2025年5月8日木曜日

08- 万博崩壊寸前...駐車場・バス・運営すべてが破綻!吉村氏が呆然

 関西大阪万博が4月13日から半年間の予定で開催されました。心配されていた入場者数はゴールデンウィーク最終日でも7万人台で当初見込みの半分以下の状況です。そして既に様々な不具合・トラブルが発生していて、計画の浅さ・拙さが明らかになってきました。

 動画「幕府の視点」チャンネルは時事問題を頻繁に取り上げているサイトですが、5月5日と6日には大阪万博における問題点(、不具合点)の詳細とその原因等について、具体的に分かりやすく報じる動画を発表しています。タイトルは下記の通りです。
・「万博崩壊寸前...駐車場・バス・運営すべてが破綻!~」 幕府の視点(25年5月6日)
・「大阪万博の2億円トイレが使用不能、設計ミスと  ~   」 幕府の視点(25年5月5日)
「幕府の視点」動画には(機械による)「文字起こし」が表示されます。ボリュームの関係でここでは2つの動画の前段部分を紹介しますので、後段の部分はそれぞれの動画をご覧になってください。
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万博崩壊寸前...駐車場・バス・運営すべてが破綻!吉村氏が呆然
       動画URL https://youtu.be/1JshBQWQx40 
                         幕府の視点 2025年5月6日
 一大イベント大阪関西万博しかしその幕が上がる前からすでに地獄への様相を呈している
入場前に立ち憚るのはなんと6500円を超える駐車料金と事前予約必須という謎の二重苦。
誰がそんな不便を喜んで受け入れるだろうこれはもはや万博ではなく我慢博」。そんな声がSNS上でも噴出している
 一体誰のためのイベントなのかしかし問題はそれだけではありませんパーク&ライド方式の名を借りた不審設計公共交通機関推奨といいながら国民感覚を完全に無視した料金体系そして運営側の場当たり的な対応も次々と明らかになりつつあります
 今回の議題に対する私自身の見解としてここまで利用者無視イベント設計が果たして現代の日本で通用するのか大いに疑問を感じていますこのままでは現地を訪れた人たちの不満が一層噴き出すのは避けられないでしょうそんななか現地で起きているリアルな現状を掘り下げながら順番にひも解いていきます

 それでは公営駐車場とバス予約制度による利用者の遠ざかりについてから始めましょう大阪関西万博の交通手段として導入されたパーク&ライド方式は開始早々から大きな躓きを見せています問題の核心は駐車料金の異常な高さとそれに伴うシャトルバスの予約制度です駐車料金は最低でも6500円 場合によっては7500円にまで達し一般的な大型テーマパークと比較しても2倍近い水準に設定されています
 この時点で多くの来予定者が足を止めてしまうのも無理はありませんさらに利用者を躊躇させるのがバスの事前予約という仕組みです駐車場に車を止めた後は決められた時間にしか乗れないシャトルバスに乗り換えなければなりませんしかもその時間は事前に指定しなければならず道路事情による遅延など考慮されていないため渋滞に巻き込まれた場合にはバスを逃してしまうリスクすら孕んでいます遠方から訪れる人にとっては時間通りにたどり着ける保証がないことが大きな不安要素となり。それなら電車で行こうという選択肢を取る人が続出しています
 この料金設定と制度に対しては利用者側から強い違和感と反発が寄せられています特に指摘が多いのは主催者側が来場者を金を落とす存在としか見ていないのではないかという不審感です

