2017年1月10日火曜日

10- 共謀罪 監視対象が限定されれば民進党は賛成なのか

 いつの場合も民進党が絡むとその真意が測りがたくて信用できません。最も顕著なのが消費税率アップに対する態度ですが、次期国政選挙での野党共闘への態度もそうです。かつての秘密保護法や直近のTPP協定の批准審議への対応もそうでした。
 考えてみればTPP交渉も消費税アップも秘密保護法も、みんな民主党政権時代の菅内閣・野田内閣時代に肯定的に受け止められていたものでした。彼らが政権の座にいた時に官僚たちに牛耳られて、如何に国民の利益という最も大事な観点を失っていたのかということです。
 
 野田幹事長は4日、民進党の仕事始め式に挨拶して、「われわれの立場はもう背水の陣ではない。すでに水中に沈んでいる」と述べ、支持率の上がらない同党の状況に強い危機感を示したということですが、誰がそうしたのかという反省が全くないノーテンキさには呆れます。
 総じて現在民進党を動かしているメンバーの多くは当時閣僚を経験していますが、やはりそうした反省を全くしないままで今に臨んでいます。それではこの先何年野にあったとしても国民は信頼などはしません。没落の一途をたどるしかありません。
 
 ところで代表の蓮舫氏は口先こそよく回りますが、一体国民の利益が何なのかという当たり前のことを考えたことがあるのでしょうか。彼女の底の浅さはあの野田を幹事長に選んだことだけでもう明らかです。
 
 ブログ:「くろねこの短語」を紹介します。
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「対象犯罪数が600を超えている。監視対象が広すぎるとの疑念はなお拭えていない」(蓮舫)。
 ― てことは、「疑念」がクリアされたら共謀罪に賛成ってことか!?
くろねこの短語 2017年1月 9日
 共謀罪について、クラリオン蓮舫が「対象犯罪数が600を超えている。監視対象が広すぎるとの疑念はなお拭えていない」ってさ。なんともぬるい発言だ。「疑念はなお拭えていない」ってことは、その「疑念」がクリアされたら共謀罪はOKってことになるんじゃないか。
 これって、特秘密保護法の時も、安保法制=戦争法の時も同じだったんだよね。つまり、民進党は一貫してこうした時代錯誤な法案に基本的には賛成ってことなんだね。そもそも、特定秘密保護法なんか民主党時代に具体的な議論が始まっているんだから、しょせんは第二自民党の枠を超えられていないってわけだ。
 
 その中心にいたのがノダメで、そんな男が幹事長なんだから、そりゃあ民進党に明日があるわけがない。そのノダメは、「背水の陣ではなく、すでに水中に沈んでいる」って党の仕事始めで挨拶したそうだが、何言ってやんでえ。水中に沈めた張本人のくせして、まるで他人事だ。なんで水中に沈んだのか・・・そこをしっかりと分析して、反省しないからいまの状況があるわけで、1日も早く党内に巣食った白アリどもを退治しないと、次の選挙で党は必ずや壊滅することになるだろう。
 
 それはともかく、共謀罪に関して、貧相顔の官房長官・菅君は「一般の方々が対象になることはあり得ない」ってのたまってくれた。一般人かどうかなんて、どこに線引きがあるんだ。何度も言うけど、凶器準備集合罪だって、そもそもは暴力団が対象だったのに、いつのまにか学生運動にも適用されるようになったんだからね。そんなおためごかしを誰が信用するもんですか。
 
 それにしても、TVのニュースでは、共謀罪の「共」の字も話題に上らないんだから、正月早々ウンザリなんだね。おそらく、国会が始まったら、東京オリンピックのテロ対策のためには必要だ、なんて論陣張るメディアが続出することだろう。でもって、脳内お花畑のひとたちは、そりゃ大変だってんで「テロ等組織犯罪準備罪」なんて名前にごまかされて共謀罪の後押しするんでしょうね。
 思想や内心の自由を侵しかねない人権無視の法律がなければ開けないオリンピックだったら、そんなものいらない。そんな声は、同調圧力の中でかき消されていくことになるでしょう・・・妄想であればいいのだけれど。