2025年2月3日月曜日

UNRWA、支援継続 広報官「敵対的な環境に直面」(しんぶん赤旗)

 イスラエルはガザ停戦移行後の1月30日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)活動禁止法を施行しました。これは文字通りパレスチナ人への糧道を断つ行為です。
 UNRWAのトウマ広報官は1月31日、ジュネーブで記者会見し、「サービスを提供し続けている」と述べました。イスラエルによる激しい偽情報キャンペーンが続く中、UNRWAの職員は命懸けの救援活動を行っています。

 国連の「パレスチナ人の不可侵の権利行使に関する委員会」事務局は1月31日、声明を発表し、イスラエルによるUNRWA活動禁止法の施行の「即時停止・撤回」を求め、同法は国連加盟国の約8割の賛成で採択した総会決議(昨年12月)に違反するものと強く非難しました。

 約150人が参加した「パレスチナに平和を! 緊急行動」は27日、千代田区内のイスラエル大使館に向けて「停戦合意を守れ! ガザ虐殺を許さない!」と訴えました。
 真の停戦が行われれば自分が獄舎に繋がれる恐れのあるネタニヤフには、まだジェノサイドをやめる気配はありません。
 しんぶん赤旗の3つの記事を紹介します
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UNRWA、支援継続 広報官「敵対的な環境に直面」
                        しんぶん赤旗 2025年2月2日
 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のトウマ広報官は1月31日、ジュネーブで記者会見し、イスラエルによるUNRWA活動禁止法が前日に施行された後も、「サービスを提供し続けている」と述べました
 トウマ氏は「UNRWAは引き続きガザでの国際人道支援の主柱だ。国際スタッフをガザに置き、基本的な支援物資をトラックで搬入し続けている」と説明。UNRWAのガザでの活動が妨害されることがあれぱ、イスラエルとハマス間の停戦合意が危険にさらされると警告しました。
 イスラエル占領下の東エルサレムに住む数万人のパレスチナ難民も、UNRWAから教育、医療、その他のサービスを受けています。
 トウマ氏は、ヨルダン川西岸と東エルサレムのパレスチナ人職員が困難に直面していると述べ、投石や検問所での足止め、施設に対する抗議活動を例に挙げ、「イスラエルの過激派」によるものだと非難しました。
「UNRWAへの激しい偽情報キャンペーンが続く中、(パレスチナ人職員は)極めて敵対的な環境に直面している」「職員は保護されていない」と述ぺました。
 トウマ氏がロイターに提供した画像によると、イスラエルのデモ参加者らは30日、国連施設の外にある国連の看板にスプレーで青いダビデの星を落書きしました。(ロイター)


国連委が声明 UNRWAの禁止法停止を
                        しんぶん赤旗 2025年2月2日
【ワシントン=洞肩口昇幸】国連総会の「パレスチナ人の不可侵の権利行使に関する委員会」(CEIRPP)の事務局は1月31日、声明を発表し、イスラエルによる国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)活動禁止法の施行の「即時停止・撤回」を求めました
 声明は、同法について、国連加盟国の約8割の賛成で採択したUNRWA活動継続を求める総会決議(昨年12月)に違反するもので「強く非難する」と明言。イスラエルの行動は、「人道的努力を無力化し、ガザでの復興を妨げ、停戦状態を不安定にし、地域の安定を危うくする」と警告しています。
 声明は、国連総会や国連安全保障理事会、全加盟国にイスラエルの今回の法律を断固拒否し、撤回を迫ることも呼びかけました。


パレスチナに平和を イスラエル大使館前で緊急行動
                       しんぶん赤旗 2025年1月29日
 総がかり行動実行委員会などで構成する「パレスチナに平和を! 緊急行動」は27、東京千代田区内のイスラエル大使館に向けて「停戦合意を守れ! ガザ虐殺を許さない!」と訴えました。約150人(主催者発表)の市民が参加し、「恒久的停戦を」「虐殺やめろ」などと書かれたボードを掲げ、「誰も殺すな」「国際法を守れ」「パレスチナ解放」などと唱和」しました。
 総がかり行動実行委の高田健さんは、イスラエルは停戦しても、ヨルダン川西岸でいまだに人々を攻撃していると批判。「ガザで5万人ともいわれる人を殺したネタニヤフ政権の責任を問い、ジェノサイドをやめさせるために、パレスチナの人たちと連帯し声をあげよう」と訴えました。
 実行委の菱山南帆子さんが、ネタニヤフ首相あの要請文を朗読し、停戦合意の順守とガザ住民への人道支援の促進、ヨルダン川西岸での軍事作戦の中止、占領地からの撤退、人種隔離政策と植民地主義の廃止を求めました。参加者は警視庁による過剰警備のなか、要請文をイスラエル大使館に届けました。
 行動に参加した大学生の女性(21)は「人を殺さないために停戦したはずなのに、また殺している。早くやめてほしい」と語りました。