日刊ゲンダイに掲題の記事が載りました。
同紙は、野党から「他候補の中傷動画」や「タカイチ トークン」に関連する疑惑を追及されると、「俄かに居直ってキレる」高市氏の性格を「幼児性」と表現します。
また、異様に愛嬌を振り撒く笑顔〝謎のスマイル″を「ペテン・スマイル」と表現し、首相の座に就くとそれを振り撒く機会が急増したと述べます。
確かにあのスマイルは率直に言って「異様」です。特にトランプをはじめ外国要人には気味が悪いほどの笑顔で「媚びる」くせに、疑惑を追及する野党議員に対しては一転して「般若の面」に変わり悪態の数々をつくという「落差」は、マトモな「大人」とは思えないと述べます。
そして「外に媚び、内を脅かす者は、天下の賊である」という、江戸幕末期の思想家 吉田松陰の言葉を引用して記事をまとめています。お見事!
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こんな首相は前代未聞 問題なのは疑惑追及に居直りキレる幼児性
日刊ゲンダイ 2026/06/24
(記事集約サイト「阿修羅」より転載)
(写真) 外国要人には気味悪いほど媚びるのに…(C)日刊ゲンダイ
外国要人には気味悪いほどの笑顔で媚びるくせに疑惑追及の野党議員には悪態の数々。この落差はマトモな「大人」とは思えないが、口を開けば開くほど深まる疑惑の自業自得。
かくなるうえはと、陳述書の奇策だけでなく、あらゆる禁じ手を繰り出しそうだが、いつまで大メディアは大甘報道を続けるのか。
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誰でも怒った顔よりも笑顔の方がいいのは決まっている。だが、その目は笑っておらず、表情もどこかぎこちない。
かつて政治団体「スマイル党」が掲げて話題となった「スマイルセラピー」(スマイルをメークすることでメンタルをマイナスからプラスへ、ネガティブからポジティブへ変える)とも趣旨が明らかに異なるのが「ペテン・スマイル」。
詐欺師や霊感商法を手掛ける宗教法人の教祖、マルチ商法の親分などに見られる表情だが、この人物もある意味、同類感が否めない。高市首相のことだ。
高市は昨秋の自民党総裁選直前の頃から突然、“謎のスマイル”が増え始め、女性初の総裁、首相の座に就くと、その表情を浮かべる機会が急増。
選挙演説や総理会見、テレビ出演……。とにかく、いつでもどこでも不自然なほどに口角を吊り上げる機会が多くなった。
「ペテン・スマイル」から一転「般若の面」に
とりわけ「ペテン・スマイル」が発揮されまくったのが外交だ。3月のトランプ米大統領との日米首脳会談では、ホワイトハウスに到着した途端、出迎えて握手を求めたトランプの胸に飛び込んでハグ。トランプの腰に手を回しながら謎の笑みを浮かべて歩く姿は、東京・渋谷のホテル街を歩くお忍びのカップルのようだった。
そして会談では「世界の平和と繁栄をもたらすことができるのはドナルドだけ」と持ち上げ、夕食会ではトランプの息子バロンを「イケメン。間違いなく両親に似た」とヨイショ。これでもかと媚びへつらう姿は異常、異様と言っていい。
フランスで開かれたG7サミット(先進7カ国首脳会議)では他国の首脳に積極的に話しかけることもせず、なぜかうつろな目つきで独りでニヤニヤ。これでは周囲もさぞドン引きだったに違いない。だが、そんな「ペテン・スマイル」が一転して「般若の面」に変わったのが、22日の衆参両院の予算委員会だった。
中道改革連合(中道)の後藤衆院議員が首相陣営による自民党総裁選や衆院選での中傷動画作成疑惑を取り上げ、事実関係を追及。すると高市は週刊誌報道に基づく質問 ─などとよく分からない説明を始め、「首相としての業務時間も残念ながら確保できなくなっている」と意味不明のすり替え答弁。
ダラダラと要領を得ないことから、後藤が19日に質問通告済みだとして、繰り返し答弁を迫ったが、高市は「19日夜からけさ(22日朝)までほとんど睡眠も取っていない。一生懸命仕事をしている」と、これまたはぐらかすばかりだった。
後藤が高市の名前を使った暗号資産「SANAE TOKEN(サナエトークン)」を発行したという男と、首相秘書との接点をただした場面では、高市は暗号資産への関与を否定した上でこう発言。
