2026年1月19日月曜日

19- 米国はゲシュタポ国家/トランプ政権は無法暗殺部隊政権/人々が強制的に止めない限り虐待は続く

「マスコミに載らない海外記事」に掲題の3つの記事が載りました。「ゲシュタポ」はナチスドイツの秘密警察のことです。

 1つ目と2つ目の記事は同じ事件について取り上げたもので、3人の子どもの母親で詩作が好きなアメリカ人のレニー・ニコル・グッドさんは7日、SUV車で道路を封鎖していたところを移民税関捜査局(ICE)の職員に頭部を銃撃され悲劇的な死を遂げました。
 二人の職員が彼女に近づき車から降りるよう強く要求したとき、それに怯えたグッドさんが現場から逃走しようとしたとき、車のフロントガラス越しに3発の銃弾を撃ち込まれ即死しました。
 このICE職員による殺人に対してアメリカ国民は全国で1,000件以上の抗議デモをしました。しかし、この受賞歴もあり詩人でもある被害者を、国土安全保障長官は「国内テロリスト」と形容し、彼女が「自分の車を兵器化」しICE職員を轢こうとしたと証拠も示さずに述べまし。こうした職員が拳銃で市民を殺害した事件で、公安組織のトップが非を認めることは先ずありません。もしもあれば稀なケースです。

 3つ目の記事も同じ事件に触発されたもので、お馴染みのケイトリン・ジョンストンがかなり過激な論調で、「欧米諸国政府は益々権威主義的になり、公安機関は益々軍事化され殺人的になるだろう。帝国の戦争機構は益々好戦的、大量虐殺的、拡張主義的になり、富裕層と貧困層間の格差はどんどん拡大し、人々は益々惨めになり、精神的に不健康になるだろう」と述べます。
 そして「我々は圧倒的多数なのでいつでも彼らの手からハンドルを奪える。頼む必要はない。ただ奪えば良いとして、この問題が社会認識の最前線に上がるまで、この問題を私は指摘し続けるつもりだ」と述べます。
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アメリカは残忍なゲシュタポ国家になりつつある
                マスコミに載らない海外記事 2026年1月16日
                 ジョージ・サミュエルソン 2026年1月14日
                     Strategic Culture Foundation
 もしグッドさんが「国内テロリスト」だったとすれば、アメリカはSUVに家族を乗せて街中を走り回る何百万人もの「テロリスト」たちの温床になっていることになる。
 週末、移民関税執行局(ICE)に射殺された母親に対する正義を求めて、アメリカ国民は全国で1,000件以上の抗議デモをした
 レニー・ニコル・グッドさんは典型的な郊外に暮らすアメリカ人だった。三人の子どもの母親で詩作が好きだった。だが1月7日、彼女は移民税関捜査局(ICE)職員に頭部を撃たれ、悲劇的な死を遂げた。これは、またしてもアメリカを深く二分する悲劇だ。グッドさんは不当に殺害されたと抗議活動家たちは主張しており、事件の映像証拠はその主張を強く裏付けている。
 グッドさんがSUVで近隣の道路を封鎖している様子が映像に映っている。これは確かに警察が現場に到着する根拠にはなるが、その過程で起きたことは論理に反する。二人のICE捜査官が車両に近づいた際、グッドさんと冷静に会話しようとする様子は見られなかった。それどころか捜査官の一人がドアハンドルを掴み、車から降りるようグッドさんに強く要求した。明らかにこの出来事に怯えたグッドさんは現場から逃走しようとして致命的決断を下した。これを受けて、車両の前方左側に立っていた二人目の警官がフロントガラスに向けて銃弾を三発発射した。それはグッドさんの頭部に命中し、彼女は即死した

