2026年5月16日土曜日

検察抗告に余地残す 再審法改定案を閣議決定 共産党など全面禁止案提出

 政府は15日、再審制度を見直す刑事訴訟法改定案を閣議決定し国会に提出しました。しかし同改定案は検察の抗告を禁止ではなく「原則禁止にしたほか、開示された証拠を再審手続き以外の目的で第三者に提供することを罰則付きで禁じる規定を盛り込むなど不十分でものでした。
 日本共産党、中道改革連合、チームみらいの3党は同日、再審開始への検察官の不服申し立て(抗告)を全面禁止とし、証拠の開示も全面に渡ることとして 目録を請求者に直接開示し第三者への提供を禁止しないなどする対案を衆院に提出しました。
 
 しんぶん赤旗の4つの記事を紹介します。
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検察抗告に余地残す 再審法改定案を閣議決定 共産党など全面禁止案提出
                       しんぶん赤旗 2026年5月16日
 政府は15日、再審制度を見直す刑事訴訟法改定案を閣議決定しました。同日、国会に提出しましたが、同改定案にはえん罪被害者や法律家からも不十分さを指摘する声が上がっています日本共産党、中道改革連合、チームみらいの3党は同日、再審開始決定に対する検察官の不服申し立て(抗告)を全面禁止とする対案を衆院に提出しました

共産党など全面禁止案提出
 再審法と呼ばれる刑訴法の「第4編 再審」の条文はわずか19条しかなく、再審を開くか審理する再審請求審で、検察に証拠開示させる条文がありません。そのため、担当する裁判官によっては検察に証拠開示を強く促さないなど、審理に格差が生じていました。また、再審決定が出ても、検察の抗告を禁じておらず、再審が行われる前の抗告審に日数が費やされ、救済が遅れてきました。
 こうしたことから、日本弁護士連合会などが、証拠開示と検察官の抗告禁止を柱とした再審法改正を求めてきました
 ところが今回、政府が提出した改定案は、証拠開示の範囲を「再審請求理由に関連」するものに限定し、検察の抗告も「原則禁止」にとどめ、検察が抗告する余地を残しました。また、当事者の意見を聞く前に、基本書類だけで、再審請求を棄却できる「スクリーニング規定」や、証拠を支援者や報道機関に提供すると弁護士が罰せられる規定などが盛り込まれました
 政府提出案は、検察の裁量を残す一方で、裁判所や当事者と支援者らを縛る内容となっており、本来の改正の趣旨に逆行しています。


冤罪 繰り返しかねない 再審法改定案 政府案で小池書記局長が指摘
                       しんぶん赤旗 2026年5月16日
 日本共産党の小池晃書記局長は15日、国会内で記者会見し、同日政府が再審制度見直しのための刑事訴訟法改定案を閣議決定したことについて、「現在の再審制度が長期にわたって冤罪(えんざい)被害者を苦しめてきた事態を解決するため、再審制度を抜本的に見直そうと議論が始まったが、政府案は問題を防ぐどころか繰り返し、むしろ逆行しかねないものだ」と批判しました。

 小池氏は、再審開始決定に対する検察の不服申し立て(抗告)について政府案は「原則禁止」としているが、「再審開始決定が取り消されるべきものと認める十分な根拠がある場合」は抗告できるとしていることに言及。「十分な根拠」を判断するのは検察であり、検察は「十分な根拠がある」といって「今までと同じことが繰り返されることになるのではないか」と指摘しました。
 開示された証拠を、再審手続き以外の目的で第三者に提供することを罰則付きで禁じる規定を盛り込んだことについても、冤罪被害の解決への逆行になりかねないと批判しました。
 再審制度の見直しについては、検察官抗告の禁止全面的な証拠開示など超党派の議員連盟で議論してきた内容が最も適切だと強調。同日、超党派議連案を基にした刑事訴訟法改正案を日本共産党と中道改革連合、チームみらいが共同提出し、れいわ新選組や参院の立憲民主党、公明党なども賛同しているとして「国会審議で実現のために力を尽くす」と表明しました。


再審改正「政府案不十分」抗告全面禁止案を共同提出
                       しんぶん赤旗 2026年5月16日 







(写真)再審法に対する3党案を築山信彦事務総長(中央)に共同で提出する議員。右から4人目は日本共産党の塩川鉄也議員=15日、国会内

 日本共産党、中道改革連合、チームみらいは15日、再審制度見直しに向け、再審開始決定に対する検察の不服申し立て(抗告)の禁止を明記した「刑事訴訟法改正案」を衆院に共同提出しました。同改正案は、昨年国会に提出され1月の衆院解散により廃案となった超党派議員連盟の改正案を基にしたものです。

