2017年9月30日土曜日

30- 安倍暴走政治の5年間を総括(しんぶん赤旗)

 しんぶん赤旗が安倍暴走政治の5年間を総括しました。
 2013年12月の秘密保護法の強行から、2017年7月の稲田朋美防衛相辞任までがまとめられています。
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安倍暴走政治の5年の悪政 総選挙で退場の審判を
しんぶん赤旗 2017年9月29日
 今回の総選挙の最大の争点は、憲法をないがしろにし、民意を踏みつけてきた安倍暴走政治をこのまま続けていいのか、ということです。2012年12月に発足し、4年9カ月におよぶ第2次安倍自公政権がやってきた数々の暴走を振り返ります。

 戦後の歴代政権で立憲主義をないがしろにし、ここまで戦争放棄・戦力不保持を明記した憲法9条を敵視した政権はありません。
 安倍政権は2014年7月、歴代政権が「憲法違反」としてきた集団的自衛権の行使を容認する「閣議決定」を強行。これに基づき、圧倒的多数の国民や憲法学者などの反対を押し切って安保法制=戦争法を強行しました。
 16年3月の施行後は南スーダンPKO(国連平和維持活動)部隊への「駆け付け警護」付与、今年に入って北朝鮮情勢を理由にした「米艦防護」「給油」などの任務を実行。
 さらに、国民の目・耳・口をふさぐ秘密保護法、武器輸出を全面的に認める「防衛装備移転三原則」の閣議決定、内心の自由を踏みにじる「共謀罪」法など、憲法を踏みにじって「戦争する国」づくりを進めてきました。
 こうした動きの上に、安倍首相は今年5月、ついに憲法9条改悪への着手を明言。自民党は年内に改憲原案を国会に提出する方針を変えていません。

2013 12・6  秘密保護法を強行
2014 4・1   武器輸出を推進する「防衛装備移転3原則」を閣議決定
     7・1   集団的自衛権の行使容認などを「閣議決定」
2015 9・19  安保法制=戦争法を成立強行
2016 11・15 南スーダンPKO「駆け付け警護」付与を閣議決定
2017 5・1   戦争法初の任務「米艦防護」を実施
     5・3   憲法9条の改悪を表明
     6・15 「共謀罪」法を強行

暴走きわまる民意踏み付け
 安倍政権は憲法破壊に加え、民意を踏みつけにした政権としても際立っています。
 沖縄県民の7~8割が反対し、2014年の三大選挙―名護市長選、県知事選、総選挙で示された民意を一顧だにせず、名護市辺野古の新基地建設を強行。非暴力で抗議する市民らを機動隊や海上保安庁が暴力で排除するなど、これ以上にない乱暴な手法で地方自治・民主主義をじゅうりんしています。
 福島原発事故を体験し、原発再稼働にどの世論調査でも国民の5~6割が反対していますが、安倍政権は原発の再稼働を認め、「ベースロード電源」とするエネルギー基本計画を閣議決定(14年4月)。その決定に基づいて、原発再稼働をごり押ししています。

 安倍政権は、全国の単位農協や都道府県農協中央会などの反対の声や慎重審議を求める国民の声を無視して環太平洋連携協定(TPP)と関連法を強行採決(16年12月)。その直後にカジノ推進解禁法を強行するなど、暴走がきわまりました。

2014 4・11  原発再稼働を明記した新エネルギー基本計画を閣議決定
     7・1   名護市辺野古の新基地建設に向けて臨時制限区域を閣議決定
2016 12・9  TPP承認・関連法を強行
     12・15 カジノ推進解禁法を強行

格差と貧困広げるアベノミクス
 安倍政権の経済政策「アベノミクス」は格差と貧困を広げてきました。
 最たるものが14年4月の消費税率8%への引き上げです。家計を直撃して内需を冷え込ませ、いまも経済に打撃を与え続けています。一方、法人税率は大幅に引き下げました。消費税を10%にすれば、家計と経済はますます落ち込みます。
 社会保障も高齢化などによる自然増分を毎年大幅に削減。合計額は1兆4600億円に上ります。小泉構造改革時の削減額1兆1800億円を上回ります。医療、年金、介護などあらゆる分野が改悪されました。
 労働法制の改悪も推進しています。派遣を正社員の代わりにしてはならないという大原則を踏みにじる派遣改悪法を強行。総選挙後は残業代ゼロ法案の提出を狙っています。

2014 4・1   消費税率を8%に引き上げ
     6・18  あらゆる分野で負担増・給付減を強いる医療・介護総合法を強行
2015 5・27  国保料引き上げにつながる医療保険制度改悪を強行
     9・11 「生涯派遣」に道を開く改悪労働者派遣法を強行
2016 12・14 年金カット法強行
2017 5・26  一定所得以上の介護利用料を3割に引き上げる改悪介護保険関連法を強行

