2021年1月2日土曜日

2020安倍前首相の嘘とトンデモ発言総まくり(後編)

  LITERAの記事「2020安倍前首相の嘘とトンデモ発言総まくり」の(後編)です。

 年が変わった「(後編)の記事」は、Facebookに登録しないと全部が読めないようになりました。当方は携帯を持たないなどで登録できずに全文が読めなかったのですが、幸い記事集約サイト「阿修羅」に全文が掲載されましたので転載します。
 これまでLITERAの記事を多く紹介してきましたが、残念ながら今後は出来そうもありません。
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2020安倍前首相の嘘とトンデモ発言総まくり(後編)
安倍の嘘は「前夜祭」だけじゃない 検察庁法改正から河井事件、赤木さん自殺、東京五輪、首相辞任まで…無責任な虚言の数々を忘れるな
                             LITERA 2021.01.01
                      (記事集約サイト「阿修羅」より転載)
 昨日の前編につづいてお届けする、安倍前首相の「嘘とトンデモ発言総まくり」。前編では、おもに「桜を見る会」前夜祭問題での「真っ赤な嘘」答弁や、新型コロナ対応にかんするデタラメや無責任発言を紹介したが、この後編では、「前夜祭」以外にも山積している、いまだに全容解明にいたっていない疑惑、不正、問題にかんするものを中心に、今年2021年もけっして忘れてはならない発言を紹介したい。
 バカ全開、嘘まみれ、そして無責任を貫いた“歴代最高のサイテー総理”の発言を、とくとご覧あれ。

「改ざんのターニングポイントとなったのは2月17日の(自分の)発言だったとは手記のなかには(書かれて)ない」 3月19日 参院総務委員会
 2020年の出来事として忘れてはならないことのひとつが、森友公文書改ざん問題で自殺に追い込まれた近畿財務局職員・赤木俊夫さんの遺書と手記が公開され、妻・雅子さんが再調査を求めたことだが、この問題でも安倍前首相は信じられない態度を取りつづけた。その最たる例が、この答弁だろう。
 しかも、この責任逃れの答弁に対し、3月23日に雅子さんが〈安倍首相は、2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました〉と直筆の文書を公開すると、その日の参院予算委員会で再び「総理答弁が改ざんのターニングポイントになったというのは、この赤木さんの、職員の手記に書いてあるのではないということは、あらためて申し上げておきたい」と答弁し、雅子さんの反論を否定。さらに、赤木さんが生前に「内閣が吹っ飛ぶようなことを命じられた」と漏らしていたという雅子さんの証言に対し、「赤木夫人の手記と赤木氏本人の手記と、これは別々のもの」などと答弁、まるで妻の証言が嘘であるかのような言い振りですべて撥ね付け、完全に無視したのである。
 赤木さんの遺志を足蹴にした上、遺族である雅子さんの証言にもツバを吐きつける──。しかし、2017年2月17日の「総理も国会議員も辞める」発言が改ざんの発端となったことは、ほかでもない財務省の調査報告書に書かれている、れっきとした事実だ。
 赤木さんは改ざんの経緯を記したファイルを残していたとされている。だが、国はいまだにこの「赤木ファイル」の存在を隠蔽し、開示要求に応じようとしていない。まず、今年はこれを開示させ、「前夜祭」問題同様、安倍前首相の責任について国会でしっかりと問われなければならないだろう。

(黒川弘務・元検事長の訓告処分について)「検事総長がですね、検事総長が、事実、事案の内容等、諸般の事情を考慮して処分をおこなった」  5月22日 衆院厚労委員会
 2020年末に発表された「#Twitterトレンド大賞」で、1位の「コロナ」に次いで、「100日後に死ぬワニ」や「鬼滅の刃」を抑えて2位に「#検察庁法改正案に抗議します」がランクインしたように、きゃりーぱみゅぱみゅや小泉今日子といった芸能人を含め多くの国民が怒りを露わにしたこの問題。多くの人が声をあげたことで安倍政権では異例の法案見送りにまで追い込まれたが、さらに渦中の黒川弘務・東京高検検事長の“賭けマージャン”問題がスクープされたことにより黒川氏は辞職。しかし、安倍政権はなんと「訓告」という軽い処分を下した。当然、このことにも反発が起きたが、それに対し、安倍前首相がおこなった説明は「検事総長が決めた」というもの。
 しかし、やはりというべきか、これも「真っ赤な嘘」だった。実際には法務省側は「懲戒」と判断したのに、安倍官邸がそれを撥ね付けたために「訓告」という処分となったと共同通信が報じたのだ。ようするに、安倍前首相は法務省が懲戒という判断をしていたのに官邸が撥ね付けたことを隠し、訓告処分の主体が検事総長であるのをいいことに「訓告処分をおこなったのは稲田検事総長で、自分は無関係」と国会で答弁したのである。 しかも、黒川氏と安倍前首相をめぐっては、このあと重要な事実も判明。安倍前首相の辞任の引き金となったのだが、それについては最後の項で触れたい。

「(河井夫妻に提供された1億5000万円は)党の機関紙を相当多くの方々に複数回にわたって配布したことが明らかになっている」 6月20日 ABEMA『NewsBAR橋下』にて
 2019年7月の参院選をめぐって公選法違反の罪に問われている河井案里・克行議員。この買収における大きな焦点が、原資となった可能性が高い自民党本部から提供された1億5000万円の問題だ。ちなみに、この1億5000万円のうち、1億2000万円は税金が原資の政党交付金である。
 しかし、安倍前首相と自民党の二階俊博幹事長は“機関紙・広報紙に配布1億5000万円”と主張。これには様々な専門家やジャーナリスト、当の自民党議員からも「そんなにかかわるわけがない」と批判の声があがったが、それでも安倍前首相は橋下徹氏の番組に出演し、同じ主張を繰り返したのだ。
 だが、本サイトでも繰り返し指摘してきたように、そもそもこの選挙では、安倍前首相の地元事務所の筆頭秘書をはじめベテラン秘書が何人も投入され、指南役をしていたことが明らかになっており、買収行為についても安倍事務所の秘書が関与していたのではないかという疑惑も浮上している。ともかく、この選挙買収問題における安倍前首相の“役割”も、今年こそはっきりさせなければならない。

