍復帰という案は、2005年の政府有識者会議で「国民の理解と支持、安定性、伝統のいずれの視点から見ても問題点があり、採用することは極めて困難である」と完全に否定されていたものです。
旧宮家の子孫だからといって、一般国民として生まれ育ってきた人たちを特別な身分である皇族とすることは、憲法14条1項が否定した「門地による差別」(「家柄」「血筋」などを理由に行われる不当な扱いや差別)に抵触します。
全体会議で未議論の問題 法案全文に突然盛り込む
養子制度創設について、養子本人は皇位継承権を持たないが、政府は皇族の数を確保するためだと説明してきました。ところが森英介衆院議長が6月8日の会見で「養子が結婚して男の子が生まれれば、その子は皇位継承権を持つ」と発言し、大問題となり、議長は「現行法の解釈を述べたもの」と釈明に追い込まれました。しかし、26日に判明した法案全文には、養子の子の皇位継承権を認める文言が盛り込まれました。まったく全体会議で議論していなかった問題が突然出てきた。「朝日」27日付は「男系男子による皇位継承を守ろうとの狙いが浮き彫りになった」「各会派の代表者協議で議論されていない項目を盛り込む政権の強引な政治姿勢に、『立法府の総意』は空疎なかけ声となった」と批判しています。私は記者会見で「立法府の総意なるものは完全に崩壊した」と表明しました。
〈政府案は女性皇族が婚姻後も皇籍を離脱しないことも原則として定めるとしています〉
結婚した女性皇族に住民基本台帳を適用しながら、皇室にとどめ、国民としての権利を認めないというのは矛盾も甚だしい。行事のために皇族数だけを確保して、しかし、その中から天皇になることは許さない。妻は皇族だが夫と子どもは民間人。女性皇族は結婚しても自己決定権や幸福追求権が制約されることになり、ここにも男性皇族との差別があると言わざるを得ません。
〈政府案は国民世論とは大きな乖離(かいり)がありますね〉
「朝日」調査(6月22日付)では、男系男子の養子縁組は「急ぐ必要ない」が71%です。「読売」(同22日付)では皇室典範の議論が「十分だった」は39%です。政府案が「国民の理解を得られている」とは到底言えません。本案を撤回し、改めて有識者、憲法学者らの意見を聞き、国民の声を聞く公聴会、パブリックコメントを行うべきです。広く国民の総意を形成する努力を行うことが国会の使命です。
主権者たる国民の総意に基づく「日本国民統合の象徴」としての天皇を、男性に限るとしている現状を正すことは、国民の中での両性の平等、ジェンダー平等を発展させる上でも意義ある改革になります。
05- 皇室典範改定案に批判 読売・朝日・毎日・日経の社説
しんぶん赤旗が、皇室典範改定案を批判する読売・朝日・毎日・日経の社説の要点を報じました。極めて簡潔にまとめられています。
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皇室典範改定案に批判 読売・朝日・毎日・日経の社説
しんぶん赤旗 2026年7月4日
全国紙など主要紙の大半が、政府が国会に提出した皇室典範改定案について「国民の総意へ議論仕切り直せ」(「読売」6月9日付)、「女性・女系排さず議論を」(「毎日」6月11日付)などと批判する社説を相次いで掲載しています。
改定案には、与野党協議でまとめた「立法府の総意」では示されなかった男系男子による皇位継承に固執する内容が盛り込まれました。旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える案について「毎日」(6月26日付)は「憲法14条が禁じる貴族制度や門地による差別にあたるとの疑念が強まる」と指摘しています。「朝日」(7月2日付)は、養子皇族に生まれた男子は皇位継承資格を持つとする規定などは「将来の女性・女系天皇への道を事実上封じようとする内容だ」と批判。「世論はむしろ、女性・女系天皇を望む声こそ高まっている」と論じています。
自民党の中曽根弘文憲法改正実現本部長が、天皇、皇后の長女愛子さんによる皇位継承は「あり得ない」と発言し、独身のまま天皇になった場合「結婚する人もいない」と述べたことに対し、「男尊女卑、女性蔑視的な考えを公然と示す神経を疑う」と厳しく批判しています。
「読売」(6月26日付)は「政府が与党の意向を踏まえて養子の子の継承資格を認めたのであれば、立法府の軽視だと言わざるを得ない」と指摘します。
