2026年7月16日木曜日

備蓄原油もミサイルも枯渇していながらイランを再び攻撃した米国の窮地

 櫻井ジャーナルの掲題の短い記事を紹介します。
 折角対イラン戦争で米国は停戦することが出来たのに 早くも対イラン攻撃を再開しました。米国の原油備蓄量は7月には下限に達するし、停戦前に備蓄の下限に達したミサイル類の補充もまだ全く不十分なのに、何故こんなにも早く攻撃を再開したのが不思議です。
 もしも敗戦同然の状況下で停戦に至ったことに、国内で不評が高まっていてトランプがそれに耐え切れずに攻撃を再開したのであれば、あまりにも子供じみています。
 また対イラン戦争を再開し、断続させる中で株価を乱高下させて再度大儲けをしようという魂胆であれば、犯罪そのものというしかありません。
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備蓄原油もミサイルも枯渇していながらイランを再び攻撃した米国の窮地
                         櫻井ジャーナル 2026.07.15
 ドナルド・トランプ米大統領は石油供給量の減少をSPR(戦略石油備蓄)の放出でカバーしてきたが、その備蓄原油は7月、遅くとも8月には枯渇する。しかもトマホーク巡航ミサイルJASSM(統合空対地スタンドオフ・ミサイル)、あるいはHIMARS(高機動ロケット砲システム)用ミサイルATACMSかPrSMとみられている)は補充ができていないため、1カ月は持たないとみられている。イラン軍の攻撃能力を低下させるために必要な兵器をアメリカ軍は保有していないということである。そうした状況の中、同大統領はイランに対する攻撃を再開した。トランプ大統領がそうした無謀なことをするほど衝撃的な出来事があったのかもしれない。アメリカ軍は部隊の配備も混乱しているようだ。

 ペルシャ湾海峡局(PGSA)は7月12日、ホルムズ海峡は閉鎖されたと宣言、イスラム革命防衛隊(IRGC)が7月13日に発表した声明によると、2隻の超大型タンカーが航法システムを停止させた上、ホルムズ海峡安全管理センターから発せられた度重なる警告を無視して航行、そこで攻撃して航行不能にしたという。アメリカの駆逐艦がタンカーの護衛を試みたようだが、阻止できなかった。
 IRGCはアメリカ軍が拠点をにしているヨルダンのプリンス・ハッサン空軍基地カタールのアル・ウデイド空軍基地オマーンのドゥクム港にある海軍艦艇の兵站支援センターおよびアメリカ空母の給油プラットフォームのほか、クウェートやバーレーンも攻撃された。またホルムズ海峡を通らないルートとしてUAE(アラブ首長国連邦)のフジャイラ港を利用する動きもあるが、イランは同港の機能を停止するとも示唆している。トランプ政権は攻撃でイラン政府が屈服するとでも思ったのかもしれないが、反撃されて窮地に陥りつつある

 今回の交戦ではアデン湾から紅海への通り道であるバブ・エル・マンデブ海峡の閉鎖も懸念されている。イエメンの空港へイランの旅客機が着陸した際、サウジアラビアが滑走路を爆撃しようと試みたのだ。イエメンのアンサール・アッラー(フーシ派)はサウジアラビアに対して報復すると発表した。サウジアラビアは自らを苦しい状況に追い込んだ
 サウジアラビアの行動はアメリカから事前に承認されていたと思われるが、アンサール・アッラー側は、もしアメリカがイエメンに対するサウジアラビアの措置を支援し続ければ、危機はバブ・エル・マンデブ海峡に及ぶとしているが、サウジアラビアの石油積出港である紅海に面したヤンブー港も攻撃される可能性があり、そうなった場合、スエズ運河を利用することが困難になる。