「植村記者と朝日新聞の捏造が事実として確定したという事ですね」 11月20日Facebookでのコメント
 2020年、安倍前首相は国会で嘘をつきつづけただけではなく、お得意の「デマ」もSNS上で流した。それがこのコメントだ。
 元朝日新聞記者の植村隆氏が「従軍慰安婦」問題に関する記事をめぐり、櫻井よしこ氏らを名誉毀損で訴えていた裁判で、最高裁が植村氏の請求を棄却した翌日11月20日のこと。安倍前首相はこの判決に大はしゃぎで、判決を報じた産経新聞のニュースを自身のTwitterとFacebookでシェアし拡散、さらにFacebookでは〈植村記者と朝日新聞の捏造が事実として確定したという事ですね〉とコメントをつけたのだ。
 しかし、本サイトでも報じたように(既報参照)、このコメントは完全なデマ。最高裁は植村氏の請求を棄却したが、植村氏の記事を「捏造」だなどと一言も言っておらず、一審=札幌地裁の判決を支持したにすぎない。そして、札幌地裁もまた、植村氏の記事を「捏造」だと認定しておらず、長い判決文の隅から隅まで読んでも、「原告の記事は捏造であった」「原告は捏造記者である」、あるいは「原告は事実と異なることを知りながら記事を執筆した」などといった記述は一切出てこない。裁判所が植村氏の請求を棄却したのは、櫻井氏の記事について「真実と信じる相当の理由があった」という真実相当性が認めたからにすぎず、櫻井氏の主張の真実性、つまり植村氏の記事が捏造であることが認定されたわけではない。それどころか、一審の判決では櫻井氏側の主張のほうが「真実であると認めることは困難」とされていた。
 にもかかわらず、安倍前首相は「請求棄却」という一点のみをもって、「植村記者の捏造が確定」などというまったくのデマを拡散。植村氏への個人攻撃を扇動したのである。
 しかも、姑息なことに、デマを拡散した安倍前首相に対して植村氏サイドが抗議し、投稿が「事実無根」「名誉毀損」であるとして記事の削除を求める内容証明を送った途端、このFacebookのコメントをこっそり削除。植村氏サイドには謝罪も説明も一切せずに、だ。
自身の歴史修正主義思想に都合の良いように事実を歪め、SNSでデマを拡散しながら、それがデマだと指摘され都合が悪くなると一転、攻撃相手に何の説明もなく、勝手に削除する。そのやり口は一国の首相経験者とは到底思えないものだ。

「2021年7月23日、東京の空高く、いま再びブルー・インパルスが天翔ける時、世界のどんなところに住まう方も、一度は絶望の淵にくれた人々でさえ、天を、そして青空を、はるかに仰ぐことでしょう。その日、東京にラッパが鳴る。ファンファーレは世界に響き、人の心に凍りついた恐怖を解かし、希望に置き換えてくれることでしょう」 11月17日 「オリンピック・オーダー」授与式
 IOCが五輪ムーブメント推進に功績があった人物に贈る「オリンピック・オーダー」の授与式に出席し、バッハ会長から最高章にあたる金章を贈られると、ものの2カ月前に体調不良で辞任したとは思えぬ元気な姿で挨拶に立った安倍前首相が繰り出したのが、この薄ら寒いスピーチ。
 この前段でも安倍前首相は「今、人類は疫病との闘いに歯をくいしばり、唇をかみしめて、互いが互いを思いやりながら、夜に日を継いで耐え、勝利の日を待ち望んでいます」だの、「私たち人類は強い。絶望を希望に変える力を持っています。だからこそ五輪は聖なる火をともして、希望のたいまつとし、それを人の手から手へと渡し続けてきた。そうでは、ありませんか」だのと語ったのだが、コロナ禍に政権を放り出した人間が、国民が危険に晒されている真っ只中で、よくもまあこんな浮世離れ(しかも国威発揚風味の)話ができたものだと呆れるほかない。
 そして、忘れてはならないのは、安倍前首相が自分の都合で「1年以内の延期」をゴリ推したために追加経費がかさみ、大会予算は1兆6440億円と招致時の予算の2.25倍、ロンドン五輪を抜いて五輪史上最高に達した、ということだ。「五輪開催時の総理」という自身の欲望のために経費を肥大化させ、総理辞任後も「東京五輪組織委の名誉最高顧問」に就任、コロナも忘れて存在感をアピールしつづける。国民生活にとって、害悪以外のなにものでもないだろう。

「新しい薬が効いている。もう大丈夫だ。」 読売新聞9月20日掲載のインタビューより
「病気と治療を抱え、体力が万全でないという苦痛の中、大切な政治判断を誤ること、結果を出せないことがあってはなりません」「(いま受けている投薬治療は)予断は許さない」などと言い、安倍氏が総理辞任の意向を公表したのは8月28日のことだった。しかし、それからわずか18日後、まだ総理在任中だった9月15日におこなわれたこのインタビューでは「もう大丈夫」と自ら太鼓判を押し、さらには「(菅)首相から求められれば、(外交特使など)様々なお手伝いもしたい」とまで言い出したのだ。
 本サイトでは、持病の潰瘍性大腸炎再発の兆候があることが判明し悪化していったという6~7月の首相動静をもとに、その期間に安倍首相がステーキだのフランス料理だのといった会食三昧を繰り広げていたことを指摘、安倍首相が慶應義塾大学病院を受診した時点から「コロナの失政を追及され責任をとらされることから逃げ出すために“体調悪化で辞任”と必死に布石を打っている」「辞任してもそれは体調問題ではなく2度目の政権放り出しにすぎない」と“仮病説”を唱えてきたが、そのたびに「病気の人をそんなに貶めたいか」と攻撃を受けてきた。しかし、辞任後は明らかに3選に向けて精力的に始動していたことや、最近の様子からも、安倍前首相が病気を使って政権を放り出したことは、もはや疑いようもないだろう。

 しかも、辞任した理由は、“特捜部による捜査”を察知したことも大きく影響しているのは間違いない。
 というのも、黒川検事長の“賭けマージャン”問題が掲載された「週刊文春」発売日の5月21日、奇しくもそれまで不受理となってきた「桜を見る会」前夜祭についての3度目の告発状が東京地検に提出されたが、昨年12月10日号の「週刊文春」によると、〈夏に差し掛かる頃〉に特捜部はホテル側から領収書や明細書の提出を受け、8月に入って告発状を〈密かに受理〉したというのである。そして、この情報は安倍首相の耳にも入っていたはずだというのである。
 つまり、黒川検事長という「守護神」がいなくなった上、捜査が開始されたことを知り、“現職総理に捜査”というダメージを受ける前にトンズラを図った、というわけだ。
 もし現職時に捜査を受けたとしても、今回のように不起訴で終われば「自分に問題はない」と言い張って幕引きできたかもしれない。しかし、「アベノマスク」をはじめとする新型コロナのありえない対応もあって内閣支持率は30%台に落ち込み、支持率を不支持率が逆転していた。ようするに、第一次政権のときと同じで、浮上の目がなくなって嫌気がさし、辞任に追い込まれる前に逃げ出しただけなのである。

