2026年6月18日木曜日

18- トランプのイラン構想の狂気と、背後にいる人物

マスコミに載らない海外記事」に掲題の記事が載りました。
 この記事は漠然と読みだすとピントがつかめないかも知れませんが、トランプの背後にいる人物::「ジャック・キーン退役陸軍大将の特性」について述べた記事です。
 これではトランプが今後も意味不明の戦争を始める可能性を否定できません。
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トランプのイラン構想の狂気と、背後にいる人物
                マスコミに載らない海外記事 2026年6月16日
                    マーティン・ジェイ 2026年6月13日
                      Strategic Culture Foundation
 トランプのイラン攻撃:見せかけの弱腰か、それとも本物の狂気か? 彼の背後で、グラムとキーンが石油の窃盗と空想的侵略を推進している。

 合意が間近だとトランプ大統領が繰り返し述べているにもかかわらず、アメリカがイランに対して連日攻撃を行っていることに多くの人は困惑しているかもしれない。ほんの数日前、ネタニヤフ首相がヒズボラに対し、イスラエル国防軍の攻撃を強行したことにトランプ大統領は本当に腹を立てていると評論家たちは考えていた。だが、それは本当だったのだろうか、それとも仕組まれたものだったのか? その後、トランプ大統領がイラン攻撃を命じたことを考えると、彼がこれほど矛盾した行動をとった理由は二つしかないと、人々は皮肉な見方をするかもしれない。一つ目は、イランが合意に非常に近づいているが、最終的に合意に至るには、追加の「後押し」が必要だと彼が考えていること。二つ目は、アメリカの資源を使って混乱と大混乱を引き起こしているのは実際はネタニヤフ首相だと欧米諸国の評論家たちが最近口にするのに彼が恥ずかしさを感じたことだ。イスラエル首相が自軍の戦闘停止を拒否したことは、トランプ大統領が実際は戦争を支配しておらず、イスラエルの考えに非常に従順な立場にあることを明確に示している。

 しかし興味深いのは、軍事的選択肢がないとトランプが全く考えていないことだ。たとえそれがGCC諸国⇒湾岸諸国)との関係の残骸を完全に消滅させることを意味するにせよ。過去80年間、自ら引き起こした戦争や介入で全て敗北してきた米軍が、実際イランと戦って勝利できるとトランプは今でも信じている。ばかげた話に聞こえるかもしれないが、これが合意成立を阻んでいる核心で、トランプの驚くべき交渉失敗と相まっての、彼自身の誇大宣伝や傲慢さにもかかわらず、彼には交渉能力がまったくないのだ。アメリカはイランの複数の脱塩処理施設を攻撃したが、これはこの地域の弱点であることを考えると、信じられないほど愚かな行動だった。イランが、例えば天然水が全くないカタールの海水淡水化施設を完全に破壊したいと思えば、数時間で簡単に:、そうできる。

 米軍のアパッチ・ヘリコプターが墜落した際のトランプ大統領の反応は滑稽極まりない。まるで、初めての運動会で新しいサッカーシャツがグラウンドで汚れて泣き出す子どもを見ているようだ。アメリカは侵略者であるにもかかわらず、ヘリコプターが撃墜されると、滑稽なほど的外れな怒りを露わにした。実際には、米軍専門家は誰も、ヘリコプターがイランの攻撃で撃墜されたとは考えていない。むしろ、故障で墜落し、パイロット二人が無事だった可能性が高い。しかし、トランプ大統領が、戦争を勝利できる重要な戦いというより、PR用の演技の場として捉えているのは興味深い。

