2016年10月5日水曜日

05- 米軍主導連合軍はISを守るための空爆を続行

 戦争大国アメリカは、巨大な軍需産業を抱えているため「常に戦争をしなければ、そして兵器や弾薬を売り続けなければ国家がもたない」状態にあります。そのため第二次世界大戦以降も、ベトナム戦争、キューバ危機、アフリカ紛争、イラク戦争、アフガニスタン戦争・・・等々と際限なく戦争を続けてきましたが、そもそもアメリカに宣戦布告する国など地球上には存在しません。
 それでも間断なく戦争を継続するためにアメリカが最後に(9・11事件の前に)発明した方法が「対テロ戦争」でした。
 
 アメリカはテロ撲滅の大義で戦争を継続はしますが、そこには本当に撲滅してしまうと戦争の種がなくなるという二律背反があります。
 シリア空爆もISを撲滅するという大義で行っているのですが、実際にはISへの直接的な打撃は殆どありませんでした。それが昨年9月30日にロシアがISへの空爆に参加してからは、ISは撲滅の寸前まで追い込まれました。
 そうなるとアメリカはISを存続させるために、もうなりふり構わない正面及び側面からの援助に走り出さざるを得ません。櫻井ジャーナルがその実態を報じています。
 
     (関係記事)
2015年2月6日 テロとの戦いをずっと続けていたい それが米国の本音
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シリアのデリゾールで政府軍の進撃を止めてダーイッシュを守るため、
米軍主導連合軍は空爆を続行
櫻井ジャーナル 2016年10月3日
 アメリカ軍が主導する連合軍はシリア北東部の都市デリゾールでの軍事作戦を活発化させている。9月17日にシリア北東部の都市デリゾールでシリア政府軍をF-16戦闘機2機とA-10対地攻撃機2機で攻撃、62名とも80名以上とも90名以上とも言われる兵士を殺したのに続き、28日には2つの橋を破壊、30日にも別の橋2つを爆撃した。政府軍の進撃を止め、ダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)を守ることが目的だと見られている。
 
 17日にはダーイッシュに対する大規模な攻撃を準備中だったシリア政府軍を空爆、それから7分後にはダーイッシュの部隊が地上でシリア政府軍に対する攻撃を開始している。空と陸で連携していた可能性が高いことは言うまでもない。アメリカの好戦派は形振りを構っていられなくなっているようだ。
 
 シリアを侵略してバシャール・アル・アサド政権を倒すため、アメリカをはじめとする国々はサラフ主義者/ワッハーブ派やイスラム同胞団を中心とする傭兵集団を投入してきたが、その目論見は昨年9月30日にロシア軍が空爆を始めてから大きく揺らいでいる。停戦を利用して侵略軍の態勢を立て直し、携帯型の防空システムMANPADや対戦車ミサイルTOWを大量に供給して反撃させようとしてきた。最近では特殊部隊をシリアへ増派、いくつもの拠点を作りつつあると伝えられている。
 
 イランのメディアによると、シリア北部にある7つの基地に特殊部隊を派遣、そのうちマブロウカには少なくとも45名、アイン・イッサには100名以上、コバネには300名以上、タル・アブヤダには少なくとも200名だとされている。勿論、こうしたアメリカ軍の軍事作戦をシリア政府は承認していない。 

2016年10月4日火曜日

安倍首相が「デマゴーグだ」と激高

 3日、衆院予算委で民進党の長妻氏は、自民党の改憲案が基本的人権を「永久の権利」と定めた憲法97条などを削除した理由を追及しましたが、安倍首相は「憲法審査会で議論を」との答弁に終始し説明を避けました。
 
 長妻氏は、安倍首相が9月30日の予算委で、自民党の改憲案が、最高規範性を謳った97条を削除している理由を「条文の整理にすぎない」と答弁したことを問題視したのでした。
 また、自民改憲案の第11条が、現行憲法が「基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる」となっているのを、「・・・永久の権利である」に留めて、「現在及び将来の国民に与へられる」を削除した理由について、「なぜこういう改憲案を出したのか。なぜ基本的人権に関わる条文を変更したのか」と説明を求めました。
 
