2015年12月8日火曜日

09- 通信平和の輪第119号を掲示します

 今月号のテーマは 湯沢平和の輪が2005年12月に発足してから10周年を迎えて、
  地域に根差して“新たな前進”へ  です。
 
中見出しは、
  大きく進んだ「“憲法の価値”の認識」と「主権者としての自覚」  です。
 
 また12日に開かれる「戦争法の廃止を求める湯沢の会」のお知らせ が載っています。
     時間:午後1時30分~3時30分   会場:湯沢町公民館3階会議室2 です。
 どうぞお集まりください。  
 
 通信の2面には、2004年6月10日に出された「九条の会」アピールが載っていますが、そのままPDFにすると画面を90度回転させて読む必要がありますので、横書き文書に改めて本記事の末尾に掲示しました。

 「私の戦争体験」をお寄せ下さい。ご寄稿をいただける方や、その方をご紹介いただける方は、世話人の笛木譲までご連絡願います。(Tel 025-785-5062)
 
  「通信平和の輪」などをご覧になる場合は、下のタイトルをクリックするとまず画面の下側に選択肢:「ファイルを開く」・「保存」が表示されるので、「ファイルを開く」を選択すると表示されます。
 
 Google Chrome の場合は左下にアルファベットのタイトル(「○○.pdf」)が表示されるので、それをクリックすると開きます。
 
 文字が小さい場合にはPDF画面右上の最大化マーク(□)をクリックするか、上段の中央付近にある倍率(%表示)を調整して下さい。


通信 平和の輪 第118号  (1面)
通信 平和の輪 第118-2号 (2面)
通信 平和の輪 第117号  (1面)
通信 平和の輪 第117-2号 (2面)
通信 平和の輪 第114号  (1面)
通信 平和の輪 第114-2号 (2面)
通信 平和の輪 第113号  (1面)
通信 平和の輪 第113-2号 (2面)
通信 平和の輪 第112号  (1面)
通信 平和の輪 第112-2号 (2面)
通信 平和の輪 第111号  (1面)
通信 平和の輪 第111-2号 (2面)

「通信 平和の輪」 第110号以前(2015.4.9以前発行分、「私の戦争体験」を含む)については下記にアクセスしてご覧ください。
 
 
「九条の会」アピール
 
 日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています。
 
 ヒロシマ・ナガサキの原爆にいたる残虐な兵器によって、五千万を越える人命を奪った第二次世界大戦。この戦争から、世界の市民は、国際紛争の解決のためであっても、武力を使うことを選択肢にすべきではないという教訓を導きだしました。
 
 侵略戦争をしつづけることで、この戦争に多大な責任を負った日本は、戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定し、こうした世界の市民の意思を実現しようと決心しました。
 
 しかるに憲法制定から半世紀以上を経たいま、九条を中心に日本国憲法を「改正」しようとする動きが、かつてない規模と強さで台頭しています。その意図は、日本を、アメリカに従って「戦争をする国」に変えるところにあります。そのために、集団的自衛権の容認、自衛隊の海外派兵と武力の行使など、憲法上の拘束を実際上破ってきています。また、非核三原則や武器輸出の禁止などの重要施策を無きものにしようとしています。そして、子どもたちを「戦争をする国」を担う者にするために、教育基本法をも変えようとしています。これは、日本国憲法が実現しようとしてきた、武力によらない紛争解決をめざす国の在り方を根本的に転換し、軍事優先の国家へ向かう道を歩むものです。私たちは、この転換を許すことはできません。
 
 アメリカのイラク攻撃と占領の泥沼状態は、紛争の武力による解決が、いかに非現実的であるかを、日々明らかにしています。なにより武力の行使は、その国と地域の民衆の生活と幸福を奪うことでしかありません。一九九〇年代以降の地域紛争への大国による軍事介入も、紛争の有効な解決にはつながりませんでした。だからこそ、東南アジアやヨーロッパ等では、紛争を、外交と話し合いによって解決するための、地域的枠組みを作る努力が強められています。
 
 〇世紀の教訓をふまえ、二一世紀の進路が問われているいま、あらためて憲法九条を外交の基本にすえることの大切さがはっきりしてきています。相手国が歓迎しない自衛隊の派兵を「国際貢献」などと言うのは、思い上がりでしかありません。
 
 憲法九条に基づき、アジアをはじめとする諸国民との友好と協力関係を発展させ、アメリカとの軍事同盟だけを優先する外交を転換し、世界の歴史の流れに、自主性を発揮して現実的にかかわっていくことが求められています。憲法九条をもつこの国だからこそ、相手国の立場を尊重した、平和的外交と、経済、文化、科学技術などの面からの協力ができるのです。
 
 私たちは、平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます。そのためには、この国の主権者である国民一人ひとりが、九条を持つ日本国憲法を、自分のものとして選び直し、日々行使していくことが必要です。それは、国の未来の在り方に対する、主権者の責任です。日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、「改憲」のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます。
 
         2004年6月10日
                        井上ひさし梅原猛大江健三郎奥平康弘小田実
                      加藤周一澤地久枝鶴見俊輔三木睦子