2026年9月14日月曜日

庶民は景気悪化に身構えている お気楽なものだ「官邸おこもり」首相動静

 日刊ゲンダイの掲題の記事を紹介します。
 高市首相は先週末も恒例の公邸お籠りで Xの投稿に勤しんだようです。支持率を上げるためにはXの投稿しかないと考えているのでしょうが、今はそんな個人ベースの事柄に没頭していていいのでしょうか。
 後生大事にしてきた筈のトランプの米国が 今大変な財政・経済的危機に陥っていて、日本の協力が必要だといわれているのにこの無為のありは一体何なのでしょうか。
 〝お気楽″は体にはいいのでしょうけれども‥‥
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庶民は景気悪化に身構えている お気楽なものだ「官邸おこもり」首相動静
                         日刊ゲンダイ 2026/09/12
                      (記事集約サイト「阿修羅」より転載)
「実質賃金は秋以降、再び下落に転じるのが確実だ。大メディアはいざなみ景気や株高などにはしゃいでいるが、その実態は半導体AI企業が牽引しているだけ官邸おこもりで誰とも会わず、二兎追う「唯我独尊」首相でいいのか
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 この週末から来週にかけて、永田町は騒がしくなりそうだ。
 高市政権の浮沈を左右する沖縄県知事選は、13日が投開票。高市首相が「ワタクシの悲願」と言う食料品の消費税率引き下げをめぐっては、自民党が11日の税制調査会などの合同会議で税制改正大綱案を了承した。政府が10月召集の臨時国会に提出を予定する関連法案の前段となるもので、連立を組む日本維新の会と調整の上、15日に閣議決定される運び。そして16日以降、風物詩である内閣改造・党役員人事が実施される見通しだ。
 人事は政権浮揚の常套手段だが、高市は「骨格」を維持するとみられている。党内基盤は相変わらず弱く、麻生副総裁頼みから脱せず、刷新は政権瓦解と隣り合わせだからだ。維新が閣内協力に転じるほかは新味なし。もっとも、高市内閣の閣僚は首相の引き立て役に過ぎず、シャッポが代わらなければ何も変わらない。つまり「物価高対策は最優先」と言うだけで、暮らしを無視する 政治が続くことになる。
 高市の本質をあぶり出しているのが、「週刊現代」(9月14日号)の「秋の政界人事と高市政権の賞味期限」と題した記事。共同通信社編集委員兼論説委員の久江雅彦氏と東大先端科学技術研究センター教授の牧原出氏(政治学)による対談だ。久江氏はこう指摘していた。
〈高市総理は木原稔官房長官を「木原」、佐藤啓副長官を「啓ちゃん」、尾崎正直副長官を「あんた」、維新の遠藤敬総理補佐官を「こいつ」と呼んだりします。遠藤氏本人がいない場では「秋田犬」。彼が保存会の会長だったからです。ぞんざいな呼称は威張っていると言うよりも親しさや信頼の証しですが、そんな彼らにも「良きに計らえ」と全面委任せず、最後は自分なのです〉

SNS上で蛇やキツネ扱い
 誤解を恐れずに言えば、還暦をとうに過ぎた一国のトップ、それも女性が他者を「こいつ」呼ばわりする場面は見るに堪えない。品性のかけらもない。いわゆるトランプ関税をめぐり、国会で「ワタクシに恥をかかせるな〉と言ったよね」と凄んだ赤沢経産相を「本人がいない時はカブトムシと呼んでいる」と公言してもいる。理由を尋ねた赤沢に「顔に決まっとるやろ」と返したという。ちなみに、高市本人は人気取りの主戦場とするSNS界隈で蛇やキツネ、馬にたとえられている。
 さておき、週現で牧原氏は高市の能力にこんな疑問を呈していた。
〈官僚たちに対する姿勢も深刻です。夜中に直接携帯電話へかけてきては、官僚の言い分を聞くのもそこそこに、一方的に疑問をぶつけて「わかった」と切ってしまう。高市さんの関心は経済安全保障と積極財政という分野に限られており、全体を俯瞰せずに細部に執着する「マイクロマネジメント」の極致です〉
 どうりで、後ろ盾の米国から小突かれても「責任ある積極財政」と強弁する「無責任な放漫財政」に突き進むわけだ。2027年度予算編成に向けた概算要求は143兆円を突破。26年度予算の要求額を20兆円以上も上回り、過去最大となった。財政悪化懸念による長期金利上昇は米国にも飛び火し、ベッセント財務長官の怒りを買いまくっている

