2018年9月1日土曜日

安倍政権 生活保護費 1480億円/年 削減へ 

 ウソを吐く(つく)ことに何の抵抗も持たない安倍首相の語る「綺麗ごと」は、その多くが事実と異なります。
 安倍首相は総裁選に向けた講演で、「生まれた家庭の事情によって、子どもたちの未来が左右されるようなことはあってはなりません」などと、子どもの貧困対策に全力をあげてきたと語りました。
 しかし安倍政権が実際にやってきたことは、発足の初年度で生活扶助を980億円削減し今年10月からは3年かけて更に210億円削減するなど、発足以来総額で1480億円/年 (月額2万4千円の世帯も)を削減したのでした。かつかつ以下の生活にあえぐ生活保護世帯に対し、これ以上はない冷酷な仕打ちです。生活保護費の基準は、そのまま学用品代を補助する就学援助など認定基準に直結しています。
 しんぶん赤旗が取り上げました。
 
 その一方で、全く役に立たないことが証明されているイージス・アショアに、6000億円余を投じるという売国的所業を平然と行う政権には、一刻も早く退場して欲しいものです。
註)先にトランプ大統領はマッハ5(秒速約1700m)以上のミサイルは迎撃できないと「正直に」述べました。長距離ミサイルの巡航速度はマッハ5以上で、落下時にはさらに加速されるので迎撃ミサイルは無効です。逆にマッハ5以下であれば迎撃でいるという保障も勿論ありません。。
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安倍首相の自画自賛  その中身は  貧困対策 生活保護を削減
 しんぶん赤旗 2018年8月31日
 安倍晋三首相は自民党総裁選に向けた講演で、「両親の離婚や失業などで家庭の経済状況が悪化し、勉強したくてもできない子どもたちがいる」「生まれた家庭の事情によって、子どもたちの未来が左右されるようなことはあってはなりません」(12日の長州「正論」懇話会)などと言い、安倍政権は子どもの貧困対策に全力をあげてきたと語りました
 しかし、安倍政権が実際にやってきたことは何か。“離婚や失業などで経済状況が悪化”した場合も含め、国民に「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するために支給する生活保護費の連続削減です。
 
 2013年には生活保護のうち日常生活費にあてる生活扶助を980億円削減しました。その後も住宅扶助、冬季加算を減らし、今年10月からは再び生活扶助を3年かけて210億円削減する方針です。10月からの削減がすべて実施されれば、安倍政権下での削減総額(国と地方負担分の合計)は年1480億円にものぼります。子育て世帯では、安倍政権前の生活扶助費と比べて月2万4千円も引き下げられる世帯もあります。(表)
 
 生活保護の基準は「これ以上の貧困があってはならない」という最低生活水準(ナショナルミニマム)を定めたもので、学用品代を補助する就学援助など多くの低所得者向け施策を利用できるかどうかの認定基準の指標にもなっています(例えば保護基準の1・3倍以下の収入など)。つまり保護基準の引き下げは、生活保護世帯以外の低所得世帯への支援対象も狭めることにつながっているのです。
 
 2012年12月の総選挙で政権復帰してから5年8カ月となる安倍政権。“子どもの貧困対策に全力”どころか、生活保護世帯には生活水準を切り下げ、低所得世帯には負担増を押し付け、さらに苦しい生活を強いてきた5年8カ月です。(随時掲載)
 
図

自民党が総裁選報道に“圧力文書”を配布(詳報)

 自民党の総裁選管理委が総裁選という「私」の選挙で、新聞・通信各社に対し「公平・公正な報道」を求めました。「求める」分には自由とも言えますが、そうしたものは本来報道各社の良識に任せられるべきものです。それを野田毅委員長名で、記事内容や写真の掲載面積にいたるまで「必ず各候補者を平等・公平に」扱うように要求するというのは、干渉というべきものです特に政権と適正な距離を持たない日本のメディアに対してはそうです。
 
 そうであるならば10日以降に予定されている安倍氏の外遊を報じるに当たっては、常にそれと同じ面積と字数で石破氏の動静についても報じなくてはなりませんが、選管委は本当にそんな風に考えているのでしょうか。そんなことはあり得ず、単に、石破氏を単独で記事にすることは「許されない」という派利派略に基づいた干渉に過ぎません。
 そもそも本当に「党」の選管委なのか、そのことが問われます。
 