「日経」(6月28日付)も、生まれた時から一般人だった人の子が天皇となる可能性などを挙げ、「これほど大きな方針転換を十分な議論もなく行うのは、民主主義の軽視にほかならない。国民の理解が得られるか極めて疑問だ」と論じています。
2026年7月4日土曜日
皇室典範改定案を廃案に/横暴な高市首相に退場勧告(植草一秀氏)
植草一秀の掲題の2つ記事を紹介します。
(1番目の記事)
高市首相は、議員定数削減法案と副首都創設法案そして皇室典範改正案の3つの法案を17日までの国会会期の中で強引に通そうとしています。そうした高市執行部の強引さに抗議して全野党が欠席する中で開かれた衆院政治改革特別委員会では、議員定数と副首都構想の審議が「空回し」で強行されました。これには野党が態度を更に硬化させ、国会は機能不全に陥っています。
そもそも高市政権が不信感を持たれているのは、高市氏が自身に纏わる疑惑については一切釈明をしないままで、自分が望む法案の成立だけは何がなんでも強行するという、到底 他者には理解できない「思考」を持っているためです。
植草氏は「『数の力』で強行することは将来に禍根を残す、3つの審議を中止して廃案にするべきだ」と主張します。
特に皇室典範改正案については、日本国憲法は天皇制について「国民の総意」に基づくことを規定しているとして、「『国民の総意』の上にしか天皇制は成り立ち得ない。その『国民の総意』は『女性天皇・女系天皇の容認』にある」と明言し、「『国民の総意』に基づくかたちで皇室典範を改正するべきである。『国論を二分する状況』で皇室典範改定を強行するべきでない」と主張します。極めて明快です。
それに比較して内閣がまとめた改正案は「愛子天皇の実現を拒否することだけは明白であるものの、「養子に関わる内容」は正に荒唐無稽とでもいうべきもので、とても識者の評価に堪えるものではありません。
(2番目の記事)
「横暴な高市首相に退場勧告」については最早説明を要しません。
高市氏は、自分が出したSNSに対して岩盤支持層が「熱烈な支持」を表明するのが自尊心を維持するための何よりの〝よすが″だったようですが、皇室典範改正案が明らかになってからは「否定的な反応」が爆増したそうです。正直なものです。
せめて滅茶苦茶な改正案が通る前に退場すべきです。
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皇室典範改定案を廃案に
植草一秀の「知られざる真実」 2026年7月 3日
週が明ければ7月6日。特別国会の会期末は7月17日。2週間しか残されていない。
国会議長は皇室典範改正案の審議を求めるが「静謐な環境での審議」の条件は整わない。
高市首相は 議員定数削減 副首都創設 の法案審議強行を目論む。
野党は皇室典範改定案を審議するには議員定数と副首都の審議を中止することが必要と主張している。国会議長は皇室典範改定案の審議を優先する姿勢を示すが、高市首相は議員定数と副首都創設を並行して審議することを指揮している。
すでに委員会では野党が欠席するなかで議員定数と副首都構想の審議が「空回し」で強行された。これに野党が態度を硬化。国会が機能不全に陥っている。
三つの審議を中止して廃案にするべきだ。「数の力」で強行することは将来に禍根を残す。
第二次大戦後、天皇制の廃止を含めて検討された。紆余曲折の末、象徴天皇制が「創設」された。これまでの天皇制とは隔絶した新制度の創設だ。
日本国憲法第一条が明記するように、戦後の天皇制は「国民の総意」によって支えられるもの。「国民の総意」がなければ天皇制そのものが成り立ち得ない。この根本を理解することが議論の出発点だ。
自民党の中曽根弘文憲法改正実現本部長が6月28日の富山県高岡市での講演で、天皇の長女愛子氏による皇位継承は「あり得ない」と述べた。また、独身で「愛子さまが天皇になったら、結婚する人もいない」と述べた。
中曽根氏は現在の皇室典範の規定を金科玉条として発言している。しかし、その皇室典範に問題がある。皇室典範第一条
第一条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。
中曽根氏はこの規定に基づいて発言したが、皇室典範は絶対の存在でない。
日本国憲法施行の際に皇室典範を改定するべきだった。
「男系男子」の規定は明治の時代に「創作」されたもの。これが明治の「男尊女卑」の原点でもある。
皇室の系譜において「万世一系の男系男子」という「事実」が存在しない。これが歴史学の見地である。明治が突然「創設」したのが「万世一系の男系男子」である。
