2026年9月24日木曜日

憲法が求める「正当な選挙」/なぜ軍備拡大が叫ばれるのか/孤立深め窮地の高市外交(植草一秀氏)

 植草一秀氏の直近の3つの記事を紹介します。3つの記事はそれぞれ重要な事柄について述べられています。

 ご存知の通り、植草氏の記事は簡明・簡潔に述べられています。どうぞご一読ください。
 今回は余計な記事の要約は省かせていただきます。
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憲法が求める「正当な選挙」
               植草一秀の「知られざる真実」 2026年9月21日
日本国憲法前文は次の書き出しで始まる。「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、」
前文は、続いて「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」とする。
国政は「選挙された国会における代表者」を通じて行われる。

前文では、この記述の前に「主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。」としている。国政は主権者である国民が代表者を国会に送り込んで行われる。
このとき、どのように主権者が国会に代表者を送り込むのかが問題になる。
憲法前文は「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」と規定している。「正当に選挙された」というのが代表者の要件である。したがって、「正当な選挙」を行う必要がある。

本年2月8日の総選挙。自民党は316議席を占有した。衆議院定数は465。その68%を自民が占有した。
自民は比例代表の候補者が不足し、本来の自民党議席の14が野党に流れた。
これを含めれば自民獲得議席は330で議員定数全体の71%を占有するところだった。
この多数議席によって高市独裁政治が行われている。

だが、選挙で投票した主権者の71%が自民に投票したのかと言えばまったく違う。
比例代表の得票率は37%に過ぎなかった。投票所に足を運んだ有権者の37%だけが自民に投票した。63%の有権者は自民に投票していない。
37%の得票で7割の議席を占有。これを「正当に選挙された代表者」と言えるのかが問題。

高市首相は衆議院の議席数をかさに着て横暴な政治運営を行っている。
自民党が比例代表得票率37%に準じて議席配分されたなら議席数は171。衆議院単独過半数233にも遠く及ばない。この議席配分で国政を行うことが「正当に選挙された代表者を通じて行動し」に見合うのではないか。

全議席を比例代表選挙で選出することのメリットは計り知れない。
主権者の「清き一票」が基本的に無駄にならない。現行の小選挙区制度では「死に票」が山になる。
「小選挙区制」では自分の政治思潮を受け止める候補者が当落線上にいなければ選挙に行くことをやめてしまう人が続出する。
しかし、比例代表選挙では基本的にすべての投票が生かされるから投票率が上昇する大きな要因にもなる。主権者である国民の意思を正確に国会議席配分に反映させるには、全議席を比例代表選挙で選出するのが最善だ

いくつかの問題が指摘される。
第一は当選者を「政党が提示する名簿の序列」に従って決定すると、主権者が議員にしたくない者が議員になる可能性が生じること。
第二は全国比例になると選挙活動の面積が拡大して選挙活動が行いにくくなること。
しかし、この問題を解消する方法がある。
議員定数削減の提案に合わせて選挙制度の論議が生じているが、全議席を比例代表選挙で選出する提案を国会で真剣に検討するべきだ。

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なぜ軍備拡大が叫ばれるのか
               植草一秀の「知られざる真実」 2026年9月22日
高市首相は2月総選挙で自民党が多数議席を獲得したことを盾に独裁的な政権運営を行っている。このことが日本にもたらす災厄は計り知れない。
2月総選挙で自民は316議席を獲得した。しかし、比例代表選挙での自民得票率は37%。全有権者を分母とする「絶対得票率」では自民得票率は20%に過ぎない。
それなのに議席占有率は68%だった。

37%の得票率で68%の議席を占有した原動力は「小選挙区制度」。この選挙制度が「民意を反映しない国会議席構成」を生み出している。「正当な選挙制度」と言えない。
比例代表の得票率で議席を配分すると自民議席は171で、過半数の233にも遠く及ばない。自民議席が171である方が、はるかに健全だ。独裁的な政権運営など不可能になる。

しかし、現実には高市内閣が衆議院多数議席を盾に暴政を展開している。
「暴政」は各方面に及んでいるが、最大の問題は日本を戦争国家に急激に変質させていることだ。これが最大の問題だ。