 同日閣議決定された再審制度見直しのための政府案は、冤罪(えんざい)の救済を遅らせる重大要因となっている検察官抗告を「原則禁止」として例外を設けています。これに対し、共同提出された改正案は、検察官抗告を例外なく全面禁止しています。また、改正案は、再審請求審で裁判所が検察に証拠開示を命じる規定を盛り込んでいます
 改正案提出後に記者会見した中道の西村智奈美議員は「政府案の対案として提出した。国会で並行審議することで論点を可視化し、より良い再審制度にできるよう全力を挙げる」と述べました。
 日本共産党の塩川鉄也議員は「冤罪被害者のすみやかな救済のための再審法改正が必要だ。政府案は極めて不十分で問題がある。検察官不服申し立て(抗告)の全面禁止、証拠開示の実施が必要だ」と強調しました。


きょうの潮流
                       しんぶん赤旗 2026年5月16日

 途方もない年月の重さが改めて迫ってきます。「人生を純粋にやりなおすには余りにも遅過ぎる」「死刑台から私を救済して下さいますようお願いします」
 袴田巌さんが獄中にいたとき、家族にあてた手紙につづりました。無実を訴えながら再審の扉は固く閉ざされ、やがて面会にも応じず手紙も途絶え、精神に変調をきたすように。逮捕から無罪確定まで58年の日々が流れました
 無罪になるまで38年を費やした前川彰司さんは「長期にわたって重い十字架で苦しむことになった。生き地獄」だったと。人殺しと呼ばれ絶望の淵に立たされ続けました。教会に通う今も自分の人生は何だったのだろうと自問しています
 いずれの場合も検察の不服申し立て(抗告)が再審の道を遠ざけました。本人や家族、弁護団の粘り強いたたかいによって捜査機関による証拠隠しや捏造(ねつぞう)も明らかに。誤りを認めない権力のおごった姿勢があらわになっていました
 問題となってきた再審制度のあり方を見直す法改正案を政府が閣議決定しました。しかし、えん罪の当事者や救済にとりくむ市民、超党派議連の改正案に比べて不十分さは拭えません。求めてきた検察抗告の全面禁止や証拠開示に抜け道をつくり、再審請求を門前払いするような規定さえも
 誰にも降りかかる恐れがあるえん罪被害。それは今も後を絶っていません。人生を奪われた巌さんは獄中で叫びました。「事実誤認で人を殺してもよいというのか。国民にとって何のための法か、裁判か―」

16- 台本通りの再審見直し三文芝居/検察に媚びる自民党(植草一秀氏)

 植草一秀氏の再審法の改定案に関する掲題の2つの記事を紹介します。
 植草氏は、自民党は再審法改定案について、検察の抗告を「原則禁止」することを本則に謳うことで大幅に前進するという態度を示していますが、「原則禁止」は要するに例外を容認するということなので、従来通り「再審開始決定が取り消されるべきものと認めるに足りる十分な理由」があるとして「ほぼすべてのケース」で例外の取り扱いになると述べ、それを本則に謳おうとも「検察の抗告を抑止する上で何の効力も発揮しない」と断言します。
 間違いなくそうなるものと思われます。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
台本通りの再審見直し三文芝居
             植草一秀の「知られざる真実」 2026年5月13日
5月7日付ブログ記事「抗告容認する自民党の猿芝居」https://x.gd/9iQkc
同メルマガ記事「防犯カメラがない日本最悪の場所」
5月9日付メルマガ記事「稲田朋美の猿芝居」https://foomii.com/00050
再審制度見直し刑事訴訟法改正論議の問題点を指摘した

気の遠くなるような時間を経て冤罪が明らかにされる事例が相次いでいる。
冤罪はもっとも卑劣な国家による犯罪。「魂の殺人」である。
この重大犯罪の実行犯の刑事責任が問われているのか。重大犯罪を繰り返す犯罪集団が裁判所の再審開始決定に異議を唱える権利の維持に血道を上げる
適正な対応は一つしかない。検察の抗告を禁止すること。これだけの犯罪を繰り返してきているのだから、その犯罪の卑劣さを増幅する措置を認めるべきでない。
再審制度の見直しに際して検察による抗告を「禁止」すべきことは言うまでもない。

ところが、検察は裁判所の再審開始決定に対して異議を唱える権利維持に総力を注ぐ
しかし、表向きは検察の主張が抑え込まれたような風情(ふぜい)を装わなければならない。
そこで編み出されたのが「本則」と「付則」の差異強調。「付則」での規定は重くないが「本則」での規定は重いというもの。噴飯(ふんぱん)もの

