海外記事を紹介する「耕助のブログ」に掲題の記事が載りました。
これは高市政権は勿論、(石破政権を除く)歴代の自民党政権が「米国政権」こそが至高の権力であると見做して、それにひれ伏してさえいれば日本は将来を含めて安泰であると思って対応してきたことについて、それは間違っていると批判する記事です。
短い記事ですが要点が端的に述べられています。
いまや米国政権が斜陽の政権であることをいい加減悟るべきで、取り分け現高市政権にはそれが望まれます。
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日本の地政学的ジレンマ
耕助のブログNo. 2739 2025年12月5日
Corrie@OopsGuess
日本の現在の地政学的ジレンマは一言で言い表せる:パトロンの衰退はライバルの台頭よりもはるかに致命的だ。
何十年もの間、米国は日本に「第一列島線(東アジアの戦略的な防衛ライン)の中核」だと信じさせてきた。
しかし現実は、ロイターが率直に指摘したように:ワシントンにとって日本はゴールではない。ツールだ。交渉材料なのだ。
この真実は、トランプと高市との気まずい場面に如実に表れていた:米国が重視しているのは米中関係だ。
日本は、両国の間で生き残れるかどうかを気にしている。
ここに真の危険が潜んでいる:
中国の台頭は構造的なものだ。
米国の衰退は構造的なものだ。
日本の賭けは幻想だ。
日本はこう信じ続けている:日本が従順に振る舞い、反中の声を十分に上げていれば、米国は永遠に守ってくれるだろう。
しかし米国がアフガニスタンを見捨てた方法は全てを物語っている:米国が撤退する時、相手が古くからの恋人か新しい恋人かなど問わない。計算するのはコストだけだ。コストだけ。
米国なき日本とは何か?
― 真の軍隊を持たない国。
― 外国人が書いた憲法に縛られた国。
― 経済的生命線がワシントンと北京の間に挟まれている国。
― 国際政治において独自の座標を持たない国。
言い換えると:日本の「強硬姿勢」は借り物の勇気に過ぎない。そして貸し手が弱まれば、借り物の勇気も消える。
皮肉なことに、日本が恐れているのは中国の強さではなく、アジアの未来がもはや日本や米国ではなく中国を中心に回るという事実だ。
だから今日本は焦っている:これは「安全保障の防衛」ではない。世紀への抵抗なのだ。
つまり現状はこうだ:日本は米国が自分を守ってくれると賭けている。
だが真の問題はこうだ:もし米国が手を引くことを決めたら、日本は何をもって世界に訴えかけるのか?
歴史? ない。
軍事力? ない。
資源? ない。
主権? それすらもない。
日本が最も恐れているのは、口にすることすら拒むこの事実だ:米国は永遠に日本を守れず、中国の台頭は止められない。
そして日本が最も恐れる真実はこれだ:過去と未来の狭間で、逃げ道は尽きているのに、いまだに戦時中の幻想で自分を慰めようとしている。
世界は変わった。
日本は変わっていない。