2026年2月21日土曜日

25年で統一協会と12回接点 高市首相(しんぶん赤旗日曜版)

 しんぶん赤旗日曜版に掲題の記事が載りました。
 高市氏が恒常的に虚偽発言を繰り返すことは、早い段階から識者が指摘しいまや周知の事実となっています。
 高市氏は過去25年間で12回統一協会との接点があったことが高市事務所の内部資料、日刊紙「世界日報」などから確認されています。しかし高市氏は下記「座談会」への出席だけは認めざるを得なかったのですが、その他については全て否定しています。
 その「座談会」は、「世界日報」のダイジェスト版月刊誌『ビューポイント』に掲載された、原記事「世界日報」(01年1月5、6日付)の「21世紀・政治における女性の役割」という新年の催しで、「参加者は細川隆一郎氏と自由党の武山百合子氏と高市氏の対談」だったと認めました。
 しかし実際には3人の他に「世界日報」主筆の木下義昭氏も参加していました。
 木下氏は1995年5月~15年3月まで世界日報社の代表取締役を務め、対談当時も「世界日報」の大幹部でした。だからこそ高市氏は木下氏の存在を隠した疑いがあります。
 隠ぺいしても真実はいつかは明らかにされるものです。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
統一協会 霊感商法 巨額献金 25年で12回接点 高市首相認めた1件でも「世界日報」社長との関係隠す
                   しんぶん赤旗日曜版 2026年2月22日号
「連続追及 高市首相の嘘(うそ)と疑惑」。第1回(2月15日号)は、統一協会(世界平和統一家庭連合)関係者による高市早苗首相の支援団体の存在や団体代表の正体に迫りました。第2回は、教団側との関係を隠ぺいする高市氏のウソを事実と証拠で徹底検証します。

 安倍晋三元首相の銃撃事件直後の2022年8月10日。高市氏は岸田内閣で経済安全保障担当相に就任しました。就任会見で高市氏は、教団関係の月刊誌とは知らずに取材を受けたとして件の接点を認めました。首相就任後も同様の説明をしています。
 しかし編集部の調べによると、高市氏側と教団側との接点は少なくとも12件(末尾の表)。教団の創始者・文鮮明の提唱で創刊された日刊紙「世界日報」には初当選直後の1994から01年までに5回、登場しています。
 しかも接点を認めた件についても、対談相手「世界日報」の社長・主筆(当時)の木下義明氏がいたことは隠してます
 高市氏が「世界日報に何度も登場した90年は、教団の霊感商法が問題となっていた時期。「世界日報」に出るこで教団の活動にお墨付を与えた高市首相の政的・道義的責任が問われる重大問題です。
 東京高裁は3月にも団の解散命令の可否を決定します。高市首相は団側との関係について民に説明すべきです

関係隠し続ける高市氏
「法令に違反する行為は約40年間、全国的に行われ、類例のない膨大な規模の被害を生じさせた」「今も類似の被害を生じさせるおそれがある状況が残っている」として、東京地裁が宗教法人法に基づく解散命令の決定を出した統一協会(世界平和統一家庭連合)。決定は、被害は少なくとも1559人、計約204億円に上ったと認定しました。教団は即時抗告東京3月にも解散命令の可否を検討します。
 2022年7月の安倍晋三元首相銃撃事件。この事件を契機に、統一協会による高額献金被害の実態が改めて注目され、その教団と癒着した自民党議員に国民の批判が広がりました。
 岸田文雄首相(当時)は同年8月10日の第2次改造内閣発足の際、教団との関係を認めた閣僚7人を交代させました。しかし閣僚就任記者会見で新たに7人が教団との接点を認めました。(同月15日に1人が追加で認め計8人に)
 就任会見で教団側との接点を認めた閣僚のひとりが、経済安全保障担当相に任命された高市早苗氏でした。高市氏は会見で、毎日新聞の指摘を受けて国会図書館に照会したところ、政治評論家・細川隆一郎氏(故人)の誘いで対談した記事が月刊誌『ビューポイント』(01年)に掲載されていたのがわかったと説明。「昨日まで『ビューポイント』という本が旧統一協会と何らかのかかわりのある本だと知らなかった」と弁明しました。
 高市氏は会見後、(旧ツイッター)にこう投稿しました。
「2006年にシステム改修した事務所のパソコンは、各種情報が細かく記録できます。選挙応援無し。行事出席無し。金銭のやり取り無し。祝電も当事務所が手配した記録は無しでした」22年8月14日)

