植草一秀氏の掲題の記事を紹介します。
安倍氏が殺害されたのは4年前(22年)の7月8日でした。奈良地方裁判所は銃殺犯とされた山上哲哉氏に対し今年1月21日に無期懲役の判決を下し、山上氏側は判決を不服として控訴しました。
この事件では、路上の山上氏が踏み台の上の安倍氏を銃撃すると水平よりも少し上側に向かう向きで体内に入る筈ですが、解剖を行った福島教授の説明では「銃弾は頸部から体内に入り心臓に向かった」ということでした。
植草氏は以下の様に推理します。
「安倍氏が立っていた左斜め前に地上7階のサンワシティ西大寺というビルがある。福島教授の説明を踏まえると銃弾はサンワシティ西大寺ビルの上方から飛来したと考えるのが自然だ。そうなると、山上氏は安倍氏殺害の実行犯ではないということになる」
誰が考えても山上氏の犯行とするのには無理があります。
銃撃の実行犯は消音装置を備えたライフル銃?等を所持して同ビルの屋上等に潜み、地上には連絡員等が配置された可能性が想定され、大掛かりな謀略事件の可能性が考えられます。
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銃弾は左斜め前上方から飛来か
植草一秀の「知られざる真実」 2026年7月 8日
安倍元首相暗殺から4年の時間が経過した。
銃殺犯とされた山上哲哉氏に対する公判が開かれ、本年1月21日に奈良地方裁判所は無期懲役の判決を示した。山上氏側は判決を不服として控訴した。
控訴審は裁判員裁判ではなく3人の裁判官による合議制で行われる。
年内にも初公判が開かれる可能性がある。
刑事訴訟法には次の定めがある。
第三百三十六条 被告事件が罪とならないとき、又は被告事件について犯罪の証明がないときは、判決で無罪の言渡をしなければならない。
山上氏を有罪とするには「犯罪の証明」が必要である。一審で「犯罪の証明」がなされたとは考えられない。山上氏が所持した手製の銃砲によって安倍氏が殺害されたことについて合理的な疑いが存在するからだ。
安倍氏が殺害されたのは2022年7月8日。
事件が発生したのは同日午前11時31分。
奈良市消防局が公開した救急隊員らの活動報告書によると、11時32分に救急車の出動要請があり、11時37分に先発の救急隊が現場に到着した。
救急車が到着した時点で安倍氏は心肺停止の状態であったという。
11時43分に安倍氏を救急車に収容し、救急車は11時54分に現場を出発した。
救急車はドクターヘリの着陸先である平城宮跡歴史公園に向かい、午後零時9分に安倍氏はドクターヘリに収容され、同ヘリは零時13分に離陸。
零時20分に橿原市所在の奈良県立医科大学附属病院高度救命救急センターに搬送された。
輸血ならびに蘇生措置が講じられたが午後5時3分に死亡が確認された。
同日午後6時頃から記者会見が開かれた。説明したのは奈良県立医大病院の福島英賢教授。
会見の模様を撮影した動画は現在も公開されている。
https://www.youtube.com/watch?v=WnFjLFXS8x4
会見の質疑応答を文字起こしした記事がネット上に公開されていたが、現在は確認できない。公開されていた会見の文字起こし記事から一部を引用する。
福島教授は次のように述べた。
冒頭説明(一部)
「来られた際に頸部2か所銃創がありまして、心臓および大血管の損傷による心肺停止と考えられます。」
質疑(一部)
―――首の傷は大きさやどのあたりとか具体的に教えてください
「場所はですね、真ん中のところと少し右の2か所です。大きさは非常に小さい」
―――銃で撃たれたということだが、傷の深さは?
「深さというのは心臓にまで到達する深さというふうに理解いただいたらと思います」
―――その傷によって出血してお亡くなりに?
「その傷が、先ほどお伝えしたように、胸部に心臓大血管にたどり着いたため、その心臓大血管が損傷したために出血をされたということです」
―――2発のところは胸部ですか?頸部ですか?
「頸部です」
―――頸部に2発?
「頸部に2つの銃創があったということです」
―――心臓が損傷してたと?
「方向がそっち方向に向かっていたんだという」
―――体に2か所銃創があり、心臓と胸部の大血管に損傷があったという言い方で間違いないでしょうか?
「はい、その通りです」
安倍氏は当日、山上氏の前方に前を向いて演説していた。
銃砲の発射音が響き、左回りに後ろを振り返る途上で倒れた。
左回りに体を振り向けて、前方より左に45度程度体を捻じ曲げた時点で倒れている。
福島教授の検死結果が正しければ、銃弾は安倍氏の左斜め前の上方から撃ち込まれたと考えるのが妥当である。
安倍氏が立っていた左斜め前に地上7階のサンワシティ西大寺というビルがある。
福島教授の説明を踏まえると銃弾はサンワシティ西大寺ビルの上方から飛来したと考えるのが自然だ。
そうなると、山上氏は安倍氏殺害の実行犯ではないということになる。
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