2026年2月2日月曜日

高市圧勝の情勢予想、中道の無策無能に憤る - 中道は解散、立憲は分裂へ

「世に倦む日々」氏が掲題の記事を出しました。
 第1節では、16日の「中道改革連合」の立ち上げの会見までは百点満点で、当然、それに続けて選挙プロモーションのプログラムが縦横に綿密に仕込まれ、次から次へと繰り出され、世間を賑わせると予想していた。斉藤鉄夫と野田佳彦の出番が終わった後は、次の人材が登場して中道の理念を語り、高市政治の危険性を言い、政策転換の必要性を有権者に訴えるものと期待していたが、記者会見と新聞告知をしただけで、国民宛の広報はそのまま放ったらかし状態にされた(要旨)」と憤慨しています。
 マスコミによる中道の疎外も目に余りますが、確かにそれに対抗することこそが存在価値を世に問う政党として必要なことでした。
 同氏は、続いて「消費税論議に安直に乗るなど無意味の極致であり、時間を潰されて高市を有利にするだけなのに、愚かとしか言いようがない。野党たる中道新党が選挙戦で第一に提起して問うべきは、自民党と統一教会の癒着であり、自民党の裏金問題であり、中国との外交通商の危機の問題だった。高市はそれを隠すために解散に逃げたのであり、高市の弱点なのだから、そこを争点にすべきだった」と述べます。説得力があります。

 切りがないので記事の抜粋・紹介はここまでとしますので、どうぞ記事をお読みいただいて、「世に倦む日々」氏の緻密な思考を汲み取ってください。
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高市圧勝の情勢予想、中道の無策無能に憤る - 中道は解散、立憲は分裂へ
                       世に倦む日日 2026年1月30日
高市の解散から一週間が経った。あっと言う間に時間は流れ、一週間後には投票日が来る。何もかも目算が外れ、こんなはずではなかったと唇を噛む失意の連続ばかりだ。目の前を過ぎた選挙経過が信じられない。立憲と公明の新党結成は周到に準備した戦略の遂行であり、高市が解散総選挙に出て来るのを見越した上で、それを迎撃して勝利する妙計に違いなかった。落ち目だった二党が選挙に勝って党勢を挽回するという目的と観点からは、秀逸な戦略の採択と決断であり、反高市の国民を勇気づけるサプライズの電撃挙兵だった。1/16 の発表までは百点満点だったと言える。だが、その後が全く続かない1/16 のローンチ⇒打上げ)ですべて終了し、後は新党のニュースは途絶えて消えた。信じられない。まるで、社運を賭けた新製品を市場に投入したメーカーが、記者会見と新聞告知をしただけで、テレビCMも打たず、カタログも刷らず、 流通店頭にも商品を並べず、そのまま放ったらかし状態にしたのと同じだ。

想定外だった。これだけ極秘で戦略を進め、世間を驚かせる大胆な仕掛けを打ち上げたのだから、当然、それに続けて選挙プロモーションのプログラムが縦横に綿密に仕込まれ、次から次へと繰り出され、毎日の政治ニュースを新党の話題が埋めて世間を賑わせると予想していた。斉藤鉄夫と野田佳彦の出番が終わった後は、エバンジェリスト⇒福音伝道者)が登場し、中道の理念を語ると同時に高市政治の危険性を言い、政策転換の必要性を有権者に訴えるものと期待していた。認知度と好感度を上げる宣伝を担う清新なイメージキャラクターが用意されていると確信していた。渡辺謙でも佐藤浩市でもいい。畠山澄子でも鎌倉千秋でもいい。影響力のあるシンボルが出現してブランディング作戦をドライブするだろうし、それが必要だと思っていた。また、注目を惹く魅力的な新人候補が次々と発掘、紹介され、出馬会見のニュースが続き、Xの話題を毎日埋めて行くと考えていた。05年の郵政選挙のときのように