自民党は結局、「原則禁止」で着地させる。「原則禁止」と「禁止」との間に天地の開きがある。
「原則禁止」の意味を霞ヶ関用語辞典で調べると「容認」になる。
「原則禁止」とは「(抗告を)してはならない」と記した上で「(開始決定が)取り消されるべきものと認めるに足りる十分な理由があるときは、この限りではない」とするもの。
「禁止」に例外を設ける。こうなると、ほぼすべてが例外の取り扱いになるだろう。

これまで検察は裁判所の再審開始決定に対して「抗告」してきた。その理由は何だったのか。
「(再審開始決定が)取り消されるべきものと認めるに足りる十分な理由がある」
としてきたからではなかったのか。「再審開始決定が取り消されるべきものと認めるに足りる十分な理由がない」のに抗告を繰り返してきたのか。この点を明確にするべきだ。

これまで検察が「(再審開始決定が)取り消されるべきものと認めるに足りる十分な理由がある」として抗告を繰り返してきたなら、上記の「原則禁止」の規定下においても、これまでと同じように、「(再審開始決定が)取り消されるべきものと認めるに足りる十分な理由がある」として抗告を繰り返すことになるだろう誰でも分かることだ。
つまり、「原則禁止」は検察の抗告を抑止する効力をまったく発揮しないということ。

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検察に媚びる自民党
             植草一秀の「知られざる真実」 2026年5月14日
まやかしの議論はもういらない。再審制度見直しを含む刑事訴訟法改正。議論はするが制度の刷新はしない。何の成果も上がっていないのに、あたかも成果があったかのような報道が展開される

警察・検察は報道機関にとっての最大のニュースソース。法務省所管の領域では被疑者の姿が報道に晒されることはない。遮蔽措置が取られる。しかし、警察の領域は違う。
警察署が被疑者の腰縄・手錠付き映像をサービス提供する。メディアは警察署に参集してその「サービス映像」を撮影して全国に垂れ流す。
しかし、芸能人の腰縄・手錠付き映像は提供されない。

警視庁所管の警察署のなかに被疑者の姿を遮蔽する構造を有する警察署がいくつかある。
警視庁本庁がその一つ。これ以外に、湾岸警察署、麹町警察署は遮蔽措置がある。
これらの警察署では腰縄・手錠付き映像を外部の者が撮影することができない。
芸能人は逮捕されると身柄がほぼ確実に湾岸署に送られる。湾岸署では送検の際の腰縄・手錠付き映像を撮影できないのだ。

被疑者は被疑者。法定刑確定者ではない。裁判で無罪が確定するまでは無実を推定しなければならない
無罪推定の原則は1789年のフランス人権宣言に明記された刑事司法の根幹ルールの一つ
適法手続き、罪刑法定主義、法の下の平等など、刑事司法の根幹ルールがある。
すべて1789年のフランス人権宣言に盛り込まれている。

ところが、日本ではいまなお、刑事司法の根幹ルールが確立されていない。
被疑者の段階で腰縄・手錠付き映像を公開することは明らかな人権侵害。
すべての警察署で法務省所管の領域と同様に遮蔽措置を取るべきだ。
メディアは警察から便宜を供与され、それと引き換えに、警察・検察寄りの報道に徹する

再審制度見直しの根幹は裁判所が再審開始決定を示した際の検察による抗告を禁止すること。
「検察による抗告を禁止する」ことを定めることが必要。「原則禁止」は「容認」である。
「(抗告を)してはならない」とした上で「(開始決定が)取り消されるべきものと認めるに足りる十分な理由があるときは、この限りではない」とするのが「原則禁止」。
「開始決定が取り消されるべきものと認めるに足りる十分な理由があるときには抗告してもよい」というのが「原則禁止」。

検察はこれまで抗告し続けてきた。そのために再審無罪が確定するまでに気の遠くなるような時間を要した。これを是正するための刑訴法改正。「抗告禁止」にしなければ何の意味もない
これまで検察抗告してきたのは「開始決定が取り消されるべきものと認めるに足りる十分な理由がある」からだっただろうそうすると、今後も何も変わらない

「原則禁止」を本則に書こうが付則に書こうが、検察が抗告し続けることに変化はない。
稲田朋美氏が騒いで実現したのは原則禁止を「本則」に盛り込んだこと。成果はゼロ
稲田朋美氏の猿芝居は永遠に記憶に残す必要がある。

続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」4418号
「犯罪集団検察太鼓持ちメディア」 でご高読下さい。
                 (後 略)

