2024年1月27日土曜日

核禁条約 知らせたい 発効3年NY集会 米の参加要求 日本でも各地で

 核兵器禁止条約は21年1月22日に発効し現時点で批准70カ国、署名93カ国に達しています、米国ニューヨーク国連本部前で22日、同条約発効3年を記念して市民が集会を開きました。参加者は国連本部近くの米国国連代表部前まで歩き、「核兵器禁止条約に参加を」と訴えました(しんぶん赤旗)

 同紙は、核禁条約3周年に当たり日本政府に同条約への参加を訴える各地の行動から、愛知県、岐阜県、富山県の様子を紹介しました。
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核禁条約 知らせたい 発効3年NY集会 米の参加要求
                       しんぶん赤旗 2024年1月24日
【ニューヨーク=島田峰隆】米ニューヨークの国連本部前で22日、核兵器禁止条約の発効から3年を記念して市民が集会を開きました。参加者は国連本部近くの米国国連代表部前まで歩き、「核兵器禁止条約に参加を」と訴えました
 地元平和団体の「ピース・アクション」やカトリック平和団体「パックス・クリスティ」などが共同で呼び掛けた行動です。主催団体を代表して集会であいさつしたアンソニー・ドノバン氏は、ローマ教皇が2019年に広島と長崎を訪れて核兵器廃絶を求めたことや、米連邦議会下院に禁止条約を支持する決議案が提出されていることなどを紹介。「われわれの要求を伝えよう」と呼び掛けました。
 参加者は「戦争にノー」「核兵器は禁止された」などと書いた横断幕やプラカードを持って集合。米国国連代表部前では、出入りする職員に「核兵器禁止条約の署名と批准を」と声をかけました。
 地元ニューヨークから参加したビバリー・ジョンストンさん(76)は「バイデン大統領は平和や人権を語る一方で、大量破壊兵器である核兵器を禁止する条約には背を向けています。こんな欺瞞(ぎまん)は許せません。米国民の間で禁止条約が十分知られていないので、もっと宣伝します」と話していました。
 核兵器禁止条約は2021年1月22日に発効しました。現時点で批准70カ国、署名93カ国に達しています。昨年11月には第2回締約国会議がニューヨークの国連本部で開かれました


核禁条約参加訴え 3周年 各地行動
                       しんぶん赤旗 2024年1月24日
『愛知』 被爆者ら街頭署名
 日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める愛知県民の会は21日、核兵器禁止条約発効から3年を記念し、-名古屋市中区栄で署名・宣伝行動をしました
 愛友会の金本弘理事長はじめ3人の被爆者、コープあいち、愛知のうたごえ協議会、愛知県平和委員会、愛知県原水協から14入が参加し、正午から1時間宣伝しました。
 金本理事長は「核兵器禁止条約は、被爆者が60年以上訴え続け実現しました。日本政府も早く参加してほしい」と訴えました
 参加者もマイクを握り、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区へのジェノサイドに抗議し、「核抑止力論では平和は築けない」、「戦争被爆国の日本こそ禁止条約に参加し、核兵器廃絶の先頭に立つべきだ」、「世界で93カ国が参加している核兵器禁止条約に日本も参加を」など通行人に声をかけながら署名を呼かけました。
 自転車で通りかかった中学生やビラを受け取った人が引き返して署名をしてくれました。
 金本んは「原爆を許すまじ」、愛知のうたごえ協議会のみなさんは「折り鶴」、「ヒロシマの有る国で」を歌いにぎわせました。

岐阜』 批准集会 運動共に
 核兵器禁止条約発効3年目の22日、名鉄岐阜駅前で政府に条約への署名・批准を求める集会が開かれ、約20が参加しました。実行委員会主催
 日本原水爆被害者団体協議会の木戸季市事務局長は「被爆者は人類と核兵器は共存できないと勇気をもって発信してきた。日本は今こそ核の傘という誤った考えを捨て核兵器禁止条約に加わるべきです」というICAN事務局長の文章を「同じ思いです」と紹介。
世界の多くの国の人々は、日本はとっくに条約に署名していると思っている。人々の願いに応える政府をつくり、核兵器をなくし人類を守る運動を共に進めていきましょう」と訴えました。
 新日本婦人の会県本部の稲垣豊子会長は、 「県議会に意見書採択の請願を出したが不採択だった。核兵器はダメという若者らともつながり、政府、県議会に訴えていきたい」と述べました。
 5人がリレートークする間に参加者は「核禁条約発効3年、日本政府は批准せよ」「核廃絶で世界を平和に」などとコールし、思いを込めて「青い空は」を合唱しました。
 立ち止まって横断幕の文字を読んでいた男性は、「核兵器は止めなきゃダメだね。人が死ぬからね」と語りました。

富山』 学校帰り 高校生も
日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める富山の会」は22日、核兵器禁止条約の発効3周年を記念して富山駅構内で宣伝しました。
 20人余が参加し、原爆パネルを展示し、千羽鶴コーナーや風船(バルーン)アートコーナーも設けました。核兵器禁止条約を批准した70カ国や政府に参加を求める意見書を採択した673自治体(昨年12月16日現在)のパネルも飾られ、通朽者が足を止めていました。
 46人の署名が集まりました。学校帰りの高校生が多く「地球上の人間を5度も6度も全滅させる核兵器がある」と言うとビックリ。「授業で習っています。核兵器はダメです」と言って署名していました。
 同会は、の行動に先立ち、役員の小島貴雄氏(県被爆者協議会会長)、水谷敏彦氏(非核の政府を求める会)らが19日、県政記者室を訪れ、禁条約発効3周年を記念して「県民のみなさんへのアピール」を発表しました。小島氏は「日本政府は私たち被爆者の気持ちをくみ取っていない。昨年亡くなった被爆者の父は、生きている間に世界から核兵器を無くしたいといつも言っていた」と語りました。