2021年1月2日土曜日

02- 吉村大阪知事に「武富士」のスラップ訴訟代理人の過去! (LITERA)

  LITERAが「2020年に読まれた記事」として、吉村・大阪府知事が「武富士」のスラップ訴訟の代理人を務めたことを取り上げた記事を挙げました。このスラップ訴訟は実に酷いもので、「武富士」は相手側から反論されると早々に取り下げて謝罪文を出すなどしました。

 吉村氏が大阪市長であった19年2月、外国特派員協会で記者会見をしたとき、「日仏共同テレビ局France10」の記者から「“訴権の濫用”と認定されるような武富士訴訟に、原告側弁護人として加わったことをいま、どう総括しているか」と問われた際に、吉村氏は、
「日本で認められている訴訟制度において依頼者の利益を守るための主張をする、これは当然日本で認められている制度で、何の問題もないというふうに思っています(要旨)」と答えました。
 その会見を見ていた山岡氏(スラップ訴訟の標的にされた人)は、「呆れ果てた」として「武富士裁判では武富士が敗訴になったわけではない。武富士自体がその訴訟を『訴権の濫用』『捏造』『不法行為』であることを認めて、請求放棄と請求認諾をしたんです。そんな訴訟の代理人をやっていたことが、なぜ当然の行為になるんですか。弁護士だからって、依頼者のためなら何をやってもいいというわけではないでしょう」「僕は会見でてっきり『当時はまだ若く、上のいう通りにやっただけ、反省しています』と謝罪するのかと思ったんです。それが、あたかも弁護士として当たり前のことをしたと言い張った。信じられませんでしたね」と述べています。
 財政的に強大な力を持つ企業などが経済的弱者に対して億単位という驚くべき高額な賠償請求をして黙らせようとするのは「スラップ訴訟」と呼ばれる卑怯な振る舞いです。
 それに加担したことに現在に至るも率直な反省の弁がないのはやはりおかしいと言えます
          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【2020年読まれた記事】
吉村洋文知事に「武富士」の盗聴犯罪を隠蔽するスラップ訴訟の代理人の過去! 盗聴被害者のジャーナリストが語る不法な訴訟の全貌
                             LITERA 2020.12.31
2020年も、残すところあとわずか。本サイトで今年報じた記事のなかで、反響の多かった記事をあらためてお届けしたい。(編集部)

【2020.06.05初出】
 コロナの感染拡大で完全に馬脚を露わした安倍首相に代わって、このところ国民的人気を集めている大阪府の吉村洋文知事。テレビやネットは吉村知事を賞賛する声で埋め尽くされているが、しかし、本サイトが再三指摘しているように、そのイメージは巧みな自己演出によってつくり上げられた部分が多く、実像とはかけ離れたものだ。
 実際、この吉村知事にはいま、政治家としての資質が疑われるような過去が取り沙汰されている。それは、あの武富士の代理人として、同社の犯罪行為を隠蔽するためのスラップ訴訟にかかわっていたという過去だ。
「正直に言うと、吉村洋文大阪府知事が武富士の弁護団に入っていたとは、当時の裁判資料を見るまで信じられませんでした。当時の武富士は、自社の利益や批判封じ込めのために平気で法を犯す犯罪的企業。事実、武富士は私をはじめ批判的な報道をしていたジャーナリストに盗聴行為をはたらき、創業者で会長だった武井保雄氏が電気通信事業法違反で逮捕され有罪判決を受けています。大阪市長、大阪府知事をつとめる人物がそんな企業の手先として動いていたとは……。しかし、たしかに裁判資料を見ると、武富士の代理人の欄に『吉村洋文』という名前があった。吉村知事はまさに私に仕掛けられたスラップ訴訟の代理人だったわけです」
 こう話すのは、ネットメディア「アクセスジャーナル」を主宰する山岡俊介氏。権力の不正や企業のスキャンダルを中心に取材・執筆活動を続けているジャーナリストで、安倍首相の下関の自宅や地元事務所に火炎瓶が投げ込まれた事件の裏を掘り返したスクープは、ネット上でも「#ケチって火炎瓶」として大きな話題になった。
 その山岡氏が大手消費者金融の武富士から盗聴されていたことを知ったのは、2002年。当時の武富士は、創業者である武井保雄会長がワンマン支配しており、悪質な取り立てや社員のブラック労働、裏社会との関係などが問題になっていた。
 山岡氏もそうした武富士のダーティな体質を批判する記事を何度か執筆していたのだが、そんななか、武富士の元法務課長だったN氏が内部告発をしたいと山岡氏に接触してきたのだという。山岡氏が当時を振り返ってこう話す。
「Nは武富士で右翼や暴力団対策など裏仕事をやっていた人物なんですが、武井会長の命令で探偵事務所に依頼して私を盗聴していたと告白したんです。しかも、自宅の電話を盗聴したテープ、それを記録した分厚いメモなど、盗聴を裏付ける証拠も持っていた。盗聴されていたジャーナリストは私も含めて3人いましたが、自分の通話が録音されたテープを聞いたときは、怒りで体が震えました」
  N氏が持ち込んできた資料の中には、探偵会社が武富士に宛てて出した領収書、武富士内の調査費用支出の稟議書、さらには武井会長が盗聴を指示したメモまでがあったため、山岡氏は盗聴行為の「動かぬ証拠」をつかんだと判断。「創」(創出版)や「月刊ベルダ」(ベストブック)といった月刊誌でこの武富士による盗聴問題を追及するルポを発表した(大手出版社の雑誌は武富士が大量の広告を掲載していたため、ほとんどが掲載拒否をしたという)。
 また、資料の中に武富士と警察の癒着を示す証拠があったことから、警察問題を追及しているジャーナリストの寺澤有氏に情報を共有。寺澤氏もこの資料をもとに「週刊プレイボーイ」(集英社)で、武富士が警視正など複数の警官にビール券などを供与し、見返りに個人の犯歴など秘密情報を得ていた問題などを報じた。