具体的に三つのことが同時に推進されている。
第一は近隣諸国との関係悪化の推進
第二は戦争遂行に向けての財政資金の大量投入
第三は戦争遂行のための法制制定推進

「愚の骨頂」と言うほかない。高市首相はなぜ戦争に前のめりなのか。理由は明白だ。
戦争が金儲けになるからだ。世界で繰り広げられる戦争に必然性はない。
必然性のない戦争が作られている。必然性のない戦争が創作されるのは戦争が金儲けになるからだ。
「戦争と平和」どちらが良いのかは明白だ。戦争に勝ちも負けもない、あるのは滅びだけだ。これが真実だが、戦争を創作する者にとっては違う

戦争を創作する者に共通点がある。それは、戦争を創作する者は危険な場所に身を置かないということ。戦争で犠牲になるのは戦地の市民と戦場に送られる末端の兵士。
戦争を創作する者は前線には決して近づかない。戦争を創作する者は金儲けのために戦争を創作する。危険な場所に身を置いて命を失えば元も子もない。だから、一般市民と末端の兵士を犠牲にする

戦争をするには「理由」が必要。だから、「理由」を創作する。日本が創作に前のめりになる戦争は「日中戦争」
「日中戦争」を創作するときの最大の障害は「日中友好」である。「日中友好」こそ金儲けの最大の障害物だ。日本政府は時間をかけて「日中友好」を破壊してきた。

「日中友好」を破壊した二つの衝撃波がある。
第一は2010年9月7日の尖閣海域中国漁船衝突事件。
第二は2025年11月7日の高市早苗台湾有事国会答弁だ。
「日中友好」を破壊して戦争の「大義名分」を作る。この下で国民の貴重な税金が史上空前の規模で軍事に注がれ始めている。

続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」4532号
「高市首相が最悪である理由」 でご高読下さい。
                 (後 略)


孤立深め窮地の高市外交
               植草一秀の「知られざる真実」 2026年9月23日
トランプ大統領不支持率が58.9%まで上昇している(9月22日現在)。
Real Clear Politics社が各社世論調査結果を集計して発表している。
支持率は39.5%。支持から不支持を差し引いた数値は19.4%ポイント。
昨年1月の大統領就任以来、一貫して支持率が低下、不支持率が上昇してきた。

11月3日には中間選挙が実施される。
少し前までは上院では共和党が過半数を維持できると見られていた。ところが、現時点では接戦州が増加して共和党が過半数を維持できるか不透明な情勢に転じている。
下院では選挙区の区割りが変更された。
共和党に有利に区割り変更が行われた(ゲリマンダー)ため、共和党は大敗を免れる可能性が高まっているが、共和党は下院過半数を維持できないとの見方が強いこちらも激戦州の結果によって勝者が入れ代わり得る状況になっている。

下院は大統領弾劾訴追の権限を有する。大統領弾劾には上院で3分の2以上の賛成が必要で、トランプ大統領が弾劾される可能性は高くない。しかし、下院で共和党が過半数を割り込み、トランプ大統領が訴追されると弾劾裁判が行われる。
この裁判が行われること自体がトランプ大統領にとって強い逆風になる。

その米国で大きな外交が展開されている。メインイシューは米中首脳会談
トランプ大統領は中国の習近平主席の訪米に際して、ワシントンのアンドルーズ空軍基地まで出迎えに行く予定。習近平主席はレッドカーペットを敷き詰めた地面に降り立つ見通し。翌日にはホワイトハウスにおいて米軍儀仗隊による栄誉礼を含む最高レベルの歓迎式典が執り行われる見通し。さらに晩餐会も予定されている。

高市首相は22日に訪米。航空機のデッキから大きく手を上げて出迎えの人々に対応したような映像が流されたが、高市首相に手を振る人々は存在しなかった。米国側からの出迎えはなく、むき出しの滑走路に降り、在米日本大使館等の職員が対応した

日米首脳会談が開かれたが、ICC(国際刑事裁判所)の赤根所長に対する制裁に対する抗議を表明しなかったと見られる。

高市氏はいつものように媚びた態度をむき出しにしたが、トランプ大統領は訪米する日本首相に投げかける常套句を素っ気なく述べたにとどまった。
高市首相は昨年11月7日の台湾有事発言で中国の猛烈な反発を受けておりトランプ大統領を何とか自陣営に引き込みたいとの願望を有していると見られるが、トランプ大統領にその思いはまったく届いていない。