国政私物化と疑惑隠ぺい
 安倍暴走政治が行きついたのが国政私物化と疑惑隠ぺいです。
 「森友・加計疑惑」は、安倍首相夫妻の「お友だち」なら国有地が特別に値引きされる、獣医学部新設で特別な便宜がはかられるという安倍政権による国政私物化疑惑です。国民の7~8割が「首相の説明は納得できない」と言っているのに、安倍政権はキーパーソンの証人喚問を拒否。冒頭解散で疑惑隠しにひた走りました。この疑惑を放置していては、日本は法治国家とはいえません。
 南スーダンPKO(国連平和維持活動)派遣部隊の「日報」隠ぺい問題では、稲田朋美防衛相(当時)の隠ぺい関与の疑いが濃厚であり、稲田氏をかばってきた首相の責任は重大であるにもかかわらず、稲田氏の辞任で真相を闇に葬り去ろうとしています。

2015 4・2  獣医学部新設を申請した愛媛県今治市の担当者が首相官邸を訪問
2016 6月   国有地を鑑定価格から8億1900万円値引きして売却
2017 7・28 南スーダンPKO「日報」問題で稲田朋美防衛相が辞任

2017年9月29日金曜日

小池百合子氏の過去の政治姿勢・言動は大問題であっても

 LITERAが「~騙されるな、小池百合子が原発ゼロや消費増税ストップをやるはずがない」とする痛烈な小池百合子批判の記事を載せました。
 小池氏のこれまでの言動や政治姿勢を検証し、「希望の党」が掲げた二大政策である原発ゼロや消費増税ストップをやるはずがないと断じたものです。
 LITERAが挙げた小池氏の過去の言動等は事実であって、それから類推して「~やるはずがない」とした指摘には説得力がありますが、一方、「過去は過去」であって次回も必ずそうなると言い切れるものでもありません。

 小池氏に甘い幻想を抱くのは禁物であっても、政権奪取のためとはいえ「原発ゼロ」と「消費増税ストップ」を掲げたからには、希望が成就したあかつきには取り組むのではないでしょうか。彼女がそうする可能性を端から否定するべきではありません。

 それとは別に民進党の前原氏は、密かに小池氏と数回の会合を行って、独断で民進党の解党と「希望の党」への合流を決め、党も28日にそれを了承しました。
 前原氏は小池氏同様の極右なので合流することには全く違和感はなかったと思いますが、リベラル系のメンバーと分党するのではという予測は外れ、リベラル系の居場所を完全になくしての合流になりました。民進党はもともと一つの党の体をなしていなかったので、解党自体に異存はありませんがこの結末は意外でした。

 共産党の志位委員長は28日、民進党を交えて野党4党の共闘の相談を進めてきたのに裏切られたとして「民進党の候補者が希望の党の公認候補となった場合には、原則として候補者を擁立して戦うのは当然だ」と述べ、対立候補を擁立する考えを示しました。
 感情的には良く理解できますが、非自民同士で消耗戦を繰り広げても漁夫の利を得るのは政権与党です。いま永田町では一気に与野党逆転、小池首相の誕生もあり得るという見もある中で、最終的に安倍政権が存続し、第二自民党の「希望の党」も進出するという選挙結果になるのこそが最悪です。
 党の意地を貫いたから  というようなことで済まされる問題ではありません。

 社民党の又市征治幹事長28日の記者会見で、希望の党を含めた野党候補一本化について「安倍政権を倒すことは一致できる。その限りではすみ分けは起こりうる(毎日新聞)と述べたことの方に道理があります

 話がよこ道にそれました。LITERAの記事を紹介します。
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希望の党と民進党の合流は大政翼賛会だ!
騙されるな、小池百合子が原発ゼロや消費増税ストップをやるはずがない
LITERA 2017年9月28日
 民進党・前原誠司代表が小池百合子率いる「希望の党」に民進党が合流する方針を打ち出した。前原が代表に選ばれたときから、保守連合的な流れに傾く可能性は想像していたが、まさかここまでとんでもない展開になるとは……。有田芳生が指摘していたように、これはまさに悪魔と手を結ぶ行為以外の何ものもない。

「前原代表は完全に小池代表にやられた感じですね。希望の党は準備期間が短すぎて、全国で候補者を立てるのは不可能な状況だった。そこで、小池代表は、壊滅必至で焦っていた民進党と前原代表につけこみ、民進党の全国組織と候補者、政治資金をそのままのっとろうと考えたわけです。小池氏は現段階では表向き衆院選での出馬を否定していますが、これは嘘。5日に、都知事辞任と衆院選出馬を表明するのは確実です。民進党との合流の動きが出てきたことで永田町では一気に与野党逆転、小池首相の誕生もあり得るという見方が広がっています」(全国紙・野党担当記者)

 しかし、本サイトで再三指摘してきたように、小池百合子と希望の党の本質は安倍自民党とほとんど同じ極右、ヘイト肯定の歴史修正主義者で、弱肉強食の新自由主義者でしかない。そんな連中が中心となって、与野党逆転が起きたとして、今の状況が変わるのか。二大極右政党制、そして日本を戦争に引きずり込む大政翼賛会が生まれるだけではないか。
 実際、小池代表は昨夜、BSフジの番組で合流の条件として、改憲と安保を踏み絵に迫ることを宣言した。さらに、旧社会党系を排除することも宣言した。