 それに対して首相は答えずに、「私が憲法草案を出したのではなく、谷垣総裁の時に出された」、「基本的人権、平和主義、国民主権については変えないと再三申し上げている」、あとは「憲法審査会において議論をして欲しい」と応じました。
 しかし自民党の改憲案が、基本的人権を「政府や法律が許す範囲内に抑える」ように改悪するものであることは明らかなので、とても「変えないと再三申し上げている」などと言えるものではありません。
 
 憲法97条と11条は確かに文面で共通するところがありますが、97条は憲法の最高法規性を宣言するものなので、「一部がダブっているから削除して良い」というようなものではありません。
 
 1946年に新憲法を制定するに当たり、その前年に「憲法研究会」(鈴木安蔵ほか)がまとめた「憲法草案要綱」はGHQを十分に納得させるものでした。ただGHQのラウエル法規課長ら専門家から見ると、憲法の最高法規性、違憲立法審査権、最高裁裁判官の選任方法、刑事裁判における人権保障等の原則などが抜けていたので、それらをGHQの側で追加したものがGHQ憲法草案になりました。第97条はこうした経緯のもとに憲法に盛り込まれたのでした。
 
 それをここで再び削除しようとするのは、安倍首相も自民党も頭の中が70年以上も前のままになっているからにほかなりません。長妻氏に「谷垣総裁の時に出したものだから、『ぼくちゃん知らない』というのか」と揶揄されて、安倍氏がそれは「デマゴーグ」(煽動政治家)だといきり立ったというのも驚きで白ける話です。
 長妻氏は第1次安倍内閣時代に「消えた年金」問題を追及して首相退陣につなげた経緯があるため、「『宿敵』との論戦で安倍氏がヒートアップしたのでは・・・と見られています。 (^○^)

(関連の条文)
 第11条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。
(⇒ 自民改憲案では・・・永久の権利である。 以下抹消)
  【最高法規】
 第97条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
(⇒ 自民改憲案では全文削除)
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安倍首相「デマゴーグだ」 改憲草案を批判した長妻昭氏に猛反論
The Huffington Post  2016年10月3日  
民進党の長妻昭氏は10月3日、衆院予算委員会で安倍晋三首相に対し、自民党の憲法改憲草案に関する説明を求めた。長妻氏は、基本的人権を「永久の権利」と定めた憲法97条などを削除した理由を追及。これに対し安倍首相は「憲法審査会で議論を」との答弁に終始し、説明を避けた。
 
■安倍首相「私が改憲草案を出したのではない」
質問の冒頭に長妻氏は、安倍首相が9月30日の予算委員会で、97条の削除理由を「条文の整理にすぎない」と答弁したことを問題視。「(基本的人権が)永久の権利である由来が描かれている重要な条文」として批判した。
また長妻氏は、基本的人権を「現在及び将来の国民に与えられる」とする憲法11条の文言が、自民党の改憲草案では削除されている点も追求。「自民党の責任者として、なぜこういう改正草案を出したのか。基本的人権に関わる条文を変更したのか」と説明を求めた。
 
これに対し、安倍首相は「私が憲法草案を出した言うが、どこに出したのか。世に出したのは私ではない。谷垣総裁の時に出された。これは屁理屈ではない」と反論。憲法草案は、あくまで自民党が改憲の全体像をわかりやすくしたもので、憲法審査会に提出したものではないという姿勢を示した。その上で、「国民が心配しているというが、我々はこれを示した4回の選挙で、皆さんよりは圧倒的勝利を収めている」と挑発した。
 
また安倍首相は、「97条は新しい条文を加えるのではなく、削除。(反対であれば)削除すべきじゃないという議論をすればいい」と述べた上で、「予算委員会で議論するならば、何のために憲法審査会をつくったのか」と長妻氏を批判。「予算委員会は、逐条的に私が解説する場所ではない」とし、説明を避けた。
長妻氏は、数回にわたって基本的人権に関する条文削除の理由を質問。「参院選後、改憲案をベースに議論すると言っている」と追求し、説明できないのであれば改憲草案の取り下げるよう求めた。これに対し、安倍首相は「基本的人権、平和主義、国民主権については変えないと再三申し上げている」「憲法審査会において議論を」と答弁した。
 