注目の利上げは0.5%か、3会合連続か
 経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
8月の米CPI(消費者物価指数)は前月と比べて0.4%上昇し、小幅な伸びだった7月の0.1%から加速しました。FRB(連邦準備制度理事会)が来週の会合で利上げに踏み切る観測がより強まった。日銀の金融政策決定会合はその直後に予定されていて、トランプ政権の猛烈な圧力もあり、マーケットは利上げを織り込んでいます。しかし、日銀の利上げ幅が通常の0.25%では、円安物価高要因の日米金利差は縮まらない。一気に0.5%引き上げるか、3合連続利上げでもしない限り、円安基調を反転できない。景気拡大期間が7月で戦後最長の74カ月間となり、『いざなみ景気』(02年2月~08年2月)を超えたとみられていますが、この間の実質成長率は年平均で1.3%ほど。『いざなぎ景気』(1965年11月~70年7月)の11.5%には遠く及ばず、『いざなみ景気』の1.6%と比べても低い。生活実感を伴わないダラダラ景気と言わざるを得ない。政府や企業から見れば景気拡大で、搾取される側の家計にとっては景気後退が続いていると言えます」
 5年に及ぶ物価上昇で疲弊する庶民は景気悪化に身構えるほかない。7月の実質賃金は前年同月から2.4%上昇。7カ月連続のプラスとなったが、インフレが加速する秋以降は再び下落するのが確実だ。飲食料品の相次ぐ値上げ、電気・ガス代の上昇、中東情勢の悪化。マイナス要素は山ほどある。
 大手メディアはいざなみ超えや株高などにはしゃいでいるが、その実態はAIブームやそれに伴う半導体需要が牽引しているだけ
 6月下旬に日経平均株価は史上最高値の7万2831円73銭を記録したものの、足元では6万5000円割れ。原油先物価格が急騰し、景気減速を警戒した売りが膨らみ、11日の終値は前日比1259円61銭安の6万4011円34銭となった。1カ月ぶりの安値水準だ。

女主人より劣る官邸の面々
 にもかかわらず、高市はお気楽なものだ。平日は官邸に出ても身内程度にしか会わず、自己PRのX三昧。週末は公邸おこもりが定番だ。
 きのうはきのうで、自己愛を炸裂させていた。官邸エントランスには、27年に横浜市で開かれる国際園芸博覧会(花博)のマスコットキャラクター「トゥンクトゥンク」の置物が昨年10月から設置されている。
 会話機能の更新にあたり、どんな声掛けをするのかと思えば「きょうの私はどう?」。置物は「ステキだね。お花みたいにかわいいよ」と返し、忖度能力の高さをうかがわせた。
 関係者が細心の注意を払った結果だろう。見え方ばかりに頓着する高市は「気分上がったわ」と満面の笑みを浮かべて閣議に向かった。
 政治評論家の本澤二郎氏はこう言った。
「高市氏は内閣改造・党役員人事にあたり、党本部が実施した『役職希望アンケート』を全て読み込んだと言っていた。女房役の木原官房長官もそれを強調していましたが、それが首相の仕事ですか? 党内基盤が弱い上、幹事長経験もないため党内情報に疎いのは分かりますが、首相の貴重な時間と労力をそんな作業に費やすなんて前代未聞ですよ。首相の側近は高市氏よりも能力も経験も劣る面々ばかり。そういう人物しか周りに置かない。そんな顔ぶれで官邸を回しているから、内政も外交もメチャクチャなんです」

 そうして高市は経済成長と財政規律を両立するとうそぶく。二兎を追う唯我独尊首相を野放しにすれば、この国は待ったなしのところまで追い込まれる。