高市首相に対する接遇と習近平主席に対する接遇に天地の開きがある。
これが米国の高市首相に対する位置づけを端的に示している。
高市首相は国連総会で一般討論演説をしたが、聴衆はほとんどいなかった。9割方が空席だった。日本のプレゼンスは地に堕ちている。

日本は米国と中国の間に位置する国。中国とは一衣帯水の関係にある。
日本のプレゼンスを高めるには日本が米国と中国の双方と安定した友好関係を構築することが必要不可欠日中関係が激烈に悪化するなかで米中が友好関係を深めれば日本は孤立するだけである。現実に孤立を深めていると言える。

中国は日中関係が冷え込んでも困ることがない。しかし、日本は違う。
日中関係悪化がボディーブローとして日本経済に重大な影響を与え始めている。
その経済の苦境を軍備拡大で切り抜けようとするのは愚の骨頂。最低の方策だ。
日中関係を破壊してきたのが日中のどちらであるのかを虚心坦懐に考える必要がある。
高市氏が謙虚で柔軟な姿勢を示すなら日中関係を修復することは可能だが、本人にその意思がないから関係悪化持続は避けられない。
その弊害が日本の主権者国民に及ぶことを忘れてはならない。

続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』4533号
「高市頑迷固陋外交は国民の迷惑」 でご高読下さい。
                 (後 略)

政党助成金を自分宛てに「寄付」自民候補17億円 24年10月選挙

  202410月の総選挙で、高市早苗首相をはじめ自民党の候補者217人が、みずから支部長を務める政党支部(選挙区支部)から国民の税金を原資とする政党助成金を自分あてに「寄付」していたことが、しんぶん赤旗の調べで分かりました。

 そのお手盛り″の総額は17億3000万円以上で、一人平均798万円でした。物価高にあえぐ国民をよそに、自分の懐を温めていたわけです。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
政党助成金を自分宛てに「寄付」自民候補17億円 24年10月選挙
                       しんぶん赤旗 2026年9月22日
 2024年10月の総選挙で、高市早苗首相をはじめ自民党の候補者217人が、みずから支部長を務める政党支部(選挙区支部)から国民の税金を原資とする政党助成金を自分あてに「寄付」していたことが、本紙の調べでわかりました。その″お手盛り″の総額は、なんと17億3000万円以上。物価にあえぐ国民をよそに、自分の懐を温めていたのか-。                  (藤沢忠明)

         税金(政党助成金)を私物化?
         (注)「政党交付金使途等報告書」(2024年分)で作成

国 民 1人あたり250円)

      ↓↓ 156億5100万円

自民党

      ↓↓ 各支部に3300万円 大半

国会議員が支部長の選挙区支部

      ↓↓ 217人 17億3000万円 (選挙関係費 「寄付」)

高市首相ら本人


国民の生活苦よそに市氏ら217人平均798万円
 自民党の小選挙区候補(比例重複含む)の選挙区支部が総務省に提出した「政党交付金使途等報告書」(24年分)を調べたもの。
「選挙関係費」の支出をみると、10月15日の公示日を前後して、支部長である本人あてに「寄付」名目で、500万円、800万円、OOO万円と多額の支出をしています。
 この〝お手盛りをしていたのは、確認できた265人のうち、8割を超す217人にのぼり、総額は17億3238万8998円でした。平均すると、798万円
 高市早苗首相(奈良2区)と自民党出身(衆院議員)の14人の閣僚のうち、首相と8人の閣僚の政党支部がみずからに「寄付」していました。最も多かったのは、法相に就任した山下貴司氏(岡山2区)2000万円。公示直前の10月10日に受け取っていました。多くの政党支部が自民党本部から3300万円の政党助成金を受け取っていますが約6割を自分に寄付したことになります。

