2026年10月15日木曜日

やな大臣失職でやな内閣も急失速(植草一秀氏)

 植草一秀氏の掲題の記事を紹介します。
 植草氏は1日に、簗農水相の恫喝発言を報じる記事について詳述しました。6日の記事では、「梁農水相は辞任に追い込まれるだろう。高市首相は世の中を甘く見て、梁農水相の続投を指示している。ここから高市内閣の転落が始動する」と述べました。
 梁農水相は14日、辞表を高市首相に提出し辞任しました。問題発言が表面化してから半月の時間がかかりました。
 植草氏は、簗氏の発言は偶発的な不祥事でなく政治の根幹にかかわるものであり、彼の「基本観である」と断じ、「やな氏個人の行動様式を示したものではなく、高市内閣そのものの行動様式を示したもの」と言えるとしました。
 更に10月中下旬実施の世論調査では調査機関側に不正がない限り内閣支持率が急落すると述べ、「高市首相は自分自身の巨大な疑惑の数々に対して真摯な対応を示していない。成功体験に基づく中央突破で逃げ切れるとの甘い見通しの持ち主である。高市内閣の今後の凋落が一気に加速する可能性が高い」と予測します。

 併せて簗氏辞任に関する産経新聞の2つの記事を紹介します。
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やな大臣失職でやな内閣も急失速
              植草一秀の「知られざる真実」 2026年10月14日
10月1日に以下の記事を配信した。
「日本財政の恐るべき実態」 https://x.gd/QP1L1
「高市金権腐敗政治を打倒しよう」 https://foomii.com/00050
やな大臣の恫喝発言を報じる記事について詳述した。

10月6日に以下の記事を配信。
「国交省虚偽会見が大問題に発展」 https://x.gd/ngOhG
「梁農水相とポンコツ議員の排除」 https://foomii.com/00050
次のように記述した。
「梁農水相は辞任に追い込まれるだろう。内閣の弱体化を回避するには的確な大局観が必要。高市首相は世の中を甘く見ている。梁農水相の続投を指示している。しかし、問題は政治の根幹にかかわる中核問題。」
「高市首相は世の中がまったく見えていないようだ。ここから高市内閣の転落が始動する。」

問題発言が表面化してから2週間。
高市首相が的確な大局観を有していなかったことが明らかになった。
問題が表面化した瞬間にすべてを洞察できなければ権力の保持は難しい。

やな大臣発言は偶発的な不祥事でない。政治の根幹にかかわるもの。
国家財政という巨大な公金の取り扱いにおいて「私」を介在させたもの。
財政の私物化=政治の私物化である。

公選法違反事案も次から次に噴出。新潮、文春が砲撃する際に二の矢、三の矢がないわけがない。公選法違反は刑事事件に発展する可能性もある。
しかし、本丸は予算配分。選挙で首長が応援した自治体の予算を増やし、応援しなかった首長の自治体の予算を減らす。醜悪な政治私物化の実態をありのままに述べた。

多数の場所でまったく同じ発言をしているから失言ではない。
やな大臣の「基本観」である。だが、やな大臣の発言はやな氏個人の問題ではない。
沖縄県知事選のあとで政府はどのような方針を示したか。沖縄振興予算を一気に増額する方針を示したのではないか。自民を勝利させたら予算を増やすが、反対勢力を勝利させたら予算を減らす。まったく同じ構図だ。

つまり、やな大臣発言はやな氏個人の行動様式を示したものではなく、高市内閣そのものの行動様式を示したものと言える。
高市首相は問題発覚後の臨時国会代表質問に対する答弁で、やな大臣について、
「とにかく働いて仕事で返せと言っている」と述べた。やな大臣続投の号令を明示した。
しかし、結局、更迭に追い込まれる。半月の時間がかかった。半月の間に問題は拡大の一途をたどった。

10月中下旬実施の世論調査では、不正*がない限り内閣支持率が急落する。(* 調査機関側の)
JNNなどは違和感満載の数値を発表しているから、類似した工作数値が発表される可能性があるが、全調査をならして見れば支持率急落は避けられない。
高市首相は自分自身の巨大な疑惑の数々に対して真摯な対応を示していない。
成功体験に基づく中央突破で逃げ切れるとの甘い見通しの持ち主である。
高市内閣の今後の凋落が一気に加速する可能性が高い。

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簗農水相スピード辞任に省内は冷静「早く農政に集中できる環境に…」疑惑対応で業務に支障
                        産経新聞 2026年10月14日
簗和生農林水産相が就任から1カ月足らずで辞任した14日、農水省内には「これほどさまざまな問題や疑惑が報じられれば(辞任も)やむをえない」と冷静に受け止める声が目立った。農林水産行政に「邁進(まいしん)する」との簗氏の言葉とは裏腹に、職員は一連の問題に対する国会答弁作成やマスコミ対応に追われ、本来の業務に支障が出ていた。
「現場の声にしっかり耳を傾けながら、全力を尽くしてまいりたい」。9月18日の就任会見で、簗氏はこうのように抱負を語った。
食料安全保障やコメ政策など農水省が抱える政策課題は多岐にわたる。自民党農林部会長などを歴任し、農政通とされる簗氏への期待は大きかった。
だが、月をまたぐ前に、2月の衆院選で簗氏を応援しなかった首長の自治体への交付金を「カットした」と発言したことが報じられると状況は一変。最終的に発言の撤回・謝罪に追い込まれた。
新たに過去の衆院選で、支持者をシャトルバスで無料送迎したとする公職選挙法違反疑惑も発覚。記者会見や国会答弁の対応に追われ、豪雨災害の被災地である千葉県の視察を取りやめるなどの影響が出ていた。
簗氏の辞任を受け、ある職員は「早く本来の農政に集中できる環境に戻ってほしい」とつぶやいた。後任の農水相には政策遂行のスピードアップが求められる。(永田岳彦)


「辞任は当然」簗氏の地元・栃木から厳しい声 強まる不信「謙虚さなくなった」
                        産経新聞 2026年10月14日
衆院選で自身を支援しなかった選挙区の一部自治体の道路予算を「カットした」との発言などが問題視された簗和生農林水産相が14日、高市早苗首相に辞表を提出した。自治体側への圧力は否定したが、栃木県那須烏山市と那珂川町の道路関係予算の交付金は今年度、大幅に減らされた。地元の有権者は不信感を募らせ、応援してきた支援者からも失望の声が漏れた。

地元からは議員辞職求める意見も
「大臣を辞任したからといって、那須烏山市や那珂川町の住民に大きな不安を与えたことは事実であり、断じて許されるべきものではない」。那須烏山市の川俣純子市長は14日夜に発表したコメントで、簗氏の辞表提出を「誠に残念」としながらも、こう批判した。
これに先立ち同市議会は14日の臨時会で、簗氏の言動に強く抗議する決議を賛成多数で可決。決議案を提出した大橋誠市議は「本来、政治家とは、住民に夢や希望を与えられるよう汗を流すのが仕事。権力をほのめかす言動をしてはならない」と訴えた。同市で農業を営む60代男性は「辞任は当然。議員辞職にも値する」と切り捨てた。
那珂川町の益子純恵町長も、簗氏の辞表提出を受けて「町として重く受け止めている」とコメント。その上で「辞任という区切りを迎えた後も、ご自身から地域に向けた丁寧な説明がなされ、不安が払拭されることを願っている」と述べた。
            (以下は会員専用記事のため非公開)