「前夜祭」問題について安倍前首相は「説明責任を果たした」とし、今年の衆院選への出馬を表明したが、このように1年間の発言を振り返っても「議員辞職」しかありえないだろう。だが、安倍前首相は衆院選出馬どころか、いまだ3選を諦めていない可能性さえある。
 この1年は、「前夜祭」はもちろんのこと、森友改ざん問題の再調査や河井事件の全容を明らかにし、その責任をとらせると同時に、この嘘つき無責任男の政治生命を終わらせてもらわなくてははならないのだ。

02- 吉村大阪知事に「武富士」のスラップ訴訟代理人の過去! (LITERA)

  LITERAが「2020年に読まれた記事」として、吉村・大阪府知事が「武富士」のスラップ訴訟の代理人を務めたことを取り上げた記事を挙げました。このスラップ訴訟は実に酷いもので、「武富士」は相手側から反論されると早々に取り下げて謝罪文を出すなどしました。

 吉村氏が大阪市長であった19年2月、外国特派員協会で記者会見をしたとき、「日仏共同テレビ局France10」の記者から「“訴権の濫用”と認定されるような武富士訴訟に、原告側弁護人として加わったことをいま、どう総括しているか」と問われた際に、吉村氏は、
「日本で認められている訴訟制度において依頼者の利益を守るための主張をする、これは当然日本で認められている制度で、何の問題もないというふうに思っています(要旨)」と答えました。
 その会見を見ていた山岡氏(スラップ訴訟の標的にされた人)は、「呆れ果てた」として「武富士裁判では武富士が敗訴になったわけではない。武富士自体がその訴訟を『訴権の濫用』『捏造』『不法行為』であることを認めて、請求放棄と請求認諾をしたんです。そんな訴訟の代理人をやっていたことが、なぜ当然の行為になるんですか。弁護士だからって、依頼者のためなら何をやってもいいというわけではないでしょう」「僕は会見でてっきり『当時はまだ若く、上のいう通りにやっただけ、反省しています』と謝罪するのかと思ったんです。それが、あたかも弁護士として当たり前のことをしたと言い張った。信じられませんでしたね」と述べています。
 財政的に強大な力を持つ企業などが経済的弱者に対して億単位という驚くべき高額な賠償請求をして黙らせようとするのは「スラップ訴訟」と呼ばれる卑怯な振る舞いです。
 それに加担したことに現在に至るも率直な反省の弁がないのはやはりおかしいと言えます
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【2020年読まれた記事】
吉村洋文知事に「武富士」の盗聴犯罪を隠蔽するスラップ訴訟の代理人の過去! 盗聴被害者のジャーナリストが語る不法な訴訟の全貌
                             LITERA 2020.12.31
2020年も、残すところあとわずか。本サイトで今年報じた記事のなかで、反響の多かった記事をあらためてお届けしたい。(編集部)

【2020.06.05初出】
 コロナの感染拡大で完全に馬脚を露わした安倍首相に代わって、このところ国民的人気を集めている大阪府の吉村洋文知事。テレビやネットは吉村知事を賞賛する声で埋め尽くされているが、しかし、本サイトが再三指摘しているように、そのイメージは巧みな自己演出によってつくり上げられた部分が多く、実像とはかけ離れたものだ。
 実際、この吉村知事にはいま、政治家としての資質が疑われるような過去が取り沙汰されている。それは、あの武富士の代理人として、同社の犯罪行為を隠蔽するためのスラップ訴訟にかかわっていたという過去だ。
「正直に言うと、吉村洋文大阪府知事が武富士の弁護団に入っていたとは、当時の裁判資料を見るまで信じられませんでした。当時の武富士は、自社の利益や批判封じ込めのために平気で法を犯す犯罪的企業。事実、武富士は私をはじめ批判的な報道をしていたジャーナリストに盗聴行為をはたらき、創業者で会長だった武井保雄氏が電気通信事業法違反で逮捕され有罪判決を受けています。大阪市長、大阪府知事をつとめる人物がそんな企業の手先として動いていたとは……。しかし、たしかに裁判資料を見ると、武富士の代理人の欄に『吉村洋文』という名前があった。吉村知事はまさに私に仕掛けられたスラップ訴訟の代理人だったわけです」
 こう話すのは、ネットメディア「アクセスジャーナル」を主宰する山岡俊介氏。権力の不正や企業のスキャンダルを中心に取材・執筆活動を続けているジャーナリストで、安倍首相の下関の自宅や地元事務所に火炎瓶が投げ込まれた事件の裏を掘り返したスクープは、ネット上でも「#ケチって火炎瓶」として大きな話題になった。
 その山岡氏が大手消費者金融の武富士から盗聴されていたことを知ったのは、2002年。当時の武富士は、創業者である武井保雄会長がワンマン支配しており、悪質な取り立てや社員のブラック労働、裏社会との関係などが問題になっていた。
 山岡氏もそうした武富士のダーティな体質を批判する記事を何度か執筆していたのだが、そんななか、武富士の元法務課長だったN氏が内部告発をしたいと山岡氏に接触してきたのだという。山岡氏が当時を振り返ってこう話す。
「Nは武富士で右翼や暴力団対策など裏仕事をやっていた人物なんですが、武井会長の命令で探偵事務所に依頼して私を盗聴していたと告白したんです。しかも、自宅の電話を盗聴したテープ、それを記録した分厚いメモなど、盗聴を裏付ける証拠も持っていた。盗聴されていたジャーナリストは私も含めて3人いましたが、自分の通話が録音されたテープを聞いたときは、怒りで体が震えました」
  N氏が持ち込んできた資料の中には、探偵会社が武富士に宛てて出した領収書、武富士内の調査費用支出の稟議書、さらには武井会長が盗聴を指示したメモまでがあったため、山岡氏は盗聴行為の「動かぬ証拠」をつかんだと判断。「創」(創出版)や「月刊ベルダ」(ベストブック)といった月刊誌でこの武富士による盗聴問題を追及するルポを発表した(大手出版社の雑誌は武富士が大量の広告を掲載していたため、ほとんどが掲載拒否をしたという)。
 また、資料の中に武富士と警察の癒着を示す証拠があったことから、警察問題を追及しているジャーナリストの寺澤有氏に情報を共有。寺澤氏もこの資料をもとに「週刊プレイボーイ」(集英社)で、武富士が警視正など複数の警官にビール券などを供与し、見返りに個人の犯歴など秘密情報を得ていた問題などを報じた。