2026年5月14日木曜日

民意と乖離する高市政権 改憲Γ最優先」わずか1%

 朝日新聞と東京大の谷口将紀研究室の共同調査によると、高市首相が強い意欲を見せている「改憲」について、国民は、「もっとも優先的に取り組んでほしい政治課題」の12項目のうち、「憲法」を選択したのはわずか1%でした。最多「年金・医療・介護」38%で、以下多い順に「財政・税制・金融」が17%、「こども・子育て・教育」が13%でした。
 高市氏が自身の政治的欲望に固執し、生活に苦しんでいる国民の願いに背を向けていることが明らかになりました。しんぶん赤旗が報じました。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
意と乖離する高市政権 改憲Γ最優先」わずか1%
                       しんぶん赤旗 2026年5月12日
「朝日」と東大研究室 共同調査で明らかに
 改憲を最優先課題と考える有権者は%、衆院議員定数削減を優先すべきと考える有権者は5割に届かず 。高市政権が強行しようとしている主要政策と、国民の要求が乖離(かいり)している実態が、朝日新聞と東京大の谷口将紀研究室の共同調査で明らかになっています。
 高市早苗首相は、4月の自民党大会で「憲法改正は党是。時は来た」と改憲への意欲を表明。連立を組む日本維新の会とともに、改憲や定数削減を進めようともくろんでいます。

 しかし3~4月に有権者を対象に行った同調査では「もっとも優先的に取り組んでほしい政治課題」の12項目のうち、「憲法」を選択したのはわずか。民意として改憲の「時が来た」とは到底言えない状況です。

年金・医療・介護が最多
 一方、「年金・医療・介護」が38%で最多、「財政・税制・金融」が17%、「こども・子育て・教育」が13%と続き、大多数の国民は、物価や増税、少子高齢化など、日々の生活に関する苦しみの解消を政治に求めているのは明らかです。
 自身の政治的欲望に固執し、国民の苦しみに背を向け続ける高市政権に、この国のかじ取りを任せることはできません。            (高)

新潟県9条の会 会報No147のPDF版を掲示します

 本号のメイン タイトルは
「戦争はダメは国民の共通の思い、その思いを集める対話運動で、「憲法を真ん中にした地域の共同」を大きく広げ、高市政権の9条改憲・大軍拡政治にストップをかけ、憲法が活きる政治を実現させよう!!
です。
 本記事の趣旨を説明している「リード文」を紹介します。

 高市首相は、総選挙後の記者会見で「国の理想の姿を物語るのは憲法だ」と発言。憲法は権力を縛るものだという立憲主義をわきまえない暴論を展開。自民党大会のあいさつで「(改憲を実現する)時はきた」「(国会ハ発議にめどが立ったといえる状態で来年の党大会を迎えたい」と檄を飛ばし、「余毒の憲法審査会に条文起草に関する委員会などを設置し、憲法改正原案の作成、国会提出を目指す」としています。いま国民が求めているのは改憲ではなく、生活の向上と平和です。高市政権の下で加速する大軍拡と9条改憲を中心とする「戦争国家づくリ」を止めるには、9条改憲・大軍拡の「戦争国家づくリ」に反対する国民多数派をつくる国民運動が求められています。4月11日、県九条の会は、拡大事務局会議開催し、川俣幸雄事務局の話題提供に基づき、9条改憲・大軍拡に反対する国民多数派をめざす運動をどう進めるか、9条の会の果たす役割などについて意見交換を行い、運動方向について意思統一しました。

 中見出しは
憲法9条は、戦後、最も危険な改憲危機に
国民との矛盾を深める高市政権
いかにして国民多数派をつくるか、その条件と可能陛は
「戦争には反対」は広範な国民の一致点
シールアンケート(九条の会版)対話を入り□に、出口は署名で
  相手の不安・疑問・思いを聞かせてもらう対話を
            (以下2面)
運動を前進させる学習・対話運動の強化を
過去150年の統計は「軍拡競争は82%の確率で戦争へとつながった」
シールアンケートの対話を入り□に、出口は署名で
この情勢だから、若い人にも新たな結び付きを広げて
です。

 各地組織の活動報告のコーナーには下記の記事が載っています。
むらかみ9条の会
  憲法講演会に予想を上回る参加者

 PDF版をご覧になる場合は、下のURLの部分をクリックしてください。
 最初に1面が表示され画面を下方にスクロールすると2面が表示されます。
 1面、2面とも81%に縮小表示されているので画面左上マークを必要回数クリックして拡大してください。小さくする場合はマークをクリックしてください。

(新潟県9条の会 会報No147
https://drive.google.com/file/d/19_vpckKEq7XoBB94FKo_CWsiiUu6M4xn/view?usp=sharing 

習・トランプ会談に何が期待できるか?(賀茂川耕助氏)