 今では、警察による通常の職務質問と警察権力の乱用の違いを、ほとんどの人が認識している。通常の職務質問では、警察官は運転免許証や登録証などの必要書類を確認しながら、運転手に冷静に話しかける。警察に呼び止められると、ほとんどのアメリカ人は当然恐怖を感じる。だからこそ介入する警察官は状況を制御する必要があるのだ。だが、レニー・グッドさんの場合は明らかにそうではなかった。明らかに不適切な職業に就いているICE職員と出会う不運に彼女は見舞われたのだ。
 この事件の真相はまだ解明されていないが、冷酷な殺人事件の後、トランプ政権がグッドさんをどのように扱ったかは、アメリカ公民権にとって好ましい兆候ではない。母親で受賞歴もあり詩人でもある被害者を、クリスティ・ノーム国土安全保障長官は「国内テロリスト」と形容した。ノーム長官は、グッドさんはICE職員を「ストーキングし、妨害」した後、「自分の車を兵器化」し、ICE職員を轢こうとしたと、証拠も示さずに述べた。そして、グッドさんは最終的にICE職員に殺害された。
 被害者非難はそれだけでは終わらなかった。「暴徒の一人が自分の車を武器化し、法執行官を轢いて殺害しようとした。これは国内テロ行為だ」と国土安全保障省次官補でICE(移民税関捜査局)広報担当者のトリシア・マクラフリンX投稿で断言した。
 そして、母親のアメリカ人がオサマ・ビン・ラディンと同じカテゴリーに分類されてしまったのだ。このひどい仕打ちは、アメリカ法執行機関が「敵」と戦うためにはどんな手段を使っても正当化されるという考えを強めるだけだ。そして、その「敵」こそ、彼らが守るべき人々なのだ。グッドさん殺害から二日後、逃走を試みた車両に乗った人々にオレゴン州ポートランドの国境警備隊員が発砲した。
 国境警備隊員が車の乗客に身元を明かすと「運転手は車両を武器化し、法執行官を轢こうとした」とマクラフリンは述べた。一人の警官が「自分の命と身の安全を恐れて」発砲し、運転手は乗客を乗せたまま逃走したとマクラフリンは述べた。車に乗っていた乗客は攻撃を生き延びたが、銃撃事件の捜査で:本当の答えは得られそうにない。

 もちろん、特定事件では、当局が特定個人に対し致命的武力を行使せざるを得ない場合もある。だが今回の事件で懸念されるのは、捜査が始まる前に「国内テロリスト」や「暴徒」といった爆弾発言をトランプ政権が乱発していることだ。
 グッドさんが「国内テロリスト」だったとは到底信じ難い。もしそれが事実なら、アメリカ合衆国は、家族をSUVに乗せて街中を走り回る何百万人もの「テロリスト」の温床になる。アメリカ国民に言論の自由と、集会の自由と、アメリカ政府の不正を訴える自由を、アメリカ合衆国憲法は明確に規定している。しかし、これらの自由は全て、法執行機関の厚かましい行為によって悲劇的に命を落としたこのアメリカ人シングルマザーに対しては明らかに否定されていた。トランプ政権には、不法移民を一掃するだけでなく、その過程でアメリカ国民がテロリストのように扱われないようにする義務がある。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/01/14/the-united-states-turning-into-brutal-gestapo-state/ 


トランプ政権は無法暗殺部隊政権だと暴露されているアメリカ
                マスコミに載らない海外記事 2026年1月17日
              フィニアン・カニンガム 2026年1月14日
                 Strategic Culture Foundation
 ICE(移民税関捜査局)捜査官による母親の冷酷な殺害は、アメリカが堕落しつつある暗殺部隊国家だという恐ろしい現実を浮き彫りにしている
 先週、ICE捜査官が母親を冷酷に殺害し、その殺害をドナルド・トランプ大統領が正当化したことは、アメリカが暗殺部隊国家に堕落しつつある恐ろしい現実を浮き彫りにしている。
 調査ジャーナリストのデイブ・リンドルフが的確に指摘している。もしこれが他国で起きていたら「警察国家」だとメディアは非難するはずだと彼は言う。
 トランプ大統領がアメリカをファシスト独裁国家に変えて、政敵と指定された人物を自由に殺害する権限を準軍事組織に与えているとリンドルフは警告している。
 トランプ大統領は、大量移民という恐怖戦術を使ってアメリカ都市を軍事化し、連邦捜査官を送り込み「敵」や「人間のゴミ」と描かれるコミュニティを恐怖に陥れてきた
 これは1930年代のナチスドイツのやり方だ。当時ヒトラーは私設暴力団ゲシュタポを組織し、「望ましくない」とみなされた個人や集団を攻撃し、最終的には排除した。
 今週、トランプ大統領率いる国土安全保障省職員により三人射殺された。彼らは不法移民の取り締まりのため派遣されたとされている。レニー・ニコル・グッドさんは、普通に車を運転して走り去ろうとした際に、至近距離から頭部を狙撃され射殺されたのだ。グッドさんには全く脅威などなかった。彼女は子どもが三人いる無辜のアメリカ市民で、ミネアポリスで移民捜索を行う移民関税執行局(ICE)職員を監視するボランティアとして参加していた。多くのアメリカ市民と同様、グッドさんもICE職員が違法な暴力を行使しないよう監視しようとしていたようだ。そして彼女は超法規的処刑によって殺されたのだ。
 トランプ大統領とJ・D・ヴァンス副大統領は、即座に殺人事件を隠蔽し、この女性は「車両を武器化し」、ICE職員を脅迫した極左狂信者で、ICE職員は正当防衛で行動したと主張した。だが映像は、これがトランプ大統領と部下による冷酷なアメリカ市民殺害を正当化するための完全な嘘だと証明している。

