2026年7月13日月曜日

しばき隊と共産党の政局と自業自得 - 小池晃の書記局長解任を、志位和夫は自己批判を

  世に倦む日々氏が掲題の記事を出しました。

 同氏は、7月2日付のしんぶん赤旗無署名論文「反動政権、排外主義に反対する運動のあり方について」という「しばき隊の路上活動を批判する見解」が掲載され、同日、志位和夫、田村智子、市田忠義、小池晃、高橋千鶴子ら党中央幹部がこの記事をで紹介して拡散し、「左翼世界に大きな衝撃が走った」、「これに関連して5日には最近の騒動の中心人物であった家登みろくが離党を表明し、しばき隊支持派と反対派の間で応酬と抗争が激化し、党内が激震する情勢となっている」と書き出します
 論文自体は極めて常識的な内容で「路上」という言葉もありませんが、中見出しには「暴力行為を連想させるパフォーマンス」とか「国民多数の理解・共感・支持を得る運動の在り方」という記述があるので「路上での行動様式」を批判したものであることが想定されます。
 また「しばき隊」という言葉もないのでこれは同氏の造語と思われます。同氏のブログやXには10年以上前から登場していた言葉で、そのためか同氏の記事やXに対しては一部の勢力からは「口汚い」罵倒のようなものが繰り返し投じられていたようです。
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しばき隊と共産党の政局と自業自得 - 小池晃の書記局長解任を、志位和夫は自己批判を
                       世に倦む日日 2026年7月11日
7/2、赤旗新聞が「反動政権、排外主義に反対する運動のあり方について」と題した無署名論文を掲載しばき隊の路上活動を批判する見解を発表した。同日、志位和夫、田村智子、市田忠義、小池晃、高橋千鶴子ら党中央幹部がこの記事をで紹介して拡散、左翼世界に大きな衝撃が走った7/5 には、しばき隊系共産党員の象徴的存在の一人で、最近の騒動の中心人物であった家登みろくが離党を表明、しばき隊支持派と反対派の間で応酬と抗争が激化し、党内が激震する情勢となっている。一報を見て最初に浮かんだ感想は、やっとここまで来たかというものだ。と同時に、あまりにも遅すぎたと率直に思った。もう少し早ければ、党再生に繋げられ、雨降って地固まる結果に繋がったはずだが、今の党の現状では、内部にしばき隊系があまりにも増殖しすぎていて、混乱がどこまで拡大するか予想できない。書記局長の小池晃自身が事実上しばき隊幹部であり、10年以上、日本共産党としばき隊の一体化を過激に推進する首謀者だった

共産党としばき隊の一体化。それはまぎれもなくしばき隊による共産党の乗っ取りである。党の組織と運営をしばき隊の支配下に置き、党の要職をしばき隊系で揃え、党を使ってしばき隊の目的と方針を実現することだ。共産党はしばき隊に乗っ取られてきた。自ら手引きしてしばき隊を内部に侵入させ、血管を通じて器官を侵食させ、共産党をしばき隊党の身体に改造してきた。だが、しばき隊のイデオロギーと日本共産党本来の科学的社会主義が全く相容れず、本質的に異なる思想性であるため、当然、党組織の身体はアレルギー反応を起こし、異物を体内から排除しようとする生理になる。それは自明の法則性で、私はかれこれ13年前から、共産党がしばき隊の庇護者となって 疑似的WinWin の迷走を始めた時点から、その自家中毒を指摘して警告、今日の破産と危機を予言してきたしばき隊はリベラリズムの反差別主義(実はそれは名目で真の狙いは利権)。共産党はソシアリズムの科学的社会主義。二つは原理と目的が違う

共産党としばき隊の一体化。それはまぎれもなくしばき隊による共産党の乗っ取りである。党の組織と運営をしばき隊の支配下に置き、党の要職をしばき隊系で揃え、党を使ってしばき隊の目的と方針を実現することだ。共産党はしばき隊に乗っ取られてきた。自ら手引きしてしばき隊を内部に侵入させ、血管を通じて器官を侵食させ、共産党をしばき隊党の身体に改造してきた。だが、しばき隊のイデオロギーと日本共産党本来の科学的社会主義が全く相容れず、本質的に異なる思想性であるため、当然、党組織の身体はアレルギー反応を起こし、異物を体内から排除しようとする生理になる。それは自明の法則性で、私はかれこれ13年前から、共産党がしばき隊の庇護者となって 疑似的WinWin の迷走を始めた時点から、その自家中毒を指摘して警告、今日の破産と危機を予言してきた。しばき隊はリベラリズムの反差別主義(実はそれは名目で真の狙いは利権)。共産党はソシアリズムの科学的社会主義。二つは原理と目的が違う

