2026年6月25日木曜日

慰霊の日 高市首相へのヤジは順当/女性女系天皇認める皇室典範改正(植草一秀氏)

 植草一秀氏の掲題の2つの記事を紹介します。
1番目の記事)
 沖縄は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者20万人超を悼む「慰霊の日」を迎えました。81年前のこの日、旧日本軍の組織的戦闘が終結したとされます。最後の激戦地となった沖縄県糸満市 摩文仁まぶに の平和祈念公園では、「沖縄全戦没者追悼式」が営まれました。世界で戦火が絶えない中、参列者は平和への思いを新たにしました。
 5分間に及んだ高市首相のあいさつ中、開始から終了まで数人がヤジを飛ばし、県職員から会場の外へ連れ出される場面がありました。
 ここでは各紙がヤジについてどのように報じたかを紹介します。
★「24万人に謝ってこーい!」
 式典で名前を呼ばれた高市氏が立ち上がると、「戦争反対!」と男性が大きな声を上げた。ヤジの声はひとりではなく、少し遅れて「反対!」と女性の声も続いた。男性は「9条を守れ!」と声を張り上げ、拍手のような音も聞かれた。
 高市氏があいさつを始めると、男性は再び「9条を守れ!」と叫び、「24万人に謝ってこーい!」とした。高市氏はそのままあいさつを続けたが、ヤジを飛ばしている人物は「出ていけ!」「帰れ!」「沖縄に来るな!」などと叫び続けていた。
 男性らはあいさつの途中で取り押さえられ、会場の外に連れ出された。(JCAST)
高市早苗首相が沖縄全戦没者追悼式であいさつした際、会場の各所から「戦争反対」「憲法9条守れ」などのヤジが飛んだ。(毎日新聞)
追悼式では、高市首相のあいさつ中数人の参列者が「憲法を守れ」「戦争に向かうな」などと声を上げ・・・(読売新聞)
会場ではこんなヤジが飛び交った。
 「戦争反対!」 9条守れ!」 24万人に謝ってこい!」
 5分間に及んだ高市氏のスピーチだったが、冒頭から締めの言葉に至るまで、会場ではヤジが止むことはなかった。(女性自身)

2番目の記事)
 植草氏は「万世一系の男系男子」説は明治に打ち立てられたフィクションで、実際には天皇の系譜には女系天皇、女性天皇の系譜が含まれると見てよく、第26代継体天皇で血統が転換したと歴史学の見地から見られていると述べます
 万世一系の天皇天皇の神格化を定めたのが大日本帝国憲法であり、男系男子の規定明治時代に制定した皇室典範置かれましたが、戦後に制定された日本国憲法によって天皇は「象徴天皇となり 天皇神格論は消滅しました
 しかし皇室典範に大日本帝国憲法、明治皇室典範の残骸が残されました。皇室典範を新憲法に整合させる作業がなされないまま今日に至ったということです。高市政権はこの段階で急遽国会で取り決めようとしています。
 植草氏は、日本国憲法の下 天皇は国民の総意の上にしか存立し得ないので、今後の皇位継承についての決定権限を有するのは主権者の国民であると述べます。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
慰霊の日 高市首相へのヤジは順当
              植草一秀の「知られざる真実」 2026年6月24日
6月23日、沖縄は先の大戦末期の沖縄戦で犠牲になった人々を悼む「慰霊の日」を迎えた。糸満市摩文仁の平和祈念公園で「沖縄全戦没者追悼式」が営まれた。
高市氏に対して会場から激しいヤジが飛んだ。
「戦争反対!」「9条を守れ」「24万人に謝ってこい!」などの声が飛んだ。

高市氏は
「先の大戦においては、ここ沖縄の地は凄惨な地上戦の場となりました。
罪もない民間人や県内外出身の兵士の方々など20万人以上もの尊い命が失われ、沖縄の美しい自然、豊かな文化は容赦なく破壊されました」
「多くの夢や希望を抱きながらも、国を、家族を守ろうと戦って斃れた若者たち、我が子の無事を願いながら息絶えたお父様、お母様、全ての戦没者の皆様の無念と残されたご遺族の方々の悲しみを思うとき、本当に胸が締め付けられる思いでございます。
今日、私たちが享受している平和と繁栄は、この地で命を落とされた方々の尊い犠牲と、沖縄の歩んだ筆舌に尽くしがたい苦難の歴史の上に築かれたものです。
そのことを改めて深く胸に刻みながら静かに頭(こうべ)を垂れたいと思います。」
と述べた。

高市氏は、
罪もない民間人や県内外出身の兵士の方々など20万人以上もの尊い命が失われ
多くの夢や希望を抱きながらも、国を、家族を守ろうと戦って斃れた若者たち、我が子の無事を願いながら息絶えたお父様、お母様、全ての戦没者の皆様の無念と残されたご遺族の方々の悲しみを思うとき」と述べたが、沖縄戦での死には二つの側面がある

