2017年4月23日日曜日

23- 金沢市 憲法集会の会場使用不許可 福井県は反原発行動中止を要請

 金沢市の市民団体が、憲法施行70年を記念する集会を開くために求めた市役所庁舎前広場の使用申請を、市が不許可としました。理由「中立性確保するため」いうことですが、ついに「護憲は中立でない」と市が口にする時代になりました。団体側は「不当な判断だ」として審査請求します
 
 また福井県は県庁前で反原発のアピール活動をしている市民団体に対し、活動を自粛するよう文章で要請しました。理由は「音量が大きくて不快」「横断幕やのぼりは美観上好ましくない」「通行の妨げ」といった苦情が10件 県に寄せられているためということです。
 市民団体は活動の自由が制限されるおそれがあるとして、公開質問状を県に提出しました。
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憲法集会の会場使用不許可、金沢 市役所庁舎前広場
共同通信 2017/4/21 13:08
 金沢市の市民団体「石川県憲法を守る会」が、憲法施行70年を記念する集会を開くために求めた市役所庁舎前広場の使用申請を、市が不許可としていたことが21日、分かった。理由を「広場は庁舎の一部で、中立性が確保されるべきだ」と説明している。団体側は「表現の自由を行政が尊重しておらず、不当な判断だ」として審査請求する。
 
 集会は5月3日の憲法記念日に開く予定で、守る会が3月末に申請した。不許可の決定は4月14日付。守る会は2014年まで同様の集会を広場で開催。15年と16年は広場の整備工事が行われていたため、別の場所で開いていた。
 
 
反原発活動の中止を要請 福井県「美観上好ましくない」などの苦情受け
ハフィントンポスト 2017年04月22日 
福井県が県庁前で反原発のアピール活動をしている市民団体に対し、活動を自粛するよう文章で要請したことが分かった。4月21日、毎日新聞などが報じた。市民団体の4人はこの日、活動の自由が制限されるおそれがあるとして、公開質問状を県に提出した。
 
朝日新聞デジタルによると、県側は3月31日、活動後のメンバーに文書を手渡した。文章には要請の理由として、「活動の音量が大きくて不快」「横断幕やのぼりは美観上好ましくない」「通行の妨げ」といった苦情が県に寄せられているためとの内容が書かれていた。NHKニュースによると県に寄せられた苦情は10件だった。
県庁前では、原発に反対する市民団体が2012年7月から約4年8カ月にわたり、県公安委員会の許可を得た上でデモを続けてきた。市民団体「サヨナラ原発福井ネットワーク」の若泉政人さんはハフィントンポストの取材に対し、県からの文書について「県がこのような要請をするなど信じられない思い。市民による活動が萎縮してしまいかねない」などと述べた。
市民団体側は「警察から許可を得ているのにおかしい」と抗議。公開質問状では、活動を控えるよう求める県からの依頼は、県の担当部署の業務に含まれるのかなどを聞いている。