日本国憲法は天皇制について「国民の総意」に基づくことを規定している。
第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
「国民の総意」の上にしか天皇制は成り立ち得ない。その「国民の総意」は「女性天皇・女系天皇の容認」にある。
したがって、「国民の総意」に基づくかたちで皇室典範を改正するべきである。
「国論を二分する状況」で皇室典範改定を強行するべきでない。
他方、議員定数削減、副首都創設についての合意は形成されていない。
その前に、高市首相が「疑惑三兄弟」についての説明責任を果たす必要がある。
審議日程が足りなければ国会会期を延長すべきだ。
高市首相はまずは国会において必要十分な説明を行う必要がある。
これが国会審議が正常化するための必須の条件である。
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横暴な高市首相に退場勧告
植草一秀の「知られざる真実」 2026年7月 1日
日本のワールドカップが終幕し7月を迎えた。
特別国会の会期は7月17日が会期末。しかし、重要法案があり、決着をつけることを考えるなら国会会期を延長するべきだ。
ところが、高市首相が会期延長に難色を示す。会期が延長されれば高市首相が国会で追及を受ける場面が増える。これを避けようとしている。だらしのない首相だ。堂々と国会に出てあらゆる疑問に答えるべきだ。
会期末に向けて重大な法案審議が残されている。国旗損壊罪創設法案 議員定数削減法案 皇室典範改定案 副首都創設法案 などが積み残しになっている。
とりわけ、議員定数は選挙制度の根幹の議案。慎重な審議が強く求められる。
他方、皇室典範は天皇制の存続に関わる問題。そもそもの問題の原点は日本国憲法の下で定められた現在の皇室典範にある。
明治の大日本帝国憲法、皇室典範の残骸として「男系男子」の規定が残された。
しかし、明治の「男系男子」規定は明治が生み出したフィクションである。同時に、これが明治が生み出した「男尊女卑」の悪弊の原点になっている。
「副首都」構想は維新が強引に主張しているもの。大阪では二度も大阪都構想について住民投票が行われ、住民によって否定されている。それを蒸し返して国会に法定化を強要する。「維新利権事案」でしかないというのが一般的な見方だ。
これらのことがらについて国会で審議を行うなら、正当な審議を行える環境を整えることが必要不可欠だ。ところが、自民は著しく身勝手な振る舞いを演じている。
国会審議で最大の問題として浮上しているのが高市首相の身辺問題。誹謗中傷動画、サナエトークン、国会での虚偽答弁問題が問題化している。高市氏の公設第一秘書が深く関与する事案。
高市氏は国会でデタラメ答弁を繰り返してきた。木下剛志公設第一秘書はサナエトークン創設者である松井健氏と「接点がない」と高市首相が断言してきたが、ウソだった。
木下氏と松井氏は頻繁に連絡を取り合う関係だったという。
現実に、高市事務所は週刊現代に対して、昨年12月17日のオンライン会議に木下氏が出席したことを認める「回答書」を送信していた。
それにもかかわらず高市首相は、松井氏について、自分も秘書も「接点がなく」、「全然知らない人」だと述べてきた。ウソをつく高市氏に質問してもらちが明かないから、野党は国会に木下剛志秘書とサナエトークン創設者と見られる松井健氏を国会に参考人として招致することを求めている。二人を参考人として招致すべきだ。
また、野党は党首討論と高市首相が出席する予算委員会集中審議を求めている。
これらに対して誠実な対応を示さぬ一方で、野党が欠席するなかで与党が与党だけでの国会「空回し」を強行している。国会議員数という「数の力」で横暴な国会運営を行っている。
選挙で自民に多数議席を付与したことが間違いの元だった。
自民は衆議院議席の68%の議席を占有した。この議席数による横暴な国会運営を強行している。しかし、自民の比例代表得票率は37%に過ぎない。全有権者を分母にすれば、全有権者の5人に1人しか自民に投票していない。選挙制度に重大な問題がある。
その選挙制度をさらに悪いものにする法改定が強行されようとしている。
このような横暴を日本の主権者国民は断じて許すべきでない。
続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第4459号
「国民の総意に反する皇室典範改定は違憲」 でご高読下さい。
(後 略)