2025年5月5日月曜日

武力でなく憲法で平和つくり出そう 東京で大集会3・8万人

 憲法記念日の3日、憲法を守り生かそうと全国各地で集会やデモが行われました。
 東京では「未来は変えられる 戦争ではなく平和なくらし 2025憲法大集会」(同実行委員会主催)が有明防災公園であり、晴天のなか約3万8000人(主催者発表)が参加しました。
 日本共産党の田村智子委員長、立憲民主党の辻元清美代表代行、れいわ新選組の櫛渕万里共同代表、社民党の大椿裕子副党首、参院会派「沖縄の風」の伊波洋一代表の 5党・会派の代表が舞台に上がり挨拶しました。しんぶん赤旗が報じました。
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武力でなく憲法で平和つくり出そう 東京で大集会38万人
                        しんぶん赤旗 2025年5月4日
 憲法施行から78年を迎えた3日、憲法を守り生かそうと全国各地で集会やデモが行われました。東京では「未来は変えられる!戦争ではなく平和なくらし2025憲法大集会」(同実行委員会主催)が有明防災公園であり、晴天のなか約3万8000人(主催者発表)が参加。ステージに上がった5党・会派の代表とともに「LOVE憲法」などと書かれたプラカードを掲げてアピールしました。


 








思い思いのメッセージを掲げてアピールする憲法大集会の参加者と野党各党の(左から)伊波、大椿、櫛渕、田村、辻元の各氏=3日、東京都江東区

 実行委員会を代表して菱山南帆子さんがあいさつしました。分断と対立を乗り越えて共同で憲法集会が開かれて10年だとし「幾度も訪れた改憲の危機をはね返してこられたのは、憲法集会を中心とした粘り強い市民運動があったからだ」と強調。「ミサイルでなく憲法で平和をつくり出そう」と、総がかり行動実行委員会の署名と対話運動、参院選に向けた運動で改憲勢力を追い詰めようと呼びかけました。

 市民3氏がスピーチ。日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳(てるみ)代表委員は「数年の間、世界は核戦争の危険な状況にある。なんとかして打ち破りたい。核兵器は絶対に使ってはいけないという規範を70年にわたってつくり上げ、80年間、核戦争を起こさなかった日本被団協、被爆者の運動を引き継いでほしい」と訴えました。市民連合から佐藤学東京大学名誉教授が連帯あいさつしました。

田村委員長があいさつ
 日本共産党の田村智子委員長、立憲民主党の辻元清美代表代行れいわ新選組の櫛渕万里共同代表社民党の大椿裕子副党首参院会派「沖縄の風」の伊波洋一代表があいさつ。田村氏は、「戦後80年の今年、みなさんと一緒に、戦争国家づくりを断じて許さない、この一点での共同を大きく広げていこうではありませんか」「憲法のすべての条項を実現し、平和と民主主義が大きく前に進んでいく、真に国民が主人公の新しい日本を一緒につくりあげていきましょう。日本共産党も力をあわせ全力でがんばりぬく」と決意を述べました。
 参加した東京都千代田区の斉藤幸子さん(51)=仮名=は「軍事費が上がっている今、憲法の理念を実現し、自分たちの暮らしを豊かにするため、参院選で自民党政治を終わらせたい」と語りました。


2025憲法大集会 田村委員長のあいさつ
                        しんぶん赤旗 2025年5月4日
 日本共産党の田村智子委員長が3日の「2025憲法大集会」で行ったあいさつは次の通りです。

 日本共産党の田村智子です。(拍手)
 「憲法を壊すな、憲法を守れ」、私たちはこの声をあげ続けてきました。しかし、自公政権は国会の中だけの数の力で、集団的自衛権行使容認の閣議決定、安保法制の強行、そして外国を攻撃するためのミサイルの配備、ついには自衛隊を米軍の指揮統制のもとに事実上組み込む「敵基地攻撃」の体制づくりや、学術・研究までも軍事研究へと動員していく、この暴走を続けています。
 戦後80年の今年、改めてみなさんと一緒に、この暴走、この「戦争国家」づくりを断じて私たちは許さない―この一点での共同を大きく広げていこうではありませんか。(拍手)
 いま、この「戦争国家」づくりの道でいいのかということがいよいよ問われています。この暴走の根っこには、日米軍事同盟と言われたら思考停止になってしまう、そういう政治があると思います。
 いまの大軍拡も、もとをただせば第1次トランプ米政権から要求され、その道が切り開かれていきました。いま、トランプ大統領どうでしょう。「ガザから住民を強制移住させて、アメリカが所有する」、こんなことを言ってイスラエルのジェノサイドを事実上応援している。ロシアのウクライナ侵略さえも容認をしている。
 そして、トランプ関税だと言って世界の国々をルールを無視して脅しつける。こんなアメリカと運命共同体でいいのでしょうか。
 日本の国の憲法は、平和を希求する諸国民との連帯で戦争の心配のない世界をつくろうということを宣言しているではありませんか。戦争をなくす道は、隷属、窮乏、ここから人民を解放していくことだと呼び掛けているではありませんか。(拍手)
 世界を見てみたら、アメリカ言いなりじゃない、中国の側にも立たない、どの大国の側にも立たないという国々が広がっている。隣の東南アジア、ASEAN(東南アジア諸国連合)でもそうした平和と安定を目指す外交が粘り強く行われているではありませんか。私たちは、いま、憲法を掲げ、戦争の心配のない東アジアをつくる外交をと、大きな共同を広げていきたいと思います。(拍手)
 日本の進路を決めるのは過半数を割っている自民党や公明党ではありません。主権者=国民の力です。いま、個人の尊厳、婚姻の自由、法の下の平等、学問の自由、こういうことを求めるみなさんの運動が大きなうねりとなって日本社会をゆるがしています。
 憲法のすべての条項が実現し、平和と民主主義が大きく前に進んでいく、真に『国民が主人公』の新しい日本を一緒につくりあげていきましょう。私たち日本共産党はそのためにみなさんと力合わせ全力で頑張り抜く、このことをお誓い申し上げまして連帯のあいさつと致します。一緒に頑張りましょう。(大きな拍手)