 だが、こんな状況にもかかわらず、リベラルなメディアや識者からも、今回の希望の党と民進党の合流の動きを歓迎する声が出てきている。すでに一部のリベラル系ジャーナリストや元官僚などが希望の党のブレーンとして協力しているという話も伝わってきた。彼らの論理は“希望の党の綱領や、政策には原発ゼロなど、いい政策も多い。安倍政権を倒してこうした政策を実現してくれるなら、応援してもいいのではないか”というものだ。
 たしかに、希望の党が掲げている原発ゼロや消費増税見送り、情報公開の推進などの政策は、実現するならそれは大歓迎だ。小池首相誕生の価値はあるといえるだろう。

 だが、はっきりいうが、小池代表が仮に総理になっても、本気でこうした政策に取り組むとはとても考えられない。というのも、希望の党が掲げている「いい政策」は、小池の過去の言動や政治姿勢と明らかに矛盾しているからだ。これらがいかに選挙目当てのインチキにすぎないか、ひとつひとつ検証してみよう。
東京への核配備を主張していた小池が「原発ゼロ」などやるはずがない

 まず、目玉公約としてぶちあげている「原発ゼロ」。マスコミはまるで、小池がもともと脱原発的スタンスであったかのようなトーンで報じているが、小池はこれまで、原発に対して批判的スタンスをとったことなど一度もない。昨年の都知事選でも、原発再稼働に対し「安全確保が第一」と容認していた。
 都知事になって以降も同様だ。そもそも、東京都は東京電力の株を12%保有する、4番目の大株主だ。つまり、東京都知事である小池は、東京電力に対し、原発再稼働反対や脱原発を要求することのできる立場にある。しかし、小池は一切そのような行動をとっていない。
 25日にかかげた政策で「原発ゼロとゼロミッション社会への工程作成」と曖昧なことしか書いていなかったが、早期に原発ゼロを目指すのであれば、まず真っ先に再稼働の阻止だろう。現在、株主である東京電力の柏崎刈羽原発がまさに再稼働待ったなしの状況になっているが、もし小池の原発ゼロが本気なら、とっくに大株主として東電に再稼働するなと言っているはずだ。しかし、小池の口からそんな言葉が出てきたことは一度もない。
 しかし、それも当然だろう。本サイトでも報じてきたように、そもそも小池は脱原発どころか、核武装論者なのだ。

 たとえば2003年保守論断誌「Voice」(PHP研究所)3月号では、現在の日本会議会長である田久保忠衛氏、救う会会長の西岡力氏と鼎談しているのだが、そのなかで“東京に核ミサイルを配備しよう”という計画までぶちあげている。
 タイトルは「日本有事 三つのシナリオ」。内容は小池氏、西岡氏、田久保氏の3名がそれぞれ議題を提示して討論するという企画なのだが、「東京に核ミサイルを」なる小見出しの項で、小池はこう言い放っている。
軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうるのですが、それを明言した国会議員は、西村真悟氏だけです。わずかでも核武装のニュアンスが漂うような発言をしただけで、安部晋三官房副長官も言論封殺に遭ってしまった。このあたりで、現実的議論ができるような国会にしないといけません
 さらに西岡が “東京核ミサイル配備”というトンデモ提案をはじめると、それをなだめるどころか、記事の最後で「ところでこの座談会、北朝鮮側に読ませたくないですね(笑)。手の内が分かってしまうので」などと、おおはしゃぎで賛意を示したのだ。
 しかも、小池はこの鼎談がよほど気に入ったのか、自分のホームページにテキストを全文転載し、無料公開までしていた。
 ちなみに、昨年の都知事選時のテレビ討論で、この核武装発言について鳥越俊太郎につっこまれた小池は、厚顔にも「捏造です」と強弁。いまでは、ホームページからも削除してしまった。

 しかし、このテレビ討論で、都知事になったら非核都市宣言をしないのかと問われ、「いたしません。明確に申し上げます」と答えていたように、小池の本音はまったく変わっていない。小池は希望の党旗揚げ直後、小泉純一郎と会っているが、原発ゼロをもちだしたのは、小泉を取り込むための作戦。そんな人間が原発ゼロに本気で取り組むはずがないだろう。