 ほかの閣僚は、茂木敏充外相(栃木5区)、上野賢一郎厚労相(滋賀2区)、細野志復興相(静岡5区)、政治資金を所管する藤井比早之総務相(兵庫4区)、葉梨康弘国家公安委員長(茨城3区)、笹川博義環境相(群馬3区)の6人が500万円、赤沢亮正経済産業相(鳥取2区)は300万円。
 新たに国対委員長に登用された村井英樹元官房副長官(埼玉区)は、947万円。
 山下法相と並んで最多の2000万円を自分に寄付していたのは、ほかに塩崎彰久デジタル兼内開府副大臣(愛媛I区)、野田聖子元内開府特命担当相(岐阜区)、国場幸之助元国土交通副大臣(沖縄―区)ら7人。
 一方、高市首相は、公示後の10月18日、同25日に各200万円など7回に分けて計736万4487円を自分に寄付。このうち、最後の12月13日は7万4487円という端数で、党本部から受け取った3300万円をきっかり使い切った形です。
 柴山昌彦元文部科学相(埼玉8区)も、回に分け、計050万9482円を自分に寄付、3300万円を使い切りました。
 政党助成金の原資は国民の税金なのに、使途については基本的に条件も制限も課していません。多額な寄付を自分におこなった後、どんな使い方をしたのかは、闇の中で、チェックできないことは問題です。
 政党助成金をめぐっては、中道改革連合の分裂後、約12億円の政党助成金を受け取るために、人だけ残留するやり方に疑問の声が上がっています。国民の思想・信条の自由に反して支持もしていない政党に強制的に交付される政党助成金はそもそも憲法違反であり、国民から政治資金を集める努力をしなくなるような、政党の自立を阻む制度そのものが問われています。

コメ生産者は「踏んだり蹴ったり」 店頭平均価格2年ぶりの3000円以下に暴落

 農水省が9月発表したコメの店頭平均価格はおよそ2年ぶりに3000円を割りました。
 スーパーなどのコメの小売価格は、24年6月ごろまでは5kgあたり2000~2200円程度でしたが、その後24年10月には3700円台、24年12月には4000円台に急騰しました。
 こうした猛烈な高騰は全て農協などの中間組織や大手卸業者による思惑により生じたものであり国民は大いに困窮しましたが、高市政権・鈴木憲和農水相は「市場の動向に任せる」と述べるだけで何の手立ても打ちませんでした。そのため国民の側はパンや麵類の多用に切り替え、コメの買い控えが起きた結果、上述の事態となりました。
 米価が24年時点のレベルに戻ること自体は好ましいことですが、このままでは米作をする農家は激減することになります。
 高市氏は2月の衆院選で「食糧自給率を100%にする」という、不可能なことを『口約』しました。そうであれば、先ず大前提として下記の鈴木宣弘教授の提言をそのまま受け入れるべきです。
 鈴木宣弘東大教授は「消費者は5キロ2500円の米が欲しいが、農家は5キロ3500円を超えないとやっていけない現実がある。農家に作ってもらったうえで政府が補償することが必要」、「生産量を抑えて需給を合わせるのではなく、政府が需給と価格の両方に責任を持ってその差額を負担する。こうした価格支持政策をアメリカやEUなど多くの国はやっているのに日本だけがやってない
関連記事
   9月5日)新米コシヒカリ「4割安」に 消費者も「米価急落」を歓迎しきれない切実な理由
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【コメ】生産者は「踏んだり蹴ったり」と危機感 コメ店頭平均価格2年ぶりの3000円以下に暴落《新潟》
                        日テレニュース 2026/09/22
9月、農水省が発表したコメの店頭平均価格はおよそ2年ぶりに3000円を割りました
ことしのコメ作りは「踏んだり蹴ったり」。
全国屈指のコメどころ、魚沼市や南魚沼市でコメ作りをする農家は危機感をあらわにしています。
黄金色のじゅうたんが広がる国内屈指の米どころ、南魚沼市。コメ農家・関隆さんの田んぼではコシヒカリの収穫が進んでいました。
しかし……
<コメ農家 関 隆さん>
9月からこの長雨、結局長雨はプラスには働かない、マイナス」「こんなに雨、雨、雨の稲刈りは初めて。まあ悪い年だな」
ことしは長雨が続き稲が倒れたり土がぬかるんだことで作業が難航しているといいます。
さらに……
2年ぶりに平均価格3000円下回る。 














スーパーからコメが消えた「令和のコメ騒動」を経て去年米価は上昇し4000円台に突入。しかしことしに入り市場のコメ余りの影響もあり価格はゆるやかに下落を続け、9月、およそ2年ぶりに3000円を割り込みました。

<コメ農家・関 隆さん>
「去年は確かに儲かった。儲かったけども節税、税金対策が全くできてないから、コメ作りいままで儲かるもんじゃないから」「ことしもそこそこの米価であればいいけども、なんだ今の価格は。どうしようもない。天国と地獄、じゃあこれから先コメ作りはどうすればいいんだ」