最近物議を醸している鍋倉雅之や家登みろくについて、私は関心を払わず注視して来なかったので、特に論評するほどの知識と情報を持っていない。できれば素直に反省して心を入れ替え、不破哲三に即(つ)き学ぶ科学的社会主義者となって出直してもらいたいと願う。彼らから見て、私はどのような亡霊なのだろう。Google の画像検索で「しばき隊」と入れると、私の本の写真が上位に登場するのを確認する。この10年、しばき隊は日本の政治においてきわめて重要な存在で、日本の政治を悪くした悪性腫瘍の疫病神だったが、この対象に客観的なメスを入れて解剖し、生態と構造を分析して思想的本質を検出する社会科学の試みがなかった。だから、10年前の私の本が検索に出るのだ。同様にXで「しばき隊_共産党」と二語検索すると、私の10年前の批判的投稿が次々に出現する。いま焦点が当たっている路上のしばき隊活動家にとって、私は『1984年』に登場するエマニュエル・ゴールドスタイン的な「伝説の悪魔」の表象なのかもしれない

しばき隊を批判する議論がなく、しばき隊研究の営為がなかったことは、本当に残念な欠落だ。左翼とアカデミーの怠慢と怯弱だ。その不毛と捨象のため、しばき隊の共産党乗っ取りは支障なく着々と進み、共産党はしばき隊化し、取り返しのつかない窮極の段階に至ってしまった。これからあるのは内部対立と権力闘争の本番だが、それを組織立て直しの原動力に転化できる体力が党内に残っているのか、弁証法的統一と発展の成功物語へとキャリーできる指導者が出現するのか、全く見通しは立たず悲観的になる。共産党は、自らの手で組織を壊してしまった。自壊を主導したのは小池晃で、責任は志位和夫にもある。この失態の原因の一つは、小池晃がマルクスの古典理論にコミットしておらず、科学的社会主義のエートス⇒習慣)がなく、党の基本教理を時代遅れで役に立たないと認識している点にあるだろう。80年代以降の左翼の脱構築(ジェンダー、マイノリティ、)の潮流の方に価値と意義を見出し、党の方向性を基礎づけようとした誤謬にある。志位和夫も同罪だ

現局面は、日本共産党がしばき隊との一心同体の癒着関係からやや離れ、距離感を取り戻し始めた位置にあると言える。この変化の兆候は、2年前に志位和夫がマルクスへの原点回帰に踏み出した頃から見え始めていた。中野晃一との距離も大きくなった。立憲民主党との「野党共闘」路線の破綻が明らかとなり、右寄り=リベラリズムに振り切っていた党のスタンスが修正の傾向を帯びる。そこに、党乗っ取りのアクティブであるしばき隊党員が暴れ、また、しばき隊が、小池指導部から切られて離党を余儀なくされた面々への誹謗中傷を重ねる騒動が横溢していた。暴力的内紛事案が猖獗をきわめて容認できない臨界的地平にまで至り、党重鎮の出動に至ったのだろう。紳士的な知性と良識の鏡だったカリスマ不破哲三の死も、科学的社会主義のエートスが復活する素地になったかもしれない。不破哲三としばき隊とはあまりに違いすぎる。志位執行部は、10年前、しばき隊の情報をどのように不破哲三に報告し、しばき隊との連携共闘の承諾を得ていたのだろう。謎である

一瞥したところ、しばき隊の首領は相変わらず野間易通が続けているようだ。13年前から何も変わってない。野間易通がしばき隊批判者にXで嫌がらせや揚げ足取りを行い、それが犬笛となり扇動となって子分どもが狼の群れの如く凶暴に襲いかかり、侮辱、罵倒、愚弄、挑発、威嚇、デマ、誹謗中傷のネットリンチに及んで行く。10年以上前の私の頃と違うのは、法改正の影響で誹謗中傷攻撃の悪質度が弱まった点と、有田芳生・香山リカ・五野井郁夫らしばき隊文化人による拡散(リポストによる加担・幇助)の光景がない点だけだ。見ていると、野間易通やしばき隊が繰り出す「反差別」のナラティブに対して、しばき隊批判者がそれを朝田理論だと批判する場面に何度も遭遇した。どうやらその認識が定着しているようだ。記憶に間違いがなければ、しばき隊の「反差別」言説を朝田理論と同じだと正面から指弾した嚆矢は私である。まさに劣化版コピーそのもの。真相は丸パクリだろう。しばき隊初期の幹部は関西出身者が多く、この「極意」に精通していたと思われる

社会科学は自然科学と違って実験による証明ができないが、代替の方法として歴史を分析に使うのだと言ったのは丸山真男だった。石川健治も言っていた。1970年代から80年代にかけて、部落解放同盟朝田派と日本共産党との間に起きた抗争は凄絶で、八鹿高校事件など幾多の事件で傷害の被害者となった共産党側の立場に立てば、まさに解同の暴力が吹き荒れた時代だった。私の見方では、2010年代から現在までしばき隊の暴力が吹き荒れる荒野が続いている。西日本の田舎町で70年代に少年時代を送った私にとって、この政治抗争の意味はとても重い。あの政治が地域にもたらしたマイナス影響の大きさは計り知れない。小さな田舎で、共産党と社会党が反目対立し、互いを不倶戴天の敵のように憎悪し合う関係となり、癒せぬ傷跡を残す結果となった。地域での革新統一戦線の崩壊は、まさに同和問題の衝突と遺恨に集約されていたという総括が、少年期に当該政治を目撃した私の率直な証言である。無益な抗争だった。あれさえなければと思い嘆く者は多い