「情報公開」などとどの口が、小池が都政でやってきた情報の隠蔽
 さらに、噴飯ものなのが、27日に発表された綱領でも謳われている「情報公開の徹底」だ。
 小池は25日の会見でも、「特区の問題についても必要だが、情報公開やお友達関係でやっている間は特区の意味がない」などと加計問題をもちだし、安倍政権の情報隠蔽を批判していたが、小池に安倍政権の情報隠蔽を批判する資格などまったくないだろう。
 先の都議選で、小池率いる都民ファーストは「情報公開が一丁目一番地」と掲げていたにもかかわらず、小池はまったく逆の情報隠蔽を行ってきた。
 小池は築地と豊洲市場の併存方針を打ち出したが、その検討記録は残っていなかったことが情報公開請求によって判明。そのことを追及されると、こんな信じられない開き直りを見せた。
「それは(私が)AIだからです」
最後の決めはどうかというと、人工知能です。人工知能というのは、つまり政策決定者である私が決めたということでございます
 安倍首相の「我々の説明はまったく正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから」にも通じる、肥大した自己評価の末の全能感。「徹底した情報公開」を求めても「私はAIだから」の一言でシャットアウトされるだけなのに、それを政策に盛り込む厚顔さに反吐が出る。
 都民ファーストの議員たちにも一切取材に応じさせず、代表も独断で降りたりすげ替えたり、党運営においても情報隠蔽が徹底されている。
 これでなぜ政策や綱領に「情報公開の徹底」などと掲げられるのか、神経を疑う。小池が、公約なんて守るとか破るとか、なんとも思っていないことがよくわかる。

 そういう意味では、消費税増税凍結も、まったく信用できない。「実感の伴う景気回復まで消費増税は立ち止まる」などと語っているが、市場問題で「豊洲移転は立ち止まる」と言って結局は豊洲移転だったことを彷彿とさせる。
 そもそも、小池が弱肉強食、弱者切捨てを主張する露骨な新自由主義者だ。過去には「国家に依存し、保障を要求するような社会を抜け出せ」だの「優しすぎる社会は国を滅ぼす」だの「社会保障より安全保障」だの「自助の精神を失ったら、日本は危ない」だのといった主旨の、社会保障を否定する発言を再三行ってきた
 逆進性の消費税増税見送りと再配分を本気で考えているなら、富裕層への増税や法人税、相続税アップを主張するのが普通だが、小池は先の会見で、トランプの法人税減税を評価する発言をしていた。
 かけてもいい。もし、小池政権になれば、さらなる法人税減税と富裕者優遇が進み、そのうち、逆進性の消費増税が行われ、大幅な社会保障カットが行われるだろう。

小池の本質は極右ヘイト、歴史修正主義
 しかも、小池の問題点はたんに「いい政策」を反故にするだけではない。小池が政権をとれば今以上に、極右ヘイト、歴史修正主義が広まる可能性もある。
 小池は都知事として今年、関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者への追悼メッセージを拒否。しかも、「関東大震災という非常に大きな災害、それに続く様々な事情によって亡くなられた方々」などと言い、朝鮮人虐殺というヘイトクライムの歴史事実を否定した
 しかも追悼文拒否の背景には、「日本女性の会 そよ風」という極右ヘイト団体の存在があったといわれる。「そよ風」は在特会の関連団体で、慰安婦問題や関東大震災朝鮮人虐殺の否定などを主張しており、2013年には大阪・鶴橋で「いつまでも調子にのっとったら、南京大虐殺ではなく『鶴橋大虐殺』を実行しますよ!」などとジェノサイドを先導したヘイトデモに協力しており、「そよ風」北海道支部長の女性は桜井誠・前在特会会長の「日本第一党」の副党首まで務めている。「そよ風」は、関東大震災の朝鮮人虐殺を否定する歴史修正運動とロビー活動に熱を上げており、各地の朝鮮人慰霊碑の撤去を求める街宣や東京都に対する公開質問状の送付などを行なっているのだ。そして小池自身、2010年にこの「そよ風」主催で在特会女性部協賛の講演会をおこなうなど、もともと浅からぬ縁がある。

 26日の都議会でも、朝鮮人虐殺について質問されたが、小池は「様々な内容が史実として書かれていると承知している。だからこそ、何が明白な事実かは歴史家がひもとくものだ」などと答え、虐殺の史実を認めなかった。言っておくが、関東大震災時の朝鮮人虐殺をなかったなどという歴史家は保守派にもいない。ネトウヨ御用達のトンデモ本くらいだ。
 さらに数々の公約を反故にしている小池だが、ヘイト公約だけは実行している。それが、「韓国人学校への都有地貸与の撤回」だ。
 都知事選に突如名乗りを挙げた際に、真っ先に公約として「韓国人学校への都有地貸与の白紙化」語っていたが、この政策自体が小池の差別意識にもとづいたものだった。
 韓国人学校問題の経緯をあらためて振り返ると、舛添要一前都知事が韓国政府の依頼に答えるかたちで新宿区にある都有地を韓国人学校増設のために有償で貸し出す方針を打ち出した。しかし、ネット右翼たちがこれに反発。「朝鮮人へのえこひいき」などと差別的言辞を投げつけながら都庁に抗議殺到し、ヘイト団体「頑張れ日本!全国行動委員会」も都庁前で抗議デモをおこなった。また、産経新聞をはじめとする保守メディアも「保育園不足よりも韓国人学校か?」とバッシングを展開していた。
 もともとこうしたレイシストたちに応えたヘイト公約だったが、昨年12月の所信表明のなかでも自身の功績としてこう誇ったのだ。
「都民ファーストの観点から、地域住民の声も反映し、韓国人学校への都有地貸与の撤回なども行ってきた」(産経ニュース12月1日付)