 駐車料金バスそして別途発生する高額な入場まで加えれば家族連れで訪れる場合の負担は無視できない額に膨らみます例えば駐車料金6500円に加えバス代金と大人複数分の入場を合算すると移動のためだけで1万円以上が簡単に吹き飛ぶ計算になります楽しいはずの万博へのお出かけが開始前から大きなストレスと出費を強いられることになります。
 また駐車場の場所にも問題が指摘されています。舞洲はまだしも堺市や尼崎市といった会場から遠い場所にも駐車場が設けらていますがそこに駐車しても高額な料金が発生する仕組みです移動にかかる時間や手間を考えればこれだけ負担をかけてまで車を利用する意味がないと冷静に判断する人が増えるのも当然と言えます
 個人的には駐車料金をもう少し現実的な水準に抑えるだけでここまで強い反発は起きなかったのではないかと感じます例えば周辺の大型商業施設やテーマパークでは1日中止めても3000円前後が相場ですそれに比べて万博の料金設定はあまりに突出しておりわざわざ高い金を払って不便を買うという奇妙な構図になってしまっています

 さらに言えば駐車場を利用する層は地方から訪れる家族連れや年配層が多いと想定されます彼らにとってネット予約や時間管理に対する心理的ハードルは決して低くありませんその層への配慮が全く感じられない運営方針が批判をより強める要因となっているように見受けられますシャトルバスの予約が安心して利用できるようにするため意図で導入されたのだとしても現実には自由に動きたいという来場者のニーズとは完全に逆行していますこれでは自由を求める人々にとってはむしろ最大の障害となり結果として公共交通機関の利用に追い込まれるという悪循環を生み出しています
 誰もが気軽に訪れられる万博を目指すなら移動手段のハードルを高く設定してしまったことは致的な失策えるでしょう駐車場もバスも使いやすさと価格設定のバランスがいかに重要かを痛感させられる事例となっています

 次はパーク&ライド方式の不便と利用者の不満についてです大阪関西万博の交通手段として導入されたパーク&ライド方式は理論上は非常に合理的に見えました。自家用車で近隣の駐車場で来てそこからシャトルバスに乗り換えることで会場へスムーズにアクセスできるという構想ですしかし現実はそこに多くの落とし穴が潜んでいました利用者目線で見た時この仕組みは手間とストレスを買わされる仕組みと言われても仕方がないものになっています
 まず最初に問題となったのは駐車場とバス乗り場との距離です単に駐車するだけで終わらずバス乗り場までは200m以上も歩かされるケースが少なくありません炎天下雨天時を想像してみれば子供連れや高齢者には相当な負担となることは明らかですにも関わらず案内やサポート体制は十分とは言えず行けば分かるだろうという丸投げスタイルが目立っていますこれでは利用者にとって最初から電車で行った方がマという判断になってしまうのも無理はありません

 さらに駐車場の選定にも問題がありました。舞洲はまだしも市や尼崎市といった距離的に離れた場所にパーク&ライド方式P&R方式駐車場が設置されていますしかしそれぞれの駐車場と会場までのアクセスが一律に快適であるわけではありません地域によってはシャトルバス30分近く揺られなければならないところもあり時間的ロスや移動の疲労を考慮するともはや便利という言葉からはほど遠いものになっていますせっかく高い駐車料金を払っても待ち受けているのは長時間の移動とストレスこのギャップに多くの来場者が失望を抱いています

 最も致命的だったのが地域によって駐車場が割り振られるという仕組みです利用者自身が好きな駐車場を選べるわけではなく居住地などに応じて自動的に振り分けられるため利便性が悪い場所を割り当てられるとそれだけで移動に無駄な負担を背負わされることになります
 車でのアクセスを選んだ時点ですに一種の運試しを強いられるようなものですこの点について配慮や救済措置がほとんど設けられていないところにも運営側の無神経を感じざるを得ません私自身P&R方式というものは本来便性を提供するものだと考えています普段なら車での移動が便利な人にもここまで来たら後は楽という安心感を与えるのが理想ですしかし今回の大阪万博におけるP&R方式はその本質から大きく逸脱しています
 移動距離の長さ運用の不透明さそして高額な利用それらが全て重なった結果利用する価値を感じないという評価につがっています予約必須という仕組みもP&R方式をさらに使いにくくしている要因のひとつす。
 バスの時間を指定しなければならないため道路事情による遅延や思わぬトラブルへの柔軟な対応が難しくなっていますもし到着が少しでも遅れれば予約したバスに乗れない可能性すらあるこのリスクを考えればわざわざ予約の手間をかけてまで利用しようという気持ちはますます萎えてしまいます何より残念なのは利用者がP&R方式に抱いていた期待を運営側がこごとく裏切ってしまった点です楽に行ける混雑を回避できるといった前向きな期待が現実には疲れる待たされる高いという三重苦に変わってしまったのです