Wiki に「朝田理論」の説明が載っていて、そのロジックの要諦が簡潔に整理されている。何が「差別」かを定義し決定するのは解放同盟の側で、他にはその権利と立場はない。しばき隊とそっくり同じだ。私はしばき隊からなぜか「レイシスト」と認定されて攻撃を受ける羽目になったが、その根拠は全く不明だ。70年代から80年代、共産党はこうして現場で「差別加害者」に指定され、朝田派によって熾烈な糾弾を受けたのだろう。しばき隊はレイシスト認定した相手(敵対者)に対して、人格を否定し人権を認めぬ攻撃を浴びせ、暴力で排除して行く。そしてそれを正当化する。単に口先の脅しだけでなく、しばき隊弁護士が重厚な陣容で控えていて、法的な威圧も構えられている。しばき隊と対決する者は、訴訟を覚悟して戦わなければならない。朝田理論の本質がこうしたトリックを内在していて、政治の武器として活用された事実について、日本共産党の幹部たちは私以上によく周知しているはずだ。志位和夫は71歳だから、まさに青春時代にこの問題と直面している

その共産党中央が、しばき隊と組む方針を出し、しばき隊を組織内部に取り込み、二人三脚から一心同体へと癒着を深めたという現代政治史の倒錯を、われわれはどう理解すべきなのだろう。誰でも分かるとおり、嘗ての共産党と社会党(朝田派)の対立は、現在のしばき隊批判派としばき隊との対立と相似形である。同質同類の内ゲバが再現されている。現在のような対立抗争になる展開を、10年前の党中央が予測できなかったとは思えない。一体、あの解同朝田派との抗争の経験から何を学んだのか。しばき隊の狙いは乗っ取りであり、日本共産党の組織に寄生し、操縦領域を広げ、ヘゲモニーを握ることで、左翼世界での自己の正当性を調達・担保し、左翼業界での利権と影響力を拡大することだ。「反ヘイト」を日本共産党の事実上の綱領にし、共産党を「反差別」政党の内実に組み換え、それを黒幕の位置からコントロールすることである。実際、当時の西日本の地域の社会党は、外形は社会党だが実態は解同党だった。市職や市議は朝田派の言いなりで、利権予算が分配されていた

10年前、私は解同朝田派としばき隊をアナロジーの方法で概念化し、本質の類似を浮き彫りにし、共産党に警告を発した。しばき隊と癒着を深める路線の拍車を批判し、今日の組織破壊禍のディスアスターの事態まで予言した。半世紀前の当時、社会党は足腰がなく、政治運動の活力に欠き、解同に依存して組織を維持し、左翼内で共産党に対峙する存在感を確保する選択をした。今の日本共産党がしばき隊に依存する理由は、大学で民青が壊滅状態となり、運動員の供給源を絶たれ、組織活動の再生産が困難になったからだ。嘗ての社会党の事情と同じである。その背景と動機も指摘した。志位と小池の執行部にとって、路上パフォーマンスを演出して左翼界隈から持ち上げられていたしばき隊は、天使の出現と幻覚され、安易に飛びついたのだろうか。加えて、時代は脱近代知と現代思想が全盛であり、ジェンダーとマイノリティが万能の時代であり、時代の思想潮流を錦の御旗に掲げるしばき隊をば、正義の軍団として評価づけし、積極的に擁護し連携する相手と認めたのだろう。全くの誤断と失敗だ

反復して恐縮だが、しばき隊の掲げる思想(名目に過ぎない)の本質がリベラリズムにあり、日本共産党の科学的社会主義のソシアリズムと相容れない原理的齟齬は、くどいけれど強調しておきたい。科学的社会主義とのバッティングは必然だ。しばき隊と日本共産党との接点に位置する神原元が、自己の思想的根幹がロールズだと漏らした件も、示唆的な事実として照明を当ててよい。しばき隊はむしろ社会主義の否定者で敵対者である。野間易通は堂々と、繰り返し「憲法9条2項を削除せよ」と唱えていて、戦後民主主義も頭から否定している。しばき隊を党員にして大量に取り込んでいたら、いずれ管制高地を乗っ取られ、科学的社会主義の綱領を放棄せざるを得なくなる。党名変更に追い詰められる。私はそう予言した。志位と小池の執行部が日本共産党をしばき隊党に改造する党運営に傾斜した根本的要因は、この二人に科学的社会主義の信念と自信がなく、不破哲三的な理論的能力とエートスを欠いていて、それゆえ時代に迎合して日和見する判断と決定しかできなかったからだろう。庇を貸して母屋を乗っ取られる局面に差し掛かったが、小池晃については確信犯の疑いも漂う

いずれにせよ、事態を打開するには小池晃の書記局長解任しかない。志位和夫の自己批判も必要だろう。しばき隊を一気に清算するときだ。日本共産党が科学的社会主義の原点に戻り、理性を取り戻して大義に即き、創造的な理論研究と理論開発に挑むことを、その成果を世界に発表して賞賛を受け、世界の社会主義を活性化させ、国内で支持と勢力を増やす図を期待する。