2013年1月28日月曜日

「沖縄の怒り頂点」 オスプレイ反対 東京行動


27日 日比谷野外音楽堂で、沖縄県民の本土復帰後最大規模の東京行動である「NO OSPREY 東京集会」が開かれ、沖縄県のほとんどの首長と本土在住の沖縄県人など約4,000人が参加しました。
集会後には銀座通りをパレードして、沖縄の訴えを沿道にアピールしました。 

28日には代表団が防衛相、外相、沖縄担当相と面談します。
首相については、政府側は官房長官が対応するとの方針ですが、実行委は首相面談が実現するよう働きかけています。
この集会と要請で日米両政府に対し、軍普天間飛行場の県内移設断念も訴えます。 

 以下に沖縄タイムスと琉球新報の記事を紹介します。
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オスプレイ反対、銀座パレード「沖縄の怒り頂点」
沖縄タイムス 2013127 

 「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」実行委員会による「NO OSPREY東京集会」が27日午後、都内の日比谷野外音楽堂で行われた。県内外から約4000人が参加(主催者発表)。昨年の99県民大会の決議を踏まえ、米軍普天間飛行場に配備されたオスプレイや嘉手納基地への配備計画のいずれも直ちに撤回することなどを強く求めた。 

 集会で、実行委共同代表の翁長雄志市長会会長は「沖縄が日本に復帰しても、06%の面積に74%の米軍専用施設を押しつけられ、基本的人権は踏みにじられ、今回のオスプレイの強行配備で怒りは頂点に達している」と沖縄の現状を説明し、「安保体制は日本全体で考えるべきだ」と訴えた。

 参加者らは集会後、外堀通り約2キロをパレードし、オスプレイ反対を広く沿道にアピールした。
 

オスプレイ撤回要求 東京日比谷で反対集会 
普天間移設 県内断念も 県民大会実行委
電子版号外
琉球新報 2013127 

 オスプレイ配備に反対する県民大会実行委員会は27日午後、東京都の日比谷野外音楽堂で配備撤回を訴える東京集会を開始した。28日の政府要請に合わせ、実行委のほか県内全市町村長代理を含む)、議会議長、県議ら約150人が沖縄から東京に赴いた。沖縄の本土復帰後、最大規模の東京行動となっている集会と要請で日米両政府に対し、軍普天間飛行場の県内移設断念も訴える。 

集会には沖縄からの要請団のほか、本土在住者でつくる県人会や学生、一般在住者、反基地団体メンバーらが結集し、会場を埋めた。
壇上で、主催者を代表して喜納昌春共同代表(県議会議長)があいさつ。市町村代表として翁長雄志県市長会長、城間俊安県町村会長、永山盛廣市議会議長会長、中村勝町村議会議長会長が登壇した。

 その後、平良菊県婦人連合会長が、両政府への建白書(要請書)を読み上げ、「危険な飛行場に、開発段階から事故を繰り返し、多数に上る死者を出している危険なオスプレイを配備することは、沖縄県民に対する『差別』以外の何ものでもないと強調。その上で、オスプレイ配備の即時撤回、今年予定されている新たな12機の普天間配備中止、嘉手納基地へのCV22オスプレイ配備計画撤回、天間飛行場を閉鎖・撤去し県内移設断念―を日米両政府に求めた。 

参加者は集会後、銀座をパレード沖縄の訴えをアピールする。
 

沖縄の痛み 日本全体で考えて 首長や県議、銀座行進
東京新聞 2013128 

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)への新型輸送機オスプレイの配備撤回などを求め、沖縄の四十一市町村の首長ら代表者が二十七日、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂で反対集会を開いた。全国各地の市民を含め約四千人が参加し、「過重な負担を強いられている沖縄の痛みを、日本全体で考えるべきだ」と訴えた。

国土面積のわずか0・6%の沖縄に、米軍専用施設の74%がある。県や県内全四十一市町村が反対し、昨年九月に県民大会を開いたが直後の同十月にオスプレイが配備された。
 
集会には、四十一市町村の首長ら代表者のほか、県議、沖縄選出の国会議員らも党派を超えて集まり、沖縄の怒りが、東京でも爆発した。集会で、沖縄県議会の喜納昌春議長は「昨年の県民大会で沖縄の熱いNOを訴えたが、(政府は)県民の圧倒的な声に耳を貸さず強行配備した。新政権に直訴していく」と発言。オスプレイの安全性を懸念し、沖縄県以外でも、米軍の飛行計画に入る地域は危険にさらされるとした。
那覇市の翁長雄志市長は、安倍晋三首相が昨年の衆院選で訴えた「日本を取り戻す」というキャッチフレーズに触れ、「この中に沖縄は入っているのか。日米安保体制は国民全体で考えてほしい」と訴えた。

市町村の代表者たちは二十八日に、首相らを訪ね、オスプレイの配備撤回や普天間飛行場の閉鎖、県内移設断念などを求める「建白書」を手渡す。 

普天間飛行場がある宜野湾市の安次嶺美代子さん(66)は「日本は沖縄に甘えている。普天間は住宅地に近く世界で一番危険な基地。危険と隣り合わせの沖縄の生活を知ってほしい」と訴えた。東京都武蔵野市の緒方久子さん(64)は「沖縄の問題は日本全体の問題。沖縄だけに押しつけてはならない」と語った。 

集会後、参加者は「政府は沖縄の声を聞け」などと声を上げながら、銀座を行進した。