■長妻氏「"ぼくちゃん知らない"と聞こえる」安倍首相「デマゴーグだ」 双方非難の応酬
3日の予算委員会では、長妻氏と安倍首相が挑発しあう場面も。安倍首相の答弁を受けて、長妻氏は「谷垣総裁の時に出したものだから、『ぼくちゃん知らない』というふうに聞こえた」とし、責任転嫁ではないかと追及。
これに対し安倍首相は「谷垣総裁の時に出したものだから、『ぼくちゃん知らない』とは一言も言っていない。言っていないことを言ったかのように言うのはデマゴーグだ」と長妻氏に反論した。
長妻氏と安倍首相の討論の最中、議場では与野党双方からヤジが飛び交った。野党のヤジに安倍首相が応戦する場面もあり、浜田靖一委員長が「不規則発言を止めて下さい。総理も不規則発言にお答えになるのを止めて下さい」と制止した。
 
7月11日に安倍首相は、参院選の結果、憲法改正に前向きとされる4党(自民・公明・おおさか維新・日本のこころ)などが総定数の3分の2に達したことを受け、自民党の改憲草案をベースに改憲論議を進めたい意向を示した。
その一方で安倍首相は9月29日、参院本会議で「合意形成の過程で特定の党の主張がそのまま通ることがないのは当然だ」と発言。衆参両院の憲法審査会で、自民党の改憲草案にこだわらない考えを示している。

介護給付の縮減は却って事態を悪化させる

 12年末に政権復帰した安倍政権は、特別養護老人ホームの入所条件を「要介護3以上」に原則化し、過去最大規模の介護報酬の引き下げも行いました。
 それに加えて2018年度には、要介護1、同2の人へのホームヘルパーによる掃除、調理、買い物などの生活援助やデイサービスを保険給付の対象外にすることや、要介護2以下の人が使う車いすや手すりなどの福祉用具貸与を全額自己負担にすることが検討されています。
 対象となる「要介護2以下」は要支援・要介護認定者たちの65%超を占めています。
 
 厚労省はそうした生活援助を保険から外す口実に、「知識、技術をそれほど有しない者でもできる」からといいますが、今日各家庭にはそんな人手はないのが実態で、「初期段階における専門性の高い生活援助サービスの提供こそ」が、利用者の気力を回復させ、体の状態の維持・改善、悪化の防止にもつながるのであって、比較的わずかな支援で、「高齢者が自分らしく暮らす期間を長くすることができる」機会を奪うことになります。
 現段階で全国167の地方議会で、この政府の方針に対して「介護の重度化を招く」「それによって逆に保険給付の増大を招き、介護人材の不足に拍車をかける」などと反対を表明する意見書が可決されているということです。
 政府は目先の利を追うばかりで、却って事態を重篤化させて結局政府支出を増やす愚を犯すことになります。
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(主張)介護給付の縮減 現場からの批判に耳を傾けよ
しんぶん赤旗 2016年10月3日
 安倍晋三政権が進める介護保険改悪で、「軽度者」への生活援助や福祉用具貸与などの公的サービス利用の縮減や負担増を迫る動きに対して、介護現場で働く人たちから異論と批判が相次いでいます。
 政府が狙う改悪が実行されれば、必要な介護サービスから高齢者が締め出され、重症化が進行しかねないという危機感の表明です。介護する家族など担い手の負担がさらに重くなることに懸念と不安も広がります。安倍政権は、介護を専門的に担う最前線からの訴えをどう受け止めるのか。国民の声を無視した改悪は許されません。
 
専門性高い支援こそ必要
 安倍政権は2018年度の介護保険制度の大幅な改変に向け、今年末までに結論を出すため、厚生労働省の社会保障審議会介護保険部会での議論を加速しています。
 大きな焦点の一つになっているのが、「軽度者」が利用する介護サービスを保険給付の対象から除外する問題です。要介護1、同2の人のホームヘルパーによる掃除、調理、買い物などの生活援助やデイサービスを保険給付の対象外にすることや、要介護2以下が使う車いすや手すりなどの福祉用具貸与を全額自己負担にすることが主な検討項目にされています。要介護2以下は要支援・要介護認定を受けた人たちの65%超です。これほどの人が保険給付をまともに受けられなくなることは深刻です。
 