 ところが、武富士側はこうした報道に対して名誉毀損訴訟を起こし、とんでもなく高額の賠償請求をしてきたのだ。たとえば、山岡氏が「月刊ベルダ」に執筆した記事については、山岡氏と発行元、編集長らに総額1億円、「創」の記事にも同様の訴訟が提起された。さらに、寺澤氏が執筆した「週刊プレイボーイ」の記事への損害賠償請求は合計2億円にのぼった。
 まさにスラップ訴訟の典型だが、この訴訟で、武富士側代理人として名前を連ねていたのが、吉村知事だったのだ。
「盗聴テープや記録、領収書、稟議書など、盗聴していたことを示す動かぬ証拠が揃っているにもかかわらず、武富士サイドは記事が事実無根であるとして、私たちを訴えてきた。しかも、ありえない高額の賠償金で……。完全に事実の報道や批判を封じ込めるための訴訟でした。実際、法務部長として訴訟を担当していたN氏も武井会長は『常々、高額の損害賠償請求訴訟をすれば批判する者なんていなくなる、事実かどうかなんて関係ない』と言っていたと証言していましたからね。吉村氏が代理人に名前を連ねていた訴訟は、そうした武井会長の方針に従った非常に悪質な言論弾圧なんです」(山岡氏)

 しかも、武富士側が山岡氏に対しておこなったのは、高額の民事訴訟だけではなかった。山岡氏を恐喝未遂で逮捕させようとしていたのだという。
「内部告発していたN氏が恐喝未遂で逮捕されたんですが、私に対しても共犯だとして警視庁に逮捕させようとしていた。実際、警視庁も当初はその気で、取り調べでは刑事から『お前らは武富士の金にたかるハエだ!』とまで言われた。しかも、武富士は自社のHP に、私が恐喝未遂事件に加担しているとのデマまで書き込んでいた。しかし、私は武富士に対して記事を書くときに取材申し込みをした以外、なんの接触もしていませんでしたから、恐喝なんて立件できるはずがない。これも明らかに嫌がらせが目的でしょう」(山岡氏)
 しかし、山岡氏はこうした卑劣な圧力に怯まず、逆に武富士側を「訴権の濫用」で反訴、さらに自分への盗聴行為に対して、武井会長を電気通信事業法違反で刑事告訴した。
 結果的に、これが流れを大きく変えることになる。山岡氏が警視庁に武富士の盗聴行為と武井会長の指示を裏付ける詳細な証拠を提出し、N氏もそれを裏付ける証言をしたため、警視庁は武富士の盗聴事件を本格的に捜査せざるを得なくなったのだ。
 そして、2003年12月、武富士の武井会長は、山岡氏らへの盗聴行為を指示したとして、警視庁に電気通信授業法違反容疑で逮捕される(のちに裁判で懲役3年執行猶予4年の判決が確定)。逮捕にともない武井氏は武富士の会長職を辞職。山岡氏の告発が、“金融界の帝王”とまでいわれていた人物をワンマン経営者の椅子から引きずり下ろし、縛につかせたのである。

 しかも、この武井会長逮捕によって、山岡氏が執筆した記事の真実性が完全に証明され、吉村知事が武富士の代理人をつとめていた民事訴訟の状況も一変した。武富士は、山岡氏と「創」「月刊ベルダ」「サンデー毎日」、寺澤氏と「週刊プレイボーイ」に突きつけていた高額賠償金の請求をすべて取り下げ(法律用語では「請求の放棄」)。逆に、山岡氏らが「訴権の濫用」だとして起こした反訴では、山岡氏らが求めていた賠償金の支払いと謝罪広告の掲載などをすべて受け入れた(法律用語では「請求の認諾」)。
その結果、「創」「ベルダ」にはそれぞれ、武富士による以下のような文面の謝罪広告が掲載された。
〈当社・株式会社武富士の前代表取締役会長・武井保雄は、当社社員らと共謀し、2000年12月14日から01年2月24日まで2ケ月以上にわたり、山岡俊介氏の自宅兼事務所の盗聴を行いました。
 これは明白な犯罪行為です。(中略)
 しかも当社は、山岡氏が執筆し、有限会社創出版発行の月刊誌『創』2003年1・2月合併号と7月号に掲載された、当社前会長・武井が山岡氏宅の盗聴を指示していたなどとする記事につき、「事実無根であり、名誉を毀損された」との虚偽の主張をもって、同年8月、東京地方裁判所に損害賠償ならびに謝罪広告掲載を求める民事訴訟を提起しました。(中略)
 しかしながら、この提訴は、当社前会長・武井保雄指示の下、山岡氏や有限会社創出版の言論活動を抑圧し、その信用失墜を目的に、虚偽の主張をもって敢えて行った違法なものでした。
 また、当社は2003年5月末から同年11月初めの間、インターネットの当社ホームページ上で、山岡氏が当社や前会長・武井らを電気通信事業法違反容疑で刑事告訴する動きに関し、「盗聴の事実はなく、山岡氏は当社に対する恐喝未遂事件に加担していることから、刑事責任の追及逃れのために行っている」などとする虚偽の見解を掲載し、不特定多数の者にその内容を閲覧させました。
 しかし、これも当社前会長・武井の指示の下、やはり山岡氏の言論活動の抑圧、信用失墜を狙って行った、虚偽の主張による違法な行為でした。
 以上、この間の違法行為について、深くお詫び申し上げます。
                  株式会社 武富士 代表取締役 清川 昭〉 
            (「創」2004年6月号より)

〈(前略)当社は2003年7月、これら記事によって名誉を毀損されたとして、貴社、貴誌編集長、執筆者・山岡俊介氏に対して、総額1億円の損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に提訴いたしました。しかし、この訴訟は、当社において貴社の記事がいずれも真実であるにもかかわらず、虚偽であると事実をねつ造して、提起したものでありました。
 本件提訴は、貴誌の記事の真実性、公共性、公益性を毀損せしめるものであり、また、総額1億円という高額訴訟を提起することにより、当社に批判的な記事に対し言論弾圧をしようとしたものにほかなりません。
 よって当社は、本件提訴により、貴社・貴誌および山岡俊介氏の信用・名誉を傷つけ多大な迷惑をかけたことにつき、深くお詫びし、二度と再びかような違法行為を行わないことを誓約します。
                         2004年6月30日
                     株式会社武富士  代表取締役 元久 存〉
            (「月刊ベルダ」2004年7月号より)