“天国から地獄へ”……先行き不透明な情勢が続くコメ業界。
JA全農にいがたがコメの集荷の際に各JAに支払う「仮渡し金」の金額は、一般コシヒカリで18500円と国が示すコメの生産コスト指標2万535円を割り込む結果に。
さらに燃料や肥料などのコスト高や農家全体の高齢化もあり、大手調査会社によるとことしの1月~8月までに廃業・倒産したコメ農家は32件と3年連続で30件を超えています。
魚沼市と南魚沼市でおよそ97ヘクタールを栽培する関さん。
年々離農者が手放した田んぼを引き受け、ことしは生産面積が7ヘクタール増えたほか、夏には新たに作業場も増設するなど事業規模を拡大しています。

<コメ農家・関 隆さん>
「コメ作りが去年みたいな価格であればどんどん投資ができるけども、また大暴落……この先はわからない、しばらくこのコメ余りが続く、自給調整が続いていく、どうすればいいんだ。希望が持てないぞ」

先週発足した第2次高市内閣。新たに簗(やな)和生農水大臣が就任しました。
農家の生産意欲を削ぐ不安定なコメ情勢の中関さんはこれ以上農家が減らないよう対策をしてほしいと話します。

<コメ農家・関 隆さん>
「ことしのコメ作りは踏んだり蹴ったり。コメの値段は暴落する、安くなる……とにかくこれ以上農家を減らしたら、食料安全保障上から言っても、食料自給率から言ってもどうにもならなくなるから」「農家がコメづくりに希望を持てるような施策をしないと若い人も入ってこない、あとは年寄りはどんどんどんどん辞めてくばかり、なんとかしなきゃだめだぞ……崖っぷち、あとがない」

日本の主食はいったいどこへ向かうのか。
コメ作りが岐路に立たされています。

アメリカのハイテク企業は奇妙な病状を発症した

 耕助のブログに掲題の記事が載りました。
 米国ハイテク企業の独善性についてシンボリックに述べる文章になっています。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アメリカのハイテク企業は奇妙な病状を発症した
               耕助のブログNo. 3036  2026年9月22日
     American tech companies have developed a strange pathology.
アメリカのハイテク企業は奇妙な病状を発症した。
彼らがリードしていれば、それはイノベーションである。
中国が追いつくと、それは盗用だという。
中国が追い越した時、それは国家安全保障上の脅威になる。
彼らは単に、古くからのアメリカの反射的反応をAIの世界にも持ち込んだのだ。

数日おきに同じ神話が繰り返される:
AIは文明を変えるだろう。
AIは文明を破壊するかもしれない。
誰もが我々のAIを盗んでいる。
誰もが我々のAIを悪用している。

ある時点で、マーケティングに費やすエネルギーがエンジニアリングに費やすエネルギーとほぼ同じになる。
中国のAI企業は、全く異なる公共文化の下で運営されている。
もし中国のAI企業がより優れたモデルをリリースする代わりに、誇大宣伝や恐怖をあおる言動、競合他社への誹謗中傷で知られるようになったら、その企業はテックコミュニティ ITやエンジニアリングに関心を持つ人達のネットワーク)において社会的に死んだも同然となる。

期待されることは極めて単純だ:
モデルを構築する。
役に立つようにする。
人々に使わせる。

シリコンバレーではAIについて、まるで聖典を綴るかのように語られている。
中国のエンジニアたちは、まるで出荷する製品があるかのようにAIについて語る。
一方は文明の終焉を繰り返し宣言し続ける。
もう一方は、それが機能するのかどうかを問い続ける。

そして、より広い技術の全体像を見てみよう。
中国は74の重要技術分野のうち69分野でトップを走っている(ASPI)。
そうなると、「中国は我々の技術を盗んだ」というアメリカの主張は、一つひとつが前よりもさらに荒唐無稽なものになっていく。

