日刊ゲンダイの掲題の記事を紹介します。
「簗農相の辞任は本来秒読みなのだろうが、辞めれば済む話ではなく、予算がカットされた経緯、自民党の利益誘導の実態など、問いただすべきことは山のようにある。しかし都合の悪いことは平然と隠蔽し白を切るのが高市政権なので、首相の答弁拒否に倣えということであろう。こうして政権の劣化と腐敗が進んでいく」・・・記事はこんな風に書き出されます。
中見出しは、
・今の高市政権では議会政治が崩壊している
・会見嫌い、答弁拒否、説明不足で政権全体が「答えない政治」に
・日本の首相が声高に叫ぶ「知恵袋」が大炎上
と、恐怖の言葉が並びます。
そして‥‥「鯛は頭から腐る。会見嫌い、答弁拒否、説明不足──の高市に閣僚までも倣えば、政権全体が「答えない政治」に陥る。つまり、何から何まで闇の中。こうして政権の劣化と腐敗が進んでいくのだ」と結びます。
まさに日本はいま「何から何まで闇の中」の状態です。
しかし日本のメディアは、日刊ゲンダイなど以外にはそんな指摘をするところはありません。まずはメディアの覚醒を願います。
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「首相に倣え」でスットボケ この政権は何から何まで闇の中
日刊ゲンダイ 2026/10/06
(記事集約サイト「阿修羅」より転載)
簗農相は辞任秒読みなのだろうが、辞めれば済む話ではない。
予算がカットされた経緯、自民党の利益誘導の実態など、問いただすべきことは山のようにあるが、都合の悪いことは平然と隠蔽が高市政権。会見嫌い、答弁拒否の首相に倣え、ということだろう。
こうして政権の劣化と腐敗が進んでいく。
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「首相に倣え」でスットボケ ─。そんな光景が繰り広げられつつある。
5日に召集された第222回臨時国会。会期は12月12日までの69日間で、焦点は高市首相が成立を目指す飲食料品の消費税減税法案に加え、与党が掲げる衆院議員定数削減だろう。
与党は参院で過半数を割っており、消費税減税を実現するには野党の協力が欠かせない。定数削減も、すでに野党が強く反発。与党は先の特別国会に比例代表を45議席減らす法案を提出したが、野党の反対で継続審議に。今国会中に与野党で結論を出せるのかどうかは、なお不透明だ。
5日の所信表明演説で高市は「経世済民」「決断、挑戦、実行」を掲げ、「責任ある積極財政元年の幕開けだ」と大見えを切り、飲食料品の消費税減税については「家計にゆとりを生み出す」と強調していた。減税については赤字国債に頼らず財源を確保すると説明し、「心配には及ばない」と言い切ったが、肝心の「どうやって財源を確保するのか」については触れず。減税を唱えるだけなら誰でもできる。恒久的な社会保障などの財源をどうするのか、税収減をどう補うのか、財政悪化に対する懸念を市場に抱かせないためにはどうするのか。具体策が問われているのはその部分で、すでに「難しい宿題」がいくつも積み上がっているのだが、そんな中、臨時国会直前に新たな火を噴く問題が浮上。簗農相の予算カット発言だ。
今の高市政権では議会政治が崩壊している
簗は5月に栃木・大田原市で開かれた自民党支部の会合に出席。2月の衆院選で自身を支援しなかった那須烏山市と那珂川町の名前を挙げ、2026年度の道路予算を「大幅にカットした」と仰天発言。この時、那須烏山市は前年比64%減、那珂川町は54%減と語っていた。実際、国の社会資本整備総合交付金の道路部分は、那須烏山市が25年度の約6535万円から26年度は約2426万円に約63%減、那珂川町も約4934万円から約2262万円に約54%減だったから、簗が会合で明かした数字とピタリと合う。
農水省の27年度当初予算の概算要求額は3兆1377億円。前年度当初予算の1.4倍にあたる規模だ。新たな水田政策など金額を示さない「事項要求」も多く、今後、予算が膨らむ可能性も否定できない。その巨大な予算を所管する農相が「選挙と予算」を結び付け、自分を支持しなかった自治体は「カット」と言い放っているのだから、恐ろしい。