「希望の党」の反作用として期待されるリベラルの結集
 韓国人学校の土地貸与撤回は「都民ファースト」──。この発言は、東京に住み、住民税をおさめ、韓国人学校に通う人々を「都民ではない」と言っているようなものだ。韓国人学校を槍玉に挙げ、「都民ファースト」の名のもとに土地貸与を撤回したことを手柄として誇る行為は、小池の特定民族に対する差別を表明しているようなものだ。しかも、東京に住む「都民」たる韓国人への嫌悪感情をより一層煽る、政治家にあるまじき悪質な言動である。
 
 レイシストに媚び、ヘイトクライムの過去を真摯に反省することなく、韓国人への憎悪感情をさらに煽る。小池は新党で「わが国を含め、世界で深刻化する社会の分断を包摂する」などと言っているが、やっていることはむしろ差別を助長することばかりだ。小池は都知事選で「ダイバーシティ」を連呼していたし、希望の党綱領でも「国民が多様な人生を送ることのできる社会を実現する」などと謳っているが、本当の意味で多様性など考えていないのは明らかだ。
 小池は都知事選の公約で「ダイバーシティ」を「ダイバー・シティ」と誤表記して笑い者になっていたが、ようするに、小池の多様性への意識などその程度のものなのである。
 もはやこれ以上の説明の必要はないだろう。核兵器保有、社会保障否定、ヘイト肯定の極右思想をもち、自らの権力保持のために平気で嘘をつきまくってきた人物が、原発ゼロや消費増税ストップ、情報公開などを、やるわけがないではないか。
 そもそも小池は反安倍を演出しているが、安倍と同じ改憲派なのはもちろん、違憲の安全保障法制にも、特定秘密保護法にも衆院議員として賛成しており、今も安全保障法制も特定秘密保護法も共謀罪も廃案など一切語っていない。それどころか違憲の安全保障法制にいたっては、容認を党参加の踏み絵にしているほどだ。

 繰り返すが、こんな人間に率いられた希望の党が民進党をのみこみ、与野党逆転を果たしたとしても、そこに誕生するのは、極右二大政党制、そして大政翼賛会の再現でしかない。
 ただ、救いはある。民進党のリベラル派や自由党の一部がこの流れに反旗を翻す動きがあるからだ。希望の党と民進党の野合が、リベラル勢力の結集につながり、私たちが支持すべき政治勢力を明確にしてくれる可能性が高い。
 マスコミ報道はおそらく希望の党一色になるだろうが、騙されてはならない。私たちが応援すべきは、希望の党になびくことなくリベラルなスタンスをつらぬく政治勢力だ。 (編集部)

消費税率のアップなど飛んでもない(日々雑感)

「日々雑感」氏の記事「国民は本気で怒った方が良い」(=国民は消費税のアップに本気で怒った方が良い)を紹介します。
 国はデフレから脱却するためという口実で既に数百兆円(=500兆円以上)を使ってきた(⇒デフレ脱却の効果はゼロ)というのに、なぜさらにデフレを深刻化させる「消費税率のアップ」に奔ろうとするのでしょうか。
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国民は本気で怒った方が良い
日々雑感 2017年9月27日
 日銀は26日、7月19、20日の金融政策決定会合の議事要旨を公表した。多くの政策委員が、景気は個人消費などが堅調で緩やかに拡大している一方、物価は根強いデフレ心理が響き「弱めの動き」との見方を示した。物価上昇率2%の達成には「構造改革が重要だ」と、政府の取り組みを期待する委員もいた。
 米欧が金融政策の正常化に向かい、大規模緩和を続ける日銀との方向性の違いが表れてきたことに関し、複数の委員は「それぞれの経済・物価情勢に即して行われるものだ」として問題はないとの考えを示した。
 平成31年10月に予定される消費税率10%への増税をめぐっては、8%に引き上げた前回と比べて経済への影響は「小幅なものにとどまる」との見方で一致した。この会合では、物価目標の達成時期を「31年度ごろ」とし、6回目の先送りを決めた
(以上「産経新聞」より引用)

 2年以内2%程度の物価上昇を約束して安倍氏によって指名された黒田日銀総裁は異次元金融緩和に乗り出した。しかし2年たとうが4年たとうが2%を越える物価上昇は見られていない。それどころかデフレ下経済から未だに脱却できていないのは明らかだ。
 その原因は「消費増税8%」や地域限定的効果に留まる「国家戦略特区」、さらには一連の「構造改革」と称する派遣業法の緩和など「デフレ化」政策を推進する、という安倍政治の失敗にあることは明白だ。

