2026年6月27日土曜日

27- ガザ衛生環境悪化続く 20万ヵ所汚水漏出 感染症拡大

 しんぶん赤旗に掲題の記事が載りました。
 ガザでは去年10月に停戦が成立しましたが、イスラエルによる施設破壊と人道支援物資の搬入制限により、パレスチナ・ガザ地区の衛生環境は引き続き悪化しています。数百の避難民キャンプで衛生設備の不足と劣化が続き、20万ヵ所を超える汚水貯留槽からの漏出などにより、地下水汚染や感染症拡大の危険が高まっています。水道網は延べ1000km以上が破壊され、人道危機が一段と深刻化しています。
 また淡水化施設の維持に必要なフィルターなどの資材が不足し、水質維持が困難になり、医療機関には腎結石や下痢などの胃腸疾患の患者が相次いでいます。
 ガザ広報局は、給水網や下水道の復旧に必要な資材や燃料、発電機など人道支援物資の円滑な搬入を認めるよう国際社会に訴えています。
 イスラエル軍の攻撃により23年10月以降の死者数は7万3000人を超えました。昨年10月の停戦以降の死者数も1000人を超えています。

 イスラエルの当局と治安部隊は、パレスチナのガザ地区およびヨルダン川西岸で、パレスチナ人の子どもを意図的に標的にし、結果としてジェノサイド(集団殺害)を行っていると、国連の独立調査委員会が23日発表の報告書で明らかにしました。

 ガザでは23年10月7日~25年10月7日の期間に少なくとも2万179人の子どもが殺害され、全体の死者数の約30%を占めました。報告書によるとイスラエル軍は子どもを狙うことで、パレスチナ人民が存在し続け将来を決定する能力を破壊していると述べました。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ガザ衛生環境悪化続く 20万ヵ所汚水漏出 感染症拡大
                       しんぶん赤旗 2026年6月27日
【カイロ=米沢博史】イスラエルによる施設破壊と人道支援物資の搬入制限により、パレスチナ・ガザ地区の衛生環境は引き続き悪化しています
 ガザ広報局は25日、100万人以上が生活する数百の避難民キャンプで衛生設備の不足と劣化が続き、20万ヵ所を超える汚水貯留槽からの漏出などにより、地下水汚染や感染症拡大の危険が高まっていると警告しました。水道網1000km以上が破壊され、燃料や発電機の不足で井戸や給水ポンプの稼働も制約されています。気温上昇とネズミや害虫の増加で人道危機が一段と深刻化していると指摘しています
 パレスチナ通信のサミ・アブサレム記者は同日、本紙の取材に対し、淡水化施設の維持に必要なフィルターなどの資材が不足し、水質維持が困難になっていると説明しました。一部の給水業者は、水の品質が悪化したまま、住民に水を供給し、医療機関には腎結石や下痢などの胃腸疾患の患者が相次いでいるといいます。
 ガザ市の避難民アミン・アルカジャクさん(45)は、給水車から水を飲んだ後、重い腎結石や下痢、嘔吐(おうと)に見舞われました。診療所では飲用した水が原因と説明されたといい、その後は生活が苦しい中でも定評のある淡水化施設の水を購入せざるを得なくなったと訴えました。
 ガザ広報局は、給水網や下水道の復旧に必要な資材や燃料、発電機など人道支援物資の円滑な搬入を認めるよう国際社会に訴えています
 イスラエル軍の攻撃による被害者も、増え続けており、ガザ保健局によると、23年10月以降の死者数は7万3000人を超えました昨年10月の停戦以降の死者数も1000人を超えています。

意図的に子ども殺害 国連が報告書 イスラエルを告発
 イスラエルの当局と治安部隊は、パレスチナのガザ地区およびヨルダン川西岸で、パレスチナ人の子どもを意図的に標的にし、結果としてジェノサイド(集団殺害)を行っていると、国連の独立調査委員会が23日発表の報告書で明らかにしました。
 東エルサレムを含むパレスチナ被占領地とイスラエルに関する国連独立国際調査委員会は昨年9月、イスラエルがガザでジェノサイドを行っていると指摘する報告書を発表しました。
 今回の報告書では、202310月以来の戦争で、昨年10月の停戦以降を含、パレスチナ人の子どもが意図的に標的にされ、殺害されていると指摘。これは、ガザのパレスチナ人の集団の一部または全体を破壊しようとする「ジェノサイドの意図」を証明するも
のだとしています。
 報告書によると、ガザでは23年10月7日~25年10月7日の期間に少なくとも2万179人の子どもが殺害され、全体の死者数の約30%を占めました。ガザでの08~09年、および14年の紛争では、子ども殺害の割合は約24%で、今回はこれを上回っています。
 またイスラエル軍が、子どもの犠牲者が増えるのもかまわず、人口密築地で破壊の範囲の大きな爆弾や兵器を使用し続けたことは、「多数の子どもを殺害したことが、意図的だったことを示唆している」としています。
 調査委員会のムラリダル委員長は声明で、イスラエル軍は子どもを狙うことで、パレスチナ人民が存在し続け将来を決定する能力を破壊していると述べました。
 報告書はこのほかに、▽広範囲の攻撃、繰り返された強制移動、封鎖による飢餓などイスラエルが生み出した状況が、子どもの健康や発達を阻害し、防ぐことができた死やトラウマを生んだ 産科など医療機関への攻撃が、新生児の生存を脅かし、流産の件数が増え ▽ガザの子どものほぼ全員が心理的サポートを必要としている ▽西岸では、入権者によるパレスチナ人の子どもへの暴力が急増している ▽大量逮捕・拘留の際には、性暴力を含む拷問の証拠がある-などを指摘しています。       (ロイター)