「県内外兵士の死」 「国を、家族を守ろうと戦って斃れた若者たちの死」があったことは事実。しかし、戦争に駆り出された若者たちの多くが「国を、家族を守ろうと戦った」のかどうかは定かでない。
「戦争になんか行きたくない」にもかかわらず、国家権力によって強制的に戦場に駆り出され、無念の死を遂げた若者が多数だったのではないか。

沖縄戦での死者の圧倒的多数は「罪もない民間人」である。
戦争が始まる前から勝利の可能性がなかったにもかかわらず無謀な戦争に突き進み、戦況が完全に劣勢になったにもかかわらず、戦争終結の道を選択せず、その結果として多くの国民を犠牲にしたのが第二次大戦での日本政府の行動だ。

日本政府は沖縄に米軍が上陸した際、本土決戦までの時間を稼ぐために沖縄を捨て石にした。沖縄では民間人が日本軍によって殺害もされている。戦争責任は沖縄においても極めて重大である。
高市氏は、「私たちが享受している平和と繁栄は、この地で命を落とされた方々の尊い犠牲と、沖縄の歩んだ筆舌に尽くしがたい苦難の歴史の上に築かれたもの」と述べたが意味が不明。

「この地で命を落とされた方々の尊い犠牲」というが「命を落としたこと」は「尊い犠牲」でない。「非業の死」、「無残な死」でしかなかった。沖縄の人々の死を美談にすべきでない。
国策の誤りによって沖縄の人々の「尊い命」を無駄に犠牲にしたというのが現実だ。
高市首相の発言が激しいヤジでかき消されるのは当然のことだ。

(お願い)
情報拡散を推進するために「人気ブログランキング」クリックをぜひお願いします。



続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」4452号
「「国家による虐殺」は「尊い犠牲」でない」 でご高読下さい。
この機会にメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」ご購読をぜひぜひお願いします。https://foomii.com/00050

『ザイム真理教』(森永卓郎著)の神髄を深堀り、最重要政策争点財務省・消費税問題を徹底解説する新著を上梓しました。
財務省と日銀 日本を衰退させたカルトの正体』(ビジネス社)https://x.gd/LM7XK
ご高読、ならびにアマゾンレビュー、ぜひぜひ、お願いします。

メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。


女性女系天皇認める皇室典範改正
               植草一秀の「知られざる真実」 2026年6月22日
「万世一系の男系男子」説は明治に打ち立てられたもの。明治の「男尊女卑」を象徴するものと言える。
天皇の系譜には女系天皇、女性天皇の系譜が含まれると見てよいだろう。
第26代継体天皇で血統が転換したと歴史学の見地から見られている。朝鮮半島の民族の系譜であるとの見方も強い

継体天皇から数代の天皇は正妻に25代天皇の皇女を迎えている。女系で天皇の家系の正統性を保とうとしたとも見られている。女系天皇、女性天皇の系譜がたしかに存在する
日本国憲法の下で天皇は国民の総意に基づく存在となった。
このなかで日本国民の総意として「女性天皇・女系天皇」を認める考えが広く浸透している。

大日本帝国憲法が 万世一系の天皇 男系男子 天皇の神格化 を定めた。
明治の皇室典範で男系男子の規定が置かれた。
しかし、日本国憲法によって天皇の位置付けは大きく変わった。天皇神格論は消滅した。

しかし、皇室典範に大日本帝国憲法、明治皇室典範の残骸が残された。
これが「男系男子」である。天皇の系譜において「万世一系の男系男子」の事実は存在しないと考えられる。明治が生み出した「フィクション」といえる。

日本国憲法の下で日本の主権者は国民である。天皇は国民の総意の上にしか存立し得ない。今後の皇位継承についての決定権限を有するのは主権者である国民だ。
その国民が皇位継承について、どう考えるのかが焦点。

各種世論調査が行われているが、「女性天皇を認める」との主張は圧倒的多数によって支持されている。
今国会で皇室典範の改定が目論まれているが、主権者である国民の総意に反する。
皇族数を確保するために旧宮家の男系男子を養子として迎える案。
背景にあるのは「女性天皇・女系天皇排除」の思惑だ。これが主権者国民の総意であるのかどうかが最大のポイント。

サッカー騒ぎの裏側で主権者国民の総意に反する皇室典範改定が押し通されようとしている。議論を尽くすには時間が足りない。時間を確保する方法はある。国会の会期を延長すればよい。ところが自民党は国会の会期延長を拒絶する構え。理由は明確だ。高市首相が退陣に追い込まれるからだ。

誹謗中傷動画、サナエトークン、虚偽答弁の三兄弟が高市首相を追い詰める。
突破口はサナエトークン。資金決済法違反容疑が明確になっている。金融庁が刑事告発して刑事事件として処理することが必要な状況。これを無罪放免にすることはあり得ない。

その刑事事件に高市首相事務所がどのように関与したか。暗号資産の発行体関係者は逮捕されるような事態になれば「全部ぶちまける」と表明している。
サナエトークンでいかなる追及が行われるか国会の存在意義が問われることになる。

続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」4451号
「皇室典範は明治の男尊女卑」 でご高読下さい。
                 (後 略)