2026年5月7日木曜日

再審制度見直し骨抜き狙う検察/オオカミ少年とトランプ大統領(植草一秀氏)

 植草一秀氏の掲題の2つの記事を紹介します。
1番目の記事)
 司法試験合格者が司法修習生として受ける教育では、「たとえ99人の真犯人を見逃そうとも、一人の無辜の民を有罪にしてはならない」と教えられるそうです。検察が如何にも人権を尊重しているように思えますが、現実は「容疑者が自白しない限り無制限に留置所に拘束し続ける」「人質司法」と呼ばれる人権侵害の手法を常用し、実に刑事事件容疑者の99.9%を有罪にしています。これ以上の人権侵害はありません。
 こうした違法性は国連の人権委員会から数十年来繰り返し批判されていますが、決して改めようとはしません。
 この人権感覚は再審制度でも、出入国管理法や難民認定法でも一貫していて、再審制度は司法の威厳を損なうものとでも考えているのか、極力認めようとしないし、そのために容疑者に有利な証拠品は目録等も開示せずに秘密裡に保管・廃棄します。
 まさに日本は、検察という国家機関による人権侵害例の見本に当たるような国です。
 その一方で悪質な「ひき逃げ死亡事件」でも公用車による場合には不起訴にするなど、不可解で異常な態度を取っています。植草氏がその実例を紹介しています。
 そして「この国を暗黒にしている巣窟が検察。警察・検察・裁判所の癒着が日本を暗黒国家にしている。権力の犯罪を立件しない。権力の犯罪を闇に葬る。権力に敵対する無実の人間を犯罪者に仕立て上げる。日本の警察・検察・裁判所は闇の帝王である」と痛烈に批判しています。
(2番目の記事)
 2月28日にトランプは突如国際法違反の対イランに軍事侵攻を行い、世界経済が大混乱に陥れられました。高市氏は「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルド(トランプ)だけ」とゴマをすりましたが、「世界の平和と繁栄を破壊しているのはトランプ」が国際社会の共通認識で異端の存在となっています。
 対イラン攻撃でトランプの言うことは日替わりで、戦況は米国が不利という見方が定着しています。トランプの言動の異常性については別掲の記事に詳しく載っている通りです。
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再審制度見直し骨抜き狙う検察
               植草一秀の「知られざる真実」 2026年5月 4日
1月22日に東京都港区赤坂1丁目の「特許庁前交差点」で内閣府の公用車が赤信号の交差点に猛スピードで進入して車両6台を巻き込む多重事故を引き起こした
1人が死亡、8人が負傷した。事故の瞬間の映像がネット上に掲載されている。
  https://www.instagram.com/reel/DT5ZdWeD9uw/

事故現場は国会議事堂や首相官邸から200mほどの距離にある特許庁前交差点。
公用車は官邸から出てわずか30秒ほどで赤信号を無視して時速130キロで外堀通りに突っ込んだ。内閣府下交差点方向から特許庁前交差点に突入した公用車は、まず白のワゴン車に衝突。
その衝撃で吹っ飛んだワゴン車が2車線隣のタクシーを直撃し、タクシーに乗っていた32歳の明石昇さんが脳挫傷などで死亡した。

実況見分の結果、現場にブレーキ痕は残っておらず、公用車自体の不具合や故障はなかったとされている。公用車には高市内閣の『日本成長戦略本部』事務局の木村聡事務局長代理と田尻貴裕事務局次長が同乗しており、2人とも重傷を負った。
公用車の運転手は内閣府が業務を委託する車両運行管理会社「大新東株式会社」に勤務する男性(当時69歳)。

警察は捜査を行っているがまだ処分は決定されていない。
車両運行管理会社「大新東」は上場企業だったシダックスグループの企業。シダックスは上場企業だったがオイシックス・ラ・大地の完全子会社となり、2024年3月に上場廃止になった。

実は「大新東株式会社」は2024年にも重大事件を引き起こしている。
2024年6月20日の夕刻、東京永田町の国会議事堂近くの道路で横断歩道を渡っていた男性が乗用車にはねられて死亡した。亡くなられたのは団体職員の大野泰弘さん。搬送先の病院で死亡が確認された。
乗用車は財務省の公用車。運転していたのは公用車の運転を委託されていた大新東株式会社に勤務する濃畑宣秀氏。濃畑容疑者はひき逃げなどの疑いで現行犯逮捕されたがその後に不起訴とされた。