 これを読めばわかるはずだ。吉村氏らが代理人として起こした訴訟が「真実を報じた記事を虚偽であると事実を捏造して提起したもの」であり、「高額訴訟を提起することにより、批判的な記事に言論弾圧を加えようとした」「違法なもの」であることを、当の武富士自身がはっきりと認めたのである。
 いや、武富士だけではない。ここに武富士側が山岡氏らへの請求を放棄し、山岡氏らから反訴で求められた謝罪文の掲載や損害賠償金の支払いなどを受け入れたときの和解調書があるが、そこにはやはり武富士の代理人として「吉村洋文」の名前が記されていた。つまり、吉村氏自身も、自分が代理人になった訴訟が「盗聴という犯罪行為を隠蔽するための乱訴」「事実を捏造して言論弾圧のためにおこなった違法な行為」であることを認めていたということだろう。
 だとしたら、吉村氏もまた、その違法な行為に加担した責任を厳しく問われるべきではないのか。山岡氏がこう語る。
「私は執筆した記事でも裁判でも、数々の具体的で客観的な証拠を提示している。普通にリテラシーのある人間がこれを見れば、武富士が私を盗聴していたのが明白な事実だということがわかるはずなんです。にもかかわらず、吉村知事は武富士の代理人になり、記事を事実無根と決めつけ、1億円訴訟の代理人になった。当時は、若手のイソ弁で、上の指示に従っただけなのかもしれませんが、それでも、犯罪を隠蔽したいという武富士の意向に沿って、不法な訴訟に加担したことに変わりはない。その道義的責任は大きいと思いますよ」

 実は吉村氏は大阪市長になった後、一度だけ、この武富士訴訟の責任を追及されたことがある。2019年2月、当時、大阪市長だった吉村氏が松井府知事(当時)とともに、日本外国特派員協会で記者会見をしたとき、「日仏共同テレビ局France10」の記者から「“訴権の濫用”と認定されるような武富士訴訟に、弁護人として加わったことをいま、どう総括しているか」という質問が出たのだ。この質問に対して吉村知事はこう答えていた。
「これは弁護士時代のご質問だと思います。弁護士の業務というのはどんな状況であれ、それぞれの立場、それぞれの意見、自分のクライアントの意見というのをしっかりと出して、それを双方がやって、最終的にそれを裁判所が判断するという仕組みです。たとえば極悪な殺人犯であったり、強かん犯であったとしても、言い分がある部分がある。それについて弁護士とはその言い分を裁判所にあげて、そして最後は裁判官が判断する、それがまさに弁護士の仕事であり、弁護人の仕事であるということです」
「ご指摘の裁判についても、同様に日本で認められている訴訟制度において、そして依頼者の利益を守るための主張をする、そして結果的に裁判所において敗訴ということにはなりましたけれども、これは当然日本で認められている制度でありますから、何の問題もないというふうに思っています。これは憲法上、認められた権利です」
「つまり訴訟の場においては、すべての企業にも、主張したいことは主張する権利があり、そしてたとえば犯罪者であっても裁判の場においては主張したいことは主張できる権利がある、これについては誰からも後ろ指を指されるようなものではないというふうに思っています。本来、日本の三権分立のなかで、あるべき姿だと思っています。だから特にそれ以上のコメントはありません」

 つまり、吉村氏は「極悪な殺人犯であったり、強かん犯であったとしても、言い分がある」「犯罪者であっても裁判の場においては主張したいことは主張できる」などといって、自分の武富士弁護を正当化したのだが、これ、完全なゴマカシ、話のすり替えだろう。
 たしかに、拘束された刑事事件の容疑者の弁護は人権を守るために必要不可欠だ。しかし、吉村氏のやったことは、それとはまったく違う。繰り返しになるが、武富士は盗聴という犯罪行為を隠蔽するため言論弾圧のスラップ訴訟を起こしたのだ。そんな不法行為に加担することがなぜ、「憲法上、認められた権利」「三権分立のなかであるべき姿」ということになるのか。
山岡氏もこの日本外国特派員協会での会見をみて、その主張に「呆れ果てた」という。
「会見で吉村氏は、弁護士が依頼者の権利を守るのは当然で、裁判でたまたま敗訴になっただけ、というようなことを言っていましたが、武富士裁判では武富士が敗訴になったわけではない。武富士自体がその訴訟を『訴権の濫用』『捏造』『不法行為』であることを認めて、請求放棄と請求認諾をしたんです。そんな訴訟の代理人をやっていたことが、なぜ当然の行為になるんですか。弁護士だからって、依頼者のためなら何をやってもいいというわけではないでしょう」
 実際、嘘とわかっていて“訴権の濫用”をした場合は、弁護士でも不法行為に認定されて損害賠償を求められる可能性もある。また、吉村氏の訴訟加担が法律上セーフだったとしても、その道義的責任がなくなるわけではない。しかも、山岡氏が問題にしているのは、吉村氏が何の反省もしていないことだ。

「僕は会見でてっきり『当時はまだ若く、上のいう通りにやっただけ、反省しています』と謝罪するのかと思ったんです。それが、あたかも弁護士として当たり前のことをしたと言い張った。信じられませんでしたね。吉村氏は当時は市長、そして、いまは大阪府知事なわけでしょう。こんな倫理観をもった人物が公正さを求められる行政の長をやっていていいんでしょうか」
 いや、吉村氏はいま、たんに行政の長というだけではない。コロナ対策のアピールで国民から幅広い支持を集め、“将来の総理”とまでいわれているのだ。やってる感に踊らされるのもいいが、悪徳企業が自分の犯罪を隠蔽するために嘘を捏造して起こしたスラップ訴訟=言論弾圧に加担し、それをいまも正当化しているような人物が、もしこの国の政治を牛耳るようになったら……そのことの恐ろしさを私たちはきちんと認識しておく必要があるのではないか。(編集部)

