2026年1月15日木曜日

解散・総選挙 あからさまな党利党略/高市氏 自民総裁就任 「天の最大の願い」統一協会

 しんぶん赤旗に掲題の記事が載りました。
 14日夜、高市首相がついに「冒頭解散」に言及しました。イタリアの首相の訪日を前に口にしたくはなかったのでしょうが、自民党議員にとってもあまりにも急なことのため。口にせざるを得なかったのでしょう。
 正に共産党の小池書記局長が『高市首相の個利個略の解散』と命名した通り、これは高市氏個人の保身のための解散であり、統一協会問題などでそこまで追い込まれているということです。
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(主張) 解散・総選挙 あからさまな党利党略の思惑
                       しんぶん赤旗 2026年1月14日
 党利党略、究極の自己都合解散です。高市早苗首相が23日召集の通常国会冒頭で衆議院を解散することです。総選挙は「1月27日公示・2月8日投開票」か「2月3日公示・15日投開票」が有力です。
 通常国会が1月召集となった1992年以降、冒頭で解散されたことはありません。国民生活にかかわる予算案の審議を優先することが国会の責務だからです。高市首相自身“物価高対策が最優先。解散など考える暇はない”と言ってきました。
 一転、選挙を急ぐ理由は何か。一問一答形式の衆参予算委員会の審議など、野党の追及で“ボロがでる”のを恐れ、内閣支持率が高いうちに自民党の議席を増やしたいとの思惑があからさまです。

■ゆきづまりは深刻
 高市政権は、内政、外交ともゆきづまっています。内政では、「物価高騰から暮らしを守って」との願いに反して大軍拡・軍拡増税を迫っています消費税減税や大幅賃上げ政策もなく、最低賃金1500円を投げ捨てました。今後、高額療養費の負担増など医療・介護切り捨てに批判が高まるでしょう。首相の掲げる「積極財政」によって、財政悪化の懸念からさらなる円安・金利上昇も国民生活に影を落としています。
 外交では、高市首相の台湾有事発言をきっかけに極度に悪化した日中関係を打開する展望がありません。トランプ米政権による国際法違反のベネズエラ武力侵攻に一言も言えないアメリカいいなりぶりも異常です。

■統一協会との癒着
 安倍晋三元首相を師と仰ぐ高市首相にとって、統一協会(世界平和統一家庭連合)との癒着隠しも、選挙を急ぐ狙いです。昨年末明らかになった統一協会の内部文書によれば、2021年の総選挙で290人もの自民党候補が応援を受けていたといいます。高市首相の名前が32回も登場し、高市氏の総裁選出に期待を寄せていました。安倍氏に続く高市氏の役割など統一協会の政界工作の全容を解明するのが通常国会の役割です。

 「政治とカネ」の問題では、首相が代表を務める政党支部が政治資金規正法の定める上限をこえて企業献金を受けていた問題も通常国会で解明すべきテーマです。本紙の24年政治資金収支報告の調査では、裏金事件に関与した自民党議員と選挙区支部長85人のうち、4割超の39人の国会議員関係政治団体がパーティーを開催し、総額約7億7千万円もの収入を得ていました。形を変えた企業・団体献金です。自民党は裏金問題に無反省であり、日本共産党が主張してる企業・団体献金の全面禁止が求められます。
 連立を組む維新の「国保逃れ」の道義的・政治的責任も問われなくてはいけません
 論戦から逃げ、国会での説明責任を果たさぬまま衆院を解散することは許されないことです。
 日本共産党は、首相が解散に出るなら、堂々と受けて立ちます。高市政権の危険な政治を告発し、財界・大企業の利益最優先とアメリカいいなりの「二つのゆがみ」をただし、新しい政治への展望を訴え抜きます。


闇のTM文書(1) 高市氏の自民党総裁就任 「天の最大の願い」統一協会 政界工作
                       しんぶん赤旗 2026年1月14日
 統一協会(世界平和統一家庭連合)が日本での政界工作などを韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁に報告した内部文書を本紙は入手しました。文書は2021年の自民党総裁選を巡る情勢を細かく報告しています。その中で総裁選候補だった高市早苗首相の名前も32回登場。高市氏に対する協会側の強い期待がうかがえる内容です。(統一協会取材班)





高市早苗首相の名前(着色部分)が繰り返し出てくる統一協会の「TM特別報告」(着色は編集部)




 この内部文書は「TM特別報告」です。「TM」とは「True Mother(真〈まこと〉の母)」の略で、韓総裁のことをさします。韓総裁は、夫で教祖・文鮮明(故人)とともに協会内でメシア(救世主)として位置づけられています。

 入手した文書で高市氏の名前が最初に出るのは、21年8月12日付の徳野英治・日本協会会長(当時)による「書簡報告」です。約1カ月後に自民党総裁選の告示を控えた時期で、当初は「党の要職を担ってきた実力ある女性政治家です」と報告しています。
 次に登場するのは、総裁選投開票を1週間後に控えた同22日付です。この総裁選では高市氏のほか、岸田文雄元首相、河野太郎元防衛相、野田聖子元総務相が立候補しました。
 文書で徳野会長は「自民党総裁選挙の最新状況」として候補者個別の状況を報告。安倍晋三元首相が保守的、反共的な国家観、世界観を持ち「政治信条が近いという理由から、高市早苗元総務相をかなり熱心に支援しています」と述べています。「高市氏の後援会と私たちが親しい関係にあります」とも強調しています。他方で、統一協会と接点がある岸田氏か、もしくは高市氏が「総裁に選ばれることが、天の願いにかなう」として両氏をてんびんにかける報告をしていました。
 投開票日2日前の同27日付には、安倍氏が高市氏を強く応援するあまり自民党議員から「反発が出始め」ていると説明。その上で、「安倍元首相が私たちに近い存在であるという観点から見れば、高市氏が自民党総裁になることが、天の最大の願いと解釈することもできます」と報告しています。
 岸田氏が総裁に決定した後の同年10月1日付になると、安倍氏は河野元防衛相を総裁にしないため高市氏を応援したと指摘。安倍氏の「計算された高度な作戦」として、「結果的に岸田氏を当選に導いた」と韓総裁に伝えています。

 文書からは、統一協会が自分たちに協力してくれる総裁が誕生するかどうかという視点から細かく選挙情勢を分析していた様子が浮かび上がります。その中で自民党の最高実力者である安倍氏が後見する高市氏は、協会にとって“ベスト”の存在でした。
 そもそも一宗教団体が、だれが総理総裁になるか、外国にいる指導者に逐一報告していること自体が異様です。そこには統一協会が自民党との癒着を利用して勢力を伸ばそうという狙いが込められています。
 TM特別報告には安倍元首相や側近の萩生田光一幹事長代行ら有力議員への働きかけ、名護市長選など沖縄県内での暗躍が記録されています。3200ページを超す文書に記された闇の内容をシリーズで伝えていきます。