 厚労省は生活援助を保険から外す口実に「知識、技術をそれほど有しない者でもできる」などといいますが、介護の実態とかけ離れた議論です。いち早く批判の声を上げた日本ホームヘルパー協会は「初期段階における専門性の高い生活援助サービスの提供こそ」が重要と強調します。利用者の気力の衰えの回復や交流不足を補い、体の状態の維持・改善、悪化の防止にもつながり「わずかな支援で、高齢者が自分らしく暮らす期間を長くすることができる」からです。
 「軽度者」の生活支援を保険給付から外し、専門的支援を受けることを困難にするやり方に道理はありません。専門職からの警告を正面から受け止めるべきです。
 福祉用具貸与の全額自己負担についても約22万人分の反対署名が厚労省に届けられました。運動を担う「福祉用具国民会議」は、福祉用具は、高齢者らが「普通の暮らし」を営むための必要不可欠な社会資源と訴え、福祉用具の利用制限につながる改悪を批判しています。167の地方議会でも、福祉用具貸与のサービス縮小と負担増に対し「介護の重度化を招く」「かえって保険給付の増大を招き、介護人材の不足に拍車をかける」などと反対・異論を表明する意見書が可決されています。民意に逆らう改悪議論は中止すべきです。
 
安心の仕組みへ共同広げ
 12年末に政権復帰した安倍政権の介護保険改悪は、歴代政権の中で突出しています。特別養護老人ホームの入所条件を要介護3以上に原則化したことは、“介護難民”を増大させています。すでに実施されている要支援の生活援助などの保険外しは、在宅の利用者と家族に負担を強いています。過去最大規模の介護報酬引き下げは事業者に経営困難を強いています。
 制度自体を危うくする安倍政権の介護破壊を許さず、安心の仕組みへの転換へ、幅広い共同のたたかいを広げることが急務です。
 
 
安倍政権が狙う福祉用具自己負担 反対の声 次々
意見書 24都道府県含む167議会
しんぶん赤旗 2016年10月3日
 安倍晋三内閣が、要支援1、2と要介護1、2の人が受けている介護ベッドや車いすなどの福祉用具レンタルを、「原則自己負担」にしようとしていることに、利用者や事業者から次々と反対の声が上がっています。
 福祉用具レンタルの自己負担化に反対する署名は約22万人にのぼり、24都道府県議会と143市町村議会で反対の意見書が採択され、引き続き広がっています。
 
 署名は、利用者や事業者らでつくる「福祉用具国民会議」が呼びかけたもの。福祉用具を使うことで「生活の幅が広がり、社会参加も可能になっている」と強調し、安倍首相が掲げる「介護離職ゼロの実現」にも貢献できるとして、すべて保険給付でサービスが受けられる現行制度の維持を求めています。
 地方議会の意見書も「重度化を防ぎ(中略)社会生活の維持につながっている」(京都府議会)と指摘。保険給付を外すと「かえって保険給付の増大を招き、介護人材の不足に拍車をかける」(岐阜県議会)と強調しています。
 安倍内閣は、自宅に手すりをつけるなどの住宅改修についても自己負担化を狙っており、「自立支援に逆行する」と批判が高まっています。
 
生活援助カットにも
 訪問・通所介護を要支援1、2の保険給付から外したのに続いて、要介護1、2の人が受ける生活援助を保険給付から外すことについても反対の声が広がっています。
 
 東京都内では、日本ホームヘルパー協会東京支部などの介護保険事業者や利用者団体など19団体が9月、要介護1、2の保険給付削減・負担拡大などに反対する要望書を政府に提出しました。
 介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成する介護支援計画(ケアプラン)の有料化についても、日本介護支援専門員協会が取り組む反対署名が22万人分寄せられています。
 
福祉用具 保険給付制度維持を
 介護保険法では、福祉用具を「要介護者等の日常生活の自立を助けるためのもの」だとして、車いす、介護ベッド、歩行器など13品目の貸与・購入費用を保険から給付しています。
 政府は2006年4月の制度改悪で、要介護1と要支援1、2の人への車いすや介護ベッドの給付を制限しました。今回の見直しは、要支援から要介護2までの給付を「原則自己負担」(一部補助)とするもの。福祉用具国民会議は、「福祉用具レンタル利用者の40%から50%が利用できなくなる」と指摘しています。「自立支援」という制度の理念を踏みにじるものです。
 