 この件については下記記事のリードの部分でも触れましたが、日刊ゲンダイが「総裁選の報道めぐり 自民党公平・公正要求の支離滅裂」のタイトルで取り上げましたので、「詳報版」として紹介します。
 
 いずれにしても安倍首相に求められているのは、そんな情けない干渉をする一方で、石破氏が求めた政策テーマごとの討論会を拒み、記者会見を含め質問に答える形式を極力避けるなどして逃げ回るのではなく、堂々と論戦を受けて立つことです。
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総裁選の報道めぐり 自民党「公平・公正」要求の支離滅裂
日刊ゲンダイ 2018年8月31日
 “圧力バカ”を絵に描いたような話だ。自民党が総裁選の扱いについて、新聞・通信各社に「公平・公正な報道」を求める文書を配布した。その注文の仕方は非常に細かい。
  総裁選管理委員会の野田毅委員長名で配った文書は、記事内容や写真の掲載面積にいたるまで「必ず各候補者を平等・公平に」扱うように要求。各候補のインタビューの掲載日が異なる場合は、別の候補の名前も書けとまで注文を付けた。
 
  配布は28日で前日と当日に読売、日経、共同通信、産経が世論調査の結果を発表。いずれも「次の総裁にふさわしい人」で、石破元幹事長の支持率が安倍首相を猛追し、差は全て1桁台だ。安倍応援団の大新聞でも「僅差」の結果に、またも周辺が圧勝戦略を描く安倍首相に忖度。石破猛追は報じ方のせいだとの難クセで、圧力文書を突きつけたのは想像に難くない。
 4年前の総選挙でも、自民党は安倍首相の意向をくみ、放送局に関連番組のゲストやテーマ選び、街の声の扱い方など詳細に項目を挙げ「公正な報道」を求める文書を送りつけた。当時も「前代未聞の報道圧力」と批判されたが、懲りていない。
 
 そもそも「公平・公正」を求めるほど、この総裁選で安倍首相は報道に値する行動を取っているのか。石破氏が連日のように記者会見を重ねる一方、安倍首相は“逃げ恥”作戦を徹底。石破氏が求めた政策テーマごとの討論会を拒み、記者会見を含め質問に答える形式を極力避け続けている
 
■「器が小さすぎる」
 最優先の地方行脚も「講演は当たり障りのない話だけの“独演会”」(ある地方の党員)で、中身ゼロ。地方議員の要望に珍しく耳を傾けると、「ピンと来ないのか、『そうだよね』と漏らす程度の反応」(自民党関係者)というありさまだ。
 
「安倍さんは総裁候補以前に一国の首相です。一挙手一投足がメディアに注目されるのは当然。討論から逃げ、露出を控え、考えもロクに伝えずに『公平・公正』な扱いだけを求めるのは器が小さ過ぎます。トランプ米大統領に『真珠湾攻撃を忘れないぞ』と伝えられたとする米紙報道も、総裁選中のロシア訪問も、大きく扱えば不平等なのでしょうか。支離滅裂な政治介入を突き返すべきなのに、メディアの批判報道は少ない。だから、自民党にナメられるのです」(法大名誉教授・須藤春夫氏=メディア論)
 へそで茶を沸かす圧力文書は日刊ゲンダイには届いていないが、当然これまで通りの姿勢で総裁選を報じさせてもらう。 

徹底比較 安倍晋三と石破茂 (6)

 日刊ゲンダイの連載記事:「徹底比較 安倍晋三と石破茂 (6)」を紹介します。
  石破氏の真面目一筋の学生時代とその後の青春時代について語られています。
 
 対談者の鈴木哲夫氏、野上忠興氏のプロフィールについては、連載1回目
      ⇒ (8月26日)徹底比較 安倍晋三と石破茂 (1)、(2)
を参照ください。
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 徹底比較 安倍晋三と石破茂  
石破茂は愛妻家 安倍晋三・昭恵は“仮面夫婦説”は本当か
日刊ゲンダイ 2018年8月31日
鈴木 慶大法学部に入った石破は、第2外国語(ドイツ語)の授業で妻・佳子と出会います。第一印象は「こんなにきれいな人がこの世にいるのか!」だったそうで、「高根の花だった」と回想しています。
 