 ところが、武富士側はこうした報道に対して名誉毀損訴訟を起こし、とんでもなく高額の賠償請求をしてきたのだ。たとえば、山岡氏が「月刊ベルダ」に執筆した記事については、山岡氏と発行元、編集長らに総額1億円、「創」の記事にも同様の訴訟が提起された。さらに、寺澤氏が執筆した「週刊プレイボーイ」の記事への損害賠償請求は合計2億円にのぼった。
 まさにスラップ訴訟の典型だが、この訴訟で、武富士側代理人として名前を連ねていたのが、吉村知事だったのだ。
「盗聴テープや記録、領収書、稟議書など、盗聴していたことを示す動かぬ証拠が揃っているにもかかわらず、武富士サイドは記事が事実無根であるとして、私たちを訴えてきた。しかも、ありえない高額の賠償金で……。完全に事実の報道や批判を封じ込めるための訴訟でした。実際、法務部長として訴訟を担当していたN氏も武井会長は『常々、高額の損害賠償請求訴訟をすれば批判する者なんていなくなる、事実かどうかなんて関係ない』と言っていたと証言していましたからね。吉村氏が代理人に名前を連ねていた訴訟は、そうした武井会長の方針に従った非常に悪質な言論弾圧なんです」(山岡氏)

 しかも、武富士側が山岡氏に対しておこなったのは、高額の民事訴訟だけではなかった。山岡氏を恐喝未遂で逮捕させようとしていたのだという。
「内部告発していたN氏が恐喝未遂で逮捕されたんですが、私に対しても共犯だとして警視庁に逮捕させようとしていた。実際、警視庁も当初はその気で、取り調べでは刑事から『お前らは武富士の金にたかるハエだ!』とまで言われた。しかも、武富士は自社のHP に、私が恐喝未遂事件に加担しているとのデマまで書き込んでいた。しかし、私は武富士に対して記事を書くときに取材申し込みをした以外、なんの接触もしていませんでしたから、恐喝なんて立件できるはずがない。これも明らかに嫌がらせが目的でしょう」(山岡氏)
 しかし、山岡氏はこうした卑劣な圧力に怯まず、逆に武富士側を「訴権の濫用」で反訴、さらに自分への盗聴行為に対して、武井会長を電気通信事業法違反で刑事告訴した。
 結果的に、これが流れを大きく変えることになる。山岡氏が警視庁に武富士の盗聴行為と武井会長の指示を裏付ける詳細な証拠を提出し、N氏もそれを裏付ける証言をしたため、警視庁は武富士の盗聴事件を本格的に捜査せざるを得なくなったのだ。
 そして、2003年12月、武富士の武井会長は、山岡氏らへの盗聴行為を指示したとして、警視庁に電気通信授業法違反容疑で逮捕される(のちに裁判で懲役3年執行猶予4年の判決が確定)。逮捕にともない武井氏は武富士の会長職を辞職。山岡氏の告発が、“金融界の帝王”とまでいわれていた人物をワンマン経営者の椅子から引きずり下ろし、縛につかせたのである。

 しかも、この武井会長逮捕によって、山岡氏が執筆した記事の真実性が完全に証明され、吉村知事が武富士の代理人をつとめていた民事訴訟の状況も一変した。武富士は、山岡氏と「創」「月刊ベルダ」「サンデー毎日」、寺澤氏と「週刊プレイボーイ」に突きつけていた高額賠償金の請求をすべて取り下げ(法律用語では「請求の放棄」)。逆に、山岡氏らが「訴権の濫用」だとして起こした反訴では、山岡氏らが求めていた賠償金の支払いと謝罪広告の掲載などをすべて受け入れた(法律用語では「請求の認諾」)。
その結果、「創」「ベルダ」にはそれぞれ、武富士による以下のような文面の謝罪広告が掲載された。
〈当社・株式会社武富士の前代表取締役会長・武井保雄は、当社社員らと共謀し、2000年12月14日から01年2月24日まで2ケ月以上にわたり、山岡俊介氏の自宅兼事務所の盗聴を行いました。
 これは明白な犯罪行為です。(中略)
 しかも当社は、山岡氏が執筆し、有限会社創出版発行の月刊誌『創』2003年1・2月合併号と7月号に掲載された、当社前会長・武井が山岡氏宅の盗聴を指示していたなどとする記事につき、「事実無根であり、名誉を毀損された」との虚偽の主張をもって、同年8月、東京地方裁判所に損害賠償ならびに謝罪広告掲載を求める民事訴訟を提起しました。(中略)
 しかしながら、この提訴は、当社前会長・武井保雄指示の下、山岡氏や有限会社創出版の言論活動を抑圧し、その信用失墜を目的に、虚偽の主張をもって敢えて行った違法なものでした。
 また、当社は2003年5月末から同年11月初めの間、インターネットの当社ホームページ上で、山岡氏が当社や前会長・武井らを電気通信事業法違反容疑で刑事告訴する動きに関し、「盗聴の事実はなく、山岡氏は当社に対する恐喝未遂事件に加担していることから、刑事責任の追及逃れのために行っている」などとする虚偽の見解を掲載し、不特定多数の者にその内容を閲覧させました。
 しかし、これも当社前会長・武井の指示の下、やはり山岡氏の言論活動の抑圧、信用失墜を狙って行った、虚偽の主張による違法な行為でした。
 以上、この間の違法行為について、深くお詫び申し上げます。
                  株式会社 武富士 代表取締役 清川 昭〉 
            (「創」2004年6月号より)