 グローバル化政策は日本においてはデフレ化をもたらす、というのは常識のある経済学者なら百人が百人とも指摘する常識的な話だ。それがどうしたことか、学識経験者が集まる官邸の「国家戦略特区」の民間委員たちは「構造改革」、すなわちグローバル化の使徒たちばかりだ。
 これではデフレ下経済から脱却できるわけがない。更に安倍官邸政治が強力に推進する「外国人労働移民」政策は労働力単価の切り下げに貢献こそすれ、デフレ下経済からの脱却に資するものではない。

 つまり日銀が「更に進めるべき」と指摘した「構造改革」は日本においてはデフレ化をもたらすものでしかなく、失政だったと結果が出ている。それを一層推進すべきとは日銀に集っている連中の頭脳は大丈夫か、と疑うしかない。
 日銀はいつまで手詰まりになった異次元金融緩和を続けるつもりなのだろうか。すでに欧州のユーロと米国のドルは金融緩和の出口戦略に転じようとしている。そこで日本だけが金融緩和路線をとることは不可能だ。
 安倍自公政権は日銀だけに経済政策を丸投げして、官邸中心の友達政治に終始してきた。その実態は前述したとおりデフレ化を推進するグローバル化政策のオンパレードで、決して国民が貧困から脱却するための政治ではなく、むしろ労働所得が減少し国民が貧困化する「構造改革」路線を驀進するものだ。

 日銀は今度予定される8%から10%への消費税増税は大した影響はない、と判断しているようだが、それもお前たちの頭脳は大丈夫かと反論するしかない。なぜなら2%消費増税がどれほどのインパクトがあるか、橋本政権下の3%から5%に消費増税を実施した際に表れた総需要不足による景気停滞と税収減という経験があるからだ。
 5%から8%へ増税した際のインパクトは今もなお国民は経験している。いかに凄まじいものか、私たちは格差拡大と貧困化という経済状況の中に暮らして骨身に沁みている。それより1%ほど少ないから10%増税は大したことはない、とホザイているのは給与が景気によって減額されることのないタックスイーター(税金で食っている人)たちの実感でしかない。
 もちろん政治家諸氏もタックスイーターだ。彼らの実感は官僚たちと共通だ。その他、公務員に準じて報酬が定められるNHKなどの「準・公務員」たちも景気の動向とは無縁だ。

 しかし圧倒的多数の一般国民は景気の動向により年収が増減する。非正規・派遣労働者に到ってはデフレ下の影響をモロに被っている。安倍氏がテレビに強圧的に出演して持論を展開しようとするが、デフレ下経済から脱却していないのは数字に表れている。「政治は結果だ」と民主党政治を批判していた安倍氏に民進党国会議員はそっくり「お言葉」を返すべきだ。
 政治は国民のためにある。もちろん金融政策を司る日銀も日本国民のためにある。日本国民の存在しない日本はナンセンスだし、国民経済無視の日銀政策もナンセンスだ。
 そうした根源的な問いかけをしなければならないほど、現在の「専門家」たちが特定の人たちだけに奉仕する利害関係者に堕している。官邸に巣食う連中はもとより、日銀の金融政策を実施している連中も当初の公約を果たせなくてもズルズルと居座り、あまつさえ異次元金融緩和策を無に帰した無能・無策な安倍自公政治を擁護するとは言語道断だ。

 国民は本気で怒った方が良い。国家が「借金まみれだ」というのは財務官僚とマスメディアがデッチ上げた大嘘だ。国家は世界に冠たる債権国家、つまり金持ち国家だ。「借金まみれ」なのは政府だ。そして政府に金を貸しているのは国民だ。
 そうした簡明なことを「借金まみれ」だから返済するために国民は負担すべきだ、借金を未来に残してはならない、などと荒唐無稽なことを政府や政治家やマスメディアたちは言っている。それに国民は洗脳されている。
 しかし洗脳から醒めて、国民は本気で怒らなければならない。その怒りを選挙の投票で表現するのが民主主義だ。「国民の生活が第一」の政治こそが今こそ必要な時はない。
 消費増税など飛んでもない、必要なのは消費減税だ。すべてに等しく一律税率を課す日本の消費税がいかに重税か、私たちは世界の国々が実施している消費税の詳細を知るべきだ。それはネットを少しだけググれば分かることだ。

29- 大義ない解散・国民には安倍首相の“安っぽい思惑”がお見通し(週刊女性)

 いくつかの女性(週刊)誌はこれまでも折に触れて痛烈な安倍政権批判の記事を載せて話題になりました。
 その中でも週刊女性」は健闘していて、この4月にも「共謀罪」を取り上げた10ページの特集を載せました
※ 4月23日 「週刊女性」が「共謀罪」を10ページにわたり大特集