 福祉用具国民会議は、6月には東京都内で公開討論会を開き、軽度者への給付抑制に反対し、制度維持を求める署名を呼び掛けてきました。
 運営委員を務める長谷川俊和さん(福祉用具会社)は「軽度者と言われる方々は不安定で一番状態が変わりやすい方々です。自立した生活を支える福祉用具を取り上げてしまうのは大問題」だと指摘。「介護ベッドを使っているから起き上がりトイレまで行くことができる人が、もし借りられなくなって布団の生活になれば、寝たきりになるなどもっと悪くなる可能性も十分想定できます」と話します。
 
 日本福祉用具供給協会が利用者から聞き取った調査では、自己負担になれば、福祉用具の種類により約3割が代替としてへルパーを利用すると回答。散歩などの外出では「あきらめる」との回答が7割を超えるものもあり、介護・医療費の増大と介護人材不足に拍車をかけると指摘しています。
 自己負担となれば、身体の状態が変化したり機器に不具合が出た場合、交換や整備などに柔軟に対応できなくなることも指摘されています。「例えばつえの先のゴムも業者が交換やメンテナンスをします。一度買ってしまうとなかなかメンテナンスがされず、使いづらいものを使うと症状が悪化することもある。レンタルというシステムであれば維持できます」(長谷川さん)
 
 福祉用具の利用は家族や介護者側の負担軽減にもつながっています。
 医療・介護ベッド安全普及協議会の介護労働者への聞き取り調査(3月公表)では「介護ベッドなどがあれば、身体的な負担だけでなく、精神的なストレスの軽減になる」との実態が報告されています。
 長谷川さんは、「福祉用具は介護士や家族の負担軽減にとっても、福祉用具の必要性は今後も高いと思います。現行の制度を維持してほしい」と訴えています。(北野ひろみ)

04- IMF 日本の賃金は低すぎる

スプートニク ニュース 2016年9月30日
国際通貨基金(IMF)のルーク・エバアート氏は29日、IMFは日本の賃金が低すぎることを懸念していると述べた。
 
エバアート氏は、「我々は企業の資金が増えているのを背景に日本の賃金が低下しているのを懸念している。状態は悪化しすぎた。現在、労働条件は雇用主にとってあまりにも有利で柔軟だ」と指摘した。 エコノミストたちは、日本政府がデフレ対策に取り組んでいるのを考慮し、日本の低賃金問題を早急に解決する必要があるとの見方を示している。 先に、日本には、お腹をすかせた子供や、生活が苦しい子供のための食堂があると報じられた。

2016年10月3日月曜日

「新潟県9条の会 会報 No.54(2016年9月30日付)」を掲示します

 「新潟県9条の会 会報 No.54」のPDF版を掲示します。

 PDF版をご覧になる場合は、下のタイトルをクリックするとまず画面の下側に選択肢:「ファイルを開く」・「保存」が表示されるので、「ファイルを開く」を選択すると表示されます。
 Google Chrome の場合は左下に タイトル(「○○.pdf」)が表示されるので、それをクリックすると開きます。
  文字が小さい場合にはPDF画面右上の最大化マーク(□)をクリックするか、上段の中央付近にある倍率(%表示)を調整するか、右欄の○マーク付きの+(大きすぎた場合はーマーク)をクリックして下さい。
 
県会報 No.54  (1面)
県会報 No.54  (2面)

 PDF版はやや不鮮明になるため、第1面の記事3本と第2面の記事1本のテキスト文を以下に添付します。
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違憲の戦争法1年、たたかいの輪をさらに広げ
戦争する国づくりは:許さない、戦争法はぜったい廃止に
 
