2013年1月12日土曜日

柏崎原発再稼働の投票条例案は21日から審議


 柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票条例案は21日~23日、臨時県議会で審議されます。県議会は特別委員会を新設し、1日目の本会議で泉田裕彦知事が条例案への意見と提案理由を述べた後、特別委で審議入りし3日目に特別委と本会議で採決する見通しです。
特別委での意見陳述は、「みんなで決める会」からの8人が予定されています。
 県議会が直接請求された条例案を審議するのは1992年以来ということです。 

 朝日新聞によると泉田知事は11日、「決める会」共同代表の橋本桂子さん・斎藤竹規さんと県庁で面会しましたが、会の訴えを聞いて「重く受け止める」と話すにとどめ、県民投票をどう評価しているかは明らかにしませんでした。 

 また新潟日報によると、県会議員53名全員にアンケート調査をした結果、条例案に賛成が8名、反対が2名、残りの43名は「党の方針がまだだ」、「知事の意見を待つ」などとして、態度を保留しているということです。 

 以下に二つの記事を紹介します。
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原発投票、評価触れず 新潟県知事が「決める会」と面会
「思いを重く受け止める」
朝日新聞2013112 

柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票条例を制定するよう、市民グループ「みんなで決める会」に直接請求された泉田裕彦知事は11日、決める会のメンバーと県庁で面会した。泉田知事は条例案を出す際に意見をつけるが、主に県民投票の意義などメンバーの訴えを聞いて「重く受け止める」と話すにとどめ、県民投票をどう評価しているかは明らかにしなかった。

 泉田知事は昨年9月の記者会見で、決める会メンバーに「お会いしたい」と発言。決める会が面会を申し込んでいた。
 面会は約30分で報道陣に公開された。泉田知事は「原発そのものではなく、稼働を問う、というのは・・・火力発電所ならいのですか。その違いは放射能ですね」と質問。決める会の橋本桂子代表は「稼働するかしないかを議論の出発点と考えています。それぞれの意思表示をできる場として県民投票を望んでいます」と述べ、署名した人の多くは放射能への危機感を持っているという印象を受けた、と説明した。

 面会後、橋本さんは「知事は何回も『よくわかりました』と言ってくれた。理解してくれたと思う」と語った。泉田知事は「身の回りで起こる重大なことに意思表示したいという思いを重く受け止め、意見をまとめたい」と話した。 (勝見壮史) 

 

県議8割態度示さず
原発再稼働県民投票の条例案
新潟日報 2013112 

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票の実施を目指し、市民団体が直接請求した条例案が21日から県議会臨時会で審議される。新潟日報社は11日までに、県議全53人を対象にアンケート調査を実施。条例案に「賛成」「どちらかと言えば賛成」を合わせた賛成は8人、「反対」「どちらかと言えば反対」を合わせた反対は2人だった。8割に当たる43人は「党の方針が出ていない」「泉田裕彦知事の意見を待ちたい」などとして態度を示さなかった。 

 アンケート調査は、511日に面接で実施。県民投票条例案への賛否、柏崎刈羽原発の再稼働についての是非、原発問題に対する泉田知事の姿勢―の3点を聞いた。