 トランプの主張は、彼の政権が、敵だと指定し、人間性を奪った誰に対しても政治的暗殺政策を実行していることを示している。
 とんでもない歪曲で、彼らは最初に移民を狙い、次に左翼を狙い、最後に私を狙う
 これは全て下記の事実と一致している。
 アメリカは長年外国においてで政治的暗殺を展開している。ベトナムにおけるフェニックス計画中米におけるサルバドール・オプション、そして中南米全域におけるコンドル作戦など。アメリカは常に世界の警察官という仮面を被り、帝国主義ならず者国家として振る舞ってきた。だが、トランプ政権下で、仮面は外れている。
 今週トランプ大統領は、ベネズエラに侵攻し、ニコラス・マドゥロ大統領夫妻を拉致した後、自身の権力に限界はなく、国際法に意味はないと宣言した。
 デイブ・リンドルフが指摘する通り、トランプ政権下でのファシスト的蛮行への転落について、アメリカの商業メディアは何も報じない
 だが、トランプ政権下で増大する暴政に人々は反発している。レニー・グッド殺害は転換点になるかもしれない。だが卑怯で共犯的既成勢力の政治家やメディアから、人々は何の助けも得られないだろう。アメリカ合衆国が今や殺人部隊を擁するならず者国家になっている恐怖や危険性を、政治家やメディアは隠蔽しているのだ。
 デイブ・リンドルフの記事を確認頂きたい。
 フィニアン・カニンガムの新著『Killing Democracy(民主主義を殺す)』も。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/01/14/the-united-states-is-unmasked-as-a-death-squad-rogue-regime-under-trump/


人々が強制的に止めない限り、こうした虐待は続く
                マスコミに載らない海外記事 2026年1月16日
世界には、このような虐待を加えている暴君連中よりも我々のほうがずっと人数が多い。そして彼らはそれを知っており、我々を恐れている。
                  ケイトリン・ジョンストン 2026年1月9日

 こうした虐待行為は、人々が立ち上がり強制的に止めさせない限り続くだろう。
 欧米諸国政府は益々権威主義的になるだろう。
 警察は益々軍事化され、殺人的になるだろう。
 言論の自由は益々攻撃的に抑圧されていくだろう。
 軍事予算は益々肥大化していくだろう。
 帝国の戦争機構は益々好戦的、大量虐殺的、拡張主義的になるだろう。
 富裕層と貧困層間の格差は、これからもどんどん拡大していくだろう。
 人々は益々惨めになり、精神的に不健康になるだろう。
 世界についての情報を収集するために私たちが使用するシステムは、権力者によって益々厳しく管理されるようになるだろう。

 グローバルサウスからの資源と労働力の搾取は益々公然と乱暴になりつつある。
 我々が生き残るために依存している生物圏は益々死に近づきつつある
 これが起きるとどうしてわかるのか? それは、これまでずっとそれが起きてきたからだ。アメリカ主導の資本主義世界秩序がこれまでやってきたこと全てこれだ。
 彼らが我々に提供できるのはこれだけだ。益々増える殺人と虐待だけが我々に与えられるメニュー唯一の品だ。

 このジレンマから投票で抜け出すことはできない。なぜそう言えるのか? 何世代にもわたり、我々私は投票で抜け出そうとしてきたからだ。ある政党が悪事を働き、人々はその悪事から逃れるために別の政党に投票する。そして、その新政党が悪事を行うと、また別の悪党に投票するという繰り返しだ
 体制丸ごと封鎖され、悪弊がケーキに焼き込まれている。我々の文明のあらゆるものが、富裕層と権力者が益々富と権力を増し、それ以外の人々が益々貧困、疲弊、無知、狂気に陥るよう仕組まれている
 このディストピア的悪夢から抜け出す唯一の鍵は、数の力を使って真の変化を起こそうとする人々だ。我々の人数は、世界にこのような虐待を加えている暴君の人数より遙かに多く、彼らはそれを知っており、我々を恐れている。
 彼らは我々全員殺したり投獄したりできないのを知っている。彼らの虐待を容認するより、革命を選ぶと我々が決めた瞬間、彼らはここにいられなくなるのを知っている。
 我々はいつでも彼らの手からハンドルを奪える。頼む必要はない。ただ奪えば良い。我々は多すぎ、彼らは少なすぎる。

 この問題が社会認識の最前線に上がるまで、この問題を私は指摘し続けるつもりだ。
                (後 略)
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/01/09/these-abuses-will-continue-until-people-force-them-to-stop/