〈(前略)当社は2003年7月、これら記事によって名誉を毀損されたとして、貴社、貴誌編集長、執筆者・山岡俊介氏に対して、総額1億円の損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に提訴いたしました。しかし、この訴訟は、当社において貴社の記事がいずれも真実であるにもかかわらず、虚偽であると事実をねつ造して、提起したものでありました。
 本件提訴は、貴誌の記事の真実性、公共性、公益性を毀損せしめるものであり、また、総額1億円という高額訴訟を提起することにより、当社に批判的な記事に対し言論弾圧をしようとしたものにほかなりません。
 よって当社は、本件提訴により、貴社・貴誌および山岡俊介氏の信用・名誉を傷つけ多大な迷惑をかけたことにつき、深くお詫びし、二度と再びかような違法行為を行わないことを誓約します。
                         2004年6月30日
                     株式会社武富士  代表取締役 元久 存〉
            (「月刊ベルダ」2004年7月号より)

 これを読めばわかるはずだ。吉村氏らが代理人として起こした訴訟が「真実を報じた記事を虚偽であると事実を捏造して提起したもの」であり、「高額訴訟を提起することにより、批判的な記事に言論弾圧を加えようとした」「違法なもの」であることを、当の武富士自身がはっきりと認めたのである。
 いや、武富士だけではない。ここに武富士側が山岡氏らへの請求を放棄し、山岡氏らから反訴で求められた謝罪文の掲載や損害賠償金の支払いなどを受け入れたときの和解調書があるが、そこにはやはり武富士の代理人として「吉村洋文」の名前が記されていた。つまり、吉村氏自身も、自分が代理人になった訴訟が「盗聴という犯罪行為を隠蔽するための乱訴」「事実を捏造して言論弾圧のためにおこなった違法な行為」であることを認めていたということだろう。
 だとしたら、吉村氏もまた、その違法な行為に加担した責任を厳しく問われるべきではないのか。山岡氏がこう語る。
「私は執筆した記事でも裁判でも、数々の具体的で客観的な証拠を提示している。普通にリテラシーのある人間がこれを見れば、武富士が私を盗聴していたのが明白な事実だということがわかるはずなんです。にもかかわらず、吉村知事は武富士の代理人になり、記事を事実無根と決めつけ、1億円訴訟の代理人になった。当時は、若手のイソ弁で、上の指示に従っただけなのかもしれませんが、それでも、犯罪を隠蔽したいという武富士の意向に沿って、不法な訴訟に加担したことに変わりはない。その道義的責任は大きいと思いますよ」

 実は吉村氏は大阪市長になった後、一度だけ、この武富士訴訟の責任を追及されたことがある。2019年2月、当時、大阪市長だった吉村氏が松井府知事(当時)とともに、日本外国特派員協会で記者会見をしたとき、「日仏共同テレビ局France10」の記者から「“訴権の濫用”と認定されるような武富士訴訟に、弁護人として加わったことをいま、どう総括しているか」という質問が出たのだ。この質問に対して吉村知事はこう答えていた。
「これは弁護士時代のご質問だと思います。弁護士の業務というのはどんな状況であれ、それぞれの立場、それぞれの意見、自分のクライアントの意見というのをしっかりと出して、それを双方がやって、最終的にそれを裁判所が判断するという仕組みです。たとえば極悪な殺人犯であったり、強かん犯であったとしても、言い分がある部分がある。それについて弁護士とはその言い分を裁判所にあげて、そして最後は裁判官が判断する、それがまさに弁護士の仕事であり、弁護人の仕事であるということです」
「ご指摘の裁判についても、同様に日本で認められている訴訟制度において、そして依頼者の利益を守るための主張をする、そして結果的に裁判所において敗訴ということにはなりましたけれども、これは当然日本で認められている制度でありますから、何の問題もないというふうに思っています。これは憲法上、認められた権利です」
「つまり訴訟の場においては、すべての企業にも、主張したいことは主張する権利があり、そしてたとえば犯罪者であっても裁判の場においては主張したいことは主張できる権利がある、これについては誰からも後ろ指を指されるようなものではないというふうに思っています。本来、日本の三権分立のなかで、あるべき姿だと思っています。だから特にそれ以上のコメントはありません」

 つまり、吉村氏は「極悪な殺人犯であったり、強かん犯であったとしても、言い分がある」「犯罪者であっても裁判の場においては主張したいことは主張できる」などといって、自分の武富士弁護を正当化したのだが、これ、完全なゴマカシ、話のすり替えだろう。
 たしかに、拘束された刑事事件の容疑者の弁護は人権を守るために必要不可欠だ。しかし、吉村氏のやったことは、それとはまったく違う。繰り返しになるが、武富士は盗聴という犯罪行為を隠蔽するため言論弾圧のスラップ訴訟を起こしたのだ。そんな不法行為に加担することがなぜ、「憲法上、認められた権利」「三権分立のなかであるべき姿」ということになるのか。
山岡氏もこの日本外国特派員協会での会見をみて、その主張に「呆れ果てた」という。
「会見で吉村氏は、弁護士が依頼者の権利を守るのは当然で、裁判でたまたま敗訴になっただけ、というようなことを言っていましたが、武富士裁判では武富士が敗訴になったわけではない。武富士自体がその訴訟を『訴権の濫用』『捏造』『不法行為』であることを認めて、請求放棄と請求認諾をしたんです。そんな訴訟の代理人をやっていたことが、なぜ当然の行為になるんですか。弁護士だからって、依頼者のためなら何をやってもいいというわけではないでしょう」
 実際、嘘とわかっていて“訴権の濫用”をした場合は、弁護士でも不法行為に認定されて損害賠償を求められる可能性もある。また、吉村氏の訴訟加担が法律上セーフだったとしても、その道義的責任がなくなるわけではない。しかも、山岡氏が問題にしているのは、吉村氏が何の反省もしていないことだ。

「僕は会見でてっきり『当時はまだ若く、上のいう通りにやっただけ、反省しています』と謝罪するのかと思ったんです。それが、あたかも弁護士として当たり前のことをしたと言い張った。信じられませんでしたね。吉村氏は当時は市長、そして、いまは大阪府知事なわけでしょう。こんな倫理観をもった人物が公正さを求められる行政の長をやっていていいんでしょうか」
 いや、吉村氏はいま、たんに行政の長というだけではない。コロナ対策のアピールで国民から幅広い支持を集め、“将来の総理”とまでいわれているのだ。やってる感に踊らされるのもいいが、悪徳企業が自分の犯罪を隠蔽するために嘘を捏造して起こしたスラップ訴訟=言論弾圧に加担し、それをいまも正当化しているような人物が、もしこの国の政治を牛耳るようになったら……そのことの恐ろしさを私たちはきちんと認識しておく必要があるのではないか。(編集部)