2021年1月1日金曜日

1日当たりのコロナ新規感染者 全国で4520人、東京都で1337人に急増

 全国のコロナ新規感染者は31日、4520人/日に達しました(死者数は49人/日)。4000人を超えるのは初めてです。
 GoogleのA Iによる最新予測(12/29~1/25)では1/25には4138人/日になるとされていましたが、12/31で既にそれを大幅に超えるという、驚くべき状況になっています。
 危機感ゼロ・無為無策で推移し(「現在の政府は 事実上 ほぼ無政府状態」山本太郎氏)12日からのGo To再開を期している菅首相は、一刻も早く考えを改めるべきでしょう。

 恐ろしい結果は東京都も同様で、31日、新規感染者が初めて1000人を超え1337人/日に達しました。先月18日に5万人を超えたばかりで、2週間弱でさらに1万人増えました。感染の急速な拡大に歯止めがかかっていません。
 都は、感染状況を見極めながら緊急事態宣言の発出を政府に要請することも視野に新年早々から今後の対応について検討することにしています。
 小池都知事は危機感は表明していましたが、実際にして来たことはいわゆる「コロナマナー」の強調というべきものでした。国と一緒になって本格的な対策に取り組むべきです。

 NHKの記事と併せて、この大感染を招いた原因は菅首相の「Go To」へのこだわりにあったと厳しく指摘する植草一秀氏のブログを紹介します。
         ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【国内感染】新型コロナ 過去最多4520人感染確認(31日)
                    NHK NEWS WEB 2020年12月31日
31日は全国で4520人の感染が発表されました。1日の発表が4000人を超えるのは初めてで、過去最多となりました。
また、大阪府で9人、広島県で6人、北海道で5人、愛知県で5人、東京都で5人、神奈川県で3人、兵庫県で2人、埼玉県で2人、宮崎県で2人、三重県で1人、京都府で1人、千葉県で1人、大分県で1人、山形県で1人、岐阜県で1人、石川県で1人、福井県で1人、群馬県で1人、高知県で1人の合わせて49人の死亡の発表がありました。
国内で感染が確認された人は、空港の検疫などを含め23万5752人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて23万6464人となっています。亡くなった人は国内で感染した人が3492人、クルーズ船の乗船者が13人の合わせて3505人です。
各自治体などによりますと、国内で感染が確認された人は、累計で次のとおりです。
                  (後 略)

緊急事態宣言の発出 政府に要請も視野に検討へ 東京都
                      NHK NEWS WEB 2021年1月1日
東京都内で31日、新型コロナウイルスの感染が確認されたのは初めて1000人を超え、感染の急速な拡大に歯止めがかからない状況です。
都は、対策の徹底を繰り返し呼びかけるとともに、感染状況を見極めながら緊急事態宣言の発出を政府に要請することも視野に検討することにしています。
東京都内では、大みそかの31日、感染の確認が初めて1000人を超えて、これまでで最も多い1337人となりました。
それまでで最も多かった日を一気に388人上回り、都内で感染が確認された人は合わせて6万人を超えました(※12/26=949人)。
都内では先月18日に5万人を超えたばかりで、2週間弱でさらに1万人増えていて、感染の急速な拡大に歯止めがかかっていません。
また、31日時点で、入院患者も過去最多となったほか重症の患者も緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなるなど、専門家が「危機的状況に直面している」と指摘する医療提供体制のさらなる悪化も懸念されます。
都は、この年末年始は外出を控えて家で静かに過ごし、飲み会は行わないなど感染防止対策の徹底を繰り返し呼びかけていますが、まだ、目に見える効果が出ていません。
都は、感染状況を見極めながら緊急事態宣言の発出を政府に要請することも視野に新年早々から今後の対応について検討することにしています。


感染拡大推進「勝負の3週間」成果
               植草一秀の「知られざる真実」 2020年12月31日
東京都の新規陽性者数が1300人を超えた。
感染拡大は菅内閣がもたらしたもの。
11月25日に示した「勝負の3週間」とは何だったか。
総合的、俯瞰的に考察すると「感染爆発に向けての勝負の3週間」だったことが分かる。
11月21日から23日にかけての3連休。この3連休前に感染拡大が顕著になった。
総合的、俯瞰的に考察して、感染を抑止する考えがあれば、3連休の前に人の移動を抑止したはずである。
Go Toトラベルは人の移動を加速させるもの。
菅内閣は「Go Toトラベルが感染拡大の主要な要因であるとのエビデンスは、現在のところ存在しない」と言い続けたが、
「Go Toトラベルが感染拡大の主要な要因でないとのエビデンスは、現在のところ存在しない」と言わなかった
12月3日の厚生労働省・専門家会合では、新型コロナウイルスに感染した人のうち、県を越えた移動をした人は、県を越えた移動をしていない人に比べて、他の人に感染させた頻度が高いという解析結果が報告された。

人の移動拡大が感染拡大の原因になることは常識の判断で分かる。
菅内閣は11月の3連休の前に速やかにGo Toトラブル事業を一時停止するべきだった。
しかし、菅内閣はGo Toトラブル事業を全面的に推進し続けた。
「勝負の3週間」で感染を一気に拡大させようとしたのだと思われる。
総合的、俯瞰的に見れば、菅内閣のこの意図は全面的に効を奏したと言える。
そして、2020年の最後の日に、東京都の新規陽性者数を一気に1300人台に乗せることに成功した。
しかし、このことを喜ぶ国民は一人もいない。
圧倒的多数の国民は新型コロナ感染症の感染拡大を可能な限り、早期収束させることを願っている。
だから、Go Toトラブル事業を直ちに停止し、政府が感染拡大抑止に全力を挙げることを求め続けてきた。
経済は大事だが、感染を拡大させれば「緊急事態宣言」などの事態に舞い戻る。
その弊害がはるかに大きい。
Go Toトラブル事業が最悪の経済政策である第一の理由は、Go Toトラブル事業が決定的に不公平であること。
政府の施策はすべての国民に対して公平、公正なものでなければならない。
ところが、Go Toはこの原則と真逆のもの。