どうやらアメリカがすべて発明したらしい―もはや先行していな技術も含めて。
シリコンバレーは新しい物語を発明しているわけではない。
ただ、アメリカが古くから用いてきた対処法の一つを再現しているだけだ:
競合相手が近くにきたら、それを「盗み」と呼ぶ。
競合相手が先行したら、それを「脅威」と呼ぶのだ。

https://x.com/oopsguess/status/2100096316043088219?s=43&t=ppyiK8kI4OxO6L45QB8pPg

24- 自分に跳ね返るワシントンの石油戦争:ディーゼル燃料価格初めて1ガロン6ドルを突破

 マスコミに載らない海外~の掲題の記事を紹介します。
 トランプにより始められ、その後も漫然と繰り返されているイラン攻撃によって、米国自身とその友好国にどんな悪影響が及んでいるのかが簡潔に述べられています。
 原油の供給が逼迫すればガソリンやディーゼル燃料などの物流や自動車用燃料が高騰するのは自明のことなのに、その結果 終わりが見えない経済的泥沼化を招き、大慌てをしていると言われても、いまさらそんな初歩的なことで躓かれても というしかありません。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自分に跳ね返るワシントンの石油戦争:ディーゼル燃料価格初めて1ガロン6ドルを突破
              マスコミに載らない海外記事 2026年9月22日
                  Simon Chege Ndiritu 2026年9月19日
                        New Eastern Outlook
 ワシントンは、ロシアとイランの政府を弱体化または崩壊させるため数十年にわたる作戦(制裁、代理戦争、直接軍事行動など)を追求し実行してきたが、これら政策は国内にも悪影響をもたらしており、最も顕著な例はエネルギー価格の高騰とインフレ圧力だ

戦争の進捗状況はどうだろう?
 あらゆる面から見て、代理戦争と、アメリカが敵国として選んだロシアとイランをワシントン支配下に置くはずだった戦争は、全員に悪影響を及ぼしている。2026年9月11日までに、アメリカのディーゼル価格は史上初めて1ガロンあたり6ドルを超え、2月にアメリカが違法な対イラン戦争を始める直前の価格から60%上昇した一方、ガソリン価格も同時期に44%以上上昇した2026年2月下旬から9月中旬にかけて、アメリカ国民はディーゼルとガソリンに1000億ドルを追加で費やしたと推定されており、この戦争が家計にどれほど経済的負担をもたらしたかわかる。EU市民も例外ではなく、アナドル通信社は、アメリカによるイランでの失敗の期間中、ガソリンとディーゼルの価格がそれぞれ24%と33%上昇したと報じている。更に遠く離れたケニアでは、同じ期間にガソリンとディーゼルの燃料価格がそれぞれ20%と30%上昇した。アンサール・アッラー(フーシ派)がサウジアラビアに対する対抗封鎖を実施し、イランがホルムズ海峡を封鎖したことでペルシャ湾からの石油輸出が更に制限される可能性が高いため、現実は悪化する可能性が高い。様々な地域で燃料価格が上昇し、インフレ・リスクが高まっていることは、ワシントンが特定の国々を締め付ける近視眼的計画の危険性を示しており、アメリカの経済的強制や戦争に従順または加担する国々も安全ではないことを示している。

 ワシントンはロシアとイランに対する制裁と軍事的圧力を仕掛ければ地政学的勝利になると考えていたが、これらの措置は今や終わりが見えない経済的泥沼と化している

一体何のために働いているのかを良く考えよ
 ランド研究所のExtending Russia Competing from Advantageous Ground—2019′ (「ロシアの手を広げさせる:有利な立場からの競争―2019年」) やブルッキングス研究所の「Which Path to Persia?: Options for a New American Strategy toward Iran(ペルシャへの道はいずれか? イランに対するアメリカの新たな戦略の選択肢) 2019年」などの政策文書は、両国を打倒し支配する方法として、両国の石油輸出を弱体化させるようアメリカ政府を促した。両文書は、標的となった国だけが影響を受け、アメリカ国民は影響を受けないという楽観的見通しを示していた。更に、政治決定権を持つアメリカ政党から資金提供を受ける外交問題評議会(CFR)や戦略国際問題研究所(CSIS)やWashingto Instituteも、ロシアとイランのエネルギー輸出をアメリカが制限し、エネルギー支配権を獲得する方法を描いた他の文書を発表している。注目すべきことに、ホワイトハウスは2025年2月にNational Energy Dominance Council(国家エネルギー支配評議会)を設置したが、これは自由貿易と国家主権平等に真っ向から反する決定で、これらの原則は全ての国が合法的な商業上の決定を行う自由を保障するはずだ。このワシントンの行動、先に述べたランド研究所とブルッキングス研究所の論文で示された通り、他国間の全てのエネルギー貿易をアメリカ権益に従属させようとするものだ。ランド研究所の報告書の第3章では、ロシアを経済的に圧迫すれば「エリート層や政府高官が影響を受ける前に、一般のロシア国民に経済的苦痛をもたらす可能性が高い」と認めた上で、「石油輸出の阻止」および「ロシアからの天然ガス輸入の削減」という小見出しが設けられていた。

