2024年1月6日土曜日

被災者の苦しみに寄り添った対応を 能登地震対応めぐり6党首会談

 能登半島地震の対応をめぐり、与野党6党の党首が5日、国会内で会談しました。共産党の志位委員長は「政治が被災者の苦しみに寄り添った、血の通った対応に全力をあげるべきだ」として6点を要したうえで、局面の変化に即した党首会談の開催を提起しました。
 岸田首相は「問題提起はおっしゃる通り」「物資が届いていない現状を解決していきたい」と述べるとともに、党首会談もやっていきたいと応じました。
 岸田政権は能力的に見るべき点は殆どないのですから、せめて与野党首会談を励行して欲しいものです。
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被災者の苦しみに寄り添った対応を 能登地震対応めぐり党首会談
志位委員長が6点を要請
                        しんぶん赤旗 2024年1月6日
 能登半島地震の対応をめぐり、与野党6党の党首が5日、国会内で会談しました。日本共産党の志位和夫委員長は「現瞬間は被災した方々の救命・救援に全力をあげるべき瞬間だ」「政治が被災者の苦しみに寄り添った、血の通った対応に全力をあげるべきだ」として岸田文雄首相(自民党総裁)に6点を要請しました。

 1点目は、非常に深刻な状況にある避難所の緊急の改善です。物資が全く不足しているとして、段ボールベッド、食事、トイレ、水の確保に全力をあげるよう要求。インフルエンザが広がるなか、健康と衛生の対応に万全を期すとともに、障害者に対するきめ細かな対応、ジェンダーに配慮した対応を行い、それらを進めるための人的体制を至急確保するよう求めました。
 2点目は、安心して休める住まいの確保です。仮設住宅の建設を急ぐとともに、近隣自治体を含めた公営住宅の活用、ホテルや民間住宅の借り上げなど緊急の住まいの確保を要請しました。
 3点目は、孤立地区の一刻も早い解消とともに、空からの輸送など緊急手段を使って物資を届けることです。
 4点目は、医療機関と介護施設に対する水・燃料をはじめとする緊急支援です。医療費の自己負担の免除を国の責任で早急に徹底するとともに、避難所などに往診したさいにその場で薬が処方できるよう求めました。
 5点目は、通信手段の確保のための、移動式の携帯基地局や電源の確保です。
 6点目は、原発についてです。「わが党は廃炉を求めるが、地震が続いているもとで重大事故を絶対に起こさないこと、トラブルに関する詳細な情報を公開することを求める」としました。

 各党党首からもそれぞれ要請があり、岸田首相は「貴重なご意見をいただいた。受け止めて生かしていきたい」と応じました。

 志位氏は「今は人命救助が最優先だが、同時並行で避難所に対する支援の抜本的な強化を行い、二次被害を絶対に出さないようにしてほしい」と述べ、避難所に必要なものが届いていない現状を重ねて訴えました。また、局面の変化に即した党首会談の開催を提起しました。岸田首相は「問題提起はおっしゃる通り」「物資が届いていない現状を解決していきたい」と述べるとともに、党首会談もやっていきたいと応じました。

 会談には日本共産党、自民、公明、立憲民主、日本維新の会、国民民主の各党党首が参加しました。