 戦争法強行から1年目の9月19日、「戦争法はぜったい廃止に」と、全国各地で集会・デモ・スタンディング行動などが行われました。新潟県内でも9条の会や民主団体、憲法センター等を中心に、60カ所近くで「19行動」が行われ「あの時の怒りは忘れない。市民と野党の共同を発展させ、戦争法を廃止し、必ず政治を変えよう」と固い決意を示し、市民へのアピールが行われました。
 新潟市の中央区集会・パレードには、参院選で野党統一候補として勝利した森ゆうこ参議院議員もかけつけ、「参議院選挙では、だれの子どもも殺させない、平和憲法を守り抜いてほしいという県民の思いが勝利させてくれた。何がなんでも平和憲法と立憲主義は守り抜く。知事選では安倍政権直結の知事ではなく、新しいリーダーをつくるために最後まで力を尽くす」と訴えました。
 共産・社民党の各党代表も駆けつけました。県憲法センターの佐藤一弥代表は、「憲法違反の戦争法は1年たっても憲法違反は変わらない。参院選挙で野党統一で11の選挙区で勝利した。本格的に野党共闘がすすめば、自民党政権は変えられる。戦争法廃止の新たな決意で力を合わせていこう」と呼びかけました。
 平和センターの吉田裕史副議長は「若い人たちが声を上げ頑張ったことを忘れてはいけない。子供たちのために平和で明るい社会をつくるために頑張ろう」と訴えました。集会には、200名以上の市民が参加、パレードでは、更に参加者が増え、300人を超える規模に膨れ上がりました。「戦争したがる総理はいらない!」「戦争法廃止!」「今すぐ廃止!」等と元気いっぱいコール。沿道からは、手を振って激励する場面も見られました。この目の行動参加者は、全県で1200名近い参加となりました。(全県の様子は裏面にも)
 
 
「戦争法」の発動許さず、廃止の運動さらに広げよう!!
        自衛隊員が、「殺し殺される」危険が迫っている
 
 9月12日、安倍首相は、自衛隊高級幹部への訓示で、集団的自衛権の行使を容認した戦争法と「これと軌を一」にした日米新ガイドラインが本格運用の段階に入る、「今こそ実行の時だ」と述べました。
 安倍政権は、戦争法の本格運用に向け、武器使用の手順を定めた「部隊行動基準」等の作成、歴代政府が違憲としてきた集団的自衛権の行使や「戦闘地域」での米軍への兵站などを想定した訓練等の「戦争法に基づく新任務の訓練」が、10月から実施予定の日米共同統合実動演習キーン・ソードなどで行われようとしています。
 米軍への兵站も、歴代政府が「他国の武力行使と一体化する」ため違憲としてきた「戦闘地域」での活動が地球規模で可能になった状況に対応するため、臨時国会に「日米物品役務相互提供協定」承認案の提出も狙っています。
 内戦状態が続く南スーダンのPKO(国連平和維持活動)に11月に派遣予定の自衛隊部隊は9月14日から、戦争法に基づく「駆け付け警護」など新任務の実動訓練を既に始めています。「駆け付け警護」は、襲撃された他国軍などを救出するため武器の使用が認められている新たな任務です。自衛隊員が戦後初めて「殺し、殺される」現実的な危険が差し追っています。
 戦争法は一刻も放置できません。戦争法に反対するたたかいは、「安保法制廃止、立憲主義回復、安倍政権打倒」という方向で、野党と市民の共闘が大きく発展しています。戦争法の発動を阻止し、廃止に追い込むことは急務です。そのための共同のたたかいをさらに大きく広げることが求められています。
 
 
 「新潟に新しいリーダーを誕生させる会」の県知事候補に
 米山隆一氏(医師・弁護士)が立候補表明
 
 今回の新潟県知事選挙は、世界最大の原発・柏崎刈羽原発の再嫁働を許すかどうかが最大の争点となる全国が注目する選挙になっています。
 「何が何でも柏崎刈羽原発再稼働を」ねらう安倍自民党内閣と中央財界・「原発村」・自民党などは、「再稼働に消極的」とみられる現職知事に対する対抗馬として再選されたばかりの現職市長を「原発推進の候補」として担ぎ出し、「知事候補断念」に追い込むなど、政財界と自民党が総力戦で挑んできている中での知事選挙です。
 福島原発の検証も不十分、数十万人の避難者が5年以上たっても故郷に戻れないままで避難計画も県民の安全確保が見通せない状態です。再稼働など絶対あり得ません。
 「県民の安全確保もできない原発再稼働は許せない」は県民の圧倒的な声です。
 原発再稼働に反対する市民団体と野党の県知事統一候補として勝利めざしてたたかうことになりました。米山陵一さんは、先の参院選挙で「戦争法廃止のため野党は統一を」を訴え、全県各地の集会に参加し、森ゆうこ参議院議員の勝則のために大奮闘しました 

