高市内閣は史上最低・最悪の政権です。
第2次高市政権が発足してから18日で半年となりました。この6ヵ月で見えてきたものは・・・ 。しんぶん赤旗が高市政権の実態を3回連載で検証します。
異論や批判に耳を傾けず、自らの政策を押し通す独善的な政治姿勢こそ、6ヵ月で浮かび上がった高市政権の本質であると指摘します。
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第2次高市政権6カ月 上 最悪の政策 数の暴走 維新との連立でむき出し
しんぶん赤旗 2026年8月18日
第2次高市政権が発足してから18日で半年となりました。この6ヵ月で見えてきたものは・・・ 。高市政権の実態を3回連載で検証します。
公明党に代わって日本維新の会を連立相手に迎えた高市政権。第2次政権は、クーデター的な衆院解散・総選挙を経て、衆院で巨大与党を誕生させたことを背景に、その〝本質″をあらわにしました。
両党の連立教権合意には、「12本の矢」の計48項目の政策が並びます。自公政権時代の合意が一定の方向性を示すものにすぎなかったのに対し、自維政権では政策ごとに実現時期まで定め、実行を迫る内容となっています。
五十嵐仁法政人名誉教授(政治学)は、連立政権合意に維新の存在感が色濃く表れていると指摘します。「自民党の中でも国民との関係や世論の反応を気にして言えなかった、右側で逼塞して(引きこもって)いたような内容が、維新を通じて表に出てきた。自民党政治の中で抑制されてきた最悪の政策方針・路線がむき出しになり、臆面もなく実行に移された」
変わったのは政策の中身だけではありません。政策を実現する国会運営にも、その変化が表れました。
特別国会終盤では、連立合意に盛り込まれた維新肝いりの法案の成立を優先。衆院比例定数削減法案を巡っては、野党が委員会開催の中止を求めたにもかかわらず、委員長職権で開会し、野党が全員欠席する中、与党だけで審議を進めました。その後、定数削減法案の成立が見送られると、今度は「副首都」法案の成立に向けて国会会期を8日間延長。閉会日まで審議が紛糾する異常事態となりました。
「50・1%の政治」で世論二分 「維新の手法」で熟議の場破壊
五十嵐氏は「維新が大阪でやってきた政治手法を国政の場に持ち込んだ」と強調します。「国会運営のやり方がめちゃくちゃで、熟議の場が破壊されてしまった。国民生活が置き去りにされ、タカ派丸出しの右翼的な政策、さらには維新の自己都合を優先する政権私物化か際立った。いかにこの政権が国政を蹂躙(じゆうりん)するかが明瞭になった」
歴代自民党政権も、野党や多くの国民の反対を押し切って法案を成立させてきました。それでも、党内の異論を調整し、野党との修正協議を重ねることは、長く自民党政権を維持するための政治技術でした。ところが高市政権は、こうした調整能力を失い、数の力で政策を押し通す政治へと変質しています。
49・9%を無視
白鳥浩法政大教授(政治学)は高市政権の政治姿勢を「50・1%の政治」と表現します。「これまでの日本の政権は、より多くの人の合意を獲得しようと落としどころを探る調整をした。しかし、高市首相は『自分が思った通りに黙ってついてこい』『文句があるなら数の力でねじ伏せる』-49・9%が反対しても、その声を無視して50・1%が賛成すれば、自分の考えが通るのだと。まさに『国論を二分』する政治だ」
その「50・1%」の政治を支えるのが維新です。白鳥氏は「高市首相は恐らく維新を、自民党内をねじ伏せるための理由に使っているところがある。維新と連立したことをうまく使って、自民党内の49・9%をも黙らせていく。維新も『アクセル役』を自称し、やりたいことを高市政権にのませていく」とみます。
連立政権合意に盛り込まれている主な政策
項 目 内 容 特別国会での対応
「副首都」法 「大災害」に備えた首都機能のバックアップ整備 成 立
を名目に「都構想」の復活を狙う維新の 党利党略
衆院比例定数 与野党の協議で1年以内に結論が出なければ衆院比 見送り
削減法案 例定数を自動的に45削減し、民意を削る
国家情報会議 国民監視につながる政府のインテリジェンス(情報 成 立
設置法 活動)機能を強化
国旗損壊処 国旗を損壊するなどした者に刑事罰を科し国民の表 成 立
罰法 現の自由を萎縮させる
防衛装備移転 殺傷能力の高い大型攻撃兵器をはじめ全ての武器輸
三原則、運用 出を解禁 強 行
指針の改定
旧姓の通称 結婚後の旧姓使用の法制化を検討する一方、選択的 見送り
使用拡大 夫婦別姓の実現を阻む
入閣ねらう維新
維新は7月の自維幹部会合で連立合意のアップデート(更新)を要求し、さらなる独自政策の実現を狙っています。吉村洋文代表も9月までに想定される内閣改造について「責任を共有して政治を前に進めていこうと判断している。打診があれば閣内に入る」と明言。政極内での影響力を強めようとしています。
一方、会期末に野党との調整を強いられた自民からは「二度と維新と関わりたくない」との不満も漏れています。頼みの綱だった内閣支持率も急落傾向で、国民要求との矛盾の深まりが数字にも表れています。
維新との連立をテコに議会制民主主義を課蹟し、数の力を振りかざす強権政治を突き進むー異論や批判に耳を傾けず、自らの政策を押し通す独善的な政治姿勢こそ、6ヵ月で浮かび上がった高市政権の本質です。 (つづく)
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。