 一つの理由は、GCC同盟諸国に対し、米軍の存在感を維持する哀れな試みの上で、米軍が、この地域で活動を続けなければならないという切実な必要性だ。この点は、評論家のパトリック・ヘニングセンが最近RTテレビで指摘した。だが、もう一つの理由は、トランプが周囲に置いている、彼の言うことを聞く連中、例えばリンゼー・グラムのような連中だ。グラムはシオニズムに対するカルト的信念を持っていることから、彼の性的嗜好を巡り、イスラエルに脅迫されているとしか考えられない。戦争について、グラムは何も知らず、若いアメリカ人男性に軍服に着せて死地に送り込むことで性的満足を得ているように見える。一方トランプが軍事面で下している誤った決定の多くに対し「侵攻という選択肢」を煽り立てて、アメリカが、いかに皮肉の通じない国かを世界に示してしまった張本人、知性に乏しいジャック・キーン退役陸軍大将に責任があるのは確実だ。

 最近、フォックス・ニュースで、イランが合意に署名したとしても、約束を守るとは到底思えないとキーンは延々発言した。停戦や和平協定で、決して約束を守らないことで悪名高いアメリカにとって、これは滑稽な、とんでもない主張だ。毎日イランとトランプ大統領が協議しているという事実こそが、イランが信頼できることを証明している。誠実さという点で全く信用できないのはトランプ陣営で、イランが交渉を遅らせ、長期戦を望んでいる主な理由はそこにある。長期戦により、イランは地域における自国の立場を再調整し、イスラエルとアメリカを完全に打倒できるからだ。キーンが、このようなことを言うのは実に驚くべきことだ。だが彼は、更に米軍がカーグ島を「占領」するという彼の考えを述べ続け、トランプ大統領が米軍の本当の能力について、いかに錯覚しているか、そして彼の決定や考えがいかに現実からかけ離れているかが浮かび上がってくる。空挺部隊を島に上陸させるには、イランがそれを許可する必要がある。そうすれば、占領軍を武装解除し、新たな合意の重要な一環として人質にできるからだ。これは上手く行った場合の話だ。拙く行った場合、革命防衛隊の強硬派が思い通りにすれば、全員虐殺すると決めるかもしれない。キーン将軍が理解していないのは、イランが投入できるほぼ全ての兵器の射程圏内に、一万人の米兵を一か所に配置する兵站上の悪夢だ。しかも、部隊がヘリコプターで、そこに「上陸」する話は空想に過ぎない。キーン将軍は愚かで、戦争やイランの能力についてほとんど知らないように見えるのに、どうやって大将になったのだろう? クレー射撃を楽しむように、イラン人は米軍ヘリコプターを撃墜するだろう。だが、たとえ部隊がカーグ島や他の島への上陸を許されたとしても、ほぼ毎日補給を受けなければならない。おそらくイランは物資搬入を阻止し、地上部隊の海兵隊員を飢餓状態に陥れる。もしキーン将軍が、本当に大統領の信頼を得ており、イランがより有利な条件を求めて譲歩しないなら、トランプ大統領が戦争に踏み切る根拠は益々強まり、日増しに大きくなる

 だが、キーン将軍は石油について語って、本音を漏らしてしまった。イラク、アフガニスタン、シリア、そして最近、ベネズエラでもそうだったように、結局は石油、つまりエネルギーが欲しいのだ。トランプ大統領が石油生産の一部を奪い、そこから盗むのは、泥棒呼ばわりされるのを何とも思わない大統領にとって日常茶飯事だ。石油窃盗は現実的な可能性で、日によって、合理的だとトランプ大統領は考える。だが彼はイランから完全撤退したいと切望する日もある。それは彼のパニックに陥ったような行動からも見て取れる。例えば、最後の攻撃は、実際は何も成果を上げず、イランを戦争に向けてより準備させただけだった。交渉と爆撃の組み合わせは、トランプ大統領が必要とする結果をもたらさず、彼を更に弱く、より必死に見せるだけだった。停戦が終了し、新たな段階に進む必要が生じるシナリオを、キーン大将はトランプ大統領に説明しているのか? 石油はそのような計画を更に魅力的なものにするだけで、キーン将軍はインタビューでそれを隠そうともしていない。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/06/13/the-madness-of-trumps-iran-idea-and-whos-behind-it/