「私の秘書がしっかりとした『陳述書』を作る。証拠となる書類も入手しているので、(衆院予算委の)理事会に提出する。それをもって答弁に代えたい」
国会議員であり、よりによって「行政府の長」が、自身の事務所に関して違法や不正行為に関わった疑惑の説明を求められているにもかかわらず、「私ではなく秘書の陳述書で勘弁して」なんて無責任極まりない。金融庁はサナエトークンに関する被害相談が18日までに3件あったと明らかにしているのだ。言語道断なのは子供でも分かるだろう。
政治アナリストの伊藤惇夫氏がこう言う。
「陳述書を答弁の代わりに提出など、過去に聞いたことがありません。呆れてモノも言えないというのか、本気でこの疑惑に向き合う姿勢がなく、言い逃れしていれば何とかなると考えているのではないか。『週刊誌が報じた』などと繰り返していますが、どこが報じようとも重要なのは事実。週刊誌を連呼して信用を落とそうとしているのか。たちの悪い言い逃れに見えます」
外に媚び、内を脅かす者は、天下の賊である
参院予算委では、立憲の杉尾参院議員が動画作成者とのオンライン会議を否定していた高市答弁を取り上げ、その後の訂正理由を質問。すると、高市は「(秘書が)詳細を覚えていなかった」と言い、さらに怒りの感情をむき出しにして「あたかも犯罪であるかのようなイメージ操作をされている」と反論。ムッとした表情で自席に座り、杉尾を下から見上げるように睨みつける姿は田舎のスケバンかガキそのものだった。
野党から「首相の答弁は酷すぎる」との声が出るのも当然で、衆院予算委の野党筆頭理事を務める中道の長妻衆院議員が、首相秘書の参考人招致とともに「7月中の集中審議」を要求したのも当たり前だ。
繰り返すが、高市はこの国トップである総理大臣=「行政府の長」なのだ。それなのに国権の最高機関である国会での言葉が軽いというのか重責を担っているという自覚が感じられない。
中傷動画作成疑惑も当初は文春報道をほぼ全否定。国会質疑では「確認できないことが、まるであったかのように印象付けられるのは大変心外」と怒りの声を上げ、「秘書にも聞き取りし、『やるはずがない』と言われた」「秘書にキレられましたよ!」と気色ばんでいた。
動画作成に関わったとされる男についても「私も秘書も会ったことがない方」と断言していたが、男と秘書とのやりとりとされる音声データを文春電子版が公開すると答弁があやふやに。要するに疑惑に対して最初から真摯に丁寧に説明しようとする姿勢がまるで感じられない。
今後は審議拒否か、会見の質問制限の強化か
外国要人には気味悪いほどの笑顔で媚びるくせに疑惑追及の野党議員には悪態の数々。この落差はマトモな“大人”とは思えない。何といっても口を開けば開くほど疑惑が深まるのだから、まさに自業自得と言っていい。
反論するなら証拠を示し、説明を尽くす。説明を避けながら反論しても意味はない。国民が求めているのは怒りや不快感の表明ではなく、事実関係の整理なのだ。問題なのは疑惑追及に居直りキレる幼児性。こんな首相は前代未聞ではないか。
懸念されるのは、かくなるうえはと、高市が陳述書という奇策だけでなく、今後、あらゆる禁じ手を繰り出してくることだ。国対を動かして審議拒否したり、すでに十八番である記者会見の質問制限をさらに強めたり。本来は大メディアがそれこそ総力を挙げて積極的、継続的に取材、検証して報じるべきだが、相変わらず腰砕けだ。
中傷動画作成疑惑だって文春が報じた当初はチョボチョボ扱い。後追いする様子も見られず、どうでもいい三文ネタばかり取り上げていた。そうして共同通信が記事を配信すると、「それ! 皆で渡れば怖くないゾ」と横並びで報じ、ようやく本腰を入れて取材するのかと思ったら、今度はサッカーW杯一色だ。一体いつまで大メディアは大甘報道を続けるのか。
高市が反省せず、傲岸不遜な態度を取り続けているのも当然だろう。
ジャーナリストの横田一氏がこう言う。
「高市首相の予算委員会の答弁などメチャクチャでしょう。大手メディアがきちんと取り上げるべき重要問題ですが、W杯サッカーの話題ばかり。政治部記者は一体何をやっているのでしょうか」
「外に媚び、内を脅かす者は、天下の賊である」(国外からの干渉・圧力に媚びて、国内政治を変更しようとする者は国にとって最大の害悪となる)。江戸幕末期の思想家、吉田松陰はこんな言葉を残したというが、まさに高市そのものではないか。