 海外記事を紹介する「耕助のブログ」に掲題の記事が載りました。
 記事は、14日~15日に行われるトランプー習近平会談において、お互いにどんな「切り札」を持っているのかについて分析したもので、貿易・経済、テクノロジー、エネルギーと重要鉱物軍事力の圧倒的格差金融制裁台湾の各分野において 具体的に分析を行っています。
 日本語訳の記事は12000字に及ぶ膨大なものなので、当方で勝手に5000字ほどを省略して、約7000字の文章にしました(併せて多数の表やグラフも省略しました)。
 (原文にアクセスするには下記のタイトルをクリックしてください。
     No. 2899 習・トランプ会談に何が期待できるか? 
 記事は、結論としてどの分野においても米国の「切り札」になるものはないので、トランプは「手ぶらで帰国することになる」と見ています。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
習・トランプ会談に何が期待できるか?
                  耕助のブログNo.2899 2026年5月13日
   What to Expect from the Xi-Trump Meeting?
      トランプは、自分が提供できる以上のものを求めている
                    Hua Bin
(前 略)トランプは5月13日から15日に習主席を訪問する予定だ。会談に先立ち、双方がどのような「切り札」を握っているかを予見し、それぞれの「要求」が何であるかを推測するのは興味深い。
これによって誰が優位に立っているのか、どちらが相手をより必要としているのか、そして首脳会談から何が生まれるのか、冷静な見通しを立てることができる。
トランプは2期目に入ってから中国を標的とした様々な対立を仕掛けたり続けたりしてきた。これには貿易、技術、エネルギーおよび重要鉱物、軍事演習、金融制裁、そして台湾が含まれる。(中 略)
過去16ヶ月間のトランプの外交政策の多くは、中国に対する影響力を最大化することを目的としていたと言えるだろう。これは2011年の「アジア回帰」以来、中国を封じ込めるための米国の国家戦略である。
では、事態はどのように進展したのか? 両国の首脳が北京で会談する時、より多くの「切り札」を持っているのはどちらか? 与えるよりも求めるものが多いのはどちらか? そして誰が「膝を屈する」ことになるのだろうか?

「スコアカード」
まずは、これらの各分野において両国がどのような立場にあるのかを確認することから始めよう。

貿易・経済
トランプは2025年、中国を明確に標的とした「エイプリルフールの解放記念日」関税戦争を宣言した。
その結果は? 中国の経済は5%成長し、20兆ドルに達し、2024年に北京が設定した目標を達成した。
総輸出額は6.1%増の3.8兆ドルとなった一方、対米輸出は20%減の4,200億ドルとなった。対米輸出は総輸出の11%を占め、2024年の15%、2019年の19%から低下した。
対照的に、中国のASEANおよびEUへの輸出額はそれぞれ約5,600億ドルで、米国への輸出額を30%上回った。
2025年、中国の対外貿易黒字は1.2兆ドルに達し、2024年から20%近く増加した。これは史上最高の貿易黒字額である。
一方、米国の貿易赤字2.1%拡大して1.24兆ドルとなり、これも世界記録となった。
2026年の第1四半期(1月~4月)において、中国の総輸出額は1兆3400億ドルに達し、前年同期比で14.5%の伸びを示した。
同期間、米国への輸出は引き続き10%以上減少した。(中 略)
現在、中国の輸出に占める米国の割合(約9%)は、中国の石油輸入に占めるイランの割合(約13%)よりも小さい。(中 略)
この成長加速の一因は、米国とイスラエルによるイランへの戦争にある。これにより、中国が世界的に支配的な2つの産業である、グリーンエネルギーとEVに対する世界的な需要が高まった。
貿易や経済に関して、トランプがどのような「切り札」を持っているかは不明である。
トランプは、中国がほぼ独占しているレアアースや重要鉱物へのアクセスを確保したいと考えているのは間違いない。
また、中国に対して、大豆、牛肉、ボーイング機、石油・ガスを販売したいとも考えている。しかし、中国はブラジル、EU、ロシアなど他の多くの国からもこれらを購入できる。
中国は北京への販売が「許可」されたNvidiaのH200チップを一切購入していないため、チップと引き換えにレアアースを提供する」という取引が成立する可能性は低い
中国が望んでいるのは自国の半導体エコシステムを構築し、米国への技術依存から完全に脱却することなのは明らかだ。
トランプの訪問には、Nvidia、Apple、Qualcomm、Exxon Mobile、Citigroup、Blackstone、Visa、MasterCardのCEOらを含むビジネス代表団が同行する見込みである。
(中 略)このビジネス代表団は、中国への売り込みを主眼としているようだ。中国はアップルやテスラに対し、中国国内での事業展開を寛大に認めている一方で、米国は自国市場からファーウェイやBYDを締め出し、その従属国に対しても同社の参入を阻止しようとしている(中 略)