 同誌は今回の解散・総選挙に対しても、「大義なき解散・総選挙、国民には安倍首相の“安っぽい思惑”がバッチリ見えている」とする記事を載せました。

週刊女性PRIME」の記事を紹介します。末尾に掲げた「安倍首相が見通せていない8項目」(安倍首相が良く分かっていない事項)も なかなか秀逸です。

   (註) 文中の太字強調箇所は「週刊女性PRIME」の記事に拠っています。
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大義なき解散・総選挙、国民には安倍首相の“安っぽい思惑”が
バッチリ見えている
週刊女性PRIME 2017年9月25日
(週刊女性  2017年10月10日号)
何のための解散なのか
「安倍首相に見えていないのは、解散・総選挙をめぐるさまざまな思惑がすべて国民に見透かされていること。国民が気づいていないと思っているとしたら鈍感すぎます」
 とジャーナリストの大谷昭宏氏は喝破する。
 自民党総裁の安倍晋三首相(63)は28日召集の臨時国会冒頭で衆議院を解散し、10月10日公示、同22日投開票の日程で衆院選を強行する構え。任期4年満了まで約1年2か月残している。
 小泉元首相の「郵政民営化解散」('05年)に代表されるように、任期前倒しで有権者国民の信を問うのだから選挙の争点ははっきりしていなければならない。ところが、税金をはたいて選挙を急ぐほどの理由は見当たらず、身内の自民党内からも「何のために解散するのか明確にする必要がある」(石破茂元幹事長)などと釘を刺される始末だ。

 23日時点では、消費増税の使い道、北朝鮮への対応策、憲法に自衛隊の根拠規定を明記すること─などが争点として取りざたされている。
 政治評論家の有馬晴海氏は「消費増税分の使い道について、教育無償化など全世代型の社会保障制度改革に費やすことを選挙で問うとしているが、それは後づけの理由にすぎない」と明かす。
要するに確実に増税したいだけです。衆院選を来年まで待った場合、2019年10月予定の消費増税を“再々延期する”と言うしかなくなります。選挙で勝てませんから。
 一方で3度目の延期になるのでリーダーの資質が問われます。絶対、増税したい財務省も黙っていないでしょう。どっちにしろ追い詰められるので、増税までまだ2年ある今のうちに解散し消費増税にお墨つきをもらいたいんです
 と有馬氏。

不安商法と一緒
 前出の大谷氏は、安倍政権の北朝鮮関連の対応策について厳しい目を向ける。
「必要以上に国民の不安を煽り、与党と野党とどちらが危機対応で安定していると思うか、と迫っているようなもの。そもそも、Jアラート(全国瞬時警報システム)の運用にしても、全国各地でわけのわからない避難訓練が行われていることにしても過剰反応ではないか。
 子どもが頭を抱えて床にしゃがみこむ姿がテレビで映し出されましたが、あれでミサイルを防げますか。むしろ北朝鮮を調子づかせるだけです」(大谷氏)

 しかし、不安をかき立てるアクションは止まらない。
 安倍首相は日本時間21日未明、米ニューヨークで開かれた国連総会の演説で北朝鮮を非難し、
必要なのは対話ではない。圧力なのです
 と言い切った。
 核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮が“ならず者国家”であることはよくわかっている。ただ、米朝関係が緊迫化する中、火に油を注ぐことになりかねない。
安倍政権がやっているのは“不安商法”です。老後の不安を煽ってお年寄りに怪しい投資話を持ちかけるのと同じ。最も悪質な商法でブラック企業と何ら変わりません。ブラック企業が利益しか考えていないように、安倍首相は党利党略しか考えていません
 と大谷氏は指摘する。

 選挙戦では、憲法改正にも踏み込みそうだから怖い。
「北朝鮮の脅威を強調して国民を追い込もうとしています。陸・海・空軍を持たない国でいいのか、あるいは自衛隊の根拠規定が明記されていない憲法でいいのか、などと不安を煽り、国民から“このままではまずい”という声を引き出そうとしているのではないか」(大谷氏)
 前出の有馬氏も「自民党の選挙公約の“売り”は消費増税の使い道ではない」として次のように話す。
北朝鮮はこの先、脅威を増すとし、しっかり対応するため自民党に準備を任せてほしいと訴えるはず。憲法を変えることで北朝鮮に圧力をかけると言うかもしれない。安倍首相はずっと憲法改正がやりたいわけですから」(有馬氏)

 解散カードを切れるようになった背景には、内閣支持率がやや回復したことがある。
 前出の大谷氏は言う。
「報道各社の世論調査によると、8月3日の内閣改造直後はさすがに支持率が上昇した。一部調査ではようやく支持率が不支持率を上回ったが、僅差で1ポイント程度しか違わなかった。それだけ森友・加計学園疑惑に対する国民の不信が根強いことを示したわけで、それは現在も払拭されていない。野党は選挙戦で“疑惑隠し”を言い続けないといけません」

国民に対する詐欺行為だ
 野党が臨時国会で疑惑追及することはかなわなかった。内閣支持率も持ち直したというよりは、どん底まで落ちたため組閣で上向いたにすぎない。NHKの調査では、7月に支持35%(不支持48%)まで落ち込んだのが、8月の組閣直後には支持39%(不支持43%)と少し回復している。
 しかし、その内閣はほとんど仕事をしていない。
何も仕事をしないまま解散する。安倍首相みずから“仕事人内閣”と名づけておきながら、これは国民に対する詐欺行為に等しい」と大谷氏。
 怒りを通り越して、あきれている有権者は少なくない。