2021年1月1日金曜日

1日当たりのコロナ新規感染者 全国で4520人、東京都で1337人に急増

 全国のコロナ新規感染者は31日、4520人/日に達しました(死者数は49人/日)。4000人を超えるのは初めてです。
 GoogleのA Iによる最新予測(12/29~1/25)では1/25には4138人/日になるとされていましたが、12/31で既にそれを大幅に超えるという、驚くべき状況になっています。
 危機感ゼロ・無為無策で推移し(「現在の政府は 事実上 ほぼ無政府状態」山本太郎氏)12日からのGo To再開を期している菅首相は、一刻も早く考えを改めるべきでしょう。

 恐ろしい結果は東京都も同様で、31日、新規感染者が初めて1000人を超え1337人/日に達しました。先月18日に5万人を超えたばかりで、2週間弱でさらに1万人増えました。感染の急速な拡大に歯止めがかかっていません。
 都は、感染状況を見極めながら緊急事態宣言の発出を政府に要請することも視野に新年早々から今後の対応について検討することにしています。
 小池都知事は危機感は表明していましたが、実際にして来たことはいわゆる「コロナマナー」の強調というべきものでした。国と一緒になって本格的な対策に取り組むべきです。

 NHKの記事と併せて、この大感染を招いた原因は菅首相の「Go To」へのこだわりにあったと厳しく指摘する植草一秀氏のブログを紹介します。
         ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【国内感染】新型コロナ 過去最多4520人感染確認(31日)
                    NHK NEWS WEB 2020年12月31日
31日は全国で4520人の感染が発表されました。1日の発表が4000人を超えるのは初めてで、過去最多となりました。
また、大阪府で9人、広島県で6人、北海道で5人、愛知県で5人、東京都で5人、神奈川県で3人、兵庫県で2人、埼玉県で2人、宮崎県で2人、三重県で1人、京都府で1人、千葉県で1人、大分県で1人、山形県で1人、岐阜県で1人、石川県で1人、福井県で1人、群馬県で1人、高知県で1人の合わせて49人の死亡の発表がありました。
国内で感染が確認された人は、空港の検疫などを含め23万5752人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて23万6464人となっています。亡くなった人は国内で感染した人が3492人、クルーズ船の乗船者が13人の合わせて3505人です。
各自治体などによりますと、国内で感染が確認された人は、累計で次のとおりです。
                  (後 略)

緊急事態宣言の発出 政府に要請も視野に検討へ 東京都
                      NHK NEWS WEB 2021年1月1日
東京都内で31日、新型コロナウイルスの感染が確認されたのは初めて1000人を超え、感染の急速な拡大に歯止めがかからない状況です。
都は、対策の徹底を繰り返し呼びかけるとともに、感染状況を見極めながら緊急事態宣言の発出を政府に要請することも視野に検討することにしています。
東京都内では、大みそかの31日、感染の確認が初めて1000人を超えて、これまでで最も多い1337人となりました。
それまでで最も多かった日を一気に388人上回り、都内で感染が確認された人は合わせて6万人を超えました(※12/26=949人)。
都内では先月18日に5万人を超えたばかりで、2週間弱でさらに1万人増えていて、感染の急速な拡大に歯止めがかかっていません。
また、31日時点で、入院患者も過去最多となったほか重症の患者も緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなるなど、専門家が「危機的状況に直面している」と指摘する医療提供体制のさらなる悪化も懸念されます。
都は、この年末年始は外出を控えて家で静かに過ごし、飲み会は行わないなど感染防止対策の徹底を繰り返し呼びかけていますが、まだ、目に見える効果が出ていません。
都は、感染状況を見極めながら緊急事態宣言の発出を政府に要請することも視野に新年早々から今後の対応について検討することにしています。


感染拡大推進「勝負の3週間」成果
               植草一秀の「知られざる真実」 2020年12月31日
東京都の新規陽性者数が1300人を超えた。
感染拡大は菅内閣がもたらしたもの。
11月25日に示した「勝負の3週間」とは何だったか。
総合的、俯瞰的に考察すると「感染爆発に向けての勝負の3週間」だったことが分かる。
11月21日から23日にかけての3連休。この3連休前に感染拡大が顕著になった。
総合的、俯瞰的に考察して、感染を抑止する考えがあれば、3連休の前に人の移動を抑止したはずである。
Go Toトラベルは人の移動を加速させるもの。
菅内閣は「Go Toトラベルが感染拡大の主要な要因であるとのエビデンスは、現在のところ存在しない」と言い続けたが、
「Go Toトラベルが感染拡大の主要な要因でないとのエビデンスは、現在のところ存在しない」と言わなかった
12月3日の厚生労働省・専門家会合では、新型コロナウイルスに感染した人のうち、県を越えた移動をした人は、県を越えた移動をしていない人に比べて、他の人に感染させた頻度が高いという解析結果が報告された。

人の移動拡大が感染拡大の原因になることは常識の判断で分かる。
菅内閣は11月の3連休の前に速やかにGo Toトラブル事業を一時停止するべきだった。
しかし、菅内閣はGo Toトラブル事業を全面的に推進し続けた。
「勝負の3週間」で感染を一気に拡大させようとしたのだと思われる。
総合的、俯瞰的に見れば、菅内閣のこの意図は全面的に効を奏したと言える。
そして、2020年の最後の日に、東京都の新規陽性者数を一気に1300人台に乗せることに成功した。
しかし、このことを喜ぶ国民は一人もいない。
圧倒的多数の国民は新型コロナ感染症の感染拡大を可能な限り、早期収束させることを願っている。
だから、Go Toトラブル事業を直ちに停止し、政府が感染拡大抑止に全力を挙げることを求め続けてきた。
経済は大事だが、感染を拡大させれば「緊急事態宣言」などの事態に舞い戻る。
その弊害がはるかに大きい。
Go Toトラブル事業が最悪の経済政策である第一の理由は、Go Toトラブル事業が決定的に不公平であること。
政府の施策はすべての国民に対して公平、公正なものでなければならない。
ところが、Go Toはこの原則と真逆のもの。