内部資料に「パー券購入」
 高市氏の説明や投稿を覆す情報が22年8月、関係者から編集部に寄せられました。19年に開かれた高市氏の政治資金パーティー券を教団の関連団体「世界平和連合奈良県連合会」が計4万円分購入したというのです。
 編集部はこの団体の関係者を取材した上で「重大疑惑/高市経済安保相のパー券/統一協会関連団体が購入」(22年9月25日号)とスクープ。しかし高市氏は会見(同年9月26日)で「ご指摘の団体からの振り込み、また領収書を切った記録もなかった」「厳重に抗議
した」と発言しました。
 今年、編集部が入手した高市事務所の内部資料。ここには、日曜版スクープの通り、高市氏のパーティー券を教団の関連団体「世界平和連合奈良県連合会」が計4万円分購入(19年)したとの記載がありました。内部資料には他にも教団関連団体がパーティー券購入(12年) ▽関連団体から行事の案内招待(15、16年) ▽挨拶状送付先リストに教団関連団体名-など教団側との深い関係を示す記載がありました。
 内部資料が事実なら、高市氏の会見での発言やへの投稿はウソとなります。しかも当時の高市氏の説明を検証すると、単なる事実誤認などではなく、教団との深い関係を確信″的に隠ぺいしていた疑いが浮上してきます

「世界日報」の社長と対談
 22年8月14日夜、高市氏がに投稿した内容を見でみると 
「細川隆一郎先生との対談掲載誌が旧統一教会開催団体の媒体だとは、当時は知るすべもありませんでした」
 当時出演したテレビ番組でも高市氏は同様の説明を繰り返しました。
 そもそも月刊誌『ビューポイント』は、統協会の創始者・文鮮明の提唱で創刊された日刊紙「世界日報」のダイジェスト版。もとをたどれば「世界日報」(01年1月5、6日付)の「21世紀・政治における女性の役割」という新年の「座談会」企画の記事です。
 会見で記者から『ビューポイント』での対談相手を問われた高市氏。「細川先生と、自民党は私、あと自由党に当時おられた武山百合子さんとの対談でした」と笞えました。しかし会見で隠していた人物がいました。記事をみると、対談参加者として3人の名前以外に「世界日報」の主筆として木下義昭氏の名前が記されていました
 法人登記簿によれば、木下氏は1995年5月~15年3月まで世界日報社の代表取締役。対談当時も「世界日報」の大幹部でした。教団元幹部は「若いときからの信者で重鎮だ」といいます。だからこそ高市氏は、木下氏の存在を隠した疑いがあります

統一協会に〝お墨付き
ころか次々と登場
 そもそも高市氏が「世界日報」に出だのはこれが初めてではありません。
 93年7月の衆院選で初当選した高市氏。その約9ヵ月後の94年4月24日付に単独インタビューで登場しています。翌95年1月1日付にも「新年企画」のンタビューで登場しています。
 96年1月9日付では、細川氏、西村真悟衆院議員(当時)、前出の木下氏らと対談しています。木下氏は当時すでに代表取締役で、2度も対談した人物を忘れるなど、普通はありえません
 97年3月17日付には、夫婦別姓導入についての高市氏のインタビューが掲載されています。
 高市氏は初当選直後から5回も「世界日報」に登場しているいわば常連″。それでも接点は1件だけと言い張って教団側との深い関係を隠ぺいしています。編集部の質問(23年3月)に高市事務所は無回答。日曜版(23年3月19日号)は「高市大臣新たにウソ発覚/統一協会『世界日報』に何度も登場」と報じました