菅内閣が感染拡大を受けて「勝負の3週間」を掲げたのは3連休が終わったあとの11月25日。人出が一気に拡大する3連休が終わるのを待って「勝負の3週間」と掲げた。
「勝負」と言いながら、感染拡大抑止の方策は何も打たなかった。
12月に入ってから、札幌、大阪のGo Toトラベルが一時停止されたが、これもこれら地域を目的地とする旅行だけ。
12月22日からは東京なども加えられたが、これもこれら地域を目的地とする旅行だけ。
感染が拡大している地域から地方への旅行には停止措置が取られなかった。
12月14日に菅首相はGo Toトラベルの全国での一時停止を発表したが、これも実施は12月28日から。
感染拡大を抑止する考えがあるなら、当然即時実施になる。あえて2週間も時間を空けてからの実施を発表した。
「勝負の3週間」が「感染拡大を推進する勝負の3週間」であったのは間違いない。
12月27日までのGo Toトラベルは制限されず、「駆け込みGo To」が全国で観察された。
その結果としての順当な東京都新規陽性者数1300人達成である。
このような内閣が存続し続けると国民は自分の命を守れなくなる。
この事実を鮮明に示すことになった2020年の最終日だ。
             (以下は有料ブログのため非公開)

2020安倍前首相の嘘とトンデモ発言総まくり(前編)(LITERA)

  LITERAが「2020安倍前首相の嘘とトンデモ発言総まくり(前編)」を出しました。

 後編は1日に公開されるということなので追って紹介します。
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2020安倍前首相の嘘とトンデモ発言総まくり(前編)
安倍前首相は「桜前夜祭」と「コロナ」でどんな“嘘”をついたのか 史上最悪の嘘つき総理ぶり全開、絶句するしかないトンデモ発言を振り返る
                             LITERA 2020.12.31
 今年、連続在職日数が歴代最長記録を打ち立てた途端、辞職の意向を示した安倍晋三・前首相。だが、7年8カ月という長期政権に幕を下ろしても、いまだに全容解明にいたっていない疑惑、不正、問題が山積み。実際、辞任後には「桜を見る会」前夜祭問題で、ついこの前まで総理を務めた人物が東京地検特捜部に事情聴取を受けるという異例の展開となった。
 一方、当の本人はたったの約2時間、衆参議院運営委員会に出席しただけで「説明責任は果たした」と豪語。「年越しで国民はみんな忘れる」とでも考えているようだ。
 しかし、「前夜祭」問題のみならず、さんざん国民に平気で嘘をつきつづけた男を見逃すわけにはいかない。
 そこで、今年も本サイトでは、安倍前首相が2020年についた嘘に暴言、ありえない言い訳、ネジの外れたバカ発言、ヤジにいたるまで収集し、そのなかから厳選した12本を前後編にわたってご紹介する。
 最後の最後までバカ全開、嘘まみれ、そして無責任を貫いた“歴代最高のサイテー総理”の発言を振り返り、「忘れない年またぎ」にしていただきたい。

「私はですね、幅広く募っているという認識だった。募集してるという認識ではなかった」  1月28日 衆院予算委員会
 現在は東京地検の捜査により「前夜祭」にスポットがあたっているが、そもそも問題の発端は、安倍前首相の地元後援会がツアーを組み、「桜を見る会」に地元関係者を大量に呼び寄せていたという“公金を使った買収”疑惑にある。この日の国会でも日本共産党の宮本徹衆院議員が、安倍事務所が「桜を見る会」参加の案内状で、支援者の家族や知人、友人の招待も呼びかけ、申し込み用紙を〈コピーしてご利用ください〉とまで記載していた問題を取り上げ、“安倍事務所がこうやって幅広く募集していることをいつから知っていたのか”と追及。しかし、安倍前首相は「幅広く募ったが、募集はしていない」と言い出したのである。
 この、屁理屈でさえなく、言葉そのものをぶっ壊してゆくスタイルは、安倍政権を“継承”した菅義偉政権にも引き継がれ、最近も二階俊博幹事長が「飯を食うために集まっただけで会食ではない」だの、加藤勝信官房長官が「虚偽答弁の固定した定義は国会のなかにはない」だのと言い出す始末。安倍前首相による負のレガシーは、あまりにも大きいと言わざるを得ないだろう。

「久兵衛の話もそうですけどね、決めつけをしたら、それ真っ赤な嘘だったじゃないですか。真っ赤な嘘だったですよね? それはやはり自分は嘘をついてしまったということを認められたほうがいいと思いますよ?」 2月3日 衆院予算委員会
 このように、鬼の首をとったように立憲民主党・黒岩宇洋衆院議員に対して「嘘つき」呼ばわりしていた安倍前首相。しかし実際には、衆院調査局が認定しただけでも118回も嘘の答弁をおこなっていたのは安倍前首相のほうだった。呆れるほかないだろう。
 しかも、今年12月25日におこなわれた議院運営委員会でも、黒岩議員が「嘘をついたと認めろ」と迫った安倍前首相こそ嘘をついていたと指摘すると、安倍前首相はいまだに「久兵衛は前夜の会合にすしを提供していないと明確にしている」などと反論したのである。118回も嘘をついた人間がまだ言うか……という話だろう。
 重要なことなので指摘しておくと、黒岩議員も反論していたように「すしを提供していない」と証言したのは銀座本店の主人であり、ニューオータニの支店ではない。さらに、2019年11月24日放送の『サンデーステーション』(テレビ朝日)では、ニューオータニの関係者が「一般論として宴会でニューオータニ内の久兵衛以外のすしを提供することは基本的に認めていない」と証言している。
 だいたい、ここまで「久兵衛のすし」問題にこだわるならば、決着をつけるためにもニューオータニに明細書の再発行を依頼し、国会へ速やかに提出するべきだ。しかし、なぜか安倍前首相はそれを拒絶している。これでは、明細書が公になることで自分がついた「真っ赤な嘘」が新たに発覚するのを隠蔽しようとしているとしか考えられないだろう。