菅内閣が感染拡大を受けて「勝負の3週間」を掲げたのは3連休が終わったあとの11月25日。人出が一気に拡大する3連休が終わるのを待って「勝負の3週間」と掲げた。
「勝負」と言いながら、感染拡大抑止の方策は何も打たなかった。
12月に入ってから、札幌、大阪のGo Toトラベルが一時停止されたが、これもこれら地域を目的地とする旅行だけ。
12月22日からは東京なども加えられたが、これもこれら地域を目的地とする旅行だけ。
感染が拡大している地域から地方への旅行には停止措置が取られなかった。
12月14日に菅首相はGo Toトラベルの全国での一時停止を発表したが、これも実施は12月28日から。
感染拡大を抑止する考えがあるなら、当然即時実施になる。あえて2週間も時間を空けてからの実施を発表した。
「勝負の3週間」が「感染拡大を推進する勝負の3週間」であったのは間違いない。
12月27日までのGo Toトラベルは制限されず、「駆け込みGo To」が全国で観察された。
その結果としての順当な東京都新規陽性者数1300人達成である。
このような内閣が存続し続けると国民は自分の命を守れなくなる。
この事実を鮮明に示すことになった2020年の最終日だ。
             (以下は有料ブログのため非公開)

2020安倍前首相の嘘とトンデモ発言総まくり(前編)(LITERA)

  LITERAが「2020安倍前首相の嘘とトンデモ発言総まくり(前編)」を出しました。

 後編は1日に公開されるということなので追って紹介します。
         ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2020安倍前首相の嘘とトンデモ発言総まくり(前編)
安倍前首相は「桜前夜祭」と「コロナ」でどんな“嘘”をついたのか 史上最悪の嘘つき総理ぶり全開、絶句するしかないトンデモ発言を振り返る
                             LITERA 2020.12.31
 今年、連続在職日数が歴代最長記録を打ち立てた途端、辞職の意向を示した安倍晋三・前首相。だが、7年8カ月という長期政権に幕を下ろしても、いまだに全容解明にいたっていない疑惑、不正、問題が山積み。実際、辞任後には「桜を見る会」前夜祭問題で、ついこの前まで総理を務めた人物が東京地検特捜部に事情聴取を受けるという異例の展開となった。
 一方、当の本人はたったの約2時間、衆参議院運営委員会に出席しただけで「説明責任は果たした」と豪語。「年越しで国民はみんな忘れる」とでも考えているようだ。
 しかし、「前夜祭」問題のみならず、さんざん国民に平気で嘘をつきつづけた男を見逃すわけにはいかない。
 そこで、今年も本サイトでは、安倍前首相が2020年についた嘘に暴言、ありえない言い訳、ネジの外れたバカ発言、ヤジにいたるまで収集し、そのなかから厳選した12本を前後編にわたってご紹介する。
 最後の最後までバカ全開、嘘まみれ、そして無責任を貫いた“歴代最高のサイテー総理”の発言を振り返り、「忘れない年またぎ」にしていただきたい。

「私はですね、幅広く募っているという認識だった。募集してるという認識ではなかった」  1月28日 衆院予算委員会
 現在は東京地検の捜査により「前夜祭」にスポットがあたっているが、そもそも問題の発端は、安倍前首相の地元後援会がツアーを組み、「桜を見る会」に地元関係者を大量に呼び寄せていたという“公金を使った買収”疑惑にある。この日の国会でも日本共産党の宮本徹衆院議員が、安倍事務所が「桜を見る会」参加の案内状で、支援者の家族や知人、友人の招待も呼びかけ、申し込み用紙を〈コピーしてご利用ください〉とまで記載していた問題を取り上げ、“安倍事務所がこうやって幅広く募集していることをいつから知っていたのか”と追及。しかし、安倍前首相は「幅広く募ったが、募集はしていない」と言い出したのである。
 この、屁理屈でさえなく、言葉そのものをぶっ壊してゆくスタイルは、安倍政権を“継承”した菅義偉政権にも引き継がれ、最近も二階俊博幹事長が「飯を食うために集まっただけで会食ではない」だの、加藤勝信官房長官が「虚偽答弁の固定した定義は国会のなかにはない」だのと言い出す始末。安倍前首相による負のレガシーは、あまりにも大きいと言わざるを得ないだろう。

「久兵衛の話もそうですけどね、決めつけをしたら、それ真っ赤な嘘だったじゃないですか。真っ赤な嘘だったですよね? それはやはり自分は嘘をついてしまったということを認められたほうがいいと思いますよ?」 2月3日 衆院予算委員会
 このように、鬼の首をとったように立憲民主党・黒岩宇洋衆院議員に対して「嘘つき」呼ばわりしていた安倍前首相。しかし実際には、衆院調査局が認定しただけでも118回も嘘の答弁をおこなっていたのは安倍前首相のほうだった。呆れるほかないだろう。
 しかも、今年12月25日におこなわれた議院運営委員会でも、黒岩議員が「嘘をついたと認めろ」と迫った安倍前首相こそ嘘をついていたと指摘すると、安倍前首相はいまだに「久兵衛は前夜の会合にすしを提供していないと明確にしている」などと反論したのである。118回も嘘をついた人間がまだ言うか……という話だろう。
 重要なことなので指摘しておくと、黒岩議員も反論していたように「すしを提供していない」と証言したのは銀座本店の主人であり、ニューオータニの支店ではない。さらに、2019年11月24日放送の『サンデーステーション』(テレビ朝日)では、ニューオータニの関係者が「一般論として宴会でニューオータニ内の久兵衛以外のすしを提供することは基本的に認めていない」と証言している。
 だいたい、ここまで「久兵衛のすし」問題にこだわるならば、決着をつけるためにもニューオータニに明細書の再発行を依頼し、国会へ速やかに提出するべきだ。しかし、なぜか安倍前首相はそれを拒絶している。これでは、明細書が公になることで自分がついた「真っ赤な嘘」が新たに発覚するのを隠蔽しようとしているとしか考えられないだろう。