野上 森友問題で安倍の妻・昭恵は日本中の注目を集め、メディアにさまざまな形で取り上げられましたが、石破の奥さんのことはあまり知られていませんね。
 
鈴木 石破は学期末試験の前に、出題を予想する「ヤマかけ講座」を開いていました。そこに彼女がやってきた。しかも、その時に石破のヤマが見事に当たったそうなんです。彼女から「ありがとう」とお礼を言われ、付かず離れずの関係が始まった。その後も、彼女に気に入られたい一心で必死に勉強したそうです。石破は「慶応の他の同級生と違って、高級車があるわけでもないし、ナンパのテクニックもない自分は勉強しか武器がなかった」と話していました。
 
野上 真っ赤なアルファロメオを乗り回していた安倍とは正反対の学生生活ですね。安倍が森永製菓の社長令嬢だった昭恵と知り合ったのは84年、父・晋太郎の外務大臣秘書官を務めていた時代になります。当時、電通勤めの昭恵との初デートをセットしたのは安倍の友人でした。ところが、昭恵が待ち合わせ時間に30分も遅刻してきたため、安倍は「第一印象は良くなかった」と振り返っています。後に昭恵も「政治家の家は大変そうだから気乗りしなかった」と語っていますが、3年間の交際を経て、87年6月に華燭の典を挙げました。同年5月に兄・寛信もウシオ電機会長令嬢と挙式していますが、名門・名家の家柄だと、結婚相手も自分で選べないのでしょう。古参秘書は「一種の政略結婚だった」と述懐しています。石破の結婚までの経緯は?
 
鈴木 三井銀行に就職が決まっていた石破は、慶大卒業式の日に「結婚を前提に付き合ってほしい」と佳子に告白します。生まれて初めての恋の告白でしたが、木っ端みじんにフラれた。転機は石破が24歳の時、自治大臣に就任したばかりの父・二朗が病に倒れ、81年に亡くなったことでした。その葬儀に、音信不通だった佳子から弔電が届いたのです。これを機に再び連絡を取り合うようになりました。
 
野上 夫婦そろって慶応卒というのも、エスカレーターで成蹊と聖心の安倍夫婦とは対照的ですね。
 
鈴木 父の死後、田中角栄に「政治家になれ!」と言われた時のエピソードもふるっています。角栄から結婚について聞かれた石破が「同級生の彼女がいる」と話すと、角栄は「その同級生はどこに勤めているんだ?」と。佳子は当時、丸紅に勤めていたんですよ。ロッキード事件の関係で、角栄にとっては耳にするのも嫌な会社です。案の定、「俺に恨みでもあるのか!」と激高するのですが、そこで奇跡が起きた。実は佳子の両親が新潟出身なんですね。それを伝えると、角栄も「新潟か。それならいい」と収まったそうです。鳥取の地元でも、佳子の評判はすこぶるいいですよ。石破も「自分が政治家を続けられるのは妻のおかげ」と公言している。本当に愛妻家ですね。安倍夫婦は仮面夫婦とも言われていますが、実際のところ、どうなんですか?
 
野上 そう見る向きもありますね。ファーストレディーが居酒屋を経営するなんて前代未聞ですし、「家庭内野党」と公言して夫の安倍がやることに異を唱えるなど、破天荒なのは間違いない。苦労知らずの似た者夫婦なのかもしれません。 (つづく・敬称略)

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        「原発をなくす湯沢の会」 ホームページ
         URL: http://yuzawagenpatu.blogspot.jp/ 
             
 どうぞそちらの方にもご訪問ください。URLをクリックすればそちらにジャンプします。
 
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2018年8月31日金曜日

経産省 折衝記録で「発言の記載は不要」の内部文書

 経産省は3月27日付の内部文書で、政治家ら省内外の人物と折衝した際に作成する公文書について「議事録のように個別の発言まで記録する必要はない」誰が何と言ったか分からないよう、議事録を残してはいけない指示していたことを、30日、毎日新聞がスクープしました。
 同文書には即日廃棄が謳われていて、説明に当たり「これから言うことはメモを取らないようにと前置きするという念の入れようでした。
 これは、今後は誰が何を言ったかが記録からは分からないようにするという趣旨の改悪を、国民に隠したまま行ったということで、安倍首相が「公文書管理の適正を確保するため、必要な見直しを政府をあげて徹底的に実施する」と弁明し、「ガイドラインを改正し公文書管理の質を高める取り組みを行った」と強調したのは、真っ赤な偽りであったわけです。
 