言わずもがな、国会議員は国民全体の奉仕者であり、一部の人のために働くのではない。にもかかわらず、オレ様に従う自治体にはカネを配るが、歯向かう自治体はカネをやらないとは言語道断。公共事業の予算配分は政治家の選挙活動への「ご褒美」じゃないのだ。
もはや民主主義の考え方ではなく独裁者の発想で、本来は大臣辞任どころか議員辞職が当然の大暴言と言っていい。
元参院議員の平野貞夫氏がこう言う。
「今の高市政権では議会政治が崩壊していると言っていい。今年初めの憲法違反とも言える衆院解散で大勝して味を占め、何でもできると勘違いしている。先の国会の皇室典範改正の議論が典型でしょう。高市首相の政治姿勢が独りよがりだから、他の議員も同調する」
会見嫌い、答弁拒否、説明不足で政権全体が「答えない政治」に
簗がふざけているのは発言の中身だけではない。他人事のような振る舞いを続けていたことだ。2日の会見で「コメントを控えたい」と繰り返した簗は、改めて開いた会見でも「誤解を招いた」と言うばかり。まるで発言を聞いた側の理解不足とでも言いたいような口ぶりで、真摯に丁寧に説明する気など微塵も感じられなかった。質問する記者をにらみつけるように眺め、逆ギレ気味で返答していたから唖然呆然。“誤解”というなら、なぜ、実際の減額幅と同じ数字を自分が「カットした」かのように語ったのか。それを曖昧にしたまま「一議員の時の話」「大臣就任前のこと」「農水省の所管外」で通用するワケがない。
さらに言えば、問題の核心は「予算が減ったかどうか」だけではない。報道された簗の発言の中には「『自民党は必要だ』というところに、(予算を)多く回すのが当たり前の話」「私が、この選挙区にいなくなったら、完全に予算を切るって言われます。そのためにも、(略)正しい行動をしないといけないと思ってやっています」と断言する場面もあった。
この言葉を要約すれば「選挙支援の姿勢によって公共事業の配分が変わる。だから自民を支持しろ」と恫喝しているに等しい。今も自民の国会議員が地元予算を「自分の力」として誇示することが常態化し、悪しき利益誘導政治が続いている証左ではないか。
日本の首相が声高に叫ぶ「知恵袋」が大炎上
簗は5日のぶら下がり会見で、ようやく発言を撤回して謝罪。高市から職務を全うするよう指示されたと明らかにしていたが、与党内からも責任を問う声が出ているから、辞任は秒読みではないか。もちろん、前述した通り、問いただすべきことは山のようにあるから、辞めれば済む話ではないのは言うまでもない。
高市の任命責任も当然、問われる。簗は自民党派閥の政治資金問題で、政治資金収支報告書に1746万円の不記載が発覚。役職停止6カ月の処分を受けた「裏金議員」だ。そんな問題児にもかかわらず、高市は衆院選の際に簗の地元・栃木3区で応援演説。隣に立って「私の大事なやなちゃん」「私の知恵袋のやなちゃん」と持ち上げていた。そんな「やなちゃん」を農相に抜擢して大炎上。これが日本の首相が声高に叫ぶ「知恵袋」なのだから日本国民として背筋が凍る。
高市は改造内閣の閣僚起用に当たり、各議員のアンケート用紙に目を通し、「専門知識」「課題意識」「やる気」を吟味した、などと言っていたが、簗のどこを評価したのかサッパリ分からない。
もっとも都合の悪いことは平然と隠蔽が高市政権の十八番だ。裏金議員をシレッと閣僚に据えた高市は、日米首脳会談の肝心な中身は答えず。先の国会で問題となった陣営のネガキャン動画疑惑でもノラリクラリしていたから、簗のダンマリも答弁拒否の首相に倣え、ということ。なるほど、報じられた自身の発言を「聞いていない」と答えたのも、高市が「有料」を理由に文春報道を「見ていない」とゴマカしていたことと共通する。
裏金議員を脱税の疑いで刑事告発した「自民党ウラガネ・脱税を許さない会」の藤田高景代表はこう言う。
「高市政権は民主主義政治を根本から踏みにじっている。そもそもが政治とカネ問題について、きちんと向き合わないこと。時間が経てば国民は忘れると思っている。農水大臣発言も適当な対応ではぐらかしていれば国民は忘れると思っているのでしょう。全く許せません」
鯛は頭から腐る。会見嫌い、答弁拒否、説明不足──の高市に閣僚までも倣えば、政権全体が「答えない政治」に陥る。つまり、何から何まで闇の中。こうして政権の劣化と腐敗が進んでいくのだ。
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。