「意味のない質問だよ」 2月12日 衆院予算委員会
 天敵である立憲・辻元清美衆院議員が、「桜を見る会」や森友・加計学園問題を総括して「タイは頭から腐る」と指摘した質疑が終わった直後に、安倍前首相が言い放った“ヤジ”がコレ。
 総理大臣がヤジを飛ばすこと自体、品性を疑わざるを得ないが、安倍前首相といえば事あるごとに「ヤジるな」と野党に繰り返してきた張本人。しかも2015年に同じ辻元議員に「早く質問しろよ」とヤジを飛ばし、その後、陳謝もしていた。ようするに、一度も反省などしてこなかったのだ。
 だが、痛快だったのはこのあと。安倍前首相からヤジを浴びせられた辻元議員は、5日後の同月17日、再び質疑に立つと、「前夜祭」の会場として使用されたANAインターコンチネンタルに問い合わせて得られた回答文書を安倍前首相に突きつけた。安倍前首相はそれまで「明細書は受け取っていない」などと主張してきたが、辻元議員への回答のなかでANAインターコンチ側は過去7年間で明細書を発行しなかったケースは「ない」とし、「宴会代金を主催者ではなく参加者一人ひとりから会費形式で受け取ることはあるか」という質問にも「代金は主催者からまとめてお支払いいただきます」と明言したのだ。
 このときのANAインターコンチの回答は、いまあらためてまったく正しかったことが証明されたわけだが、このとき安倍前首相は「それは、安倍晋三事務所が、ということですか?」「そうではないんだろう」と狼狽。その後、安倍事務所がANA側に確認した結果として「辻元議員にはあくまで一般論でお答えしたものであり、個別の案件については、営業の秘密にかかわるため、回答には含まれていない」と答弁、「私がここで話しているのが全日空側とのやりとりの真実だ」と主張して、「ANAの回答を書面で出せ」という野党の要求にも「信じていただけないということになれば、そもそも予算委員会(の質疑)が成立しない」「すでにコミュニケーションがみなさんとは成り立たない」とまで口にした。
 しかし、なんとこの「やりとりの真実」だと言っていた答弁も「真っ赤な嘘」「捏造」だった。複数のメディアがANAに取材したところ、「直接(首相側と)話をした者が『一般論として答えた』という説明をしたが、例外があったとはお答えしていない。私共が『個別の案件については、営業の秘密にかかわるため回答に含まれていない』と申し上げた事実はない」(毎日新聞2月18日付)と回答したのだ。
 本来ならば、辻元議員が突きつけた決定的な証拠で安倍前首相は詰んでいたのに、嘘に嘘を重ね、ANAのコメントの捏造まで働いていたのである。
 この一件をとっても、安倍前首相がいかに自身の嘘によって予算委員会という重要な審議の場をぶっ壊し、コミュニケーションが成立しない場にしてきたのか、よくわかるというものだろう。

「PCR検査体制を1日2万件に増やす」 4月6日 新型コロナ対策本部会合
「前夜祭」問題だけではなく、今年の安倍前首相の発言を振り返る上で忘れてはならないのが、新型コロナでの後手後手対応だ。症状があっても検査が受けられないという声が大きくなっているなかで、4月6日の対策本部で安倍前首相は「1日2万件」とぶち上げたのだが、実際に検査数が2万件を超えたのは、この宣言から1カ月以上後のことだった。
 しかし、同じ日に安倍前首相は「病床の確保については、現在2万8000の病床を5万床まで増加させる」と述べたのだが、当時、東京新聞が全国の確保できている病床を集計したところ、その数はなんと計1万607床。安倍前首相が言った「2万8000床」という数字は、厚労省が新型コロナ患者に対応できるベッド数ではなく、たんに空きベッド数を挙げさせ、それを足したものにすぎなかったことがわかったのだ。
 安倍前首相の「やってる感」を演出するために、最大限の数をはじき出すべく恣意的な集計をおこなう──。いかに安倍前首相の対応が「ポーズ」だけだったのかは、次の発言からも明らかだ。

(国内感染者数を質問され)「質問通告をされていない」
「だって、これに書いて、これに、これに、これに書いてないじゃないですか」 4月29日 参院予算委員会
 呆れ果てるとはまさにこのこと。この日、国民民主党の森裕子参院議員(現・立憲民主党)から国内感染者数を質問されると、安倍前首相は答えられず、なんと1分以上も狼狽。しかも答弁に立つやいなや「質問通告をされていない」と言い訳しはじめ、この驚きの発言に野党がざわつくと、「それはそうですよ。だって、これに書いて、これに、これに、これに書いてないじゃないですか」などと開き直ったのだ。
 言っておくが、この日はすでに政府が緊急事態宣言の延長で調整に入っており、感染者数の推移はもっとも重要なデータとして総理大臣の頭に入っていて当たり前のタイミングだった。百歩譲って、現況の正確な数字ではなくても、せめて大まかな数字でも述べるべき場面で、それができないなら素直に「いまは正確な数字を把握していない」と言えばいいだけ。だが、それもせずに「質問通告してない!」と逆ギレして喚き立てたのである。
 この醜態はまたたく間にSNS上で拡散され、〈自国民の感染者数を知らないってヤバくない?〉〈バカか?わたしたちのリーダーはバカか?〉などの意見が殺到。作家の平野啓一郎は〈彼が首相で、この危機を乗り越えられるとはとても思えない〉、松尾貴史は〈事前通告がないと、立場上把握していなければならない感染者数について関心がないことがバレてしまうわけです〉とツイートした。
 しかし、その後、安倍前首相はコロナ危機を乗り越えようとするどころか、身勝手にもドロップアウトし、国民を放り出してしまった。その無責任さは、すでにこの答弁からはっきりしていたのである。