被害問題化の時期 責任問われる
 なぜ高市氏は、調べればすぐにわかるにもかかわらず「世界日報」に出たことについてウソをついてまで隠ぺいするのか
 高市氏が「世界日報」に何度も登場した90年代は、統一協会の霊感商法や集団結婚式がメディアで大きく報じられ、被害者が教団に損害賠償を求める民事訴訟を多数起こしていた時期です。その時期に「世界日報」に出ることは、教団の活動にお墨付きを与える行為で政治的・道義的責任が問われる重大問題。だからこそ高市氏は隠ぺいしたのではないか-
 高市氏が首相に就任したのは25年10月21日。その直前にも高市氏はウソをついていました。
「中田敬彦のYouTube大学」(25年9月30日)で高市氏は「私が雑誌の取材を受けた時には細川隆一郎さんから誘われて、ちょっと雑誌の対談につきあってくれと言われて」とこれまでと同様の説明をしています。身が閣僚だった当時、予算委員会で野党が配布した教団関連団体の一覧表を見てその多さに驚いたというエピソードを紹介。「奈良のコンピューター、パソコンで検索して、いっさい入っていないよね、関わってないよねと確認したぐらい」と語っています。
 高市氏のいう一覧表とは22年10月19日の参院予算委員会で配布された辻元清美議員事務所作成の「統一教会関連団体リスト」とみられます。
 関連団体リストには「世界平和連合」「日韓トンネル推進全国会議」などが含まれています。編集部が入手した高市事務所の内部資料で検索してみると、当該団体は簡単に見つかります。高市氏は、教団側との関係を隠ぺいするために、ウソにウソを重ねていた疑いがあります。
 首相として出た今年2月8日の総選挙開票特番。統一協会との関係を改めて確認された高市首相は「これまでに党に報告をした、私が(統一協会の)関係団体だと知らずに過去に受けたインタビュー、それ以外のものはございません」(「日テレNEWS」)と断言しています。
 安倍晋三首相(当時)は「桜を見る会」前夜祭をめぐり、国会で少なくとも118回、虚偽答弁をしました。首相辞任後、安倍氏は衆参両院の議員運営委員会で「事実に反するものがあった」「国民の信頼を傷つけた」と述べました民主主義社会において、政治家、中でも首相のウソは絶対に許されません。
 編集部の質問に高市事務所は回答しませんでした。

疑惑説明し教団と関係断絶を
           全国霊感商法対策弁護士連絡会代表世話人 山口 さん
 統一協会は正体を隠した違法な勧誘や霊感商法などの反社会的行為で人材と資金を獲得し、韓国本部への献金を継続してきた団体です。政治家が関係を持つことで統協会の活動にお墨付きを与え、それが利用されてきました。政治家が統一協会側との関係を認めず隠ぺいすれば、関係を断ち切れないと思われても仕方がない。高市首相が教団側と数々の接点があった疑いを指摘されているのなら、それについて明確に説明し、今後は関係を断つことが最低限の責任です。

           高市早苗氏側と統一協会側の接点
1994年4月24日  「世界日報」にインタビュー記事
  95年1月 1日   「世界日報」にインタビュー記事
  96年1月 9日  「世界日報」に西村真悟衆院議員、政治評論 家細川隆一郎
             同紙代表取締役(編集主幹)らとの対談記事
  97年3月17  「世界日報」にインタビュー記事
2001年1月5、6日  「世界日報」に武山百合子衆院議員、細川氏、同紙社長(主筆)
             らとの対談記事
  12年15日   世界平和連合」を紹介者に「早世会」代表者ら3人がパーティ
             ー券を計6万円分購入
  15年8月 9日  「世界平和連合」が「定期講演会」開催。「案内招待」があり、
             事務所が「手紙」対応
  16年6月21日  「日韓トンネル研究会」が「第13回通常総会 と講演会」開催。
            「案内招待」があ、事務所が欠席連絡
  16年8月7日   「世界平和連合」が「定期講演会」開催。「案内招待」があり、
             事務所が「手紙」対応
  16年       「ご挨拶状」送付先リストに「世界平和連合奈良県連合会郡山支
             部」の「副支部長」
  18年       「ご挨拶状」送付先リストに「世界平和連合奈良県連合会郡山支
             部」の副支部長」
  19年3月13日  「世界平和連合奈良県連合会」がパーティー券を計4万円分購入
     高市事務所の内部資料、「世界日報」などから編集部作成。肩書は当時