2026年2月9日月曜日

ナチス党躍進に類似の自民大勝(植草一秀氏)

 植草一秀氏が掲題の記事を出しました。
 衆院選では自民党が信じがたい大勝利をおさめました。植草氏は、その背景にはメディアが決して高市政権を批判せずに「高市新体制を絶賛する報道を続けた」これがすべての原点であるとして、この大勝利は2001年発足の小泉内閣と2012年発足の第2次安倍晋三内閣に類似していると述べます。
 いずれも「米国傀儡政権」であり、「米国の利益につくす政権」でした。今回、投票日直前の5日、トランプがわざわざ高市政権への支持を表明したことはその顕れでした。

 高市氏は3月19日にホワイトハウスでトランプと会談するようですが、あの原子力空母「ジョージ・ワシントン」の甲板上で欣喜雀躍して識者の顰蹙を買った高市氏の異様さが思い出されるばかりです。
 今後高市氏によって極右軍国主義政治が行われるであろうことについて、植草氏は「この道を選択したのが日本の主権者であることを銘記する必要がある」と述べます。要するに「政治は人民のレベルに応じて行われる」ことを銘記すべきであるということです。

注1 これはリンカーンの言葉として知られているようですが、仏の碩学ジョゼフ・ド・
   メーストルの言葉とも、さらに他の人物の言葉であるとする説もあります。
注2 ナチスとの絡みでは、当初ヒトラーがナチス党首として登場した時には「あのぺンキ
  屋風情が」と軽蔑されていましたが、その後誇大で煽情的な弁舌と陰謀であそこまでの
  し上がったのでした。
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ナチス党躍進に類似の自民大勝
              植草一秀の「知られざる真実」2026年2月 9日
2月8日の総選挙で自民が圧勝した。不正選挙の疑いを指摘する向きもあるが、不正選挙というよりもメディアを総動員した投票誘導が激しかったと言える。
昨年10月の高市新体制の発足。この時点で最重要の課題は「政治とカネ」だった。
ところが、高市新体制は「政治とカネ」問題をかなぐり捨てた。
メディアが高市新体制を総攻撃するべき局面だった。ところが、メディアは問題をスルー。
高市新体制を絶賛する報道を続けた。これがすべての原点である。

これまで記述してきたように、類似した状況が過去にも観察されている。
2001年発足の小泉純一郎内閣と2012年12月発足の第2次以降の安倍晋三内閣
同じようにメディアが礼賛報道を展開し続けて国政選挙での与党勝利がもたらされた。
この国ではメディアの情報誘導によって国民の投票を誘導できるという実証分析が行われていると考えられる。その実証分析通りに高市自民の大勝がもたらされた。

背景は「米国傀儡政権」である。小泉純一郎内閣、第2次以降の安倍晋三内閣、高市早苗内閣の共通点は米国傀儡政権。米国の命令に服従する日本の政権はメディアの全面的な支援を受ける。
小泉純一郎内閣のミッションは「郵政米営化」だった。米国は巨大な郵政マネーに照準を定めた。郵政資産を米国が収奪すること。小泉内閣はこのミッションに全力を注いだ

また、小泉内閣の任期中にイラク戦争が勃発した。この時期に日本政府は米国国債を3600億ドル買い増しした。日本政府による米国国債購入は一方通行。ったが最後、帰ってはこない金だ。
保有米国国債を売却することを米国政府は許さない。米国に金を貸して、返してもらえない金は「上納金」=「みかじめ料」である。小泉内閣は約40兆円の金を米国に上納した。
こんな政権を米国は全面的に支援する。

安倍内閣は米国の命令に服従して日本の諸制度を改変した。これが安倍内閣の「成長戦略」である。労働者の実質賃金は減り続け、大資本の利益だけが史上空前の水準に拡大した。
安倍内閣が実行した重大な施策がある。2006年の政治資金規正法改定。この法改定で外国企業による政治献金が合法化された
日本の証券取引所に5年以上上場する外国企業による政治献金を合法化した。米国の巨大資本はこの制度を通じて政治献金を行い、日本政治を支配している。
外国資金が日本政治を支配する制度を構築した。

高市内閣も米国傀儡であるがゆえにメディアの全面的な支援を受ける。
総選挙の結果、衆議院で自民は単独で3分の2議席を確保した。
参議院で衆議院議決が否決されても衆院で再可決できる。だが、憲法改正発議だけはできない
高市自民は参議院で3分の2を確保する方策を検討する。自民に維新、国民、参政、保守をかき集めると3分の2に手が届く。この方向に突き進むことが想定される

衆参両院で3分の2議席を確保して何を行うのか。憲法改定だ。
憲法が書き換えられ、日本は戦前に時計の針を巻き戻されることになる。
この道を選択したのが日本の主権者であることを銘記する必要がある。

続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」4333号
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                 (後 略)