 取り敢えず経産省がクローズアップされた訳ですが、そもそも首相の最側近である今井尚哉首相秘書官を筆頭に、佐伯耕三首相秘書官、長谷川栄一首相補佐官らはみな経産省出身で、同省はリーダー的な存在となっているので、他の省庁もそれに倣う(倣っている)可能性は大きいと思われます。
 
 毎日新聞の報道を受けて経産省は30日、問題の文書を公表しました(毎日新聞夕刊)。
 共産党の志位委員長は30日の記者会見で、「極めて重大な内容だ。真相究明と責任の糾明を強く求めていきたい」、「骨抜きの事態が行われていたのが経産省だけだったのか。他の省庁ではないのかも含めて総ざらいの究明が必要だ」と述べ、国会の閉会中審査を行うよう求める考えを示しました。 
 
 毎日新聞の2本の記事を紹介します。
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経産省  折衝記録「発言要らぬ」 内部文書、指針骨抜き
毎日新聞 2018年8月30日
 政治家ら省内外の人物と折衝した際に作成する公文書について「議事録のように個別の発言まで記録する必要はない」などと記載した経済産業省の内部文書を毎日新聞が入手した。文書は複数の会議で使用され、出席した職員は「誰が何と言ったか分からないよう、議事録を残してはいけないと指示を受けた」と証言した。森友・加計学園の問題などを受け改正された「行政文書の管理に関するガイドライン」は打ち合わせの際、記録を作成するよう定めているが、骨抜きにしかねない実態が判明した。 
 
 文書は3月27日付の「公文書管理について」。A4判6ページで、同日開催された、経産省(中小企業庁など外局を含む)の筆頭課長補佐級職員約20人が出席する「政策企画委員会」で「事務連絡資料」として配布された。ガイドライン改正を受け、公文書管理を担当する「情報システム厚生課」が作成。今後の運用方針などがまとめられている。 
 
 ガイドラインが新たに「政策立案や事務及び事業の実施方針等に影響を及ぼす打ち合わせ等の記録については文書を作成する」と定めたことを引用したうえで、作成する「記録」について「『いつ、誰と、何の打ち合わせ』(をした)かが分かればよく、議事録のように、個別の発言まで記録する必要はない」と説明している。さらに、ガイドラインは意思決定など検証に必要な文書について1年以上保存するよう定めているが、問題の文書の表紙に、その保存期間を会議当日の「平成30年3月27日まで」と指定し、即日廃棄扱いにしている。 
 
 同課は取材に対し、「(指摘のような)文書を配布した記憶はある」としたうえで「必要な時に議事録を作り、そうでない時は必ずしも作る必要はないという意味であり、ガイドラインに反しない。(当日廃棄については)議論のための資料で、その場でしか使用しないためだ」と主張した。 
 しかし、経産省職員によると文書は別の会議でも使用された。この会議に出席した職員は「文書を示され、『(これから言うことは)メモを取らないように』と前置きがあったうえで『誰が何と言ったか分からないように、議事録は残してはいけない』と指示された」と証言した。さらに、経産省のある課で課員全員に文書が配布されたことを明かした上で「討議用の資料ではなく、文書管理強化に関する省内の周知文書。重要な文書であり廃棄すべきではない」と話した。 
 
 公文書管理全般を所管する内閣府の公文書管理課は、取材に対し「必要な場合は議事録を残し、そうでないなら残す必要はないという意味なら、経産省の文書の記載に問題はない。ただすべての議事録を残さない方針なら問題。(文書の保存期間については)ケース・バイ・ケースだ」としている。【小林直、向畑泰司】 
 
解説 事実検証を妨げ 行政の問題封印 
 経産省の内部文書や、議事録作成を妨げる省内の指示は、公文書への信頼を大きく損なう。 
 ガイドライン改正につながった、森友・加計学園問題は、行政側に残された文書が発覚の引き金になった。加計学園の獣医学部新設を巡っては昨年5月に見つかった文部科学省の「メモ」に、早期開設について内閣府幹部が「総理のご意向」と発言したとの記載があった。森友学園への土地売却を巡っては、元理事長の籠池泰典被告=詐欺罪などで起訴=が安倍晋三首相の妻昭恵氏らの名前を挙げ、値下げを迫る記録が財務省から見つかった。 
 当時、今回の経産省のような運用がなされていれば、二つの問題が明らかにならなかった可能性が高い。どんな発言があったのか、検証できないからだ。 
 安倍首相は3月の参院予算委で、「ガイドラインを改正し公文書管理の質を高める取り組みを行った」と強調した。しかし、実態はかけ離れており、行政のブラックボックス化が進んでいるのではないか。【杉本修作】
 
