会議は定刻の15:30に終わりました。
【連続学習―「『18人の発言』に学ぶ」(10回目)】
(テキスト:「憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための
18人の発言」(岩波ブックレットNo.657 2005.8.2発行)
テーマ:「井筒和幸さん、辛酸なめ子さんの文章(テキスト36~39頁)」
井筒さんの文章で、「どんどん日本の軍備が拡張され、今は憲法との整合性がなくなっている」 「日本はアメリカの51番目の州」などと語られている点については、アメリカの財政上の都合もあって戦闘機などの高価な武器を大量に買わされていることや、戦後一貫してアメリカに従属している日本の姿が話題になりました。
また「自立した大人主義」の意味については、同氏が最初のところで述べている「憲法で海外派兵は禁止されているのだから・・・と言いながら、軍事予算を減らしていけばいい」という辺りのことを言っているのではないか、ということになりました。
辛酸さんの短い文章では、「日本人の内に眠っている残虐性や攻撃性」が話題になり、その中で、映画「泥にまみれた靴で」の中に登場した、かつて戦場で自分が行った残虐な行為について、許されることのない蛮行として、家族にも告白出来ないできたという老人の話が出されました。
そして戦争の中で正常な人間としての感覚を失うことの恐ろしさ、それが新兵の訓練の中で意識的に行われたことなどが話題になりました。また古くは坂上田村麻呂による東北征伐の実態も出されて、戦争の持つ非人間性・残虐性が改めて認識されました。
【検討・意見交換】
(1)町の非核平和取り組に関する要請活動について
先にお知らせしましたとおり、19日(火)9:00~役場で町長・教育長と面談します。面談参加者は世話役を含めて約7名になります。
(2)8月特別企画の内容について
先日亡くなった新藤兼人監督の遺作「一枚のハガキ」を鑑賞することになりました。詳しいことは次回7月の例会で決定します。
なお「パネル版原爆写真30枚セット」を購入して活用する案も出されましたが、町に購入をお願いする余地があるので、その結果をみてから検討しようということになりました。
【意見交換】
(1) 「平和の輪」のホームページをどう活かすか
当面、通信「平和の輪」に毎回ホームページへのアクセス方法を記載することで、ホーページへの訪問者を増やそうということになりました。
(2) 原発問題への係わり方はどうあるべきか
世話人会から、参考資料として、福島県9条の会と(東京)9条の会・医療者の会の各事例と、湯沢町議会議長の「柏崎・刈羽原発の再稼働を認めない意見書」が紹介されました。
最後の議題で時間が足りなくなったので、係わり方をどうするかは、次回引き続き討議することになりました。