   (全文は8000字弱と長文なため後略。別途動画をご覧ください)
         動画URL https://youtu.be/1JshBQWQx40


大阪万博の2億円トイレが使用不能、設計ミスと税金の闇を徹底分析
    動画URL https://youtu.be/Had6ZV-8zlM
                         幕府の視点 2025年5月5日
2億円トイレが水に流せないものになった瞬間をご存知でしょうか?大阪万博の目玉として設置されたあの西ゲートのデザイナーズトイレがなんと開幕早々から半数が使用不能理由はまさかの水圧不足です誰もが首をかしげる構造の配管現場はすでに撤去検討という末期状態これが未来の公共インフラの姿だとすればあまりに残酷ですさらに事態をやこしくしているのはこのトイレの設計者が一級建築士でありながら基本中の基本とされる配管設計に大きな疑問が残る点プロとしての責任はどこに消えたのでしょうかそして市民の目には外観ばかりを重視した中身のない箱物として映り、ネットでは子供の工作以下とまで酷評されています。その裏に潜む中抜き構造と形骸化した予算管理なぜ誰も止められなかったのか本当の問題はトイレの水圧ではなく今の社会が抱える構造的な病かもしれません今回はこの騒動の裏にある見過ごされてきた論点を丁寧にひも解いていきます

 それでは2億円トイレに潜む使えないという本質的問題についてから始めましょう大阪万博の会場に設置されたいわゆる2億円トイレはその名称からも想像されるように非常に高額な税金が投入された施設です場所は夢洲の西ゲート付近利用者の多いゾーンに設けられたこのトイレは当初「デザイナーズトイレとして大きな話題を集めましたしかし蓋を開けてみれば使えないという致命的な問題を抱え開幕早々から一部が閉鎖されたままとなっています利用再開の目処も立っていないまま施設の豪華さだけが虚しく残っています

 最大の問題は設備を全て稼働させると発生する水圧の低下にありますトイレの半数以上を同時に使おうとすると水が十分に流れず詰まりが起こる構造になっているのです。この問題は単なる故障ではなく設計そのものに起因するもので現地の下水処理能力や配管設計の不備が根本にあります加えて使用されているのはタンクレス型の便器であり水圧依存の設計が災いしています通常こうした施設では貯水タンクや加圧装置を併用して水流を確保する対策が取られるものですがそれが見当たりません
 つまり万博という国際的なイベントのインフラとしてあまりにも脆弱な設計されていたのです問題をさらに深刻にしているのはこうした欠陥が事前に想定されていなかったという点です高い金額をかけたからには対応性や使用環境への配慮が当然なされるべきでしたがその形跡は見受けられません
 そもそも夢洲は埋め立て地であり地盤やインフラ設備が脆弱であることは知られていました水圧や排水に関する問題は事前に対策を講じておくべき基本事項それができていなかったという事実は関係者の認識不足を象徴しています実際にトイレを利用したという市民の声では水がちょろちょろしか出ない詰まりが怖くて流せなかったといった実感が語られています
 これらの証言が示すのは設計思想と現実乖離です訪れた人々にとってトイレは快適を演出するためのインテリアではなく日常的な機能を果たすべき生活インフラの一部です豪華な外観や奇抜な色遣いに関心する余裕などは、用を足す現場では求められていません必要なのは「使えることそれにつきますさらに未来指向、芸術性の追求といった建設当初のコンセプトも実際には空回りしていますもし将来的な都市の姿を象徴する施設であるならばなおさら基本性能の確保は絶対条件だったはずです