 
経産省 「発言要らぬ」内部文書を公表 菅氏、問題視せず
毎日新聞 2018年8月30日
 経済産業省が省内外の人物と折衝した際に作成する公文書について、「個別の発言まで記録する必要はない」などと指示する内部文書を作成していた問題で、同省は30日、問題の内部文書を公表した。毎日新聞が30日朝刊で報道したものとほぼ同じ内容。 
 この問題では、同省職員が毎日新聞の取材に「誰が何と言ったか分からないよう、議事録を残してはいけないと指示を受けた」と証言しており、この通り運用すれば全発言が公文書から欠落する可能性がある。同省情報システム厚生課は報道を受け、「議事録を残すな、と省として決めたことはない」と強調したうえで「研修などの機会で職員にきちんと説明する」と述べた。
 
 毎日新聞の報道した文書は会議の場で配布された当日(3月27日)に廃棄するよう指定されていた、今回公表された文書は「12月31日まで保存」となっている。保存期間の違いについて、同課は「(毎日新聞のものは)今回公表した文書を完成する過程で作成した」と説明した。 
 一方、菅義偉官房長官は30日の記者会見で「記録を残すということはきちっとしている」と経産省の運用に問題はないとの見解を示した。【向畑泰司、杉本修作】 
 
共産・志位氏「国会で閉会中審査を」 
 共産党の志位和夫委員長は30日の記者会見で、経済産業省が政治家ら省内外の人物と折衝した際に作成する公文書について「個別の発言まで記録する必要はない」などと記載した内部文書を作成していた問題について、「極めて重大な内容だ。真相究明と責任の糾明を強く求めていきたい」と述べ、国会の閉会中審査を行うよう求める考えを示した。 
 志位氏は「骨抜きの事態が行われていたのが経産省だけだったのか。他の省庁ではないのかも含めて総ざらいの究明が必要だ」と指摘した。【影山哲也】.

“左遷”の森友スクープ記者 NHKを退職へ

 今年5月、NHK大阪放送局の敏腕記者(副部長)が、番組チェックなどを行う「考査室」へ突如左遷させられました。考査室は、定年間際の社員が行くようなところで第一線の記者が行くような部署ではありません。
 同記者は、それまで『財務省が森友学園側に口裏合わせ求めた疑い』4月4日)など森友問題に関する数々のスクープを連発していたので、この異動は森友問題を報道させないための“官邸忖度人事”としか考えられません。
 「安倍サマの ・・・ と揶揄されるNHKが、如何に官邸に迎合しようとしているかの例で、これでは権力を監視する公共放送の役割は果たせません。
 
 その記者・相澤冬樹氏は、もうNHKでは記者職に戻れないからと、9月から「大阪日日新聞」に転職するということです。元公共放送・NHKの堕落を象徴する出来事です。
 
 8月30日付及び5月17日付の日刊ゲンダイの記事と、相澤氏の「退職の挨拶」を紹介します。
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“左遷”の森友スクープ記者「記者続けたい」とNHKを退職へ
日刊ゲンダイ 2018年8月30日
 NHKで森友問題に関するスクープを連発していたA記者が、考査部門に“左遷”されたことを、日刊ゲンダイが今年5月に報じたが、そのA記者が8月末でNHKを辞めることが分かった。
 
 A記者は、NHK大阪放送局考査部の相澤冬樹副部長(55)。本人のフェイスブックによれば、8月31日にNHKを退職し、9月1日からは、新日本海新聞社の傘下の「大阪日日新聞」で記者として働くそうだ。フェイスブックには、<この仕事(記者)を愛し、誇りを持ち、これからも記者を続けたい、その一心で今回の転職を決めました>とある。
 
 相澤氏に確認すると、NHKを退社することを認めたうえで、こう言った。
「フェイスブックに書いたように、記者をやりたいという思いが強く、NHKでは二度と記者に戻れないと状況的に考えて退職を決意しました。これまで外部の取材には応対してきませんでしたが、辞めることはもう確定していますし、個人的なことなのでお伝えしても問題ないかと思います」
 