「全国で5000万枚余りの世帯すべてを対象に、1住所あたり2枚ずつ、布マスクを配布する」 4月1日 新型コロナ対策本部会合
「感染爆発に備えて新たに病床をこれだけ確保した」とか「国民が安心できるこれだけの生活補償を実行する」とか、そうした国民の不安に応えるメッセージを発するべきタイミングで出た政策が、布マスクの配布──。ほとんどの国民が耳を疑ったであろうこのバカ発言こそが2020年、いや7年8カ月という安倍政権を象徴する歴史的な言葉だろう。
 ある意味、この「アベノマスク」と例の星野源に乗っかった「うちで踊ろう」動画こそが求心力の低下を招き、結果的に長期政権に大打撃となったとも言えるが、安倍前首相はいくら批判されても、その後も「布マスク配布の一定効果は間違いなくあった」などと強弁、「(動画は)私というモデルが悪かったのかもしれませんね(笑)」(「月刊Hanada」9月号/飛鳥新社)などと言いつづけたのである。
 しかも、忘れてはならないのは、国が開示したマスクの調達にかんする契約の文書や納品書などは発注枚数や単価が黒塗りになっており、いまだに全容ははっきりしていないということだ(東京新聞27日付)。
 介護施設向けなども含めると、500億円を超える費用が投じられた「アベノマスク」。科学的根拠や国民の生活実態を軽視し、場当たり的な思いつきでしか動けなかったのが、安倍前首相のコロナ対応だったのである。
        ★明日(1月1日)公開の後編につづく (編集部)

01- 新年のごあいさつ

新年おめでとうございます

 昨年は多くの皆様にご訪問いただきましてありがとうございました

 今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます

2021年 元旦    

 

2020年12月31日木曜日

羽田雄一郎参院議員の死が示すコロナ検査の現実 検査抑制の実態

 立民党の羽田雄一郎参院議員は体調に異変を感じ27日にクリニックに向かう途中で容体が急変し、亡くなりました。死後、新型コロナに感染していたことが分かりました。
 羽田氏は23日に日帰りで立民党の長野県連常任幹事会に参加し、異変を感じたため24日の11時30分ごろ秘書が参議院内の診療所に連絡を取ったところ、「症状がない場合は民間のPCR検査しかうけられない」と断られました。それで別のクリニックにネットで27日の検査で予約を入れ、25日と26日は自宅で静養していました。

 24日に参議院内の診療所で受診できていれば助かった可能性がありましたが、政府が決めた基準ではそれが出来ないようになっていました。コロナの死者は30日現在で約3450人に達しました。その中にはその基準のために命を失った人が多数に及び、コロナ感染自体が認識されないまま亡くなった人たちも多数いることでしょう。

 日本のPCR検査実績は第1波のときから世界で150位ほどで、その実態は現在も変わっていません。厚労省医系技官グループが一貫してPCR検査抑制論を唱えているためといわれています。医系技官だけでなく同じ見解を持つ学者や一部の国民も絶えず同じことを主張しますが、それは世界の常識に反するものです。
 もしもそれが政府や一部の知事などが長年に渡り保健所や医療機関の削減を続けてきたことの悪弊を隠すためであれば、本末転倒も甚だしく論外というしかありません。
 LITERAが、「羽田雄一郎参院議員の死が示すコロナ検査の現実 ~ いまだ検査抑制論を」とする記事を出しました。
         ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
羽田雄一郎参院議員の死が示すコロナ検査の現実 玉川徹は「検査まで時間がかかりすぎ」と指摘も橋下徹らはいまだ検査抑制論を
                             LITERA 2020.12.30
 27日に急逝した立憲民主党の羽田雄一郎参院議員の死因が新型コロナの感染によるものだったと、28日、同党の福山哲郎幹事長が発表した。
 ショッキングだったのは、羽田氏が死に至るまでの経過だ。
 会見をおこなった福山幹事長によると、羽田氏は23日に日帰りで長野県に赴き、党県連常任幹事会に参加していたが、24日の11時30分ごろ、羽田氏の秘書が参議院内の診療所に連絡をし、「症状はないが羽田議員の近場の人に陽性が出た、PCR検査がどこで受けられるか」と問い合わせした。これに対し、同診療所は「症状がない場合は民間のPCR検査しかできない」と返答、PCR検査ができる民間病院のリストがFAXで送られたという。そのリストのなかに羽田氏の主治医がいるクリニックがあったため連絡したが、ここでも検査はできないと言われたという。
 しかし、羽田氏は24日の深夜に発熱(38.6度)。翌25日、朝には36.5度まで下がったが、別のクリニックにネットで27日の検査で予約を入れた(福山幹事長は「25日にネットで予約をしたらそこしか空いていなかったのではないかというふうに思う」と語っている)。この25日と26日は自宅で静養し、この間、36.5度の平熱まで下がったかと思えば夜に38.3度まで上がるなどの変動があり、予約していた検査当日の27日朝も36.1度まで下がっていたという。
 だが、クリニックに向かう車に乗り込んだあと、体調が急変。呼吸も荒くなり、車を運転する秘書に「俺、肺炎かな」と口にすると、羽田議員との会話は途切れてしまった。秘書はその場で救急車を呼んだが、緊急搬送された東京大学附属病院で死亡が確認された。羽田氏はクリニックに向かっていた車中か救急車のなかで亡くなったとされているという。
 羽田氏の死去が報じられた当初、スポニチが“数日前から体調を崩し、PCR検査を受ける予定があったが、都内で行われた会合に出席、会場を後にし車に乗り込む際に足元がふらつき、体調不良を訴えてその場で倒れた”と報じ、ネット上では「体調が悪いのに会合に出席するな」「ステーキ会食より酷い」などとバッシングを受けていたが(なかにはいまもそう攻撃しているネトウヨもいる)、それは事実と異なる誤報だったということだ。
 むしろ、羽田氏は無症状の段階でPCR検査を受けようとしていたが、参院の診療所で、
公的検査ができない、民間のPCR検査しかできない、といわれていた。

