ケイトリン・ジョンストンが掲題の記事を出しました。
真実をありのままに表現すればこのような辛辣なものになるということの一つの見本です。
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「イスラエルは自国を防衛する権利がある」はジェノサイド・スローガン
マスコミに載らない海外記事 2025年4月19日
アレクサンドリア・オカシオ・コルテスとの「オリガルヒ政治との戦い」遊説で「イス
ラエルには自国を守る権利がある」という文句をバーニー・サンダースは繰り返し発し
ているが、2025年において、これは大量虐殺の露骨な弁解としか解釈できない。
ケイトリン・ジョンストン 2025年4月17日
アレクサンドリア・オカシオ・コルテスとの「オリガルヒ政治との戦い」遊説で「イスラエルには自国を守る権利がある」という文句を繰り返しバーニー・サンダースは言っているが、2025年において、これは大量虐殺の露骨な弁解としか解釈できない。
巨大強制収容所に収容されている住民に対して、イスラエルには「自衛する権利」はない。国際法上、イスラエルには占領を終わらせる権利があり、それだけだ。「イスラエルには自衛する権利がある」というのは、進行中のジェノサイドへの資金援助を正当化したい連中が唱えるスローガンに過ぎない。
ツアー中のある時点で、サンダースは、演説中、警官がアメリカ国旗の上にパレスチナ解放の旗をかぶせていた集会参加者を連行するのを傍観するだけだった。群衆がブーイングし、ついに「パレスチナを解放せよ」のスローガンを唱え始めたにもかかわらず、サンダースは無様に一人長広舌を振るうだけだった。
時折、ネタニヤフとイスラエル政府のガザでの行動に対する批判と、イスラエル支持を、サンダースは織り交ぜ、人種差別的アパルトヘイト国家そのものの本質ではなく、イスラエル現指導部の行動に対する批判をするよう常に配慮している。
サンダースがそうするのには理由が二つある。第一に、トランプに対抗する民主党の包括的連合を結成し、その大きな陣営に、ジェノサイドは悪いと考える人も、ジェノサイドは容認できると考える人も包含することを目指しているのだ。ジェノサイドを肯定するリベラル派の感情を害したくないのだ。
第二に、サンダースがこのような行動に出ているのは、彼自身シオニストだからだ。他のリベラル・シオニスト同様、かつて存在したことのないイスラエル構想をバーニー・サンダースは掲げている。ユダヤ人が支配する民族国家でありながら、パレスチナ人を殺したり虐待したりすることなく、親切で公正な方法で行動する国家だ。
このイスラエル国家の姿は虚構だ。ナルニアのような空想国家だ。イスラエルのあらゆる側面が、そのような現状が出現する可能性を否定しており、常にパレスチナ国家の樹立を阻止するため、イスラエルはあらゆる手段を講じてきた。シオニスト国家でありながら平和と正義も実現可能であるかのように装い、ジェノサイドに満ちたアパルトヘイト国家イスラエルへの武器供給を継続するための国民の同意をリベラル・シオニストは巧みにでっち上げている。
リベラル・シオニストがイスラエルの行動を支持したい時には、イスラエルを国家として扱う。例えば「イスラエルには自国を防衛する権利がある」など。一方、イスラエルの行動を批判したい時には、「ネタニヤフの戦争機械」とネタニヤフを批判する。
イスラエルが我々の同情に値する時には集団的な同情だが、イスラエルが悪いことをした時、たった一人の腐ったリンゴに責任が帰せられるという構図だ。こうすることで兵器はイスラエルに流入し続ける(イスラエル全体は高潔で支援に値するので)一方、リベラル・シオニストは(ネタニヤフ首相に中指を立てて)進歩的人道主義の装いを続けている。
これは真っ赤な嘘だ。ネタニヤフがイスラエルのジェノサイド傾向を生み出したのではなく、イスラエルのジェノサイド傾向がネタニヤフを生み出したのだ。彼の政治経歴は、イスラエルの集団的人種差別と精神病質によって成立しており、その精神病質に乗じて政権に就いたのだ。
これは、アメリカ帝国の最も破壊的な計画を推進するために魅力的で進歩主義的な言葉を使う典型的なオバマ流戦術にほかならない。
言い換えれば、所詮、民主党員は民主党員なのだ。
(後 略)
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2025/04/17/israel-has-a-right-to-defend-itself-is-a-genocidal-slogan/
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。