 県民のいのち・くらし最優先・原発再稼働は許さない・違憲の戦争法は廃止の新潟県の新しいリーダー・米山隆一県知事をみんなの力で誕生させましょう。
 
加茂九条の会のスタンデング・リレートークに
 森ゆうこ参議院議員・小池市長も、60名を超える市民が参加
 
 加茂市内の国道403号線の両側に「アベ政治は許さない」「戦争法を廃止しよう」の横断幕やプラスターを掲げ、行き交う人にアピール。リレートークで、森ゆうこ参瑞兆議員は「平和憲法を子どもたちの未来のために守っていかなければならない」「立憲主義を回復し、戦争法を廃止して、何が何でも平和憲法を守り抜いて、二度と戦争する国にしてはならない」の県民の願いに応えて奮闘する決意を述べ、そのためにみんなで力を合せようと熱く呼びかけました。
 多忙のなか駆け付けた小池清彦市長は「憲法9条は何か何でも守りぬかなければならない。柏崎刈羽原発で事故が起きれば、東日本には人が住めない危険にさらされかねない」と原発をやめて自然エネルギーヘの転換を呼び掛けました。
 行動には日本共産党や新社会党、民進党、社民党、立TF授戒会の人たちも参加し、9条の会の活動に刻する期待と賛同も含めて語られました。加茂九条の会の鶴巻大陸代表は、九条の会の存在意義と今後の活動について述べ、運動への参加を呼び掛けました。

ACSA新協定 「戦闘地域」でも米軍へ弾薬提供

 安倍政権は、安全保障関連法を反映した日米物品役務相互提供協定(ACSA)改定の承認案を、今月中にも国会に提出する方針です。
 承認されれば従来の「戦闘地域」でも弾薬提供が可能になるなど、自衛隊活動が「戦場」に近づくことになります。
        (関係記事)
9月30日 日本が米軍の兵站線を担う ACSAに署名
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新協定、米軍への後方支援拡大 「戦闘地域」で弾薬提供
東京新聞 2016年10月2日
 安倍政権は、日米同盟強化を目指し、安全保障関連法を反映した日米物品役務相互提供協定(ACSA)改定の承認案を今月中にも国会提出する方針を固めた。関係者が2日明らかにした。米軍への後方支援を拡大する。従来の「戦闘地域」でも弾薬提供が可能になるなど、自衛隊活動が「戦場」に近づく。安保法廃止を求める民進党など野党は反対する構えだ。与野党攻防が再び本格化する可能性がある。
 
 日米が9月26日に署名した新協定は、安保法に基づき「現に戦闘行為が行われている現場(戦場)以外」での後方支援を認めた。(共同)

03- 稲田国防相は米国で中国との戦争を示唆

 稲田防衛相は抗マラリア薬服用の副作用によるアレルギー症状を発症したという理由で南スーダン訪問をキャンセルし、その代わりに15日にアメリカへ向かいシンクタンクのCSISで講演しています。
 講演の中で、アメリカ海軍が行っている「航行の自由作戦」への支持を表明し、日米両国は共同で「巡航訓練」などを南シナ海で実行すると述べています。それはしかし中国との戦争をいとわないということであり、そうなればロシアも中国側について参戦することになります。
 南シナ海での巡航訓練は安倍首相も内むきでは口にして来たことではあるのですが、櫻井ジャーナルは、稲田国防相はそうした発言が中国を強く刺激することを分かっていなかったのではないかと述べています。
 
 アメリカは石油利権など資源を確保するという目的で世界中で戦争を仕掛けることをいとわないので、安易にその路線への共同行動を謳うなどは大変に危険なことです。
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8月15日の追悼式に欠席したことを問われて立ち往生した稲田国防相は
米国で中国との戦争を示唆
櫻井ジャーナル 2016年10月2日
 9月30日に開かれた衆院予算委員会で稲田朋美防衛相は涙ぐみ、言葉を詰まらせたと報じられている。辻元清美議員から8月15日の全国戦没者追悼式に出席しなかったことなどを問われた結果だ。
 稲田が欠席したのは8月13日から16日にかけてジブチを訪問したためだが、その訪問が必要だったのかどうかが疑問視されている。その時に置かれた立場で言動がくるくる変化するのは政治家にありがちなことだが、彼女も例外ではなかった。
 