テクノロジー
これは米中対立において、最も目立つ第二の戦線だ。
トランプ政権(第1期)、バイデン政権、そしてトランプ政権(第2期)に至るまで、米国の政権は中国先端技術、特に半導体とAIへのアクセスを締め上げようとしてきた。
その結果はどうだったか?
米国の技術禁輸措置の主要な標的であるファーウェイは、米国の規制を乗り越えただけでなく、フラッグシップスマートフォン市場と世界のAIチップ産業の両方で積極的に拡大している。
米国が禁輸措置をとる前、ファーウェイはチップ事業に参入さえしておらず、クアルコムから購入して満足していた。今や同社はクアルコムやNvidiaと競合している。(中 略)
ファーウェイは2025年に4,670万台を販売し、世界最大(約3億台)の中国スマートフォン市場で首位を奪還した。
さらに重要なのは、ファーウェイがAIハードウェア分野における支配的なプレイヤーとなる立場にあり、特にチップ設計とAIソフトウェアエコシステムにおいてNvidiaに挑んでいる点だ。(中 略)
ファーウェイは、Tencent、Alibaba、ByteDanceなどの企業からの大規模な受注により、今年のAIチップの売上高が少なくとも60%増加し、120億ドルに達すると見込んでいる。
(中 略)AI分野では、DeepSeekが4月下旬にV4モデルをリリースした。MITによると、1.6兆パラメータを持つV4は、「AI業界の計算の常識を塗り替えた次世代オープンソースモデル」である。
DeepSeek V4は、コーディングとSTEM分野で最先端レベルの性能を発揮しつつ、OpenAIのGPT-5.5やClaude 4.7に比べて実行コストを90~97%削減している。
コーディング分野では、V4 ProがCodeforcesで過去最高スコア(3206)を記録し、他のすべてのAIモデルを上回った。(中 略)
AnthropicのClaude Opus 4.7が「ニュアンスのある」推論と表現において依然としてわずかなリードを保っている一方、DeepSeek V4 Proの価格は出力トークン100万単位あたり1.74ドルである。
これは、AnthropicとOpenAIのフラッグシップモデルであるOpus 4.7とGPT-5.5が提示する100万トークンあたり25ドルおよび30ドルという価格と比較されるものだ。
V4の価格優位性は、その桁違いに効率的な生成能力によるものであり、多くの企業が「大量処理」にはDeepSeekを利用し、ハイリスクな計画立案にのみ米国のトップクラスモデルを使うようになっている。(中 略)
中国は米国とは逆の道を歩み、DeepSeek、Qwen、Kimi、そしてByteDanceの主力マルチモーダルAI動画生成モデルであるSeedance 2.0といったオープンソースかつパラメータ公開型の最先端モデルを通じて、AIの開発、普及、民主化を推進してきた。(中 略)
世界中の国々、とりわけ発展途上国は、自国でAIを一から構築しようとする代わりに、安価な代替手段として中国のモデルを採用するようになるだろう。」「技術的な熟練度と高い開放性により、中国のモデルは、世界中の開発者が無料のコードにアクセスし、様々な目的に合わせた効率的で調整可能なモデルを作成するための手段として、ますます重要になっている。」(中 略)
もしトランプが技術禁輸を通じて中国に対して何らかの影響力を行使できると考えているなら、彼はこの問題について何も理解していないことになる。もちろん、理解していないのだろう。