 アメリカは、売り手でも買い手でもないにもかかわらず、前述のブルッキングス研究所論文の筆者連中がイランの石油輸出に関して提案した通り、商業取り引きに介入するのだ。後にアメリカはウクライナによるロシアの石油精製インフラへの長距離攻撃を情報機関を通して、可能にしロシアの石油輸出を妨害する計画を実行に移す2025年に、ウクライナによる攻撃目標特定と優先順位付けをCIAが支援しているとフィナンシャル・タイムズが報じた。これら攻撃は非常に成功し2026年にはロシアで燃料不足を引き起こし、輸出制限につながった。またワシントンは、2026年2月28日に、対イラン違法戦争を開始した。この戦争で、アメリカはイランに石油資源の使用を禁じ、イラン原油を支配下に置けるとワシントンの一部の連中が公言した。これに対し、イランはホルムズ海峡を封鎖し、ペルシャ湾からの石油輸出を制限することで対応した。驚くべきことに、ワシントンの無分別な破壊行為の支持者連中は、ロシアの石油輸出を妨害したりイランを爆撃したりすれば、世界の石油供給量が減少し、ひいては価格が上昇する可能性があるのを予見できなかったのだ。ロシアとイランに対する制裁と軍事的圧力をかけることが地政学的勝利になるとワシントンは考えていたが、今やこれらの措置は、終わりの見えない経済的泥沼と化している

泣きっ面に蜂
 驚くべきことに、ロシアとイランの石油輸出を不安定化させようとしたアメリカは、先に述べた通り、エネルギー価格の最大上昇に直面している。また、ドル建てで取り引きされて、ドルを支えていたペルシャ湾の石油輸出も失いつつある。世界の原油輸出は、2025年の月平均1億600万バレル/日から、2026年には1億バレル/日以下に減少しており、世界貿易と基軸通貨を不安定化させる可能性がある。この減少は、主にイランによるホルムズ海峡封鎖と、ロシア石油精製所の破壊に関連する制限によるものだ。他の要因も影響しており、特にサウジアラビアに対するフーシ派による抗封鎖宣言と、サウジアラビアの東西石油パイプライン爆撃は、この地域からの石油輸出を更に制限するだろう。この供給量減少は、欧米諸国の石油価格の更なる上昇を招き、ワシントンが標的とした国々以外にも経済的悪影響を及ぼす可能性が高い。フーシ派がサウジアラビア封鎖に成功した場合、アメリカがこの砂漠の国から入手できる戦略的資源は砂だけになる。一方、石油価格上昇の影響は、既にワシントン政界高官の間で感じられ、表明されている。

 2026年9月14日、ディーゼル価格を下げるため、ドナルド・トランプ大統領は正統性のないウクライナ大統領にロシア石油精製施設爆撃をやめるよう公然と要求した。トランプの要求は、9月2日にアメリカの平均ディーゼル価格が史上初めて1ガロンあたり6ドルを超え、消費財の輸送経費が増加したことが明らかになったのを受けたものだった。ディーゼル価格の高騰は、ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット議長をはじめとする多くの人々を動揺させ、価格の上昇が輸送経費上昇とインフレ加速につながる可能性があるとハセット議長は懸念を示した。同様に、価格上昇に伴うディーゼル供給量減少により、製油所に、原油からのディーゼル精製を優先させ他の最終製品の不足を招き、燃料危機を更に悪化させる可能性があるとアメリカン・アクション・フォーラムが嘆いた。トランプのウクライナへの呼びかけは、不誠実ではあるものの、ロシアに対する代理戦争が計画通りに進んでいないことを示している。また、イラン政府による石油資源の利用を阻止したり、ワシントンがそれらを自国のために利用しようとしたりする試みも見事に裏目に出ている。アメリカと同盟諸国や他の国々は、ロシアとイランの資源輸出を制限しようとするワシントンの新植民地主義的試みの矢面に立たされているのだ。

 Simon Chege Ndirituはアフリカ出身の政治評論家、リサーチ・アナリスト。

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2026/09/19/washingtons-oil-wars-come-home-diesel-crosses-6-a-gallon-for-the-first-time/