ところが何もない。狡猾なマスコミは、この選挙の争点を消費税減税論に設定した。マスコミとグルの高市は、すぐに武器庫から「食料品税率ゼロ」を持ち出し、巧妙に争点を消す策に出た。財務省と一心同体のマスコミは、この消費税選挙報道を税率引き下げ反対を世論に刷り込む機会に利用し、毎日毎晩、日本の財政危機を言い上げるプロパガンダをシャワーしている。高市とマスコミがその反撃に出ることは十分予想できたのに、中道新党の側には対策がなく、ずるずると相手の仕掛けた土俵(罠)に乗るだけだった。消費税論議に安直に乗るなど無意味の極致であり、時間を潰されて高市を有利にするだけなのに、愚かとしか言いようがない。野党たる中道新党が選挙戦で第一に提起して問うべきは、自民党と統一教会の癒着であり、自民党の裏金問題であり、中国との外交通商の危機の問題だった。高市はそれを隠すために解散に逃げたのであり、高市の弱点なのだから、そこを争点にすべきだった

1/26、午後に記者クラブ主催の、夜に報ステとNEWS23の生放送で党首討論会が行われた。ハイライトはれいわの大石晃子で、統一教会問題で高市に対して迫真の切り込みを演じ、翌日のXタイムラインで称賛を浴びる展開となった実に不思議なことに、この選挙戦で統一教会の疑惑が表面に浮上しない。高市に忖度し、高市に不利になる討論会を避けようと配慮するマスコミの動機は分かるが、与党批判の弁で点数を上げるべき野党が、この問題を避ける態度なのは理解できない。中道の野田佳彦は一切口にしない。共産の田村智子も、この問題は争点にならないと軽視したのかどうか、厳しく非難して論争に持ち込もうとする姿勢がない。私はてっきり、田村が、高市が裏金議員を公認した問題を焦点化し、討論会で国民を代弁して糾弾、高市を猛撃する見せ場を作るものと期待していた。何と言っても裏金問題は共産党の十八番”であり、これによって自民党は選挙で過去2回敗北を喫している

裏金問題は自民党の急所中の急所であり、物価高への疲弊や苦悶とセットになって庶民の政治への怨嗟を媒介させている問題だ。だが、田村が高市を衝く場面はなかった。グリーンランドだのベネズエラだの、ずいぶん遠い問題を持ち出して論点化を試みていた。何を考えているのか分からない。結局、国民が求める高市への攻撃を勇猛果敢に実践した大石晃子が、テレビの前の野党支持者の溜飲を下げさせ、討論会の主役になって印象を残した。解散がなく順当に通常国会が開かれていれば、今頃、統一教会問題と政治資金疑惑とレアアースの通商失政で詰責され、高市は予算委で火だるまの炎上になっていたのである。選挙戦の党首討論会は、言わばその代替となる政治機会で、野党が国民を代弁して高市を徹底追及し、高市を論破して破綻に追い込み、支持率を激減させ、そのまま投票で国民の審判に持ち込む場だった。その進行が当然だった。だが、中道の野田はそれを不作為し、共産の田村はそれを閑却した。

報ステの討論会を見ていて率直に感じたのは、高市・吉村・神谷・玉木の和気藹々ぶりであり、まるで居酒屋で懇談しているような蜜月模様を演出していた。特に高市・吉村・神谷の3人は同志関係そのもので、選挙で競い戦っているという対立関係がまるでない。3人と少し距離感のある玉木にラブコールを送り、早く仲間に入れと催促していた。消費税問題などどうでもいい架空の争点であることは、3党の3人は承知しているのだ。真の争点は、高市が言っていた「国論を二分する諸政策」の方である。おそらく4人は何かの通信ツールを使って、あるいは高市の引き籠りを隠れ蓑にして直接会い、水面下で協議を重ねていると推測される。そうした想像が容易に浮かぶほど、報ステの討論会の4人はべたべた睦んでいた。スタジオを出た後、河岸を変えて料亭の一室で酒盛りの密談を始めそうなほど。また、その料亭の和室には、仲間外れにされた中道の野田の大きな顔が石の置き物になっていて、部屋の隅から4人を眺めている如く