エネルギーと重要鉱物
トランプのイランへの戦争とベネズエラへの攻撃は、少なくとも部分的には、中国の石油供給を締め上げたいという願望に動機づけられている。
ベネズエラとイランを合わせると、中国の原油輸入の16~17%を占める。
しかし、この試みは明らかに裏目に出た。中国のガソリン価格は、戦争前の1リットルあたり7.5元から5月には9元(19%上昇)となったが、これは米国での50%の値上げ(1ガロンあたり3.1ドルから4.5ドル)よりはるかに低い水準だ。
中国は戦略的石油備蓄を一切使用していない。その備蓄量は18億バレルと世界最大であり、米国の4億バレルとは比較にならない。(中 略)
中国のエネルギー構成は米国とは全く異なる。石炭は依然としてエネルギー需要の50%を占めており、中国は自給自足である。中国における再生可能エネルギーや低炭素エネルギー源(原子力発電など)は、エネルギー需要に占める割合が米国よりもはるかに大きい(25%対15%)
中国のエネルギー需要のうち石油・ガスへの依存度はわずか26%(それぞれ18%と8%)であるのに対し、米国はエネルギー需要の72%を石油・ガスに依存している(それぞれ36%)。(中 略)
米国が中国のエネルギー輸入を遮断しようとするなら、世界のほとんどの国と戦争をしなければならない。
米外交問題評議会(CFR)によると、2021年から2025年にかけて、中国の国内太陽光発電容量は4倍に増加し、米国の総発電容量にほぼ匹敵する規模となった。
2025年の中国の総電力消費量は10.4兆キロワット時(kWh)に達し、4兆kWhの米国の約2.5倍となった。
中国の電力設備容量の拡大は米国の9倍である。中国は毎年、ドイツ2カ国分の発電容量を増加させている(中 略)
これにより、米国と比較した中国の実体経済の規模がうかがえる。
もしトランプがエネルギー面で中国を締め上げられると考えているなら、それは「技術的締め付け」と同様の錯覚に陥っていることになる。
その一方で、イラン戦争は、ジェット燃料や尿素、リン酸アンモニウム、窒素・カリウム肥料、硫酸などの中国産精製石油製品に対する世界の依存度を浮き彫りにした。(中 略)
これにより世界的な供給逼迫が引き起こされ、国際価格は倍増した。オーストラリアと日本は、いずれも中国のジェット燃料に大きく依存しているため、最も深刻な打撃を受けている。シドニー空港は最近、5月の燃料供給を保証できないと警告した。(中 略)
中国は世界の肥料の30~40%を生産しており、特に重要なリン酸アンモニウムと尿素の生産量が多い。
中国が自国の食糧安全保障を優先するため肥料の輸出を大幅に引き締めた際、米国、インド、その他多くの国の農家は、供給不足、価格高騰、そして潜在的に大規模な生産量の減少に直面した。
一方、中国はガリウム、タングステン、リチウム、コバルト、グラファイトなどのレアアースや重要鉱物の世界供給において、依然として支配的な地位を占めている(中 略)

軍事力の圧倒的格差
私は、イスラエルとの共同戦争における米軍の「期待外れ」なパフォーマンスについて、すでに詳しく書いた。
したがって、米国が中国に対して軍事的に全く影響力を持たないという点を詳細に論じる代わりに、ここ2ヶ月間の世界の前での米軍の惨憺たるパフォーマンスを簡単に指摘しておこう。あらゆる意味で、米国はイランとの戦争に敗北した。
―米国は、この戦争で掲げた「目的」を一つも達成できていない
―イランは現在、ホルムズ海峡を掌握し、中東のエネルギー供給を事実上支配している
―イランはイスラエルとペルシャ湾のすべての米軍基地を激しく攻撃し、数百億ドル相当の米資産を破壊した。
イラン戦争による米国の費用は、250億ドル(議会への国防総省の控えめな見積もり)から500億ドル(CSIS、CNN、フォーチュン誌による)に上る。
CSISの見積もりには、250億~350億ドル相当のミサイルや弾薬の直接支出、失われた資産(レーダー、戦闘機、軍事基地)、および150億~250億ドルと推定される後方支援費用が含まれている。(中 略)
米国は、イランの低コストドローンや短距離ミサイルによって兵器備蓄が信じがたいほど消耗し、重要な資産を失ったことで、世界に恥をさらし、衝撃を与えた
―THAADおよびパトリオット防空迎撃ミサイルの50%
―トマホークおよびJASSM-ER攻撃ミサイルの25~40%。CSISの報告によると、米国は1ヶ月間で、年間生産量の10倍に相当するトマホークミサイルを発射した
―新型長距離ミサイルPrSMの80~100%
―30億~40億ドル相当の高性能レーダー5~7基
―5機のF-15EX(1機あたり1億ドル超)を含む多数の航空機、 E-3セントリー1機(7億~8億ドル相当)、KC-135ストラトタンカー少なくとも7機、A-10ウォートホッグ少なくとも2機、MC-130J輸送機2機(各1億1000万ドル超)、MQ-4トリトン1機(2億5000万ドル相当)、MQ-9リーパー少なくとも24機
―ペルシャ湾地域の全軍事基地への損害により、米軍要員は民間施設や欧州から「リモート勤務」を余儀なくされる
CSISやその他の推計によると、米国は失われた軍事資産や弾薬を補充・代替するのに4年から8年を要する見込みだ。(中 略)
天文学的な戦争費用に加え、米国はさらに大きな問題に直面している。39兆ドルに上る国家債務を賄うための資金調達コストの高騰だ。(中 略)
トランプは、イスラエルと共にイランへの戦争を開始した際、北京には「勝利者」として訪れるつもりだったのだろう。しかし今や、彼は紛れもなく「敗者」として向かっている。たとえ彼が国内の愚かな聴衆に向けて、この敗北を輝かしい「勝利」へと美化しようとも、現実世界では鶏の糞はチキンサラダに変わらない。

