2017年1月1日日曜日

安倍首相の「口先だけの政治」をいつまで許すのか(「日々雑感」氏)

 安倍首相は年頭の所感で、憲法施行70年に当たり、「先人たちは世界第3位の経済大国、自由で民主的な国を未来に生きる私たちのため創り上げてくれた」と述べるそうですが、それこそは彼が目指している憲法9条の改悪=軍事優先国家と対極をなすものです。
 それにもかかわらず何の抵抗もなく、その場の状況に合ったことを口にできるのが安倍首相です。「口先だけの政治」と言われる所以です。
 そんな人間が何故高い支持率を維持できているのか。「日々雑感」氏は、それはマズメディアが世論調査を捏造しているからだとし、そのことが暴露されればまず自民党内で倒閣の標的になって、すぐに倒されるだろうと述べています。
 「日々雑感」の記事を紹介します。
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安倍氏の「口先だけ」政治をいつまで許すのか。
日々雑感 2017年1月1日
<首相は「誰もがその能力を発揮できる1億総活躍社会を創り上げ、日本経済の新たな成長軌道を描く」と、引き続き経済重視で政権運営に当たる意向を表明。「2020年、さらにその先の未来を見据えながら、安倍内閣は新たな国造りを本格的に始動する」として、今の自民党総裁任期が切れる18年9月以降も政権を担う意欲をにじませた。
 
  また、憲法が今年、施行70年を迎えることに触れ、「先人たちは世界第3位の経済大国、世界に誇る自由で民主的な国を、未来に生きる私たちのため創り上げてくれた」と指摘。「私たちも未来への責任を果たさなければならない」として、経済成長に加え、「積極的平和主義の旗をさらに高く掲げる」「子どもたちの誰もが未来に希望を持って頑張ることができる日本を創り上げていく」ことに決意を示した>
(以上「時事通信」より引用)
 
 上記が安倍氏の「年頭の所感」だそうだ。一体何年、安倍氏は「成長を加速する」と言い続ければ気が済むのだろうか。四年前に首相に就任した早々にも、彼は「デフレ化を脱却して2年後に2%インフレを達成する」と宣言した。
 そして四年後の現在、彼は未だに「経済成長の軌道に乗せる」と明確な施策も何もないままに主張している。彼がいかに「口先だけ」政治を行っているかの証拠だ。それでも国民は彼を支持し続けるというのだろうか。
 
 経済のみならず、直接国民の命を脅かす任務に「自衛隊員」をPKOという名目で「駆けつけ警護」を命じて内戦状態の南スーダンに派遣した。万が一にも「駆けつけ警護」を実施したなら、自衛隊が交戦するのは政府軍か反・政府軍化のいずれとなり、明確に「国際紛争の解決に武力を行使しない」とする憲法規定に違反する。
 断わっておくが、「駆けつけ警護」は自衛のための武力行使ではない。それは夜盗の類を武力で蹴散らすのでもなく、まさしく政府軍対反・政府軍の内戦に武力介入することに他ならず、国際紛争に武力介入することだ。
 
 安倍氏の「口先だけ」外交は悉く失敗した。北朝鮮から拉致被害者は一人として帰らないどころか、その消息すら北朝鮮当局から発表されていない。北方領土は「二島返還」すら消え去り、泥棒に追い銭の3000億円もの経済支援を約束し「特定の法の下で共同開発するから北方四島返還は新段階に踏み込んだ」とペテンの戯言をほざいている。
 特定の法の下は、ロシアの法の下に行われるのであって、ロシアのプーチン氏は北方領土に入植する者にはタダで土地を与えるとロシア国民を勧誘しているではないか。二百年以上に亘る入植という手法で人口を増加させていき、ついに人口が六割に達した段階で「住民投票」という手段でロシアは「民主的」にクルミア半島を「強行併合」してしまった。
 
 北方四島返還を日本国民が本気で望むなら、百年単位でロシアを無視し続けることだ。すべての対ロ国交を断ち、民間交流もすべて閉ざして事ある毎に「北方領土返還あるまで何もできない。泥棒といかなる交誼を結べというのか」と国際社会に発信し続ける粘り強さが必要だ。
 暗愚にして気の弱い安倍氏はプーチン氏の顔色を気にし、オバマ氏の顔色を気にし、トランプ氏の顔色を気にし、そして朴氏の顔色を気にして外交を行い、彼一人ですべての国際関係をブッ壊してしまった。それだけではない、スーチー女史にウン千億円もの支援をすると約束して三か月と経たないうちにミャンマーは中古日本車の輸入を禁止したではないか。
 
 安倍氏が世界漫遊で引き連れた財界幹部との共同経済活動にしても、悉く失敗している。潜水艦の売り込みから高速鉄道から何から何まで、すべて商売がうまくいっていない。その対価として国民の税金がウン兆円も世界の国々にばら撒かれた。
 これほど暗愚な男を国民はいつまで首相として戴いているつもりなのだろうか。彼を退陣させるのは簡単だ、マスメディアが捏造している支持率の捏造をやめれば良いだけだ。支持率が30%を下回れば、自民党が内紛を起こす。首相になりたい者や大臣になりたい者はゴマンといる。アッという間に安倍氏は倒閣の標的になって下痢に見舞われて退陣する。
 
 今年はそうした意味でマスメディアの捏造世論調査を暴く年にした方が安倍氏の退陣を「加速」するには有効かも知れない。ネット上でマスメディアの世論調査の捏造を暴き立てようではないか。それが私の新年の所感だ。