濃畑容疑者が運転する財務省公用車は大野泰弘さんをはねた後、そのまま走り去り、首相官邸前を右折したあと別の車をよけようとして衆議院第一議員会館近くの路上で横転した。
その後、駆け付けた警察によって現行犯逮捕された。
この事件についてAERAが記事を掲載した。
  https://dot.asahi.com/articles/-/226152?page=1
執筆者は今西憲之氏。「週刊朝日」記者歴30年以上のジャーナリスト。
今西氏はひき逃げされて死亡した大野泰弘さんと旧知の関係だった。

自動車によるひき逃げ殺人事件と呼ぶべきものであり、加害者が起訴されないことは通常あり得ない。ところが、東京地検は2024年9月13日、ひき逃げ殺人の実行者と見られる濃畑宣秀容疑者を不起訴にした
容疑者は横断歩道を歩行中の男性を跳ね飛ばして現場から逃走。その後、運転する乗用車が横転して車に閉じ込められ、駆け付けた警察によって身柄を確保された。重大な凶悪犯罪である。

AERA記事を執筆した今西憲之氏によると、「大野さんはつい最近まで、「財務省と取引できる極秘のことを握っているので交渉しているんだ」と何人もの人に話していた」とのこと。

再審制度の見直しが行われる予定だが検察は見直しの骨抜きを目論む。
この国を暗黒にしている巣窟が検察。警察・検察・裁判所の癒着が日本を暗黒国家にしている。
権力の犯罪を立件しない。権力の犯罪を闇に葬る。権力に敵対する無実の人間を犯罪者に仕立て上げる。
日本の警察・検察・裁判所は闇の帝王である。

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オオカミ少年とトランプ大統領
                植草一秀の「知られざる真実」 2026年5月 6日
2月28日に米国がイランに軍事侵攻。2ヵ月が経過。このために世界経済が混乱に陥れられている。「世界の平和と繁栄を破壊しているのはドナルド」が国際社会の共通認識。
だが、高市首相は「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」と発言。
世界が高市首相を白い目で見ている

4月17日にイランのアラグチ外相がイスラエルとレバノンの10日間の停戦合意を受けて商業船舶に対しホルムズ海峡を開放するとXに投稿。外相は投稿で「イランが指定したルートで」すべての商業船舶に対してホルムズ海峡が開放されるとした。
これに対してトランプ米大統領が同日、「イランとの取引が100%完了するまで、海上封鎖は引き続き完全に実施され、効力を持つ」と投稿した。
これに対して4月18日、イランは再びホルムズ封鎖を宣言した。

その後の交渉は難航。米国の提案をイランが拒否して膠着状態が続いている。
この状況下でトランプ大統領は5月4日に「プロジェクト・フリーダム」を始動。
逆封鎖の中でイラン以外の船舶を護衛しホルムズ海峡を自由に通航させる作戦に着手。
イラン関係船舶は通さないというもの。
米国が護衛する船舶に対してイランからの攻撃が実行された模様。
トランプはイランが従わない場合は世界最大級の火力によって狙撃すると威嚇。イランを「地球の表面から吹き飛ばす」とも述べた。

ところが、トランプは5月6日午前7時52分(日本時間)に自身のSNSに次のように投稿。
「パキスタンおよびその他の国々の要請に基づき、イランに対する作戦において我々が収めた目覚ましい軍事的成功、そしてイラン代表との完全かつ最終的な合意に向けて大きな進展があったことを踏まえ、我々は、封鎖は引き続き完全に効力を維持するものの、合意が最終的に締結され署名されるかどうかを見極めるため、プロジェクト・フリーダムを短期間停止することに合意した。」プロジェクト・フリーダムの停止を表明した。

トランプ大統領はイランとの交渉でイランが米国の要求を呑まなければイランに対する大規模軍事攻撃を実行すると威嚇。「我々は彼ら(イラン)が本来あるべき所、すなわち『石器時代』へと引き戻すつもりだ」とも述べてきた。
そもそもトランプ大統領は2月28日の軍事侵攻でイランの最高指導者夫妻を殺害した際、イラン民衆が歓喜して直ちに体制転換が実現すると述べた

しかし、そのような現実は発生しなかった。イランは徹底抗戦。米国に対して一歩も引かぬ対応を示し続けている。トランプは何度も「大規模攻撃する」と威嚇するがイランは屈服しない。
トランプが前言を翻すかたちで退く対応を繰り返している。
Trump Always Chickens Out トランプはいつも尻込みして逃げ出す。=TACOがトランプの代名詞になっている。
正面から全速力で衝突に向けて突き進む「チキンレース」。弱腰の側が進路から外れて敗者になる

チキンゲームの敗者がトランプであることを国際社会が織り込んできた。
世界を混乱に陥れるだけのトランプ暴走に早く終止符を打ってもらいたいというのが国際社会の共通する声である。

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                 (後 略)