 NHKは、先日の安倍首相の鹿児島での出馬表明の生中継といい、ますます「アベ様のNHK」と化している。森友関連のスクープも、もう出てこないのだろうか……。
 
 
【退職と転職のごあいさつ】 (「半歩前へ」より転載)
 
 皆さま。残暑厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。
 さて、私、31年余り勤めたNHKを、今月31日をもって退職することにいたしました。9月1日から新日本海新聞社に入社し、傘下の大阪日日新聞で引き続き記者として働きます
 
 思い起こすのは初任地、山口での日々。夜回りに行くたび「あんたはええ記者になる。ええ刑事にもなれる」と言ってくれたけれど、ネタは決してしゃべらなかった山口県警某刑事。
 飲みに行くたび「お前は勘が悪い。記者に向いとらん。すぐ辞めろ」とからかった山口地検某検事。
 それから山口→神戸→東京社会部→徳島→大阪→東京BSニュース→再び大阪と、報道の世界を渡り歩く中で、様々な方に出会い、取材し、お話しし、飲みに行き、時には叱責され、鍛えて頂きました。
 そしてNHK関係者にも、先輩・同期・後輩記者、映像取材(カメラマン)、音声・照明さん、映像編集、ディレクター、アナウンサー、リポーター、車両さん、タクシーの運転手さん、
 技術さん、営業、編成、総務、経理、事業、広報の方、スタッフの方々、そして最後に所属した考査部の皆さん、あげだすときりがないけれど、様々な職種の仲間たちに支えて頂きました。
 取材先の方々や仲間たちに育てられて、今の私があります。皆さん、お世話になりました。感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 31年間の記者人生でも、大阪で司法取材を担当したこの2年間は最も充実した日々でした。
 中でも森友学園事件にめぐり会ったことは望外の喜びで、「自分はこのネタをやるため記者になったのだ」と確信して取材していました
 そして今年5月、記者を外れる異動内示を受けました。
 「最後にいい夢、見させてもらった」という思いもあるので、そのまま一線を退く道もあるのでしょう。
 でも、私はまだ夢を見ていたい。この仕事を愛し、誇りを持ち、これからも記者を続けたい、その一心で今回の転職を決めました。
 これは人生の賭けだと思います。でも私は、この賭けに勝てそうな気がしています。
 どこまで行けるかわかりませんが、前に進みます。
 
 これまでご縁のあったすべての皆さまと、これからご縁ができるであろうすべての皆さまに、今後も私に関わり、叱咤し、ご指導くださいますよう、お願い申し上げ、退職と転職のごあいさつとさせて頂きます。
 本当にありがとうございました。     相澤冬樹 拝
 
 
森友問題スクープ記者を“左遷” NHK「官邸忖度人事」の衝撃
日刊ゲンダイ 2018年5月17日
「皆様のNHK」どころか、これでは“安倍様のNHK”だ。森友学園問題に関するスクープを連発していたNHK大阪放送局の記者が突如“左遷”されるというのだ。安倍政権の急所である森友問題を報道させないための“忖度人事”ではと、NHK内部に衝撃が走っている。
 森友問題を最初に指摘した木村真豊中市議が15日、フェイスブックに〈大阪NHKの担当記者さんが、近く記者職から外されるということです!〉〈NHKが「忖度」したということなのか〉と投稿し、物議を醸している。
 
 これを受け、日刊ゲンダイが調べたところ、木村氏が言及したA記者は現在、大阪放送局の報道部の副部長だが、来月8日付で記者職を離れ、番組チェックなどを行う「考査室」へ異動する内々示が出されたという。
「考査室は、定年間際の社員が行くような部署で、悪くいえば“窓際”。A記者は昨年、森友問題が発覚した後、いち早く籠池前理事長のインタビューを行い『籠池に最も近い記者』とメディア関係者の間で一目置かれていました。今年4月4日の『財務省が森友学園側に口裏合わせ求めた疑い』をスクープしたのもA記者。文書改ざん問題など、検察の捜査が進んでいて、真相究明はまさにこれからというタイミングだけに、A記者も上層部に記者職を継続したいと伝えていた。なのに“考査室”ですからね」(NHK関係者)
 