 景気回復はどうなったのか。前回'14年の衆院選は「アベノミクス解散」と呼ばれた。
 前出の有馬氏は「安倍首相は国民が経済政策になびくことをよくわかっている。道半ばのアベノミクスを成功させたい。前回衆院選で言っていたとおり、“この道しかない”んです」と話す。
 第2次安倍政権の経済政策としてアベノミクスを唱えてから4年9か月。昨夏の参院選でも「道半ば」と言っていたけれど、いつゴールにたどり着くのかわからない。国民の期待はしぼんでいる。

 ただ、民進党は離党が続出してガタガタで、小池新党は準備不足とされる。安倍・自民党の勝算は正しいのか。
 有馬氏は「民進党は厳しい。しかし、小池新党は選挙まで時間がないからこそ話をまとめやすい側面もある」と話す。
党の顔になる小池都知事はこの衆院選に出馬すると思います。空気はガラリと変わりますよ。小池新党が自民党の100議席を奪えば、安倍首相は退陣に追い込まれ、自・公・小池新党の連立で小池総理の誕生。小池氏が最初で最後のワンチャンスを逃すはずがない」と有馬氏。
 安倍首相の見込み違いはこれだけある。好機とみるのは楽観的すぎないか。

  安倍首相が見通せていない8項目

(1) 北朝鮮危機を必要以上に煽っているのが見え見え
(2) 森友・加計学園疑惑に対する不信感は根強く残っている
(3) 内閣支持率は低くなりすぎただけで持ち直してはいない
(4)「仕事人内閣」が全く仕事をしなかったことに有権者はあきれている
(5) どうにか憲法改正に結びつけようとしているのが見える
(6) 消費増税をもう先送りしたくない気持ちが透けている
(7) アベノミクスはいつまで「道半ば」なのか聞き飽きた
(8) 小池新党が大躍進する可能性を過小評価している

2017年9月28日木曜日

市民連合が総選挙へ4野党と共通政策確認

総選挙へ共通政策確認 市民連合が4野党と
しんぶん赤旗 2017年
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)は26日、日本共産党、民進党、自由党、社民党の野党4党に対し、次期衆院選での野党のたたかい方と政策に関する要望書を提出しました。

 要望書では、安倍晋三首相が表明した臨時国会冒頭解散について、「言論に基づく議会政治を否定し、立憲民主主義を破壊する暴挙」だと批判。その上で、立憲主義の原理を共有する4野党が、小選挙区で地域事情を勘案し、候補者をできる限り調整することで「与野党1対1の構図」をつくり、「国民に憲政と民主主義を擁護する選択肢を提供する責任があります」と強調しました。
 要望する政策は、9条改定への反対や、安保法制、共謀罪法などの廃止、福島第1原発事故の検証のないままの再稼働を認めないことなど、7項目にわたって提示。4野党がこれらの政策を重く受け止め、「安倍政権を倒すという同じ方向性をもって、全力で闘うことを求めます」としました。

 4野党への要請後、市民連合は国会内で記者会見し、山口二郎法政大学教授は「野党の候補者一本化に向けて、各党の明確な意思が確認できた」と述べました。各党の対応として「要望された政策の実現、総選挙での与野党1対1の構図に向けてできることを全力でやりたい」(民進)、「要望は全面的に賛同、共有したい」(自由)、「政策についてはわが党も共有する」(社民)などの回答があったと説明しました。
 日本共産党は、小池晃書記局長、こくた恵二国対委員長・選対委員長が国会内で応対し、小池氏は「いままでの野党や市民の話し合いの積み重ねが結実した中身です。すべて実現する立場で選挙に全力でのぞみたい」と表明。「総選挙をたたかう旗印にし、さらに、選挙戦の中でより豊かなものにしていきたい」と語りました。

 市民連合は、4野党が結束して安倍政権と対決していく姿を示すため、10月1日に市民連合主催の街頭宣伝を開き、4野党の代表を招きたいとしました。

●市民連合の要望書(骨子)
1 安倍政権が進めようとしている9条改正への反対
2 特定秘密保護法、安保法制、共謀罪法などの白紙撤回
3 福島第1原発事故の検証のないままの原発再稼働を認めない
4 森友・加計学園、南スーダン日報隠蔽(いんぺい)の疑惑を徹底究明
5 保育、教育、雇用に関する政策を飛躍的に拡充
6 8時間働けば暮らせる働くルールを実現し、生活を底上げする経済、社会保障政策を確立
7 LGBT(性的マイノリティー)への差別解消施策、女性に対する雇用差別や賃金格差の撤廃など

市民連合の「衆議院議員総選挙における野党の戦い方と政策に関する要望」
 前記「市民連合の要望書(骨子)」と共通するため省略します。