しんぶん赤旗の連載記事「行き詰まる高市政権(下- 終)歴史認識」を紹介します。
ここでは高市首相の恐るべき歴史認識が述べられています。どうぞご覧ください。
本連載記事は今回で終わりです。
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連載記事 行き詰まる高市政権(下) 歴史認識 反省・不戦の誓いと無縁
しんぶん赤旗 2026年9月5日
政府主催の全国戦役者追悼式典が開かれた東京都千代田区の日本武道館。高市早苗首相は式辞で、石破茂前首相が昨年、13年ぶりに復活させた、アジア・太平洋戦争に対する「反省」の文言を再び封印。歴代首相が使ってきた「不戦の誓い」についても、「戦争の惨禍を二度と繰り返させない」と主体があいまいな表現へと後退させました。そこには「反省」「不戦の誓い」とは無縁の高市氏の特異な歴史観があります。
9条真っ向否定
「少なくとも私白身は、当事者とはいえない世代ですから、反省なんかしておりませんし、反省を求められるいわれもないと思っております」-1995年3月16日、高市氏は日本の侵略戦争だったアジア・太平洋戦争について衆院外務委員会でこう発言。当時の国会での「不戦決議」構想をめぐっては「自衛権というのは当然の権利であり、場合によったら自衛のための交戦権ということ、これも守られるべきじゃないかと思う」と述べ、憲法9条も真っ向から否定する立場から決議反対論を展開しました。
2002年8月18日放送のテレビ朝日「サンデー・プロジェクト」では「満州事変以降の戦争は、日本にとって自存自衛の戦争だったと思うか?」との問いに対して「セキュリティー(安全保障)のための戦争だったと思う」と高市氏は回答。同月27日記述のブログでも「欧米列強の植民地支配がまかり通っていた当時、国際社会において現代的意味での『侵略』の概念は無かったはずだ。国際法も現在とは異なっていた」と強弁しています。
24年9月初版発行の著作『日本を守る 強く豊かに』では、「『自虐史観』への挑戦」と称し「『従軍慰安婦』というのは不正確な日本語だ。そんな言葉は戦争当時に存在しなかった」「歴史教科書は自虐的で左翼的な内容にするほどよく売れる」などとしています。
国際秩序反する
今年8月15日、高市氏が戦役者追悼式典が開かれた日本武道館の駐車場から、隣接する靖国神社に向かって遥拝(ようはい)しました。鈴木俊一幹事長はじめ自民党四役が同神社に参拝し、鈴木氏は「総裁の意を体して」の参拝だと明言しました。靖国神社への参拝を見送った高市氏なりの、一部の保守層へのアピールです。しかし、日本の侵略戦争を「自存自衛の戦争だった」と正当化し、「反省」はおろか「不戦の誓い」すら投げ捨てる高市氏の歴史観は、国内外の歴史認識とかけ離れており、日本やドイツの侵略を断罪して出発した戦後の国際秩序にも真っ向から反するものです。首相としての見識が問われます。
(おわり、この連載は、大気凛也、田中佐知子、中野侃が担当しました)
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。