金融制裁
米国財務省は4月下旬、中国の石油精製業者5社を制裁リストに追加した。その口実は、これらの企業がイランから「制裁対象」の石油を購入したというものだ。
その意図が習近平国家主席との会談に向けてトランプに何らかの影響力を与えることにあることは誰の目にも明らかだ。
北京は、いつもの外交的抗議ではなく、2021年の「ブロック規則」を初めて適用し、いかなる企業も米国の措置に従うことを法的に禁止した。中国外務省と商務省は、この制裁を「断固として拒否」し、次のように述べた:
―違法かつ一方的:北京は、国連安全保障理事会の承認を得ていない制裁は、国際法の下で正当性を欠くと主張している;
―米国国内法の悪意ある法外適用:北京は、第三国と取引を行う中国企業に対して米国法を適用することの合法性を認めない
2026年5月2日、商務省(MOFCOM)は画期的な禁止令(公告第21号)を発令し、以下の内容を定めた:
―不遵守を義務付ける:中国の市民および企業に対し、国内の主要な5つの石油精製所に対する米国の制裁について、「承認せず、執行せず、遵守しない」よう明示的に命じている
―「コンプライアンスのジレンマ」を生み出す:両市場で事業を展開する企業(外資系企業を含む)は今や「オデュッセウスのジレンマ」に直面している。米国の制裁に従えば中国法に違反し、無視すれば米国の金融システムから締め出される可能性がある
北京のアプローチは、首脳会談を前に中国のエネルギー安全保障と自国企業の保護が譲歩できない一線であることを明確に示している(中 略)
必要とあれば、中国はSWIFTや国際決済銀行(BIS)システムを含む米国の世界金融構造の基盤を崩す用意がある。

台湾
米国の多くの人々にとって、中国本土から130キロメートル離れたこの反逆の島は、トランプの最後の「切り札」である。
現実には、台湾は「毒薬」だ。もし米国が台湾をめぐって中国と戦争になれば、米国は完敗するだろう。もし戦争を避ければ、米国の政治家が数十年にわたり「台湾を守る」と声高に主張してきただけに、ワシントンは従属国に対する信頼をすべて失うことになるだろう。
イラン戦争の際、中国内外では、米国が別の遠隔地での選択的戦争に縛られている今こそ、中国が台湾を奪還する絶好の機会だという意見が数多く出された。(中 略)
―米国には7,000キロも離れた場所で2つの大規模な戦争を同時に戦う能力など到底ない
―台湾とその島にある半導体産業を奪取すれば、米国経済と株式市場を独力で支えているAIバブルは即座に崩壊するだろう
二正面での敗北は、世界の米国による覇権を完全に終わらせ、世界をその「最高級のいじめっ子」から解放するだろう
北京の戦略家たちがこうした点をつなぎ合わせ、同じ結論に達していないとは考えにくい。
北京がこの好機を利用しないと決断したのは、台湾問題はいずれにしても米国がとっている立場とは関係ないという明確なシグナルだ。
米国が干渉するか否か、どのような決断を下そうとも、中国が軍事的に台湾を奪還すると決めた場合、その結果を変えることはできない
時が経つにつれ、北京の算段において米国はますます無関係なものになっている。(中 略)
要するに、トランプには切り札となる「台湾カード」などないのである。
これらすべてが意味すること
トランプは、提示できるものはほとんどない一方で、長い要望リストを抱えて北京を訪れることになる。
―トランプは中国に対し、米国産のレアアースや重要鉱物を販売してほしいと望んでいる。
―彼は中国に対し、大豆、牛肉、航空機、石油・ガス、そしておそらく半導体を販売したいと考えている。
―トランプはおそらく、習近平国家主席がイランに影響力を行使し、彼の拙速な戦争を体面を保った形で終結させるよう仲介してくれることを期待している。
彼の望みのいくつかは叶うかもしれない。習近平国家主席は安定した米中関係を望んでいるが、中国の国益に反するものは一切受け入れないだろう。
首脳会談からはいくつかの「戦術的な取り決め」が生まれるかもしれない。しかし、北京はトランプやワシントンを信用してはならないことを知っている
結局のところ、トランプは「交渉」を口実に、1年の間に2度もイランへの奇襲攻撃を仕掛けた。彼は誠実な行動者ではなく、信用できない。(中 略)

トランプには北京で切り札となる「カード」はない。彼は食事や華やかな儀式を楽しむだろうが、結局のところ、この詐欺師は手ぶらで帰国することになるだろう。

https://www.unz.com/bhua/what-to-expect-from-the-xi-trump-meeting/