トランプの本音は早く対イラン戦争を収束させたいのですが、そうなっては困るネタニヤフは「アメリカの承認を得た上で、ベイルート(⇒レバノンの首都)のヒズボラに対する攻撃を再開する」と表明しました。
しかし レバノン攻撃を含めた停戦は イランの停戦協定の重要な眼目なので、米国はそれを容認しないものと思われます。
もしも レバノンへの攻撃が行われればイランは、過去数週間で徐々に航行が緩和されてきたホルムズ海峡を完全に封鎖し、イエメンのアンサールッラー(フーシ派)の協力を得て「バブ・エル・マンデブ海峡」を封鎖すると予告しています。
そうなると世界の石油供給量は更に4~5%減少するので、これまでは備蓄された石油の在庫が緩衝材となって供給不足は起きませんでしたが、エクソンモービルをはじめとする石油会社は利用可能な在庫が全て枯渇しつつあると警告しているので、甚大な影響が及びます。
要するにイランとの和平以外に道はない事実をホワイトハウスが認める時が来たということです。
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対イラン戦争:イスラエルがベイルートを脅迫した後、イランは石油供給量を更に削減すると発表
マスコミに載らない海外記事 2026年6月 2日
Moon of Alabama 2026年6月1日
シオニスト・ナチの圧力とホワイトハウスの支援を受けて、ベイルート(⇒レバノンの首都)郊外のダヒヤ地区を攻撃するとイスラエル政府は発表した。ダヒヤはごく普通の住宅街だが、ヒズボラに同情的なシーア派住民が多数を占めているとされている。
アメリカの承認を得た上で、ベイルートのヒズボラに対する攻撃を再開するとイスラエルは表明―タイムズ・オブ・イスラエル
イスラエルはトランプ大統領政権の要請を受けて、数週間にわたりレバノンの首都ベイルートへの攻撃を大幅に縮小していたが、月曜朝、ヒズボラの拠点、ベイルート南部攻撃を再開すると発表した。
共同声明で、ベイルート南郊のヒズボラの標的を攻撃するようイスラエル国防軍に指示したとベンヤミン・ネタニヤフ首相とイスラエル・カッツ国防相は発表した。
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以前の報道では、イスラエルはテロ組織の拠点に対する大規模攻撃の再開許可をアメリカに働きかけており、そのような許可が間もなく下りる可能性をアメリカ当局者が示唆していると伝えられていた。
レバノンは、崩壊しつつあるアメリカとイランの停戦協定の一部だ。
このような重大な停戦違反の結果について、イラン外相が警告した。
Seyed Abbas Araghchi @araghchi – 2026年6月1日 11:04 UTC
緊急対応が必要な場合:
イランとアメリカ間の停戦はレバノンを含むあらゆる戦線での停戦であることに疑いの余地がない。
一方の戦線での違反は、全ての戦線での停戦協定違反となる。
アメリカとイスラエルは、いかなる違反行為の結果に対しても責任を負う。
イスラエル発表を受けて、イランは全ての交渉を停止し、同様の報復措置を取ると脅迫した。
Hamidreza Azizi @HamidRezaAz – 2026年6月1日 13:28 UTC
イラン革命防衛隊(IRGC)傘下のタスニム通信は、イラン交渉チームが、レバノンにおけるイスラエル軍の作戦継続を理由に、仲介役のパキスタンを通じたアメリカとのテキスト・メッセージや通信のやり取りを停止したと報じた。
テヘランの主張は、レバノンでの停戦合意は、あらゆる停戦協定の前提条件で、その合意が破られたというものだ。イスラエル軍によるレバノンでの作戦が停止し、イスラエル軍が占領下のレバノン領土から撤退するまで、協議は再開しないとイランの交渉担当者は述べている。
この発表には脅迫も含まれる。過去数週間で徐々に航行が緩和されてきたホルムズ海峡の完全封鎖と、イスラエルと同盟諸国に対する懲罰措置としての「バブ・エル・マンデブ海峡戦線の活性化」だ。
レバノン情勢はイラン国内において重要な意味を持つ。レバノンで起きていることをイラン指導部は無視できない。
現在、世界の通常石油供給量の約15%がホルムズ海峡で遮断されている。サウジアラビアは、東西を結ぶパイプラインを利用してこの封鎖を回避し、紅海沿岸のヤンブー港とバブ・エル・マンデブ海峡を経由して、現在1日あたり約400万~500万バレルの石油を輸出している。
以前私はバブ・エル・マンデブ海峡閉鎖が海運と石油供給をどう損なうか説明した。
ヤンブー近郊に多数の超大型原油タンカー(VLCC)が積み荷待ちで停泊しているのを海上交通情報が示している。紅海南岸のバブ・エル・マンデブ海峡(涙の門)が閉鎖されているため、これらタンカーは、一か月前に私が予測した通り、身動きが取れなくなっている。スエズ運河を通って北側に抜けるには大きすぎるのだ。
イランがイエメンのアンサールッラー(フーシ派)の協力を得てバブ・エル・マンデブ海峡封鎖を命じた場合、世界の石油供給量は更に4~5%減少する。
これまで、備蓄された石油の在庫が緩衝材となって、現在の供給量を超える石油消費を可能にしてきた。価格は上昇したものの、供給不足は発生しなかった。だが、最近エクソンモービルをはじめとする石油会社は利用可能な在庫が全て枯渇しつつあると警告している。
世界の石油供給と消費のバランスを取るために必要な需要の減少はまだ起きていない。真の市場の逼迫は今後数週間以内に起きるだろう。原油と石油製品の価格は、需要が15~20%減少して供給に追いつくまで、急激に上昇すると予想される。
バブ・エル・マンデブ海峡閉鎖は、原油価格の更なる高騰と、採掘量の減少につながるだろう。
イランとの和平以外に道はない事実をホワイトハウスが認める時が来た。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2026/06/war-on-iran-after-israel-threatened-beirut-iran-announced-to-further-reduce-global-oil-supplies.html