玉川徹の「なぜこれだけ検査まで時間がかかったのか」に対し検査抑制論を主張し続ける橋下徹
 実際、これは羽田議員だけの問題ではない。韓国の首都圏では無症状で感染者との接触がなくとも無料で誰でもPCR検査が受けられる態勢を拡大させているが、かたや来年には五輪をやろうという首都・東京では、濃厚接触者や有症者でなければ、保健所に申し入れても検査を受けられない。
 感染の不安があれば、羽田氏のように自費で民間の検査を受けるしかないのだが、その民間検査も多くは現在予約がいっぱいで誰でもすぐに受けられる状況ではない。また、民間検査は自費のため1〜3万円前後もかかり、一般市民が受けるには経済的なハードルも立ちはだかっている。
 そういった点を考えても、やはり公的検査の対象範囲を広げるべきなのだ。陽性者と接触のあった人や基礎疾患などリスクのある人などは、本人の希望があればすぐに公的検査を受けられる体制にする必要がある。
 実は、羽田氏が所属する立憲民主党をはじめとする野党4党は、3月の段階で「PCR検査拡充法案」を提出するなど国に検査体制の整備強化を訴えてきたが、政府は例の「4日間ルール」を見直したくらいで、検査体制をほとんど強化しようとしなかった。羽田氏のコロナ死が検査の遅れと直接的に関係があるかどうかは検証する必要があるが、少なくとも、その死が検査体制の整備の必要性を再認識させたことは間違いないだろう。
 だが、そんな羽田氏の死を受けても、むしろ「検査抑制論」を唱える人物がいる。たとえば、橋下徹氏などもそのひとりだ。
 橋下氏は、玉川徹氏が28日放送の『モーニングショー』で「なぜ、これだけ検査まで時間がかかったのか」「アメリカなんかは(来年)3月末までで1週間で2億回、検査ができる形になるんですよ。ワクチン接種も始まっているのに、まだまだ検査を増やそうとしている」とコメントしたことを受け、スポーツ報知の記事を引用リツイートするかたちでこう主張したのだ。
〈回数を増やす問題ではない。有症状者や濃厚接触可能者、震源地やハイリスク地の無症状者に迅速的確に検査をやることが重要。〉
〈検査の回数ばかり増やしても、アメリカは、感染者数も死者も抑制できていない。必要な対象者に迅速的確に検査をする必要がある。回数の問題ではない。〉
 この反論が自己矛盾を起こしていることに、橋下氏は気づかないのだろうか。というのも、橋下氏は「回数を増やす問題ではない」と言うが、いまより「有症状者や濃厚接触可能者、震源地やハイリスク地の無症状者に迅速的確に検査をやる」には、検査および検査回数を増やすしかないからだ。
 しかも、このツイートは死亡に至った経緯が福山幹事長から発表される前のものだとはいえ、羽田氏は東京=ハイリスク地在住者であり、濃厚接触者ではないものの感染者との接触もあった。さらに容態が急変する危険性を考えても、検査の拡充によって陽性者をいち早く捕捉することが重要なのは言うまでもない。

保健所を増強する議論を封じ、パンクさせたのは、検査抑制論者だ
 橋下氏といえば、何かあると『モーニングショー』と玉川氏を名指しして攻撃し、「PCRを無症状者まで全国一律で広げていったら、保健所から行政からパンクしていってしまう」などと主張。多くの人は「検査が必要な人が受けられていない」「感染拡大地は検査体制の拡充を」と求めていたのに「全国一律」などと話を盛り、さらには大阪の保健医療提供体制を脆弱にした張本人なのに「保健所から行政からパンクする」からと検査抑制論を唱えてきた。
 しかし、橋下氏自身が、軽度の発熱と喉の痛みでPCR検査を受けたように、発熱するなど異変が起こったら誰でもすぐに検査が受けられる態勢が本来は整えられるべきだし、橋下氏も経験からそう訴えるべきなのに、いまだに「回数を増やす問題ではない」などと言いつづけているのである。
 しかも、橋下氏のような検査抑制論が罪深いのは、現時点の行政の不備のエクスキューズになっているだけでなく、「現時点では無理でも将来的には検査を増やしていかなければならない」という議論すら封じ込めてきたことだろう。
 第1波で検査抑制によって多くの命が失われたにもかかわらず、検査抑制論を唱えていた者の多くは、その後も誤りを認めることなく、「必要な検査」はするべきなどと論点をずらし、検査に制限が必要であるとの前提をあらためなかった。その結果、第1波から半年以上経ったいまも、検査やその後の接触者追跡調査体制の構築、病床や隔離療養施設の増強が放置されてきた。
 医師や看護師を短期間に育成するのは難しくとも、アメリカ・ニューヨークや韓国のように接触者の追跡調査をするトレーサーを新たに育成・増強することや、野放しになっている民間検査を行政とうまく結びつけるシステム作りなど、可能なことはいくらでもあっただろう。
 ところが、検査抑制論のせいで、行政はそういった努力をスポイルしてしまったのだ。その結果、起きているのがいまの状況なのである。
 そういう意味では、検査抑制論者に「保健所がパンクしているのに検査を増やせなどというのはおかしい」などという資格はない。なぜなら、保健所を増強する議論を封じパンクさせたのは、検査抑制論者自身だからだ。

 いまからでも遅くはない。収束したら無駄になるとかワクチンができたからもう大丈夫などと楽観するのではなく、検査体制を拡充すべきだろう。 (編集部)