 スクープ記者がいなくなれば、安倍首相を追い詰めるような森友問題の報道はNHKからガタ減りするだろう。やはり“忖度人事”なのか。
 A記者に話を聞こうとしたが、「私の立場ではお答えすることはできません」と口をつぐんだ。NHKに問い合わせると、「職員の人事に関して、原則、お答えすることはありません」(広報局)と返答した。
 
 前出の木村市議はこう言う。
「スクープ記者を外すようではNHKは終わりです。視聴者を見て番組を作っているとはいえず、今後、受信料を払いたくないという国民も出てくるのではないでしょうか」
 NHKの森友報道をめぐっては、先日、共産党議員の国会事務所に〈森友報道をトップニュースで伝えるな〉と、上層部が部下に指示したとのNHK内部からとみられるタレコミもあった。いったい誰のための公共放送なのか。

31- 徹底比較 安倍晋三と石破茂 (5)

 日刊ゲンダイの連載記事:「徹底比較 安倍晋三と石破茂 (5)」を紹介します。
 対談者の鈴木哲夫氏、野上忠興氏のプロフィールについては、連載1回目 
      ⇒ (8月26日)徹底比較 安倍晋三と石破茂 (1)、(2)
を参照ください。
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 徹底比較 安倍晋三と石破茂  
安倍は安保否定論の教師にブチ切れ 石破は15歳で単身上京
日刊ゲンダイ 2018年8月30日
鈴木 知事の息子ということで中学校でイジメを受けた石破は、「このまま鳥取にいて嫌がらせが続けば、この子はおかしくなる」という母の決断によって、15歳で単身上京し、慶応義塾高校に入学します。そこでは誰も「石破」という名字を読めなかった。鳥取では、石破と言えば「ああ、知事の息子か」となるのに、「せきは」とか「いしやぶり」とか呼ばれる。それが何よりうれしかったそうです。同級生には中川一郎元農相の息子、1級下には石原慎太郎の長男・伸晃ら、いわゆる権力者の一族が山ほどいて、特別扱いされることもない。のびのびと学校生活を楽しんだそうです。
 
野上 安倍の高校時代のエピソードといえば、「安保が戦争を誘発」と唱える社会科教師にブチ切れた一件が印象的です。「待ってください!」と立ち上がった安倍は、「安保条約の第2条にある経済条項が日本の繁栄の基礎を築いた」とまくしたてた。その教師は議論に乗ってこなかったそうですが、クラスメートの一人は「その時の安倍君の満足そうな顔はよく覚えている。とにかく自己主張の強いヤツだった」と述懐していました。もっとも、安倍は著書「美しい国へ」の中で、<本当を言うと、そのとき私は、条文がどんなことになっているのか、ほとんど知らなかった><祖父からこれは日本の発展にとって大きな意味があると聞かされていたので突っかかってみたまでだった>と種明かししています。安保について勉強していたわけではないが、敬愛する祖父の業績を否定されて激高し、受け売りで反論をしてしまう。そういう気質は今も変わっていないように見えますが。
 
鈴木 石破は高校時代は庭球部でテニスに打ち込み、ほとんど女性と口をきく機会もなかったそうです。慶応高校生ならモテそうなものですが、女性と縁がないまま、あっという間に3年間が過ぎて、慶応大学法学部法律学科に進学。大学では真面目に勉強していたようです。特に刑法は性に合ったらしく、学期末試験の時に「石破のヤマかけ講座」を開設するまでになります。
 
野上 対照的なのが安倍で、成蹊大学法学部政治学科に進むも、本人や母・洋子も認めていることですが、勉強熱心ではなかった。実際、大学時代の恩師が「勉強していなかった。ましてや経済、財政、金融などは最初から受けつけなかった」と振り返っていました。真っ赤なアルファロメオで通学し、雀荘通いとアーチェリー部の活動にいそしむ毎日。アーチェリーを選んだのは、「スキーやテニスだと腕の立つ連中が入ってくるが、アーチェリーならスタートが一緒でハンディがない」と考えたそうなんです。学友が言う「要領のよさ」が、ここにも顔を出していますね。ちなみに学友は「美人が多かった学習院アーチェリー部との合コンが楽しくて仕方なかったようだ」とも明かしていました。
 
鈴木 石破の場合は一途というか、慶大の同級生で「石破のヤマかけ講座」に来ていた女性が、今の奥さんです。 (つづく・敬称略)