 稲田防衛相は9月17日から南スーダンを訪問することになっていたが、これは15日に防衛省が訪問の中止を発表している。稲田が抗マラリア薬服用の副作用によるアレルギー症状を発症したのが原因だという。
 しかし、彼女は15日に羽田空港からアメリカへ向かい、その日にCSISで元気に講演している。このシンクタンクは1962年にジョージタウン大学の付属機関として設立されたが、CIAとの緊密な関係が知られるようになり、1987年に関係は解消されたことになっている。現在はネオコン系と見られている。
 
 そのCSISで稲田は15日、元気に講演した。司会進行は日本でおなじみのマイケル・グリーン。その講演の中で彼女はアメリカ海軍が行っている「航行の自由作戦」への支持を表明、両国は共同で「巡航訓練」などを南シナ海で実行すると語っている。
 「航行の自由作戦」に加わるように聞こえるが、そうなると日本と中国との関係は決定的に悪化する可能性がある。今年6月後半、中国の程永華駐日大使は南シナ海に関する要求で譲歩したり主権を放棄することは戦争が勃発する事態になってもありえないと日本側に警告したと言われ、稲田の発言は中国との戦争を厭わないという宣言と理解されても仕方がないからだ。中国と戦争を始めるということは、ロシアとも戦争を始めるということだ。
 非常に挑発的な内容なのだが、演説の様子から判断すると、彼女は自分の発言を理解できていなかったようだ。「先生に与えられた課題をこなそうと一生懸命の生徒」にしか見えない。子どもの演説だ。そうした人物が予算委員会で立ち往生しても不思議ではない。
 
 ところで、アメリカはジブチをアフリカ支配の拠点にしている。その国へアメリカはJCTF(統合連合機動部隊)約1800名を駐留させ、無人機(ドローン)の基地もあり、偵察だけでなく攻撃も実行されている。そこへ自衛隊も派遣されているわけだ。
 
 南スーダンは2011年7月にスーダンから分離独立した国。1983年から2005年にかけての内戦を経てのことだ。
 内戦が始まった大きな理由は油田の発見にある。アメリカの巨大石油会社シェブロンが1974年に現在のスーダンと南スーダンの国境周辺で油田を発見、南スーダンにあたる地域でSPLM(スーダン人民解放軍)が反政府活動を開始したのである。SPLMを率いていたジョン・ガラングはアメリカのジョージア州にある特殊部隊の本拠地、フォート・ベニングで訓練を受けた人物だ。
 内戦の途中、1990年代の終盤にスーダンでは自国の石油企業が成長、アメリカの石油企業は利権を失っていき、中国やインドなど新たな国々が影響力を拡大し始めていく。言うまでもなく、アメリカの巨大資本にとっては好ましくない展開だ。
 
 そうした状況の中、アメリカでは2001年1月にネオコン/シオニストに担がれたジョージ・W・ブッシュが大統領に就任した。この年の9月11日にニューヨークの世界貿易センター、バージニア州アーリントンにある国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃され、国内ではファシズム化の推進、国外では侵略戦争を開始する。
 攻撃から10日後、統合参謀本部を訪れたウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官はかつての同僚から、ドナルド・ラムズフェルド国防長官の周辺がイラク、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、スーダン、そしてイランを攻撃する計画を立てていることを聞かされる。
 
 ジョージ・W・ブッシュ政権はイギリスやノルウェーと手を組み、スーダンの南部を拠点にしていたSPLMとスーダン政府を停戦させ、油田地帯は両者で分け合う形で南部は独立した。所期の目的、石油利権の獲得を一応、手にできる状況になったので、戦闘を止めたと言えるだろう。戦乱が続くかどうかは、欧米の巨大資本が自分たちの取り分に満足しているかどうかで大きく左右される。こうした展開を見れば、国境線に油田がある理由がわかる。(ウォルフォウィッツ・ドクトリンにあるように、ネオコンは最終的に世界の富全てを自分たちの取り分にしようとしている。)
 
 ちなみに、スーダン西部にあるダルフールでも資源をめぐる戦闘が2003年から激しくなった。当初、欧米の国々は南スーダンの石油利権に集中、ダルフールの殺戮を無視していたが、アメリカのネオコン/シオニストはダルフールへ積極的に介入した。その資源に目をつけた隣国チャドの政府が反スーダン政府のJEM(正義と平等運動)へ武器を供給したことも戦闘を激化させる一因になった。チャドの背後にはイスラエルが存在していると生前、リビアのムアンマル・アル・カダフィは主張していた。