党首討論会を通じて、中道の野田は全く存在感がなく、出番がなく、言葉に説得力とエネルギーがなかった。中道に無党派の支持を惹き寄せる鋭い訴えがない。メッセージの響きと効果を積極的に感じさせる瞬間が絶無だった。このことは、2017年の枝野新党立ち上げの成功と比較すると差異がよく理解できる。枝野幸男の新党結成時の一挙一動は、安倍政治を批判して野党を応援する市民を代弁し、希望に応え、その心を熱く掴んだ政治ドラマだったと言える。だからうねりが起こり、台風の目となって主導権を握り、大きな得票を結果する戦いができた。一般に、国政選挙で野党が自民党に勝つ場合というのは、左バネを利かせたモメンタムがハプンするときだ。左側が爆発的な潮流を作り、その勢いをマスコミが無党派に伝導したとき、野党が優勢となり勝利する情勢が出来する。左バネの作動と発揚は必須の契機で、中道が勝つ気があるのなら、その政治設計に注力し腐心する必要があった。今回、その要素は皆無であり、中道は左派を圏外視して切り捨てている。

新党を立ち上げた直後の一週間は本当に大事な時期で、そこが勝負の分かれ目である。たじろぐ高市を後目に次々とプログラムを繰り出し、有力インフルエンサーを動員して短期集中のエバンジェリズムを興し、TikTokのショート動画の配信数で圧倒する必要があった。そして、左派(共産・れいわ)と対話して左側のムーブメントを可視化させ、糾合して全国に波及させ、小選挙区の情勢で比較優位に立つ条件を作る必要があった。それこそ理想的な展開で、立憲と公明の同盟を企画・提案した私が楽観的に描いていた構想だ。だが、すべてが逆へ逆へ動き、反動と萎靡と無策の日々だけが続き、興ざめの進行となり、投票一週間前にして絶望的な状況が広がっている。新党の「ネット軍師」の立場としては、まさに想定外であり、遺憾であり、屈辱であり、新党指導部の無能と怠惰に怒りが収まらない。何十年も選挙を経験してノウハウを知りながら、一体、今回のぶざまと杜撰は何なのだ。電光石火の戦略を成功させるには、オペレーションの中身が要るだろう

解散から一週間経ち、投票まで一週間となったが、斉藤と野田が言っていた「中道のうねり」の興隆は現時点で確認できない。マスコミの序盤情勢調査では、高市自民が単独過半数超えという分析が示され、中道は議席減という報道になっている。1/26 の党首討論会でも高市は余裕綽々で、仲間の吉村・神谷・玉木と穢らわしくジャレ合っていた。争点が危惧していた急所の方向に定義されず、無内容で些末でテクニカルな消費減税財源論になり、野党が高市の弱点を衝く論戦を挑まないため、高市は淡々と日程を消化して逃げ切ればいいだけという安心安全の境遇になっている。中道新党で旋風を起こし、反高市の世論を結集し、高市の高支持率の壁を崩して、小選挙区を中道で制そうと目論んだ私の展望は破れた。残念だ。この選挙で負ければファシズムとなる。治安維持法(ス防法)の制定となる。改憲発議と国民投票の局面が来る。その運命を甘受しなければならないのかもしれない。日本の多くの有権者が、治安維持法と9条改憲と核武装を望む現実は耐えがたいものだ

何度も書いてきたことだが、選挙で敗北すれば、中道は空中分解して党解体となるだろう。旧立憲で責任追及の執行部批判が起こり、揉めて分裂となり、旧立憲のほとんどの議員は玉木国民に移って大所帯となる。一部の左派議員は小さな新党を結成する。旧公明の衆院議員は元の公明党に戻り、斉藤鉄夫と西田実仁は引責辞任する。中道は雲散霧消となる。公明党は舵を右に切り、高市自民との連携を模索する公算が高いが、女性部は反戦の意思が頑強で、党内・学会内が左派と右派に分裂する可能性もある。かくして国会内の議員の大半が高市与党あるいは高市準与党となり、自民・維新・参政を中心に国民を加えた大政翼賛会の骨格が出来上がる。この高市与党と準与党で”社会保障改革”が始まり、社会保障の大幅削減が決まり、消費税増税(税率15%)が決まるだろう。その前にスパイ防止法が来て、改憲発議が来るだろう。最悪の情勢になった。X も note も書けなくなる日が近いかもしれない。