「意味のない質問だよ」 2月12日 衆院予算委員会
 天敵である立憲・辻元清美衆院議員が、「桜を見る会」や森友・加計学園問題を総括して「タイは頭から腐る」と指摘した質疑が終わった直後に、安倍前首相が言い放った“ヤジ”がコレ。
 総理大臣がヤジを飛ばすこと自体、品性を疑わざるを得ないが、安倍前首相といえば事あるごとに「ヤジるな」と野党に繰り返してきた張本人。しかも2015年に同じ辻元議員に「早く質問しろよ」とヤジを飛ばし、その後、陳謝もしていた。ようするに、一度も反省などしてこなかったのだ。
 だが、痛快だったのはこのあと。安倍前首相からヤジを浴びせられた辻元議員は、5日後の同月17日、再び質疑に立つと、「前夜祭」の会場として使用されたANAインターコンチネンタルに問い合わせて得られた回答文書を安倍前首相に突きつけた。安倍前首相はそれまで「明細書は受け取っていない」などと主張してきたが、辻元議員への回答のなかでANAインターコンチ側は過去7年間で明細書を発行しなかったケースは「ない」とし、「宴会代金を主催者ではなく参加者一人ひとりから会費形式で受け取ることはあるか」という質問にも「代金は主催者からまとめてお支払いいただきます」と明言したのだ。
 このときのANAインターコンチの回答は、いまあらためてまったく正しかったことが証明されたわけだが、このとき安倍前首相は「それは、安倍晋三事務所が、ということですか?」「そうではないんだろう」と狼狽。その後、安倍事務所がANA側に確認した結果として「辻元議員にはあくまで一般論でお答えしたものであり、個別の案件については、営業の秘密にかかわるため、回答には含まれていない」と答弁、「私がここで話しているのが全日空側とのやりとりの真実だ」と主張して、「ANAの回答を書面で出せ」という野党の要求にも「信じていただけないということになれば、そもそも予算委員会(の質疑)が成立しない」「すでにコミュニケーションがみなさんとは成り立たない」とまで口にした。
 しかし、なんとこの「やりとりの真実」だと言っていた答弁も「真っ赤な嘘」「捏造」だった。複数のメディアがANAに取材したところ、「直接(首相側と)話をした者が『一般論として答えた』という説明をしたが、例外があったとはお答えしていない。私共が『個別の案件については、営業の秘密にかかわるため回答に含まれていない』と申し上げた事実はない」(毎日新聞2月18日付)と回答したのだ。
 本来ならば、辻元議員が突きつけた決定的な証拠で安倍前首相は詰んでいたのに、嘘に嘘を重ね、ANAのコメントの捏造まで働いていたのである。
 この一件をとっても、安倍前首相がいかに自身の嘘によって予算委員会という重要な審議の場をぶっ壊し、コミュニケーションが成立しない場にしてきたのか、よくわかるというものだろう。

「PCR検査体制を1日2万件に増やす」 4月6日 新型コロナ対策本部会合
「前夜祭」問題だけではなく、今年の安倍前首相の発言を振り返る上で忘れてはならないのが、新型コロナでの後手後手対応だ。症状があっても検査が受けられないという声が大きくなっているなかで、4月6日の対策本部で安倍前首相は「1日2万件」とぶち上げたのだが、実際に検査数が2万件を超えたのは、この宣言から1カ月以上後のことだった。
 しかし、同じ日に安倍前首相は「病床の確保については、現在2万8000の病床を5万床まで増加させる」と述べたのだが、当時、東京新聞が全国の確保できている病床を集計したところ、その数はなんと計1万607床。安倍前首相が言った「2万8000床」という数字は、厚労省が新型コロナ患者に対応できるベッド数ではなく、たんに空きベッド数を挙げさせ、それを足したものにすぎなかったことがわかったのだ。
 安倍前首相の「やってる感」を演出するために、最大限の数をはじき出すべく恣意的な集計をおこなう──。いかに安倍前首相の対応が「ポーズ」だけだったのかは、次の発言からも明らかだ。

(国内感染者数を質問され)「質問通告をされていない」
「だって、これに書いて、これに、これに、これに書いてないじゃないですか」 4月29日 参院予算委員会
 呆れ果てるとはまさにこのこと。この日、国民民主党の森裕子参院議員(現・立憲民主党)から国内感染者数を質問されると、安倍前首相は答えられず、なんと1分以上も狼狽。しかも答弁に立つやいなや「質問通告をされていない」と言い訳しはじめ、この驚きの発言に野党がざわつくと、「それはそうですよ。だって、これに書いて、これに、これに、これに書いてないじゃないですか」などと開き直ったのだ。
 言っておくが、この日はすでに政府が緊急事態宣言の延長で調整に入っており、感染者数の推移はもっとも重要なデータとして総理大臣の頭に入っていて当たり前のタイミングだった。百歩譲って、現況の正確な数字ではなくても、せめて大まかな数字でも述べるべき場面で、それができないなら素直に「いまは正確な数字を把握していない」と言えばいいだけ。だが、それもせずに「質問通告してない!」と逆ギレして喚き立てたのである。
 この醜態はまたたく間にSNS上で拡散され、〈自国民の感染者数を知らないってヤバくない?〉〈バカか?わたしたちのリーダーはバカか?〉などの意見が殺到。作家の平野啓一郎は〈彼が首相で、この危機を乗り越えられるとはとても思えない〉、松尾貴史は〈事前通告がないと、立場上把握していなければならない感染者数について関心がないことがバレてしまうわけです〉とツイートした。
 しかし、その後、安倍前首相はコロナ危機を乗り越えようとするどころか、身勝手にもドロップアウトし、国民を放り出してしまった。その無責任さは、すでにこの答弁からはっきりしていたのである。

「全国で5000万枚余りの世帯すべてを対象に、1住所あたり2枚ずつ、布マスクを配布する」 4月1日 新型コロナ対策本部会合
「感染爆発に備えて新たに病床をこれだけ確保した」とか「国民が安心できるこれだけの生活補償を実行する」とか、そうした国民の不安に応えるメッセージを発するべきタイミングで出た政策が、布マスクの配布──。ほとんどの国民が耳を疑ったであろうこのバカ発言こそが2020年、いや7年8カ月という安倍政権を象徴する歴史的な言葉だろう。
 ある意味、この「アベノマスク」と例の星野源に乗っかった「うちで踊ろう」動画こそが求心力の低下を招き、結果的に長期政権に大打撃となったとも言えるが、安倍前首相はいくら批判されても、その後も「布マスク配布の一定効果は間違いなくあった」などと強弁、「(動画は)私というモデルが悪かったのかもしれませんね(笑)」(「月刊Hanada」9月号/飛鳥新社)などと言いつづけたのである。
 しかも、忘れてはならないのは、国が開示したマスクの調達にかんする契約の文書や納品書などは発注枚数や単価が黒塗りになっており、いまだに全容ははっきりしていないということだ(東京新聞27日付)。
 介護施設向けなども含めると、500億円を超える費用が投じられた「アベノマスク」。科学的根拠や国民の生活実態を軽視し、場当たり的な思いつきでしか動けなかったのが、安倍前首相のコロナ対応だったのである。
        ★明日(1月1日)公開の後編につづく (編集部)

01- 新年のごあいさつ

新年おめでとうございます

 昨年は多くの皆様にご訪問いただきましてありがとうございました

 今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます

2021年 元旦