 ところが実態は開幕から機能不全を起こし半分が封鎖されるというあり様ですしかも現場に設置されている張り紙は「メンテナンス中」となっていますがそれは単なる言い訳であり事実上の使用不能状態ですこの状況に対して行政側から明確な説明や改善案は示されていません当初掲げられた世界に誇る最新トイレのイメージとは裏腹現実は展示品としても機能しない失敗作」として見られることが増えているようです。パフォーマンスだけで持続可能な設計や地域インフラへの配慮が欠けていたことが皮肉にもトイレという生活の最前線で露呈してしまったのです
 高額な費用をかけたにも関わらず設計から施工、現場運用に至るまで全ての段階で誰のための施設かという視点が抜け落ちていたこうした実態がこれって本当に2億円のトイレなのかという疑念や怒りを市民に植えつける原因となっています

 次は設計施工の責任問題についてです今回の2億円トイレ騒動で注目されたのは建築の中核になった設計者つまり一級建築士の存在です肩書きとしては最も信頼の厚い国家資格であり大型公共プロジェクトにも数多く携わる立場あるはずですしかしこのトイレに関しては一級建築士とはばかりではないかとの声が強まっていますなぜなら施設の根幹に関わる水回りの計算水や現場環境への配慮不足などあまりにも基本的な設計のズレが露呈したためです
 建築士が関与するプロジェクトでは設計段階で使用時間インフラ環境といった使用上の前提条件を洗い出しそれに基づいた排水設計や衛設備の選定が行われますところが今回の万博会場ではという特殊な埋立て地で下水処理や水圧環境が限られているにも関わらずタンクレス型の便器が採用されました

 水圧が弱い状況ではこうした仕様は機能しにくいことは建築の常識ですがそのリスクを回避するための予備設備や補強策は見当たりませんこうなると多くの人が疑問に思うのは本当にプロが設したのかという点です中には学生が卒業制作で作ったのではと疑われるほど稚拙な構造という声もあります
 さらに事態を悪化させたのは設計者自身の姿勢ですメディア発表時には堂々とコンセプトを語っていた人物が実際に問題が発覚してからは沈黙を貫いている様子が見られます公共事業に携わる立場であるならば説明責任を果たすことも含めて本来の仕事なのですがその点が全く果たされていません
 また設計だけでなく施工や管理体制にも問題があります今回のプロジェクトは設計管理施工の責任が明確に分離されていたのかそれとも一括発注の形で曖昧になっていたのかが重要な論点になります万博協会側が建築士が全部やってくれるだろうと思っていた一方で建築士側はインフラは提供されている前提で設計したと認識していたとすればそこには深刻な情報共有不足があったことになります責任の押し付け合いが水面で起こっていたとしても不思議ではありません

 設計における技術的な知識不足や現場無視の姿勢は往々にしてデザイン偏重型の建築に見られます今回のトイレもその典型で外観や色にはこだわりが見えるものの使う人の視点はまるで抜け落ちていましたトイレは作品ではなく設備です水が流れる、臭いがこもらない並ばず使えるといった基本的な要素を満たしてこそ初めて公共建築と呼べるものになります
 ところがこの施設ではその優先順位が逆転してしまっているのです関係者の中には設計者ばかりを責めるのは酷だという声もあります確かに上下水道の整備や供給能力は行政や会場のインフラ設計に関わる部署の責任も大きく個人の建築士だけでコントロールできる範囲ではないかもしれませんしかしそれならばなおさら設計段階でのリスク提示や条件交渉を行うのがプロの役割であり無理な条件であれば断ることも含めて責任を全うする必要があります

   (全文は約8000字と長文なため「後略」。別途動画をご覧ください)
        動画URL https://youtu.be/Had6ZV-8zlM