2025年6月9日月曜日

「路上のラジオ」資料の紹介(ファンクラブニュース第25号)

 「路上のラジオ」(主宰者・西谷文和さん)から送られてきた資料を預かりましたので紹介します。

1.主宰者・西谷文和さんの挨拶状

路上のラジオに募金していただいたみなさん
             講演会に参加されたみなさんヘ
 ラジオを開いてくださり、そしてご支援をいただきありがとうございます。
 4月上・中旬にレバノンとシリアを取材してきました。ラジオでも紹介しましたが、シリアのアサド政権が自国民を大虐殺した現場を歩いて、改めて「戦争を始めたらダメ」「話し合い(=平和憲法)こそが解決の道」であることを心に刻みました。シリア内戦は足掛け14年も続きました。引き返せるポイントの1つは13年8月、アサドがサリンガスを使った時だったと思います。それまでもアサドはロシアミサイルやクラスター爆弾を使用して、無抵抗な住民を殺戮していたのですが人々は逃げずに耐えていたので、ダマスカス郊外にサリンを撃ち込んだのです。
 ここで欧米、特にアメリカ・オバマ政権は大激怒するのですが、なぜか介入せずに見逃して、アサドを延命させました。なぜでしょうか?
おそらく「アサドの方がマシ」と思ったから、です。この時点で抵抗勢力側にイスラム国やアルカイダ系のヌスラ戦線がいて、下手にアサドを潰してしまうとさらに悪い政権ができてしまう、と考えたのです。実はシリアは91年の湾岸戦争時にはアメリカ側にいています。表面上は反米・反イスラエルですが、テーブルの下で「握手できる国」なので、大虐殺を見逃した。トランプが今、ガザのジェノサイドを続けるネタニヤフを見逃しているのと似た構図です。
 「毒ガスを使っても国際社会は動いてくれなかった」。ここで抵抗をあきらめた人々が国を捨てて難民になります。トルコやレバノンに大量に逃げた人々は、ドイツやフランスを目指します。当初は暖かく受け入れていた欧州も、やがて難民がお荷物になって「難民排斥」を訴える極右が台頭、EUはピンチを迎えることになったのです。ではなぜこのタイミングでアサド政権が崩壊したのか?
 その答えはウクライナ戦争とガザ紛争です。アサドの後ろ盾となっていたロシアがウクライナで手いっぱいになり、ガザ戦争でイスラエルがヒズボラヘの空爆を開始、「ロシアとヒズボラという土台」を失ったアサド、反乱軍の蜂起にあっけなく亡命。14年にわたる内戦が終了したのです。
 今回のシリア取材映像と万博映像をDVDにまとめました。希望される方は、メ-ルnishinishi@r3.dion.ne.jpまでお申し込みください。郵送いたします。
 路上のラジオでは今後も戦争や原発、アホ祭りにカジノなどの罪を追及していきます。
 引き続きのご愛聴とご支援をよろしくお願いします。
 
                       20255月   西谷文和

 路上のラジオ ファンクラブニュース 25.5.30  25号(全4頁)PDF版
  ファンクラブニュース第25号の主なテーマは
 ・4月 5月、万博に行ってきました
 ・小出先生に聞く その19 イギリスは処分、日本は持て余す
 ・「編集長より」/「編集後記」
です。
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218回 松元ヒロ&西谷文和 テレビでは見られないここだけのコラボ
リーフレット PDF版
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